JPS5853335B2

JPS5853335B2 - 転写式複写機

Info

Publication number: JPS5853335B2
Application number: JP49139002A
Authority: JP
Inventors: 松之三宅
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1974-12-04
Filing date: 1974-12-04
Publication date: 1983-11-29
Also published as: JPS5165945A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は感光体に残留する現像トナーを磁気的に除去
するようにした転写式複写機に関する。

一般に転写式複写機は、帯電、露光、現像の各工程を経
て感光体の外周光導電体層表面に被着したトナーによる
画像を転写紙上に転写するようにしているが、感光体側
の現像トナーを転写紙側に確実に転写することは不可能
であり、転写後も感光体の光導電体層表面に若干のトナ
ーが残留する。

そこで、この残留トナーをクリーニング装置で除去する
ようにしているが、従来では上記クリーング機構がブラ
シ等により感光体の光導電体層表面を払拭して感光体の
残留トナーを機械的に除去する構成であったため、感光
体を傷つけたり、摩擦によって劣化させ、その寿命を著
しく短縮する問題があった。

また、クリーニング装置を構成するブラシ等は感光体に
接触して摩耗するので、定期的に交換しなければならな
い問題があり、さらに、ブラシ等で払拭したトナーをブ
ロアー等により吸引してフィルターボックスに回収しな
ければならないのでクリーニング装置が大形となり、ひ
いては複写機自体が大形化することにもなる。

そして、このような大形な装置をもってしても確実なト
ナー除去効果を得ることができないばかりか、トナー粉
体を高速回転するブラシではき落す際にトナーが飛散し
、機体内部を汚損する結果となる。

この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とする処は、現像装置で磁性体を含有する磁性トナーを
用いて現像された後、転写及び除電工程を経て来るドラ
ム形感光体表面の残留トナーをクリーニング装置で除去
するものにおいて、そのクリーニング装置が従来のブラ
シなどの如き感光体表面を損傷させたり自分でも消耗し
てしまったりする機械的手段を使用せず、感光体表面の
残留トナー即ち磁性体を含有する磁性トナーを該感光体
表面から簡単確実に吸着除去して他の所定部位にスムー
ズに運び取ることができて、寿命が長く且つ小形化が図
れ非常に優れた性能を発揮するようになる転写式複写機
を提供しようとすることにある。

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１はトナー画像転写方式の複写機本体、２は本体１
内に設けられ、回転動作するドラム形の感光体である。

この感光体２はアルミ円筒外周にセレンを４０〜５０μ
の厚さに蒸着して光導電体層を形成したもので、その周
りには、その回転方向に向ってコロナ帯電装置３、露光
装置４、現像装置５、転写装置６、除電装置１およびク
リーニング装置８を順次配設している。

また、感光体２の下方には給紙装置９、転写紙搬送装置
１０、定着装置１１および排紙装置１２が順次に設けら
れている。

上記感光体２の外周光導電体層表面には、帯電、露光の
各工程を経て現像装置５において、特に磁性体を含有す
る磁性トナーを使用して現像を施すことによりトナー画
像が形成されるようになっている。

このトナー画像は、転写装置部６において給紙装置９を
介して供給される転写紙（普通紙）上に静電気的に転写
され、その転写紙は搬送装置１０により感光体２表面か
ら構成される装置部１１に送られる。

定着装置部１１においてはトナー画像を定着して安定さ
せた後、排紙装置部１２でその転写紙を機外に排出する
。

一方、感光体２の光導電体層表面には転写装置６を経た
後も若干のトナー１３が残留している。

そして、除電装置部７を経てクリーニング装置部８に達
し、ここでその残留トナー１３が除去されて、再び帯電
装置部３に向う。

ところで、前記クリーニング装置８は次のように構成さ
れている。

すなわち非磁性体よりなる、たとえばアルミニウム製
の固定円筒１４を前記感光体２から１〜３關程度離して
配置し、この固定円筒１４内に感光体２と同方向に回転
する磁極すなわち磁性ローラ１５を収納し、固定円筒１
４の外周面には感光体２とはほぼ接触する状態まで近づ
けて磁性トナ一層１６を形成しており、この固定円部１
４の反感光体側を筐体１７でカバーしているものである
。

なお、上記磁性ローラ１５は、回転＠１８の外周に、円
周方向にＳ、Ｎ交互に磁化して例えば８極の磁極をもた
せた円筒状の磁性体１９を嵌装してなり、また、上記筐
体１７の内底面には回収トナーを受けるトレイ２０を置
いている。

そして、このトレイ２０と上記固定円筒１４との間には
トナー除去板２１を配置している。

この除去板２１の上端は、固定円筒１４外周の磁性トナ
一層１６表面にほぼ接線方向をなすように接触させ、下
端はトレイ２０の上方に位置させている。

このような構成であると、クリーニング装置部８におい
て、固定円筒１４表面に形成された磁性トナ一層１６は
、磁性体１９により磁化され、かつ磁性体１９の回転に
伴って感光体２とは反対の方向に回転するようになる。

したがって、転写、除電の各装置６，７を経てなお感光
体２の光導電体層表面に残留しているトナー１３は、上
記クリーング装置部８において、磁性トナ７層１６に吸
着し、感光体２を離れて固定円筒１４に沿って上記磁性
トナ一層１６とともに回転するようになる。

そうしてトナー除去板２１に達すると、この除去板２１
により上記磁性トナ一層１６から機械的に分離され、こ
の除去板２１上面を下方へ移動し、磁性体１１．９の磁
界を脱すると自然落下により除去板２１下端からトレイ
２０内に落下し、回収される。

トレイ２０内に回収されたトナーは筐体１７から取出し
て、現像装置５に戻せば再び使用に供することができる
ものである。

上記実施例によれば、転写機に感光体２の表面に残留す
るトナー１３は、クリーニング装置部８において固定円
筒１４上の磁性トナ一層１６に吸着され、磁気的に除去
されるからきわめて効果的に除去することができ、感光
体２の光導電体層表面を摩擦しないから、その表面を傷
つけたり、劣化することがない。

また、磁性体１９や固定円筒１４などは従来のブラシの
ように定期的に交換する必要もなく、長期にわたって使
用することができる。

さらに除去されたトナーが飛散することもなく、機体内
部を汚損しない。

そして、除去されたトナーを吸引するブロアーなども一
切不要であるからクリーニング装置は小形となり、ひい
ては複写機自体の小形化を図り得るものである。

なお、上記実施例では固定円筒１４の外周面に磁性トナ
一層１６を形成するものとしたが、このトナ一層１６は
必ずしも初めから被着しておかなくともよい。

すなわち、トナ一層１６を形成しないままで使用した場
合でも、感光体２の残留トナーが上記固定円筒１４に吸
着することによって、自然に磁性トナ一層が形成される
ようになるからである。

以上詳述したように、この発明によれば感光体表面の磁
性体を含有する磁性トナーである残留トナーを磁気的に
極めて容易確実に吸着除去して所定個所へ運び取るよう
にしたことにより、クリーニング工程においてブラシな
どの消耗部品やブロアー等の吸引装置が不要となり、機
体内を汚損することなく確実なトナー除去効果が得られ
るとともに、感光体を傷つけたり、劣化を防止してその
長寿命化を図ることができ、さらに、クリーニング装置
の小形化、ひいては全体の小形化を図り得る転写式複写
機を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は全体の
概略的構成を示す説明図、第２図は要部構成説明図であ
る。２・・・・・・感光体、８・・・・・・クリーニング装
置、１４・・・・・・固定円筒、１５・・・・・・磁性
ローラ（磁極）、２１・・・・・・トナー除去板。

Claims

【特許請求の範囲】

１回転動作するドラム形感光体の周りに帯電・露光・
現像・転写・除電およびクリーニングの各装置をその回
転方向に順次配設するものにおいて、上記現像装置は磁
性体を含有する磁性トナーを使用してドラム形感光体表
面に現像を施す構成とするとともに、上記クリーニング
装置は、非磁性体よりなる固定円筒を上記感光体に近接
させて配置し、この固定円筒の内部に、円周方向にＮ−
８交互に磁化して多数の磁極をもたせた円筒状の磁性体
を軸に嵌挿してなる磁性ローラを上記感光体と同方向に
回転するよう収納し、上記固定円筒の外周面にトナー除
去板の一端をほぼ接線方向をなすようにして近接させた
構成としたことを特徴とする転写式複写機。