JPS585466Y2 - 脱穀機用のグレンタンク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主としてコンバイン搭載の脱穀機に装備する
グレンタンクに関する。

脱穀機はその収穫能力やタンク搭載用のスペースの大小
によって、機種が異なる毎に、それぞれ異った容量のグ
レンタンクが必要であるために、従来は、このような複
数の機種を生産するに、それぞれ異った大きさのグレン
タンクを生産しなければならず、生産性が低下してコス
トアップになる問題があった。

本考案は、上記実情に鑑みて、容量の異なるタンクを製
作するに、生産性を向上して経済性を高めると共に、グ
レンタンクからの穀粒の取出を容易にする事を目的とす
る。

本考案の脱穀機用のグレンタンクは、上側に穀粒供給口
を設け、下側にシャッターを備える穀粒取出口とを設け
である幅狭のタンクユニットを、その穀粒取出口から吐
出された穀粒を収容する一個の袋の満杯量に略等しい容
量に設定し、との幅狭のタンクユニットの複数個を、機
体進行方向に並設させながら互いに連通ずる状態で、且
つ前記各穀粒取出口を機体外側に向けた状態で一体的に
組付けて機台上の機体幅内に設置し、前記タンクユニッ
トには、その各穀粒取出口に対して袋を受ける架設具を
機体の幅外へ突出する状態で設けである事を特徴とする
。

従って、タンクユニットの組付は個数を変更するだけで
全体の貯留薇を変更することができるので、個々のタン
クユニットは所望のグレンタンク容量には関係なく製作
でき、かつ、所望タンク容量を容易に得られ、全体とし
てタンクの生産性を高め得ることが可能となった。

頻に、タンクユニット貯溜容量が袋の満杯に略等しいた
めに、袋が満杯になった時に穀粒取出口を閉じる手間も
なく、グレンタンク全体の貯溜穀粒を迅速容易に取出せ
ることは言５４でもなく、殊にタンクユニット全体は機
体の幅内に設置されて機体全体の操作性に同ら不都合を
与えず、前記穀粒の取出しにあたっては、袋の架設具を
機体の幅外に突出させることによって、一層迅速容易に
取出しやすくなった。

つ１す、穀粒に対する所望の収容スペースと取出しスペ
ースを機体幅の内と外とに分けて設置したために、脱穀
機全体の操作性を変えずに穀粒に対する取扱いを一層便
利にできるに至った。

次に本考案の実施例を図面に基づき詳記する。

第１図にコンバインの全体を示し、脱穀装置１とグレン
タンク２とを横方向に並置搭載しである走行車体３の前
方に、刈取引起し装置４を配設し、この刈取引起し装置
４にて刈取られた殻稈を後方搬送装置５にて、前記脱穀
装置１に供給し、この脱穀装置１内にて扱脱穀して選別
回収した穀粒を、揚穀装置６にて前記グレンタンク２に
供給して、貯溜するように構成しである。

そして、扱脱穀後に残った排ワラは、前記脱穀装置１の
後部に連結した細断カッター１にて細断して機外に放出
するように構成しである。

８は運転席で、前記走行車体３の前部横−側寄りに配設
しである。

次に前記グレンタンク２について複数例示する。

第１例（第１及び２図参照） 前記グレンタンク２は複数個の幅狭のタンクユニット１
２・・・・・・を機体進行方向に並設させながら連結し
て所望容量に構成したものであって、各タンクユニット
１２を一個の袋Ａの満杯に略等しい貯溜容量を持つ縦長
箱形に形成し、ユニット１２側壁のうち狭いものの下部
に開閉シャッター９付設の穀粒取出口１０を設けると共
に、広いもの夫夫の上部に互に対向させて穀粒流出口ｉ
ｔ、１１を形成しである。

そして、このタンクユニット１２の複数個を、その穀粒
取出口１０を機体外側に向けた状態で、前記走行車体３
の機体幅内に卦ける山形階段状グレンタンク搭載箇所１
３０段部にそれぞれ１個づつ搭載すると共に、搭載タン
クユニット１２・・・・・・の隣接するもの相互を、流
出口ｉ１．ｉｉを介して連通した状態で連結具１４にて
一体的に連結しである。

そして、前記揚穀装置６を最上方の第１タンクユニツト
１２ａに連通させ、穀粒が段部の上位のタンクユニット
１２から下位のタンクユニット１２に順次満杯供給され
るように構成しである。

な釦、最下位にあるタンクユニット１２ｂ。

１２ｂの外側にある流出口１１，１１は蓋体１５゜１５
にてそれぞれ閉医し、そして、前記取出口１０・・・・
・・個々に対して袋Ａを受は状態で架設する架設具１６
・・・・・・を機体の幅外へ突出する状態で設けである
。

上記グレンタンク２を利用するに際して、全体が満杯と
なったとき、あるいは二部が満杯になったときに、満杯
タンクユニット１２のシャッター９・・・・・・を開い
て袋詰め作業を行なえばよい。

なか、前記連結具１４は連結解除自在であシ、前記タン
クユニット１２を、下位のものから順次取りはずすこと
により、又は、下位に向かって順次増加することにより
、全体の貯溜量を増減することができ、しかも、同形同
大のタンクユニット１２を用いることにより、全体の貯
溜量の異なるグレンタンク２を複数構成できるから、一
種のタンクユニット１２を多酸生産するだけでよく、そ
の生産性が高い。

又、タンクユニット１２の複数を一体的に連結しである
ので、タンクユニット１２個々に対する穀粒貯溜圧が少
さくなり、グレンタンク２の側壁強度を、全体を一体成
形したものに比べて低下させる事ができ、その結果、合
成樹脂などの加工の容易な原材料を用いて容易に生産す
ることができて、タンクユニットの生産性を一層向上す
ることができた。

又、タンクユニット１２を合成樹脂にて構成すると貯溜
酸に比し、そのグレンタンク２０重量が軽くなって、コ
ンバインに搭載するに、過重教になることなく大駐の穀
粒を貯溜するに有利である。

第２例（第３及び４図参照） 走行車体３の路面一台部に、上記タンクユニット１２の
複数を、取出口１０を機体の横外方に向けた同一姿勢で
密接並置し、連結金１４・・・・・・にて隣るものを順
次一体的に連結しである。

そして、前記揚穀装置６の上端部から、前記タンクユニ
ット１２・・・・・・の並置方向に向かって下方に傾斜
させて供給筒１９を連出し、この供給筒１９かも、それ
ぞれのタンクユニット１２・・・・・・の供給口１Ｔに
向かって、下方に案内筒２０・・・・・・を連出させ、
もって、前記揚穀装置６の上端に近いタンクユニツト１
２から順次満杯にして穀粒をグレンタンク２の全体に供
給するように構成しである。

このように別途供給筒１９・・・・・・にてタンクユニ
ット１２・・・・・・を連通すると、タンクユニット１
２・・・・・・を上記第１例のように階段状にする必要
がなく、フラットな走行車体の上面部をそのままグレン
タンク２の搭載部とすることができ、グレンタンク２の
生産性を一層向上することができる。

また、本考案は、ノ・−ベスターに搭載するグレンタン
クに応用するのも容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀機用のグレンタンクの実施例を
例示し、第１図はコンバインの全体を示す側面図、第２
図は第１例のタンクユニットを示す斜視図、第３図は第
２例のタンクユニットを示す斜視図、第４図は第２例の
グレンタンクを示す側面図である。 １０・・・・・・穀粒取出口、１２・・・・・・タンク
ユニット、１６・・・・・架設具、１Ｔ・・・・・・穀
粒供給口、１９・・・・・・供給筒、Ａ・・・・・・袋
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 上側に穀粒供給口ＩＴを設け、下側にシャッター９
   を備える穀粒取出口１０とを設けである幅狭のタンクユ
   ニット１２・・・・・・を、その穀粒取出口１０から吐
   出された穀粒を収容する一個の袋Ａの満杯量に略等しい
   容量に設定し、との幅狭のタンクユニット１２・・・・
   ・・の複数個を、機体進行方向に並設させながら互いに
   連通ずる状態で、且つ前記各穀粒取出口１０・・・・・
   ・を機体外側に向けた状態で一体的に組付けて機台上の
   機体幅内に設置し、前記タンクユニット１２・・・・・
   ・には、その各穀粒取出口１０・・・・・・に対して袋
   Ａを受ける架設具１６・・・・・・を機体の幅外へ突出
   する状態で設けである事を特徴とする脱穀機用のグレン
   タンク。 ■ 前記タンクユニット１２・・・・・・を夫々同形同
   大に形成しであることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第の項に記載の脱穀機用のグレンタンク。