JPS5854329Y2

JPS5854329Y2 - 硬貨処理機

Info

Publication number: JPS5854329Y2
Application number: JP1977109461U
Authority: JP
Inventors: 勝義大山
Original assignee: ロ−レルバンクマシン株式会社
Priority date: 1977-08-16
Filing date: 1977-08-16
Publication date: 1983-12-10
Also published as: JPS5436676U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、硬貨を移送しながら計数機により計数し、
計数後の上記硬貨を集積筒内に集積するとともに、所定
枚数計数後上記集積筒内の集積硬貨を包装機構により包
装するようにした硬貨包装機、あるいは、計数後の上記
硬貨を計数袋に導いて所定枚数の袋取りを行なう硬貨計
数機などの硬貨処理機に関する。

上記のような従来の硬貨処理機の硬貨通路は一般に、多
数収納されている硬貨を一列に整列させたのち１枚ずつ
送り出す回転盤から上記計数機までは水平状に形成され
、次いで計数機直後から十数センチメートルばかりの間
（シュートと呼ばれる）は下方に傾斜して形成され、次
いで垂直方向に形成されて集積筒の入口と連結されるよ
うに形成されていることが多い。

ところでこのような硬貨通路およびシュート内には、硬
貨包装機を長年使用する間にほこりが溜ったり、硬貨移
送ベルトの摩耗した屑や硬貨の金属粉等が溜ったりする
ことがある。

また計数機で設定枚数分の硬貨の計数が完了すると計数
機から計数完了信号が出力され、この信号は包装機構を
駆動する駆動装置に送られて集積筒内に集積されている
硬貨を包装紙により包装する作業が開始されたり、ある
いは袋取りが完了したことを知らせるランプを点灯させ
て操作具に次の作業が行なえることを知らせていた。

然るに硬貨通路内に溜った上記のようなほこりが原因し
て、計数された最後の硬貨が速やかに落下しなかったり
、時にはシュート上に残留したままであったりすること
がある。

この場合、計数機からは既に計数完了信号が出力され、
包装機構が包装作業を開始しているため、上記のような
残留硬貨が包装されず、設定枚数より少い数の硬貨が包
装されてしまったり、あるいは袋取りが行なわれてしま
ったりすることがあった。

またこのような残留硬貨は次の計数動作時に集積筒内あ
るいは計数袋内に導びかれるため、次の包装作業あるい
は袋取り作業では設定枚数より多い数の硬貨が包装され
てしまうことがあった。

このように従来の硬貨処理機では、常に正確な数の硬貨
の包装作業あるいは袋取り作業が実行できない欠点があ
った。

この考案は上記欠点を解消するためになされたもので、
その目的とするところは、上記の計数機と集積筒もしく
は計数袋との間の硬貨通路内に残留している硬貨を検出
し、その検出信号を利用して常に正確な数（設定枚数）
の硬貨を包装あるいは袋取りできるようにした硬貨処理
機を提供することである。

以下本考案を図面に示す一実施例に基づいて説明する。

第１図および第２図において符号１は、回転盤（図示略
）から送り出された硬貨２が一列に並べて搬送される硬
貨通路である。

この硬貨通路１の上方には、硬貨通路１との間に硬貨を
挟持して搬送する移送ベルト３が設けられており、この
移送ベルト３は硬貨通路１の長さ方向に沿って、かつ硬
貨通路１の回転盤側の端部（基端部）から後述するシュ
ート側の端部（先端部）に向けて走行させられている。

また、前記硬貨通路１の先端がら基端側に離間した位置
には、プーリ３ａが設けられており、このプーリ３ａは
、モータ３ｂの軸に取付けられている。

そして、前記移送ベルト３は、プーリ３ａに巻回されて
方向転換しつつ硬貨通路１がら離間するようになってい
る。

前記ブーＩＪ３ａの第１図左側面には、計数機４が
設けられており、硬貨と嵌合する凹凸面が外周に多数形
成された計数歯車４ａが、水平回転自在に（硬貨通路１
上の硬貨の面と平行な平面内で回転自在に）設けられて
いる。

この計数歯車４ａの回転軸４ｂにばかさ歯車４Ｃが取付
けられ、更にこのかさ歯車４Ｃに噛合する他のかさ歯車
４ｄが回転軸４ｅに取付けられ、この回転軸４ｅは回転
検出・計数回路４ｆに連結されている。

これにより、硬貨２が計数歯車４ａの凹曲面にはまり込
んで計数歯車４ａを回転させ、更にその凹曲面から離脱
すると、回転軸４ｅが所定角度回転するので、このとき
硬貨２が１個計数歯車４ａを通過したことが回転検出・
計数回路４ｆにより検出されるとともに内部の計数回路
が計数する。

移送ベルト３の先端はほぼ軸４ｂの軸心位置付近まで設
けられているが、移送ベルト３の先端から離れた硬貨２
は、順次移送ベルト３により移送されてくる後方の硬貨
２によりシュート５に落され、更にこのシュート５の下
端開口部の下方に設けられた集積筒６内に落下集積され
るように構成されている。

シュート５の傾斜部の最上部、中央部、最下部を両側か
ら挾むようにして、ランプ等の発光体７ａ、７ｂ、７Ｃ
と、これらと互いに対を威すフォトトランジスタ等の受
光素子８ａ、８ｂ、８Ｃが設けられている。

これら各素子７ａと８ａ、７ｂと８ｂ、７Ｃと８Ｃはそ
れぞれ光電検出器を形成するもので、受光素子８ａ。

８ｂ、８Ｃは後述する制御回路（第３図）のＡＮＤゲー
ト１１に入力される。

猶、図中の記号５ａ、５ｂ、５Ｃ，５ｄはレンズである
。

このため硬貨２がレンズ５ｂ、５Ｃ，５ｄの各位置をお
おうと、受光素子８ａ、８ｂ、８Ｃからの出力信
号が２値論理のＯになるようになっている。

上記移送ベル）３ｂの前方側、すなわちレンズ５ｂの上
方には、ロータリソレノイド１５により駆動され、硬貨
２の移送方向に沿って回転させられる偏心カム１６が設
けられており、この偏心カム１６の外周には、硬貨２に
当接させられてこの硬貨２を先端側へ送る突起が形成さ
れている。

ロータリソレノイド１５は後述するＡＮＤゲート１０の
出力信号により通電されて動作し、偏心カム１６を回転
させてその突起により、レンズ５ｂの上方に停滞して残
留している硬貨２′（第２図）をたたき、シュート５上
に落下させられるようになっている。

次に第３図の制御回路につき説明する。

上記ＡＮＤゲート１１の出力はＡＮＤゲート９と、更に
インバータ１３を介してＡＮＤゲート１０に入力されて
いる。

また両ＡＮＤゲー）９．１０には更に計数機４から出
力される計数終了信号が入力される。

これにより、ＡＮＤゲート９からは、設定枚数分の硬貨
２が計数されて計数完了信号が出力され、且つ上記シュ
ート５上や計数歯車４付近に硬貨２０が残留していない
ときに信号ｌが出力され、この信号が包装装置（図示略
）のモータに駆動信号として送られ、集積筒６内の集積
硬貨２の包装作業を開始させるようになっている。

またＡＮＤゲート１０からは、計数完了信号の出力後硬
貨２が上記場所に残留しているとき信号１が出力され、
この信号はエラー表示装置１４に送られてエラー表示さ
せるとともに、上記ロータリーソレノイド１５にも送ら
れるようになっている。

次に上記実施例の動作を説明する。

回転盤内に多数の硬貨を入れ、計数したい枚数を設定し
、電源を投入すると、計数動作が開始され、硬貨２が移
送通路１に整列されて送られてくる。

そして計数歯車４ａにぶつかって所定角度ずつ回転させ
、計数される。

計数後の硬貨２は順次シュート５上に落下して更に集積
筒６内に集積される。

設定枚数分の計数が完了するまでは計数機４からは計数
完了信号が出力されないので、両ＡＮＤゲー）９．１
０の出力はともにＯのままであり、勿論包装作業は行わ
れず、またエラー表示もなくロータリンレノイド１５も
通電されない。

最後の１枚の硬貨２が完全に集積筒６内に落下して硬貨
通路１の先端部あるいはシュート５上に残留しなければ
、ＡＮＤゲート１１の出力が１となり、またこのとき既
に計数完了信号が出力されているので゛、ＡＮＤゲー１
９の出力が１となって包装作業が開始される。

若しも計数完了信号の出力後、硬貨２がレンズ５ｂ、
５ｃ、５ｄのうち何れかをおおった状態で残留して
いると、おおわれた部分の受光素子８ａ（８ｂ、８Ｃ）
の出力信号が０となってＡＮＤゲート１１の出力も０と
なり、これによりＡＮＤゲー）１０の出力が１となる
。

この結果、エラー表示が行われ、同時にロータリソレノ
イド１５が通電されて、残留硬貨２′が排除されるが、
この間ＡＮＤゲート９の出力はＯであり、包装作業は行
われず待機状態にある。

そして残留硬貨２′が排除され、集積筒６内に落下し、
設定枚数分の硬貨２が集積されると、ＡＮＤゲート９の
出力が１となり、同時にＡＮＤゲート１０の出力がＯと
なる。

これによりエラー表示が消え、ロータリンレノイド１５
の動作が停止し、また包装作業が開始される。

狛、上記表示装置に替えてブザー等の他のエラー報知機
構を採用することもできる。

また、硬貨袋取りの場合、ＡＮＤゲート９の出力が１の
時に袋取り完了表示等を実行するように構成すればよい
。

しかして本考案は、前述の構成によって下記の顕著な作
用効果を奏する。

■ 硬貨通路の途中で、すなわち、硬貨が必らず水平姿
勢となっている状態で、水平回転自在な計数歯車に噛合
うから、噛合いが確実に行なわれる。

■ 計数歯車の近傍にプーリが設けられているから、硬
貨に対して、計数歯車を回転させるために必要な力を確
実に付与することができる。

■ 前記■の効果を得るために生じた弱点、すなわち、
プーリに移送ベルトを巻回することによって移送ベルト
が硬貨から離れて、計数歯車から硬貨通路先端までの区
間に移送手段がなくなる弱点を偏心カムで補うことがで
きる。

■ 前記偏心カムが、所定枚数の硬貨の計数終了信号、
硬貨通路先端部における硬貨残留検出信号の出力を条件
として動作するから、所定の枚数が計数されたにもかか
わらず集積筒もしくは計数袋に所定枚数の硬貨が収納さ
れていないというトラブルが発生することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の要部の平面図、第２図は
同側面図、第３図は同側の制御回路である。１・・・・・・硬貨通路、２・・・・・・硬貨、３・・
・・・・移送ベルト、３ａ・・・・・・プーリ、４・・
・・・・計数機、４ａ・・・・・・計数歯車、５・・・
・・・シュート、６・・・・・・集積筒、７ａ、７
ｂ、７Ｃ・・・・・・発光素子、８ａ、８ｂ、８
Ｃ・・・・・・受光素子、１５・・・・・・ロータリー
ソレノイド、１６・・・・・・カム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

水平な硬貨通路と該硬貨通路の基端から先端へ向って走
行する移送ベルトとの間に硬貨を挟持して搬送し、硬貨
通路の先端から、硬貨通路に対して傾斜したシュートへ
落下させるようにした硬貨処理機において、前記硬貨通
路の途中でかつ硬貨通路の先端から若干離れた位置に水
平回転自在に設けた計数歯車に硬貨を一個ずつ嵌合させ
て硬貨を計数する計数機と、該計数機の計数歯車の近傍
で前記移送ベルトを巻回させて該移送ベルトの走行方向
を硬貨通路の基端側に変更させるとともに移送ベルトに
駆動力を伝達しかつ挟持力を付与するプーリと、前記計
数機で計数されて硬貨通路と移送ベルトとの間から送り
出された硬貨に当接して該硬貨を硬貨通路の先端からシ
ュートに送り込む偏心カムと、前記硬貨通路と移送ベル
トとの間から送り出された硬貨が硬貨通路の先端近傍に
残留しているか否かを検出する検出器と、該検出器が残
留硬貨を検出しかつ前記計数機が所定枚数の硬貨を計数
したことを条件として前記偏心カムを作動させる制御回
路とを備えたことを特徴とする硬貨処理機。