JPS5854104B2 - 可使時間調節剤を含む水硬性組成物 - Google Patents

可使時間調節剤を含む水硬性組成物

Info

Publication number
JPS5854104B2
JPS5854104B2 JP51148600A JP14860076A JPS5854104B2 JP S5854104 B2 JPS5854104 B2 JP S5854104B2 JP 51148600 A JP51148600 A JP 51148600A JP 14860076 A JP14860076 A JP 14860076A JP S5854104 B2 JPS5854104 B2 JP S5854104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pot life
cement
parts
alumina cement
glyoxal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51148600A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5373220A (en
Inventor
幹 青山
好正 林
恒徳 高木
集 大鋸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAISERU KAGAKU KOGYO KK
OOBAYASHIGUMI KK
Original Assignee
DAISERU KAGAKU KOGYO KK
OOBAYASHIGUMI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAISERU KAGAKU KOGYO KK, OOBAYASHIGUMI KK filed Critical DAISERU KAGAKU KOGYO KK
Priority to JP51148600A priority Critical patent/JPS5854104B2/ja
Publication of JPS5373220A publication Critical patent/JPS5373220A/ja
Publication of JPS5854104B2 publication Critical patent/JPS5854104B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミナセメント、ポルトランドセメント及び
可使時間調節剤を含む水硬性組成物に関する。
結合剤としてアルミナセメントとポルトランドセメント
との混合物を含む水硬性組成物は、アルミナセメントと
ポルトランドセメントの合計重量に対するアルミナセメ
ントの重量百分率(以下アルミナセメントの混合率と称
する)の広い範囲で急結あるいは瞬結現象を起す。
このような現象は水硬性組成物の可使時間を著るしく短
くするか又は苦難とするため、各種のトラブルをひき起
す。
しかしこの特性を活かしてトンネルの漏水防止工事等に
おける急結性止水剤としての利用分野もある。
急結性止水剤として用いる場合の可使時間として、一般
的には30分前後が望ましいことが多いが、工事の目的
、施工法等によりいろいろに調節できることが望ましい
従来この種の急結性組成物における可使時間の調節はア
ルミナセメントの混合率を変えることによりおこなって
きたが、工事の目的に応じた可使時間を得るためにアル
ミナセメントの混合率を現場で厳密な比に調合すること
は困難を伴い、混合率が設定値よりわずかにずれること
により可使時間が大きく影響されることは種々のトラブ
ルの原因となる。
本発明はこのように調合に困難のある従来技術を改め、
正確な可使時間をもたせることのできる急結性水硬性組
成物を提供することを目的とする。
本発明はアルミナセメントの混合率5−40優の範囲内
で、少量のα、β又はγ−ジカルボニル化合物を可使時
間調節剤として含有させることにより所望の可使時間を
もたせた水硬性組成物に関; するものである。
このような組成物においてはアルミナセメントの混合率
はあらかじめ一定値に設定できるので正確な混合率で大
量の混合物をあらかじめ作っておくことができる。
そして現場では所望の可使時間に応じた調節剤の添加に
より容易に本発明の組成物にすることができる。
また粉末状の調節剤を用いることにより水を加えて混練
するだけで所望の可使時間を呈する組成物にすることも
できる。
従来グリオキザール、β−ケト酸エステルなどi ある
種のジカルボニル化合物を含むセメント組成物は米国特
許第3365319号明細書或は特開昭49−5983
0号公報などにより公知であり、またこれらジカルボニ
ル化合物を加えることでセメント組成物の硬化時間に影
響を及ぼすことのできることも知られている。
しかし、それらの具体的開示には急結、瞬結現象を示す
という特異な物性をもつアルミナセメント−ポルトラン
ドセメント混合物にジカルボニル化合物を加えたときの
効果は記載されていない。
本発明者らはこのような系についてはじめて検討をおこ
ないアルミナセメント混合率の特定の範囲内で特定のジ
カルボニル化合物の添加が可使時間の調節作用のあるこ
とを見出し、本発明をなすに到ったのである。
即ちアルミナセメント混合率40%以上、たとえば50
φ付近では瞬結現象が著るしく、ジカルボニル化合物の
添加によっても可使時間を調節することができない。
この現象はアルミナセメント混合率40−80%の範囲
に見出される。
更にアルミナセメント混合率が80優をこえるとジカル
ボニル化合物の添加による可使時間の調節は再び可能に
なるが高価なアルミナセメントを主成分として用いるこ
とは有利でない。
一方アルミナセメント混合率5%未満ではこの組成物特
有の急結作用が不十分であり、本発明の目的からして適
当でない。
本発明で用いられるα又はβ又はγ−ジカルボニル化合
物とは、2つの−co−基が直接又は1個若しくは2個
の炭素原子を介して結合した化合物である。
カルボニル化合物を官能的名称でいえばアルデヒド、ケ
トン、エステルはもとよりカルボン酸も含まれる。
ジカルボニル化合物であってもグルタルアルデヒドの如
きδ−ジカルボニル化合物はα又はβ又はγ−ジカルボ
ニル化合物と相異して可使時間の顕著な調節作用を示さ
ない。
このように本発明において可使時間調節作用を呈するジ
カルボニル化合物が特定のものに限られることも先行技
術からは予測し得ないことである。
本発明に使用されるα−ジカルボニル化合物の具体的な
例としては、グリオキザール、グリオキシル酸、ビアセ
チル及び蓚酸等がある。
β−ジカルボニル化合物としてはマロンアルデヒド、マ
ロン酸半アルデヒド、マロン酸エステル、アセチルアセ
トン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等の他、アセ
ト酢酸、プロピオ酢酸、β−ケトカプロン酸、ベンゾイ
ル酢酸等のβ−ケト酸のアルキル(メチル、エチル、イ
ソプロピル、イソブチル等)エステル、β−ケト酸とエ
チレングリコール、プロピレンクリコール、フチレンク
リコール、クリセリン、プロピレンクロルヒドリン等ア
ルコール類とから得られるべきエステル類がある。
γ−ジカルボニル化合物としてはレブリン酸、コハク酸
半アルデヒド、コハク酸、コハク酸モノエステル、アセ
トニルアセトン等がある。
α又はβ又はγ−ジカルボニル化合物を官能基的に分け
れば、ジアルデヒド、ケトアルデヒド、アルデヒド酸、
そのエステル、ジケトン、ケト酸、そのエステル、ジカ
ルボン酸、その半エステル、ジエステル等を含む。
後記する実施例で示すようにこれらのうちの多くのもの
は可使時間を長くする作用をもつが、可使時間を短縮す
る作用をもつものもあるので、目的に応じ使い分けるこ
とができる。
水硬性組成物中のα、β又はγ−ジカルボニル化合物の
存在量、換言すればアルミナセメント、ポルトランドセ
メント混合物に対する可使時間調節剤の添加量は工事の
目的、施行方法等に応じた設定可使時間、基礎となる結
合剤の組成(アルミナセメント混合率)及び調節剤の種
類により異なるが、結合剤(混合セメント)の重量に対
して通常5係以内でよく、特にその効果及び経済性を考
慮すると0.1乃至3重量袈の範囲が好ましい。
また該ジカルボニル化合物はかならずしも純品であるこ
とを要しない。
例えば、グリオキザールとして通常市販される形の40
%水溶液を用いることができるのはもちろんであるがそ
れのみでなく、不純物の酸分除去が通常の市販用として
は不十分であるとされる粗グリオキザール(製造工程中
間体)を用いることもできる。
本発明で用いられるジカルボニル化合物はそれ自体で粉
末状のものもあるが、液状のものであっても担体に吸着
させるとか、再生可能な固体誘導体に変化させるなどの
方法で粉末化して用いることができる。
このような粉末状の調節剤とアルミナセメント及びポル
トランドセメントとの乾燥粉末混合物は安定に保存流通
でき、現場では水又は水と骨材を加えて混練するのみで
正確に設定された所望の可使時間を呈させることができ
る。
本発明の水硬性組成物はそのま〜水と混練したセメント
ペーストとしても、又は骨材を併用してセメントモルタ
ル又はコンクリートとしても用いることができる。
そして本発明の範囲内で組成を選択することにより、α
、β又はγ−ジカルボニル化合物を含む組成物はアルミ
ナセメント、ポルトランドセメントだけの組成物に比べ
であるいは長く、あるいは短く所望の値に合わせた可使
時間をもつことができる。
更に本発明の組成物は従来の急結性組成物に比べて収縮
が小さいことも特徴である。
以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例中部は重量部を表わす。
実施例 1 アルミナセメント15部とポルトランドセメント85部
の混合物に第1表に示した各種の可使時間調節剤を添加
し、水65部を加えて混練しペーストを得た。
このペースト2007711を柔軟なポリエチレン製ビ
ーカーに入れ、25°±4°Cで放置し流動性を肉眼で
観察した。
表面の流動性及び内部の可動性の消失するまでの時間を
可使時間とした。
無添加及びδ−ジカルボニル化合物添加の比較例。
に示される短かすぎた可使時間は調節剤の使用により広
範囲にわたるより長い可使時間に調節できた。
結果を第1表に示す。なおグリオキサールは40%水溶
液、グルタルアルデヒドは20%水溶液を用いたが第1
表では使用量を純分で表示した。
実施例 2 アルミナセメント5部、ポルトランドセメント95部、
アセチルアセトン1部、水65部より成るセメントペー
ストにつき実施例1と同様にして可使時間を測定したと
ころ可使時間は150分であった。
アセチルアセトン無添加以外はこれと同組成のセメント
ペーストの可使時間は210分であるので、アセチルア
セトンの使用により長すぎる可使時間は短縮され、代っ
て硬化が早まったことが示される。
実施例 3 アルミナセメント37部、ポルトランドセメント63部
、水65部より戒るセメントペーストは可使時間が4分
できわめて短いが、40φグリオキサール2.5部(純
分1部)を加えた組成のセメントペーストの可使時間は
50分に延長された。
実施例 4 アルミナセメント15部、ポルトランドセメント85部
、標準砂200部、水65部の他に40%グリオキサー
ル水溶液を含むセメントモルタルを調製し、可使時間を
測定しfも更にセメントの物理試験方m、TI 5R−
5201)に準じて強度測定をおこなった結果を第2表
に示す。
第2表からグリオキサールの添加は28日強度にはあま
り影響しないが早期の強度発現効果をもたらす特徴があ
ることがわかる。
実施例 5 ホワイトカーボン(シリカ)にグリオキサールを吸着さ
せて得た54優粉末グリオキサール2.78部(グリオ
キサール純分として1.5部)、アルミナセメント15
部、ポルトランドセメント85部を含む混合物に標準砂
200部、水65部を加えて混練し、可使時間30分の
セメントモルタルを得た。
また54%粉末グリオキサールに代えてグリオキサール
、重亜硫酸ソーダ付加物1.25部(グリオキサール0
.5重量部相当)を用いて同様の操作をおこない可使時
間60分のセメントモルタルを得た。
実施例 6 アルミナセメント25部、ポルトランドセメント75部
、標準砂200部を含むセメントモルタルの可使時間は
W/C(水セメント比)65%のとき7分、80%のと
き85+であった。
上記組成に更tt’t4ofbグリオキサール2.5部
(純分1部)を含むセメントモルタルはW/C65%の
とき23分、80φのとき28分の可使時間を示した。
比較例 上記の実施例に示したようにアルミナセメントの混合率
が5−40%の時はグリオキサールの添加により長い可
使時間は調節できるが、アルミナセメントの混合率が5
0係の時は、第3表に示すようにグリオキサール添加の
場合も瞬結し、可使時間がない。
但しグリオキサールを含むときは崩壊現象が起りセメン
トの結合性は失なわれる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミナセメントとポルトランドセメントとを結合
    剤として含む水硬性組成物においてアルミナセメントと
    ポルトランドセメントの合計重量に対するアルミナセメ
    ントの重量百分率が5乃至40φであり、かつ可使時間
    調節剤としてα又はβ又はγ−ジカルボニル化合物を含
    むことを特徴とする水硬性組成物。
JP51148600A 1976-12-10 1976-12-10 可使時間調節剤を含む水硬性組成物 Expired JPS5854104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51148600A JPS5854104B2 (ja) 1976-12-10 1976-12-10 可使時間調節剤を含む水硬性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51148600A JPS5854104B2 (ja) 1976-12-10 1976-12-10 可使時間調節剤を含む水硬性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5373220A JPS5373220A (en) 1978-06-29
JPS5854104B2 true JPS5854104B2 (ja) 1983-12-02

Family

ID=15456379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51148600A Expired JPS5854104B2 (ja) 1976-12-10 1976-12-10 可使時間調節剤を含む水硬性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5854104B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5073197A (en) * 1988-08-12 1991-12-17 National Research Development Corporation Cement compositions
DE4223494C2 (de) * 1992-07-17 1996-06-20 Heidelberger Zement Ag Schnellerhärtendes, hydraulisches Bindemittel
RU2736845C2 (ru) * 2016-06-09 2020-11-20 Басф Се Строительные химические композиции, включающие бисульфитный аддукт глиоксиловой кислоты

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5373220A (en) 1978-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58145651A (ja) セメント超可塑剤
JPH0218346A (ja) セメント質組成物
US5505771A (en) Dental gypsum composition
JPS61117144A (ja) セメント組成物
JP4089838B2 (ja) セメント組成物とセメントペーストおよびセメントモルタル
US9834478B2 (en) Stabilized solidification and setting accelerator for hydraulic binders
JPS5854104B2 (ja) 可使時間調節剤を含む水硬性組成物
JPH0569053B2 (ja)
CA1122230A (en) Dry-set mortars and method for improving the water retentivity thereof
US4455172A (en) Waterproofing composition for the bulk treatment of plaster or a plaster-based product and corresponding method
JPH0324441B2 (ja)
US2113375A (en) Calcium sulphate plaster
JPS5826061A (ja) セメント混練物の作業性低下防止方法
FR2925484A1 (fr) Utilisation de derives de l'acide gallique comme adjuvants pour liants hydrauliques,mortiers ou betons
JPS6016845A (ja) セメント凝結遅延剤
US2406063A (en) Dental cement
RU2164788C1 (ru) Зуботехническая гипсовая композиция
JPH10273665A (ja) 地盤改良材
SU761511A1 (ru) у СОСТАВ РАСТВОРИТЕЛЯ ДЛЯ ПОЛУЧЕНИЯ КЛЕЯ $ . © П ПОЛИХЛОРОПРЕНОВОГО КАУЧУКА ' * ~'™<img src="SU
JPH089498B2 (ja) アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法
JPH02243551A (ja) アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延方法
JPH0143703B2 (ja)
JPS5941938B2 (ja) 石膏スラリ−のフロ−値向上方法
JPS61141655A (ja) 無機硬組織体の製法
JP4069520B2 (ja) 含水土壌用固化材及び含水土壌の固化改良方法