JPS5854235Y2 - 揺動選別装置における穀粒取出口補助調節板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、揺動選別装置における穀粒取出口補助調節板
に関するものである。

従来、この種の穀粒取出口補助調節板における各補助調
節板の接合部は、第５図に示すように、揺上側端部を上
向きに曲折して接合部５７′を形成するとともに揺下側
端部を下向きに曲折して接合部５５′を形成して、接合
部５７′と５５′とを接合して順次連設していたため、
上下揺動による外れが生じ、揺動選別作業に支障をきた
していた。

本考案は、上記に鑑みなされたものであって、いかなる
方向の力に対しても外れを防止することができる補助調
節板の接合構造を提供せんとするものである。

以下、本考案の好ましい１実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

第１図において、１は機台３上に設置された籾摺装置で
、つぎのように構成されている。

すなわち、５は籾を脱秤する脱秤部で、ゴム等の弾性材
料よりなる脱秤ロール７．７が相対して回転自在に設け
られ、上方に設けた供給ホッパー９から落下する籾を脱
秤ロール７．７間で押圧脱秤するものである。

１１は脱秤された摺落米に混じる籾からを選別するため
の選別風を発生せしめる唐箕、１３は唐箕１１によって
発生した選別風の吸引風路、１５は籾と玄米との混じっ
た混合米を揚穀装置１７に搬送する搬送装置である。

揚穀装置１７は、機台３上に固着して設けられ、搬送装
置１５から送られる混合米を上方に設けた供給タンク１
９に搬送するものである。

２１は籾摺装置１の側方に機台３上に固着して設けられ
たベース上に揺動装置２３を介して設置された揺動選別
装置で、その一側が揺下側Ｌ（揺動の方向を側方よりみ
て低い方）で前記供給ホッパー９の近傍位置に臨み、反
対側は前記揺動側りより高くさせて揺上側Ｈとし、かつ
、前記揚穀装置１７に近い側を供給側２５に、その反対
側を排出側２７として、供給側２５の方が排出側２７よ
り高さを高く傾斜させている。

第２図および第３図において、２９は揺動選別装置２１
の選別板で、数段の多段形に形成され、前記排出側２７
には仕切板３１．３３が設けられ、揺上側Ｈに寄った排
出口を玄米排出口３５とし、揺下側りに寄った位置に籾
排出口３７を形成し、その中間に分離されない中間粒の
混合米排出口３９を形成している。

４１は揺動選別装置２１の穀粒取出装置で、前記選別板
２９の排出側２７の下方に位置して、玄米排出口３５、
籾排出口３７および混合米排出口３９から排出されるそ
れぞれの穀粒を受けて、玄米は玄木取出口４３から機外
へ排出し、籾は籾取出口４５から供給ホッパー９へ、そ
して混合米は混合米取出口４７から取出通路４９を介し
て搬送装置１５へ送り込むように構成している。

５１は前記玄米排出口３５を調節するための補助調節装
置で、前記玄米排出口３５の下方位置に位置させて、伸
縮自在に設けられた複数の補助調節板５３．５３・・・
・・・からなり、伸長せしめたときに揺上側Ｈ端に位置
する補助調節板５３の揺上側Ｈ端部に前記仕切板３３を
上方へ向けて突設してあり、これら補助調節板５３゜５
３・・・・・・を最大限に伸長せしめたときに、前記玄
米排出口３５を閉塞し、また、最大限に縮少せしめたと
きに、前記玄米排出口３５を最大に開口するように構成
しである。

そして、各補助調節板５３の接合部は、つぎのように構
成しである。

すなわち、第４図に示すように、各補助調節板５３の揺
下側り端部を下向きに逆コ字形に曲折せしめて側方係止
部５５ ａおよび下方係止部５５ ｂを形成した接合部
５５を設けるとともに反対側端部を上向きにコ字形に曲
折せしめて側方係止部５７ ａおよび上方係止部５７
ｂを形成した接合部５７を設け、隣接される補助調節板
５３の前記接合部５５と接合部５７とを係脱自在に接合
せしめて順次連設され、これら補助調節板５３゜５３・
・・・・・の伸縮は、前記穀粒取出装置４１の前壁に設
けた長孔５９に沿って、支持杆６１を摺動させることに
より行われる。

６３は前記玄米排出口３５から気出される玄米を受けて
玄米取出口４３へ移送するための揺動送り板で、上面に
波形部６３Ａを備えるとともに揺下側り端部を上向きに
曲折して仕切板６５を形成している。

６７は前記仕切板３３より下方へ延設されたストッパー
である。

前記揺動選別装置２１の供給側２５には、各段に摺落米
を分配するための分配装置６９が取付けられ、該分配装
置６９の流出ロア１は、前記供給側２５の一隅で、該供
給側３５と揺上側Ｈの交差部近傍に開口してあり、選別
板２９の数に等しい落下口を有している。

以上の構成において、任意の位置に設けた原動機により
各部を回転させた後、その籾は脱秤ロール７．７を通過
する間に脱秤されて下方に落下し、吸引風路１３より軽
量の籾からは吸引除去され、籾、玄米、批等の混合米は
搬送装置１５により揚穀装置１７に搬送される。

揚穀装置１７により揚穀された前記混合米は、供給タン
ク１９に送り込まれ、その排出口より分配装置６９を介
して揺動選別装置２１の各段の選別板２９上に供給され
る。

前記選別板２９は揺動装置２３により斜上下動している
から、該選別板２９上を流過する間に比重の差により玄
米、籾、混合米の三者に分離されて流出する。

そして、籾排出口３７より流出した籾は、穀粒取出装置
４１の籾取出口４５から供給ホッパー９内に戻されて新
たな籾と共に再度籾摺作用を受け、混合米排出口３９よ
り流出した混合米は、混合米取出１」４７から取出通路
４９を経て搬送装置１５に流入し、さらに揚穀装置１７
を経て再び揺動選別装置２１に送られて揺動選別を受け
る。

しかして、玄米は玄米排出口３５より穀粒取出装置４１
の揺動送り板６３により玄米取出口４３側へ移送され、
該玄米取出口４３より機外へ排出される。

このようにして籾摺、選別作業が行われるのであるが、
作業開始当初は、揺動選別装置２１の選別板２９上への
混合米の供給が少ないため選別性能が悪いので、籾摺作
用が安定するまでの間、前記補助調節板５３．５３・・
・・・・を最大限に伸長せしめ（第３図における仮想線
の状態）穀粒を仮想線ａで示すごとく混合米排出口３９
より流出させる。

そして、籾摺作用が安定した状態で、前記補助調節板５
３゜５３・・・・・・を縮少せしめ、所定の分離作用を
なさしめるのである。

また、揺動選別装置２１の選別状態により、前記補助調
節板５３．５３・・・・・・を適宜に伸縮することによ
って、玄米排出口４３を調節するものである。

以上のように本考案は、籾摺装置で籾摺された摺落米を
揺動して分離する揺動選別装置において、選別板の穀粒
排出側に補助調節板を伸縮自在に設け、これら補助調節
板の揺下側端部を下向きに逆コ字形に曲折して側方係止
部および下方係止部を形成した接合部を設けるとともに
反対側端部を上向きにコ字形に曲折して側方係止部およ
び上方係止部を形成した接合部を設け、隣接する補助調
節板を前記接合部により係脱自在に接合せしめた補助調
節板であるから、上下揺動による上向きあるいは下向き
の力がかかつても、接合部の上方係止部と下方係止部と
が接合するので外れることがなく、安全確実な選別作業
が行えるものである。

本考案は、前述の実施例に限定されるものではなく、前
述の実施例以外の態様でも本考案を実施しうるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すものであって、第１図は
本考案め装置を備えた揺動選別籾摺機の側面説明図、第
２図は揺動選別装置の一部を破断した斜視図、第３図は
その断面側面図、第４図は本考案に係る補助調節板の接
合部を示す拡大説明図、第５図は従来の補助調節板の接
合部を示す説明図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明 １・・・・・・
籾摺装置、２７・・・・・・穀粒排出側、２９・・・・
・・選別板、５３・・・・・・補助調節板、５５ ａ・
・・・・・側方係止部、５５ ｂ・・・・・・下方係止
部、５５・・・・・・接合部、５７ ａ・・・・・・側
方係止部、５７ ｂ・・・・・・上方係止部、５７・・
・・・・接合部、Ｌ・・・・・・揺下側。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 籾摺装置１で籾摺された摺落米を揺動して分離する揺動
   選別装置において、選別板２９の穀粒排出側２７に補助
   調節板５３ 、５３・・・・・・を伸縮自在に設け、こ
   れら補助調節板５３の揺下側り端部を下向きに逆コ字形
   に曲折して側方係止部５５ ａおよび下方係止部５５
   ｂを形成した接合部５５を設けるとともに反対側端部を
   上向きにコ字形に曲折して側方係止部５７ ａおよび上
   方係止部５７ ｂを形成した接合部５７を設け、隣接す
   る補助調節板５３を前記接合部５５．５７により係脱自
   在に接合せしめたことを特徴とする・揺動選別装置にお
   ける穀粒取出口補助調節板。