JPS5854129Y2

JPS5854129Y2 - 垂直型螺旋滑降式救助袋用降下袋

Info

Publication number: JPS5854129Y2
Application number: JP12237178U
Authority: JP
Inventors: 英明臼井; 勝雄織井
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 1978-09-06
Filing date: 1978-09-06
Publication date: 1983-12-09
Also published as: JPS5537691U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、高層建築物等の高所より災害時に避難用と
して使用する救助袋を利用して特に体の不自由な人や動
けない患者を収容して滑降させる為の降−１袋に関する
ものである。

因に、この考案である降下袋が使用される場合の避難路
となる垂直型螺旋滑降式救助袋の概要について、第１図
に基づき説明する。

図において、１は建物で、２はこの建物の複数階に配設
されている窓である。

３は建物１の上部窓（又は屋上）から救助袋を投下後、
建物より張り出し状に形成してなる保持金具であり、投
下装置の一部でもある。

４は垂直型螺旋滑降式救助袋（以下救助袋という）で、
可撓性の内筒布５と外筒布６を同心円−Ｌに配設し、そ
の間隙部に、螺旋状に滑り布７を縫着して上部を保持金
具３に固定して吊り下げ、−）一部乗込路８又は途中の
任意の数の途中乗込路９を設け、下部に出口１０を設け
たものである。

次に使用状態について説明すると建物が火災等の緊急事
態が発生した場合、避難者は窓際に備えである救助袋４
を手動又は自動操作（図示していない操作盤のスイッチ
を入れる）によって、建物タトへ投下展張させ保持金具
３より吊りＦげると共に途中乗込路８を引き寄せて窓に
固着し、第１図に示す状態に保持させる。

その後避難者は上部乗込路８又は途中乗込路９に入り救
助袋４の滑り布７を滑降して下部出口１０より容易に避
難することが可能となる。

しかし、容易に避難できる者は体の自由な人であり例え
ば′身体障書者などの体の不自由な人及び病気、径孔な
どで動けない患者等は非常に難を有し、直接救助袋での
避難はイζ可能である。

そこで従来より一般に担架や降下表等病人や体の不自由
な人を保護して降下させる物が使用されている。

しかし、従来の降下袋では螺旋降下して（４）く途中で
自転（スピン現象）してしまうため傾斜型救助袋には使
用出来るが垂直型螺旋滑降式では非常に危険であった。

この考案は、上記の欠点を解消させ、避難効率の高い垂
直型救助袋用に適した降下袋を提供するもので゛ある。

以下、その一実施例を第２図及び゛第３図、ａ、ｌ）。

Ｃに基づいて説明する。

第２図は、この考案による降下袋の詳細図で、第３図ａ
、ｌ）、ｃは、使用状態図である。

図において、１１は本体で、可撓性布からなり、人間が
仰向けに寝た場合に背面に当る部分に緩衝材１２を入れ
たマット１３と、そのマットの上面に位置し周囲端部を
マットの側面に固着すると共に−Ｌ部の中央部を開閉自
在にするためのベルベットファスナー１４を設けた幕体
１５から構成されている。

１６は、このマツＩ・１３裏面の中央部に固着し両端が
着脱自在なベルベットファスナー１７を設け、且つ任意
の位置に取手を具備した複数のベルトである。

１９は重りで、螺旋滑降方向内側に片寄らせて上記マツ
１へ１３に内蔵された状態で固着している。

１９はマット１３裏面に摩擦抵抗減少手段として旋した
摩擦抵抗の小さい材料例えばフィルムである。

このフィルム１９の端末はベルトで押さえて縫製しであ
る。

上記の構成よりなる降下袋１１の使用状態について説明
する。

第３図のａ、ｌ）、ｃに示すように幕体１５の上部中央
を開き、人を仰向け（又は横向き）に寝かせてベルベラ
Ｉ・ファスナー１４で閉じる。

次に中に居る人が、おどらない様に第３図Ｃのようにベ
ル１〜１６で止め、人の収容を完了する。

その後は、ベルト１６に固着している両側の取手２０を
つかみ持ち上げ、救助袋４の上部乗込路８又は、途中乗
込路９へ足部の方から入れ、滑り布７面上を降下させる
。

滑降時は、降下袋１１の裏面に施した摩擦抵抗減少手段
、例えば摩擦抵抗の小さい材料であるフィルム１９など
を貼ることによって滑走性を増し、降下する上で抵抗の
小さいなめらかな滑降が可能となる。

なお、フィルム１９の縁はベルトで押えである為、剥れ
の心配はない。

そして、降下袋１１が出口１０に到達したら両側の取手
を持ち安全な場所へ移動させる。

以上のように、身体障害者、病気、径孔などの患者を降
下袋１１の中に入れ、幕体１５とベルト１６をベルベッ
トファスナー１４で止めるだけで容易に収容できると共
に垂直型螺旋滑降救助袋に使用した場合にマット１３の
滑降方向内側内部に重り１８を具備し、−上記マット１
３の裏面にフィルム１９を貼ったことにより自転（スピ
ン現象）することなく、安全な姿勢での滑降が可能であ
る。

よって従来に比滑して安全性及び避難効率をより一層高
めるものである。

又、この考案の降下袋は取手を持って簡単に移動できる
ため担架としても使用出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案が使用される場合の避難路となる垂
直型螺旋滑降式救助袋で、建物の屋外に吊り−Ｆげた状
態の図、第２図は、降下袋の詳細図で゛、第３図ａ、ｌ
）、ｃは使用状態図である。図において、１は建物、４は螺旋滑降式救助袋、１１は
降下袋、１３ハマツ）、１４．１７はベルベットファス
ナー、１５は幕体、１６はベルｌ−１１８は重す、１９
は摩擦抵抗減少手段（例えばフィルム）である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）可撓性布から成り内部に緩衝材を有したマットと
、そのマットの上面に位置し、周囲端部をマツＩ・の側
面に固着すると共に、上方中央部が開閉自在なる幕体と
、上記マット裏面に固着し、両端が着脱可能な複数のベ
ルトによって横取された降Ｆ袋において、上記マット内
部に、螺旋滑降方向内側部に片寄らせて重りを設けると
共に、マット裏面に摩擦抵抗減少手段を施したことを特
徴とする垂直型螺旋滑降式救助袋用降下袋。
（２）摩擦抵抗減少手段として例えばフィルム等の摩擦
抵抗の小さい材料を取り付けたことを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第（１）項記載の垂直型螺旋滑降式救
助袋用降下袋。