JPS5853823Y2 - スピ−カ−用振動板 - Google Patents
スピ−カ−用振動板Info
- Publication number
- JPS5853823Y2 JPS5853823Y2 JP3083079U JP3083079U JPS5853823Y2 JP S5853823 Y2 JPS5853823 Y2 JP S5853823Y2 JP 3083079 U JP3083079 U JP 3083079U JP 3083079 U JP3083079 U JP 3083079U JP S5853823 Y2 JPS5853823 Y2 JP S5853823Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- sheet
- layer
- continuous
- base
- Prior art date
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- Expired
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は振動板基材として絹、綿等の織布や不織布を用
いたスピーカー用振動板に関する。
いたスピーカー用振動板に関する。
従来より、振動板基材として柔軟な織布(絹、綿等)を
用いたドーム形振動板が公知であるが、これは第1図に
示すように、基布(絹)1に付形剤(フェノール樹脂)
を含浸した後、加熱加圧してドーム形に成形し、その後
基布1の表面に目止め剤(シリコン樹脂、アクリル樹脂
等)2を塗布して目止め処理を施した構造を有する。
用いたドーム形振動板が公知であるが、これは第1図に
示すように、基布(絹)1に付形剤(フェノール樹脂)
を含浸した後、加熱加圧してドーム形に成形し、その後
基布1の表面に目止め剤(シリコン樹脂、アクリル樹脂
等)2を塗布して目止め処理を施した構造を有する。
このような構造は、基布1の成形工程と目止め処理工程
及び目止め剤2塗布後の乾燥工程の3工程からなり、筐
た、目止め処理工程は目止め剤2をハケ等で数回塗布し
て行なう手作業であるため、作業性が著しく悪く、量産
性に乏しかった。
及び目止め剤2塗布後の乾燥工程の3工程からなり、筐
た、目止め処理工程は目止め剤2をハケ等で数回塗布し
て行なう手作業であるため、作業性が著しく悪く、量産
性に乏しかった。
筐た、塗布作業が手作業であるため、均一な塗布が極め
て困難であり、振動板として品質が不均一になる。
て困難であり、振動板として品質が不均一になる。
さらに、シリコン樹脂等の目止め剤2は比重が大きいた
め、振動板質量が大きく能率が低くなり、また、振動ロ
スが小さく特に高音域に訊・て異常振動を起こして歪み
が多くなる、等の欠点があった。
め、振動板質量が大きく能率が低くなり、また、振動ロ
スが小さく特に高音域に訊・て異常振動を起こして歪み
が多くなる、等の欠点があった。
本考案はこのような点に鑑み、製造工程の簡略化と侵透
な特性の振動板を得ることを目的とし、その!rI徴と
するところは、不織布構造の繊維層と連続微細多孔構造
を有する高分子エラストマーとを三次元的にからみ合わ
せた基体層を基体とする、天然皮革の組織構造とほぼ同
一構造を有するシートと振動板基布とを重ね合わせて一
体に加熱加圧成形してなる構造にある。
な特性の振動板を得ることを目的とし、その!rI徴と
するところは、不織布構造の繊維層と連続微細多孔構造
を有する高分子エラストマーとを三次元的にからみ合わ
せた基体層を基体とする、天然皮革の組織構造とほぼ同
一構造を有するシートと振動板基布とを重ね合わせて一
体に加熱加圧成形してなる構造にある。
以下、本考案の一実施例を第2図及び第3図を参照して
その製造工程に沿って説明する。
その製造工程に沿って説明する。
Cr3 振動板基布として厚さ0.1 mmの絹布3
を用意し、この絹布3を5〜lO%(重量濃度)のゴム
系接着剤(又はアクリル系、ポリアミド系、ビニール系
接着剤)の溶液中に浸漬した後、自然乾燥する。
を用意し、この絹布3を5〜lO%(重量濃度)のゴム
系接着剤(又はアクリル系、ポリアミド系、ビニール系
接着剤)の溶液中に浸漬した後、自然乾燥する。
〔■〕 その後、この絹布3と、不織布構造の繊維層と
連続微細多孔構造を有する高分子エラストマーとを三次
元的にからみ合わせた、ランダム三次元立体構造を有す
る基体層を基体とするシート4とを重ね合わせ、加熱加
圧して、シート4の絹布3に当接する表面部分を絹布3
0眼目間に浸透させて熱融着させて、絹布3とシート4
とを接着すると同時に、所定のドーム状に成形する。
連続微細多孔構造を有する高分子エラストマーとを三次
元的にからみ合わせた、ランダム三次元立体構造を有す
る基体層を基体とするシート4とを重ね合わせ、加熱加
圧して、シート4の絹布3に当接する表面部分を絹布3
0眼目間に浸透させて熱融着させて、絹布3とシート4
とを接着すると同時に、所定のドーム状に成形する。
本実施例では、シート4として株式会社クラレ製品、合
成皮革クラリーノ(登録商標)USF−BL−04(黒
)を用いた。
成皮革クラリーノ(登録商標)USF−BL−04(黒
)を用いた。
合成皮革タラリーノは第2図に示すように、ポリウレタ
ン樹脂溶液を不織布構造のポリイミド繊維層間に浸透さ
せて、この繊維層と連続微細多孔構造を有するポリウレ
タンエラストマーとを三次元的にからみ合わせた、ラン
ダム三次元立体構造を有する基体層(不織布層)5の表
面に、当該基体層5に連続して上記ポリウレタンエラス
トマーより更に微細な連続多孔構造を有するポリウレタ
ンニジストマーからなる表面層(銀面層)6を形成した
、天然皮革の組織構造とほぼ同一の構造を有する。
ン樹脂溶液を不織布構造のポリイミド繊維層間に浸透さ
せて、この繊維層と連続微細多孔構造を有するポリウレ
タンエラストマーとを三次元的にからみ合わせた、ラン
ダム三次元立体構造を有する基体層(不織布層)5の表
面に、当該基体層5に連続して上記ポリウレタンエラス
トマーより更に微細な連続多孔構造を有するポリウレタ
ンニジストマーからなる表面層(銀面層)6を形成した
、天然皮革の組織構造とほぼ同一の構造を有する。
具体的に、シート4として、
厚さ 0.35rIrIF!重量
105?/i 比重(見掛は密度)0.3 の基本的物性を有するものを用い、このシー1−4の裏
面、即ち目の粗い基体層5の裏面に上記絹布3を重ね合
わせて、一体に加熱加圧してドーム状に成形する。
105?/i 比重(見掛は密度)0.3 の基本的物性を有するものを用い、このシー1−4の裏
面、即ち目の粗い基体層5の裏面に上記絹布3を重ね合
わせて、一体に加熱加圧してドーム状に成形する。
成形後のシート4の厚さは0.15Wr!nであった。
ここに、シート4の裏面に絹布3を重ね合わせたのは、
目の粗い基体層5と絹布3との接着をより強固にかつ完
全なものにするためである。
目の粗い基体層5と絹布3との接着をより強固にかつ完
全なものにするためである。
以上のようにして製造されたドーム振動板は、加熱加圧
成形の際にシート4の熱融着性を利用して基本層50表
面部分を絹布3の織目間に浸透させると共に、絹布3に
含浸した接着剤を軟化溶融させて、シート4と絹布3と
を接着したので、即ち、単にシート4の熱融着性を利用
するのみに止筐らず、予め絹布3に含浸した接着剤を加
熱加圧成形の際に軟化溶融させて、その接着性を+qし
て、シート4と絹布3とを接着したので、両者間の接着
強度が著しく増大する。
成形の際にシート4の熱融着性を利用して基本層50表
面部分を絹布3の織目間に浸透させると共に、絹布3に
含浸した接着剤を軟化溶融させて、シート4と絹布3と
を接着したので、即ち、単にシート4の熱融着性を利用
するのみに止筐らず、予め絹布3に含浸した接着剤を加
熱加圧成形の際に軟化溶融させて、その接着性を+qし
て、シート4と絹布3とを接着したので、両者間の接着
強度が著しく増大する。
従って、振動板の過激な振動や高音域での分割共振等の
異常振動、その他の要因によって、シート4と絹布3と
が剥離するようなことがなく、品質の安定した、所期の
特性を永年保持できる利点を有し、また、接着(貼合わ
せ)工程が不要であるため、製造工程が簡略化され量産
性が向上する利点を有する。
異常振動、その他の要因によって、シート4と絹布3と
が剥離するようなことがなく、品質の安定した、所期の
特性を永年保持できる利点を有し、また、接着(貼合わ
せ)工程が不要であるため、製造工程が簡略化され量産
性が向上する利点を有する。
筐た、シート4が連続微細多孔構造であるため(物性上
)通気性を有するものの、この通気性は振動板としては
非通気性とみなされる程度のものであり、かつ、成形の
際に微細な連続気泡が少し圧し潰されて、更に微細な連
続気泡と独立気泡とが混在する構造となり、実質的に非
通気性の構造となるために、換言すれば、振動板の成形
と同時に非通気性が付与されるために、従来の如き手作
業による目止め処理や載燥工程が不要であり、渣た、品
質も均一となり、作業性も著しく向上し量産に適する。
)通気性を有するものの、この通気性は振動板としては
非通気性とみなされる程度のものであり、かつ、成形の
際に微細な連続気泡が少し圧し潰されて、更に微細な連
続気泡と独立気泡とが混在する構造となり、実質的に非
通気性の構造となるために、換言すれば、振動板の成形
と同時に非通気性が付与されるために、従来の如き手作
業による目止め処理や載燥工程が不要であり、渣た、品
質も均一となり、作業性も著しく向上し量産に適する。
さらに、シート4は従来の目止め剤(例えばシリコン)
に比べて軽量であり、振動板質量を約30%軽くできる
ので、能率が向上し音圧が1〜1.5 dB上がり、普
た、高音域での再生帯域幅が広くなり、高音域で伸びの
よい良質の再生音が得られる。
に比べて軽量であり、振動板質量を約30%軽くできる
ので、能率が向上し音圧が1〜1.5 dB上がり、普
た、高音域での再生帯域幅が広くなり、高音域で伸びの
よい良質の再生音が得られる。
さらにi!た、成形工程において、連続微細多孔構造の
シート4が本来の物理的特性を保持する程度に少しく成
形され、この種の振動板とし要求される柔軟な弾性(形
状保持力)、適度の振動ロスが保持されるので、高音域
での異常振動や歪みも低減され、上記の再生帯域幅の増
大と併わせで特に高音域で伸びの良い、艶やかな良質の
再生音が得られる。
シート4が本来の物理的特性を保持する程度に少しく成
形され、この種の振動板とし要求される柔軟な弾性(形
状保持力)、適度の振動ロスが保持されるので、高音域
での異常振動や歪みも低減され、上記の再生帯域幅の増
大と併わせで特に高音域で伸びの良い、艶やかな良質の
再生音が得られる。
さらに、シート4は表面強度、耐摩耗性、耐屈曲、耐屈
更疲労性等の耐久性の点でも優れており、さらに周囲環
境特に耐寒耐熱性(−20℃〜70℃)の点でも優れて
ふ゛り所期の振動特性を永年保持できる利点も併わせ保
有する。
更疲労性等の耐久性の点でも優れており、さらに周囲環
境特に耐寒耐熱性(−20℃〜70℃)の点でも優れて
ふ゛り所期の振動特性を永年保持できる利点も併わせ保
有する。
な釦、本考案は上記の実施例(ドーム形振動初に限られ
るものではなく、振動板基布として種々の材質のものを
選択するか、或は基布に含浸する付形剤の量を適当に定
める等の手段を講じることにより、コーン形、平板形等
の振動板にも適用しうるものである。
るものではなく、振動板基布として種々の材質のものを
選択するか、或は基布に含浸する付形剤の量を適当に定
める等の手段を講じることにより、コーン形、平板形等
の振動板にも適用しうるものである。
以上のように、本考案は接着剤を含浸した絹布3等の振
動板基布と、不織布構造の繊維層とを三次元的にからみ
合わせた基体層5を基体とするシート4とを重ね合わせ
て一体に加熱加圧成形した構造であるから、振動板成形
と同時に基布とシートとの接着ができ、かつ非通気性が
付与されるので、製造工程が著しく簡略化されるのみな
らず、品質も均一になり量産性に富み、かつ優れた特性
の振動板を得ることができる利点を有する。
動板基布と、不織布構造の繊維層とを三次元的にからみ
合わせた基体層5を基体とするシート4とを重ね合わせ
て一体に加熱加圧成形した構造であるから、振動板成形
と同時に基布とシートとの接着ができ、かつ非通気性が
付与されるので、製造工程が著しく簡略化されるのみな
らず、品質も均一になり量産性に富み、かつ優れた特性
の振動板を得ることができる利点を有する。
第1図は従来のスピーカー用振動板の構造を示す図、第
2図及び第3図は本考案のスピーカー用振動板の構造を
示す図である。 5は基体層、 4はシート、 3は振動板基布であ る。
2図及び第3図は本考案のスピーカー用振動板の構造を
示す図である。 5は基体層、 4はシート、 3は振動板基布であ る。
Claims (1)
- 不織布構造の合成繊維層と連続微細多孔構造を有する高
分子エラストマーとを三次元的にからみ合わせた基体層
50表面に、当該基体層5に連続して上記高分子エラス
トマーより更に微細な連続多孔構造を有する高分子エラ
ストマーからなる表面層6を一体に形成したシート4と
接着剤を含浸した振動板基布3とを重ね合わせて一体に
加熱加圧成形してなるスピーカー用振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3083079U JPS5853823Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | スピ−カ−用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3083079U JPS5853823Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | スピ−カ−用振動板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55130483U JPS55130483U (ja) | 1980-09-16 |
JPS5853823Y2 true JPS5853823Y2 (ja) | 1983-12-07 |
Family
ID=28881226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3083079U Expired JPS5853823Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | スピ−カ−用振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853823Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-09 JP JP3083079U patent/JPS5853823Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55130483U (ja) | 1980-09-16 |
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