JP2003253511A - 増肉補助パッド及びその製造方法 - Google Patents
増肉補助パッド及びその製造方法Info
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- JP2003253511A JP2003253511A JP2002057477A JP2002057477A JP2003253511A JP 2003253511 A JP2003253511 A JP 2003253511A JP 2002057477 A JP2002057477 A JP 2002057477A JP 2002057477 A JP2002057477 A JP 2002057477A JP 2003253511 A JP2003253511 A JP 2003253511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡ウレタンスポンジの有益な特性を活用し
つつ、永久圧縮歪み特性及び耐久性に優れた増肉補助パ
ッドを提供する。 【解決手段】 本発明による増肉補助パッドの製造方法
は、互いに対向する第1及び第2の表面(2a,2b)
を有し、所定の形状の連泡性の発泡ウレタンスポンジ
(2)を用意し、この発泡ウレタンスポンジ(2)の第
1及び第2の表面に接着剤を被着する工程と、前記発泡
ウレタンスポンジに液状シリコンゴムを含浸させる工程
と、前記発泡ウレタンスポンジの接着剤層が形成されて
いる面に布地(3,4)を貼り合わせて金型内に装填
し、加熱加圧成型処理を行い、所望の立体形状の増肉補
助パッドを形成する工程とを具え、前記加熱加圧成型処
理中に、発泡ウレタンスポンジの成型と、シリコンゴム
の加硫と、布地の発泡ウレタンスポンジへの接着とを同
時に行うことを特徴とする。
つつ、永久圧縮歪み特性及び耐久性に優れた増肉補助パ
ッドを提供する。 【解決手段】 本発明による増肉補助パッドの製造方法
は、互いに対向する第1及び第2の表面(2a,2b)
を有し、所定の形状の連泡性の発泡ウレタンスポンジ
(2)を用意し、この発泡ウレタンスポンジ(2)の第
1及び第2の表面に接着剤を被着する工程と、前記発泡
ウレタンスポンジに液状シリコンゴムを含浸させる工程
と、前記発泡ウレタンスポンジの接着剤層が形成されて
いる面に布地(3,4)を貼り合わせて金型内に装填
し、加熱加圧成型処理を行い、所望の立体形状の増肉補
助パッドを形成する工程とを具え、前記加熱加圧成型処
理中に、発泡ウレタンスポンジの成型と、シリコンゴム
の加硫と、布地の発泡ウレタンスポンジへの接着とを同
時に行うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラジャ等の衣料品に
装着される増肉補助パッド及びその製造方法に関するも
のである。
装着される増肉補助パッド及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】婦人用のランジェリーや下着には、装着
者の体型を一層強くアピールするため各種の増肉補助パ
ッドが用いられている。特に、女性のブラジャには胸部
を一層際立たせるために増肉補助パッドが広く用いられ
ている。
者の体型を一層強くアピールするため各種の増肉補助パ
ッドが用いられている。特に、女性のブラジャには胸部
を一層際立たせるために増肉補助パッドが広く用いられ
ている。
【0003】従来ブラジャ用の増肉補助パッドとして、
立体成型加工された発泡ウレタンスポンジが用いられて
いる。この既知の増肉補助パッドは、加熱成型処理され
た発泡ウレタンスポンジ単体で構成されている。また、
別の増肉補助パッドとして、立体成型された発泡ウレタ
ンスポンジの両側に布地が装着され、発泡ウレタンスポ
ンジの縁に沿って縫製されたものも用いられている。
立体成型加工された発泡ウレタンスポンジが用いられて
いる。この既知の増肉補助パッドは、加熱成型処理され
た発泡ウレタンスポンジ単体で構成されている。また、
別の増肉補助パッドとして、立体成型された発泡ウレタ
ンスポンジの両側に布地が装着され、発泡ウレタンスポ
ンジの縁に沿って縫製されたものも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ウレタンゴムは耐加水
分解特性に難点があるため、発泡ウレタンスポンジ単体
で構成される増肉補助パッドは、多数回洗濯すると劣化
し易い欠点があり、特にパッドの周辺部分が劣化し易く
耐久性に難点があった。また、ウレタンゴムは良好な引
張特性を有するが、圧縮永久歪みに難点があるため、パ
ッドが一旦変形するとパッドの元の形状に復元しにくく
なる欠点も指摘されている。さらに、発泡ウレタンスポ
ンジが2枚の布地で挟まれ、周辺が縫製された増肉補助
パッドの場合、布地が発泡ウレタンスポンジの形状に整
合しにくく、しわが形成されてしまい、装着した際違和
感を与える欠点も指摘されている。
分解特性に難点があるため、発泡ウレタンスポンジ単体
で構成される増肉補助パッドは、多数回洗濯すると劣化
し易い欠点があり、特にパッドの周辺部分が劣化し易く
耐久性に難点があった。また、ウレタンゴムは良好な引
張特性を有するが、圧縮永久歪みに難点があるため、パ
ッドが一旦変形するとパッドの元の形状に復元しにくく
なる欠点も指摘されている。さらに、発泡ウレタンスポ
ンジが2枚の布地で挟まれ、周辺が縫製された増肉補助
パッドの場合、布地が発泡ウレタンスポンジの形状に整
合しにくく、しわが形成されてしまい、装着した際違和
感を与える欠点も指摘されている。
【0005】従って、本発明の目的は、ウレタンゴムの
欠点を解消し、劣化しにくく耐久性に優れた増肉補助パ
ッド及びその製造方法を提供することにある。
欠点を解消し、劣化しにくく耐久性に優れた増肉補助パ
ッド及びその製造方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の別の目的は、圧縮永久歪み
特性に優れ、変形使用されてもオリジナルの所望の立体
形状に復元する増肉補助パッドを提供することにある。
特性に優れ、変形使用されてもオリジナルの所望の立体
形状に復元する増肉補助パッドを提供することにある。
【0007】さらに、本発明の別の目的は、発泡ウレタ
ンスポンジの外周を覆う布地にしわが発生せず良好な装
着感を達成できる増肉補助パッドを提供することにあ
る。
ンスポンジの外周を覆う布地にしわが発生せず良好な装
着感を達成できる増肉補助パッドを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による増肉補助パ
ッドは、互いに対向する第1及び第2の表面を有し、加
熱加圧成型処理により所望の立体形状に成型され、内部
にシリコーンゴムが含浸されている発泡ウレタンスポン
ジ本体と、前記発泡ウレタンスポンジの第1及び第2の
表面に接着された布地とを具え、前記第1の表面と第2
の表面とが発泡ウレタンスポンジの連続気泡により連通
していることを特徴とする。
ッドは、互いに対向する第1及び第2の表面を有し、加
熱加圧成型処理により所望の立体形状に成型され、内部
にシリコーンゴムが含浸されている発泡ウレタンスポン
ジ本体と、前記発泡ウレタンスポンジの第1及び第2の
表面に接着された布地とを具え、前記第1の表面と第2
の表面とが発泡ウレタンスポンジの連続気泡により連通
していることを特徴とする。
【0009】本発明の基本思想は、発泡ウレタンスポン
ジが有する利点を有効に活用しつつ、発泡ウレタンスポ
ンジの欠点をシリコンゴムにより解消し、優れた耐久性
及び圧縮永久歪み特性を有する増肉補助パッドを実現す
ることにある。すなわち、発泡ウレタンスポンジは、内
部に連続気泡が形成されているため、通気性に優れたパ
ッドを製造することができる。しかし、耐加水分解特性
が悪いため、劣化し易い難点がある。特に、ブラジャに
用いられる増肉補助パッドの場合、使用中に汗や水分が
溜まるため、加水分解し易いことは劣化の大きな要因と
なってしまう。そこで、本発明では、発泡ウレタンスポ
ンジに液状シリコンを含浸させ、発泡ウレタンスポンジ
本体の加熱成型時に同時にシリコンゴムを加硫する。発
泡ウレタンスポンジは、連続気泡を有するゴム弾性体で
あるから、ウレタンゴム材料の壁部により生成された多
数の空気室が形成されているものと等価である。従っ
て、液状シリコンゴムを発泡ウレタンスポンジ内に含浸
させることにより、ウレタンゴムの壁部表面をシリコン
ゴムが覆うことなる。すなわち、ウレタンゴムの骨格の
周囲がシリコンゴムで覆われたものとほぼ等価なものと
考えられる。従って、液状シリコンゴムが含浸された発
泡ウレタンスポンジの基本性能は、シリコンゴムの特性
により置き換えられることになる。一方、シリコンゴム
は、圧縮永久歪みについて優れた特性を有すると共に耐
加水分解性についても優れた特性を有している。従っ
て、シリコンゴムを含む発泡ウレタンスポンジは、通気
性に優れると共に、圧縮永久歪み及び耐加水分解性につ
いても優れた特性を有する弾性体を構成することができ
る。この結果、通気性に優れ、高い耐久性を有し、且つ
永久圧縮歪み特性に優れた増肉補助パッドを実現するこ
とができる。
ジが有する利点を有効に活用しつつ、発泡ウレタンスポ
ンジの欠点をシリコンゴムにより解消し、優れた耐久性
及び圧縮永久歪み特性を有する増肉補助パッドを実現す
ることにある。すなわち、発泡ウレタンスポンジは、内
部に連続気泡が形成されているため、通気性に優れたパ
ッドを製造することができる。しかし、耐加水分解特性
が悪いため、劣化し易い難点がある。特に、ブラジャに
用いられる増肉補助パッドの場合、使用中に汗や水分が
溜まるため、加水分解し易いことは劣化の大きな要因と
なってしまう。そこで、本発明では、発泡ウレタンスポ
ンジに液状シリコンを含浸させ、発泡ウレタンスポンジ
本体の加熱成型時に同時にシリコンゴムを加硫する。発
泡ウレタンスポンジは、連続気泡を有するゴム弾性体で
あるから、ウレタンゴム材料の壁部により生成された多
数の空気室が形成されているものと等価である。従っ
て、液状シリコンゴムを発泡ウレタンスポンジ内に含浸
させることにより、ウレタンゴムの壁部表面をシリコン
ゴムが覆うことなる。すなわち、ウレタンゴムの骨格の
周囲がシリコンゴムで覆われたものとほぼ等価なものと
考えられる。従って、液状シリコンゴムが含浸された発
泡ウレタンスポンジの基本性能は、シリコンゴムの特性
により置き換えられることになる。一方、シリコンゴム
は、圧縮永久歪みについて優れた特性を有すると共に耐
加水分解性についても優れた特性を有している。従っ
て、シリコンゴムを含む発泡ウレタンスポンジは、通気
性に優れると共に、圧縮永久歪み及び耐加水分解性につ
いても優れた特性を有する弾性体を構成することができ
る。この結果、通気性に優れ、高い耐久性を有し、且つ
永久圧縮歪み特性に優れた増肉補助パッドを実現するこ
とができる。
【0010】発泡ウレタンスポンジは、内部に連続気泡
を有するため、例えば板状に切断された発泡ウレタンフ
ォームを液状シリコン内に浸漬するだけで、液状シリコ
ンゴムが含浸された発泡ウレタンスポンジを形成するこ
とができる。さらに、発泡ウレタンスポンジを所望の立
体形状に成型する場合加熱成型処理が行われるが、この
加熱成型処理中に液状シリコンゴムの加硫を同時に行う
ことができ、付加的な製造工程を用いることなく増肉補
助パッドを製造することができる。
を有するため、例えば板状に切断された発泡ウレタンフ
ォームを液状シリコン内に浸漬するだけで、液状シリコ
ンゴムが含浸された発泡ウレタンスポンジを形成するこ
とができる。さらに、発泡ウレタンスポンジを所望の立
体形状に成型する場合加熱成型処理が行われるが、この
加熱成型処理中に液状シリコンゴムの加硫を同時に行う
ことができ、付加的な製造工程を用いることなく増肉補
助パッドを製造することができる。
【0011】本発明による増肉補助パッドの製造方法
は、互いに対向する第1及び第2の表面を有し、所定の
形状の連泡性の発泡ウレタンスポンジを用意し、この発
泡ウレタンスポンジの第1及び第2の表面に接着剤を被
着する工程と、前記発泡ウレタンスポンジに液状シリコ
ンゴムを含浸させる工程と、前記発泡ウレタンスポンジ
の接着剤層が形成されている面に布地を貼り合わせて金
型内に装填し、加熱加圧成型処理を行い、所望の立体形
状の増肉補助パッドを形成する工程とを具え、前記加熱
加圧成型処理中に、発泡ウレタンスポンジの成型と、シ
リコンゴムの加硫と、布地の発泡ウレタンスポンジへの
接着とを同時に行うことを特徴とする。
は、互いに対向する第1及び第2の表面を有し、所定の
形状の連泡性の発泡ウレタンスポンジを用意し、この発
泡ウレタンスポンジの第1及び第2の表面に接着剤を被
着する工程と、前記発泡ウレタンスポンジに液状シリコ
ンゴムを含浸させる工程と、前記発泡ウレタンスポンジ
の接着剤層が形成されている面に布地を貼り合わせて金
型内に装填し、加熱加圧成型処理を行い、所望の立体形
状の増肉補助パッドを形成する工程とを具え、前記加熱
加圧成型処理中に、発泡ウレタンスポンジの成型と、シ
リコンゴムの加硫と、布地の発泡ウレタンスポンジへの
接着とを同時に行うことを特徴とする。
【0012】前述したように、発泡ウレタンスポンジは
連続気泡を有する連泡性であるから、発泡ウレタンフォ
ームを液状シリコンゴムに浸漬するだけで発泡ウレタン
スポンジの内部に液状シリコンゴムを含浸させることが
できる。さらに重要なことは、シリコンゴムの加硫は1
60〜170°Cの温度で4〜5分間で十分行うことが
でき、ウレタンゴムの加熱成型も160〜170°Cの
温度で4〜5分間で行うことができることである。すな
わち、含浸される液状シリコンゴムの量は、同一体積で
全てが液状シリコンゴムで構成されるものよりもはるか
に体積が小さいため、シリコンゴムの加硫に必要な時間
は大幅に短縮される。また、液状シリコンゴムの加硫温
度自体も他のゴム材料に比較して相当低いため上述した
温度及び加熱時間で十分に成型及び加硫処理を行うこと
ができる。このように、発泡ウレタンスポンジの成型温
度及び成型時間とシリコンゴムの加硫温度及び加硫時間
とががほぼ等しいため、発泡ウレタンスポンジの加熱処
理中にシリコンゴムの加硫処理を同時に行うことができ
る。この結果、付加的な処理工程を設けることなく、シ
リコンゴムで補強された増肉補助パッドを製造すること
ができる。さらに、上記温度範囲において4〜5分間程
度の加熱処理では、布地に対して損傷を与えることはな
い。よって、発泡ウレタンスポンジの加熱成型及びシリ
コンゴムの加硫処理と共に布地の接着も同時に行うこと
ができる。
連続気泡を有する連泡性であるから、発泡ウレタンフォ
ームを液状シリコンゴムに浸漬するだけで発泡ウレタン
スポンジの内部に液状シリコンゴムを含浸させることが
できる。さらに重要なことは、シリコンゴムの加硫は1
60〜170°Cの温度で4〜5分間で十分行うことが
でき、ウレタンゴムの加熱成型も160〜170°Cの
温度で4〜5分間で行うことができることである。すな
わち、含浸される液状シリコンゴムの量は、同一体積で
全てが液状シリコンゴムで構成されるものよりもはるか
に体積が小さいため、シリコンゴムの加硫に必要な時間
は大幅に短縮される。また、液状シリコンゴムの加硫温
度自体も他のゴム材料に比較して相当低いため上述した
温度及び加熱時間で十分に成型及び加硫処理を行うこと
ができる。このように、発泡ウレタンスポンジの成型温
度及び成型時間とシリコンゴムの加硫温度及び加硫時間
とががほぼ等しいため、発泡ウレタンスポンジの加熱処
理中にシリコンゴムの加硫処理を同時に行うことができ
る。この結果、付加的な処理工程を設けることなく、シ
リコンゴムで補強された増肉補助パッドを製造すること
ができる。さらに、上記温度範囲において4〜5分間程
度の加熱処理では、布地に対して損傷を与えることはな
い。よって、発泡ウレタンスポンジの加熱成型及びシリ
コンゴムの加硫処理と共に布地の接着も同時に行うこと
ができる。
【0013】発泡ウレタンスポンジの表面に接着する布
地として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル
繊維等の各種繊維の布地を用いることができる。これら
の布地は、引っ張り力を作用させた場合延伸するする。
従って、所望の曲面の発泡ウレタンスポンジ表面に延伸
した状態で加熱接着することにより、しわが発生するこ
となく所望の曲面の発泡ウレタンスポンジ表面に接着す
ることができる。
地として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル
繊維等の各種繊維の布地を用いることができる。これら
の布地は、引っ張り力を作用させた場合延伸するする。
従って、所望の曲面の発泡ウレタンスポンジ表面に延伸
した状態で加熱接着することにより、しわが発生するこ
となく所望の曲面の発泡ウレタンスポンジ表面に接着す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はブラジャに装着される本発
明による増肉補助パッドの一例を示す断面図である。本
発明による増肉補助パッド1は、発泡ウレタンスポンジ
本体2を有する。この発泡ウレタンスポンジ本体2は、
発泡ウレタンスポンジを基体とし、ウレタンゴムの骨格
の周囲がシリコンゴムにより覆われた構造を有する。従
って、シリコンゴム特有の性質である永久圧縮歪み特性
及び耐加水分解特性に優れた性能を有している。発泡ウ
レタンスポンジ本体2の互いに対向する第1及び第2の
表面2a及び2bに接着剤層を介して第1及び第2の布
地3及び4を接着する。これらの布地は、例えばナイロ
ン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、木綿等の各
種の繊維の布地を用いることができ、織布又は不織布の
いずれも用いることができる。発泡ウレタンスポンジ本
体2は、内部に連続気泡を有するので、第1の表面2a
と第2の表面bとは互いに連通する。従って、通気性の
良好なパッドを形成することができる。尚、布地を接着
するために接着剤層を形成しているが、発泡ウレタンス
ポンジの表面自体が多孔質であるため、孔に相当する部
分には接着剤が付着しないため、接着剤層を形成しても
良好な通気性を確保することができる。
明による増肉補助パッドの一例を示す断面図である。本
発明による増肉補助パッド1は、発泡ウレタンスポンジ
本体2を有する。この発泡ウレタンスポンジ本体2は、
発泡ウレタンスポンジを基体とし、ウレタンゴムの骨格
の周囲がシリコンゴムにより覆われた構造を有する。従
って、シリコンゴム特有の性質である永久圧縮歪み特性
及び耐加水分解特性に優れた性能を有している。発泡ウ
レタンスポンジ本体2の互いに対向する第1及び第2の
表面2a及び2bに接着剤層を介して第1及び第2の布
地3及び4を接着する。これらの布地は、例えばナイロ
ン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、木綿等の各
種の繊維の布地を用いることができ、織布又は不織布の
いずれも用いることができる。発泡ウレタンスポンジ本
体2は、内部に連続気泡を有するので、第1の表面2a
と第2の表面bとは互いに連通する。従って、通気性の
良好なパッドを形成することができる。尚、布地を接着
するために接着剤層を形成しているが、発泡ウレタンス
ポンジの表面自体が多孔質であるため、孔に相当する部
分には接着剤が付着しないため、接着剤層を形成しても
良好な通気性を確保することができる。
【0015】図2は本発明による増肉補助パッドの一例
の製造工程を示す線図である。初めに、図2aに示すよ
うに、直方体に切り出した連泡性の発泡ウレタンスポン
ジ2を用意する。次に、図2bに示すように、貼り合わ
すべき布地3及び4に接着剤を塗布して乾燥する。
の製造工程を示す線図である。初めに、図2aに示すよ
うに、直方体に切り出した連泡性の発泡ウレタンスポン
ジ2を用意する。次に、図2bに示すように、貼り合わ
すべき布地3及び4に接着剤を塗布して乾燥する。
【0016】次に、発泡ウレタンスポンジ2に液状シリ
コンゴムを含浸させる。この含浸方法として、槽内に液
状シリコンゴムを収容し、このシリコンゴム液内に発泡
ウレタンスポンジ2を浸漬することにより、発泡ウレタ
ンスポンジ内に液状シリコンゴムを含浸させることがで
きる。尚、浸漬しながら圧力を加えることにより内部液
状シリコンゴムを浸入させることもできる。
コンゴムを含浸させる。この含浸方法として、槽内に液
状シリコンゴムを収容し、このシリコンゴム液内に発泡
ウレタンスポンジ2を浸漬することにより、発泡ウレタ
ンスポンジ内に液状シリコンゴムを含浸させることがで
きる。尚、浸漬しながら圧力を加えることにより内部液
状シリコンゴムを浸入させることもできる。
【0017】次に、図2dに示すように、接着剤が塗布
された布地3及び4を発泡ウレタンスポンジ2に貼り合
わす。
された布地3及び4を発泡ウレタンスポンジ2に貼り合
わす。
【0018】その後、図2eに示すように、布地が貼り
合わされた発泡ウレタンスポンジ本体2を金型10内に
装填し、加熱加圧処理を行い、発泡ウレタンスポンジ2
を所望の曲面形状に成型すると共に、シリコンゴムの加
硫及び布地の接着処理を同時に行う。この加熱加圧処理
における温度は、例えば160〜170°Cに設定する
ことができる。また、加熱加圧処理時間については、含
浸されるシリコンゴムの体積が発泡ウレタンスポンジの
体積と比較して極めて小さいため、加硫に要する時間
は、全てがシリコンゴムで構成される製品を加硫する場
合に必要な加硫時間よりも大幅に短縮することができ、
例えば約4〜5分間とすることができる。このように、
加熱加圧処理に要する時間は比較的短いため、布地と共
に加熱処理しても布地に損傷を与える不具合は生じな
い。
合わされた発泡ウレタンスポンジ本体2を金型10内に
装填し、加熱加圧処理を行い、発泡ウレタンスポンジ2
を所望の曲面形状に成型すると共に、シリコンゴムの加
硫及び布地の接着処理を同時に行う。この加熱加圧処理
における温度は、例えば160〜170°Cに設定する
ことができる。また、加熱加圧処理時間については、含
浸されるシリコンゴムの体積が発泡ウレタンスポンジの
体積と比較して極めて小さいため、加硫に要する時間
は、全てがシリコンゴムで構成される製品を加硫する場
合に必要な加硫時間よりも大幅に短縮することができ、
例えば約4〜5分間とすることができる。このように、
加熱加圧処理に要する時間は比較的短いため、布地と共
に加熱処理しても布地に損傷を与える不具合は生じな
い。
【0019】最後に、成型された発泡ウレタンスポンジ
本体2を金型10から取り出し、例えばプレス加工処理
によりパッドの余分な周辺部分を除去し、増肉補助パッ
ドが完成する。
本体2を金型10から取り出し、例えばプレス加工処理
によりパッドの余分な周辺部分を除去し、増肉補助パッ
ドが完成する。
【0020】本発明は上述した実施例だけに限定されず
種々の変形や変更が可能である。例えば、発泡ウレタン
スポンジと布地との接着に関して、発泡ウレタンスポン
ジの表面に接着剤を塗布し、その後発泡ウレタンスポン
ジに液状シリコンゴムを含浸させることもできる。この
場合、布地側に接着剤を塗布しなくてもよく、或いは発
泡ウレタンスポンジ及び布地の両方に接着剤を塗布して
もよい。
種々の変形や変更が可能である。例えば、発泡ウレタン
スポンジと布地との接着に関して、発泡ウレタンスポン
ジの表面に接着剤を塗布し、その後発泡ウレタンスポン
ジに液状シリコンゴムを含浸させることもできる。この
場合、布地側に接着剤を塗布しなくてもよく、或いは発
泡ウレタンスポンジ及び布地の両方に接着剤を塗布して
もよい。
【図1】 本発明による増肉補助パッドの一例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】 本発明による増肉補助パッドの一連の製造工
程を示す線図である。
程を示す線図である。
1 増肉補助パッド
2 発泡ウレタンスポンジ本体
3,4 布地
10 金型
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 大橋 浩二
大阪府吹田市五月ヶ丘南6−1−404
Fターム(参考) 3B035 AA21 AB17 AD09
Claims (4)
- 【請求項1】 衣料品に装着される増肉補助パッドを製
造するに当たり、 互いに対向する第1及び第2の表面を有し、所定の形状
の連泡性の発泡ウレタンスポンジを用意し、この発泡ウ
レタンスポンジの第1及び第2の表面に接着剤を被着す
る工程と、 前記発泡ウレタンスポンジに液状シリコンゴムを含浸さ
せる工程と、 前記発泡ウレタンスポンジの接着剤層が形成されている
面に布地を貼り合わせて金型内に装填し、加熱加圧成型
処理を行い、所望の立体形状の増肉補助パッドを形成す
る工程とを具え、 前記加熱加圧成型処理中に、発泡ウレタンスポンジの成
型と、シリコンゴムの加硫と、布地の発泡ウレタンスポ
ンジへの接着とを同時に行うことを特徴とする増肉補助
パッドの製造方法。 - 【請求項2】 衣料品に装着される増肉補助パッドを製
造するに当たり、 互いに対向する第1及び第2の表面を有し、所定の形状
の連泡性の発泡ウレタンスポンジを用意し、この発泡ウ
レタンスポンジに液状シリコンゴムを含浸させる工程
と、 布地の表面に接着剤を塗布する工程と、 前記接着剤が塗布されている布地を、前記液状シリコン
ゴムが含浸されている発泡ウレタンスポンジに貼り合わ
せて金型内に装填し、加熱加圧成型処理を行い、所望の
立体形状の増肉補助パッドを形成する工程とを具え、 前記加熱加圧成型処理中に、発泡ウレタンスポンジの成
型と、シリコンゴムの加硫と、布地の発泡ウレタンスポ
ンジへの接着とを同時に行うことを特徴とする増肉補助
パッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記液状シリコンゴムには、紫外線カッ
ト効果を有する酸化チタン又は酸化亜鉛が配合されてい
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の増肉補助パ
ッド。 - 【請求項4】 互いに対向する第1及び第2の表面を有
し、加熱加圧成型処理により所望の立体形状に成型さ
れ、内部にシリコーンゴムが含浸されている発泡ウレタ
ンスポンジ本体と、前記発泡ウレタンスポンジの第1及
び第2の表面に接着された布地とを具え、 前記第1の表面と第2の表面とが発泡ウレタンスポンジ
の連続気泡により連通していることを特徴とする増肉補
助パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057477A JP2003253511A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 増肉補助パッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002057477A JP2003253511A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 増肉補助パッド及びその製造方法 |
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JP2003253511A true JP2003253511A (ja) | 2003-09-10 |
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ID=28667725
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002057477A patent/JP2003253511A/ja active Pending
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