JPS585327B2 - ジゼンケイセイシタドウロヒヨウシキヨウストリツプザイリヨウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速道路その他の路面に敷設かつ固着して交通
区分、停車区域及び歩行者横断標識のような交通規制標
識を形成する事前形成された（プレフアプリケーテツド
）ストリップ材料の製法と使用法に関連する。

上記の技術は業界では公知であるから詳細な説明は不要
であろう。

このストリップ材料又はテープ状材料は主として特定区
域の路面に、この隣接区域（一般に暗色）と明瞭に識別
できる色彩（例えば白色又は明色）の識標を形成するも
ので、この標識の可視性はこのストリップ表面にごみが
付着して低下するものであってはならない。

又この標識が車両の前照灯で照明された場合に遠距離か
ら夜間よく見えるものであることが望ましく、従ってこ
のストリップ上面に適当な再帰反射性素子を設けること
が必要である。

又この標識区域、即ち路面に付着されたこのストリップ
材料の上面は路面の一部になるから、ストリップ材料は
苛酷な使用に対して抵抗性と耐久性があり、又一般にビ
チューメンをベースとした“プライマー”層、即ち耐久
性と、ストリップ材料が固着し易い平滑性とを与えるた
め路面上に一定の厚さに設けられた下層に強固に固着で
きるものでなければならない。

本発明に関連する技術については多数の特許文献が発表
されている。

この技術に関連した多くの問題は出願人の有する米国特
許第３３９９６０７号及び第３７８２８４３号明細書に
記載されている。

小角度入射光線（即ち遠距離の前照灯から標識表面に小
角度で投射された光線）を再帰反射する利点は出願人の
有する別の米国特許第 ３５８７４１５号明細書に記載されている。

小角度入射光線の強力な光学的応答は、反射性にした小
型ピード（小ガラス球）又はビードの周囲に配置した部
分的凸レンズ（出願人の有する英国特許第１３４３１９
６号参照）の単層を有する透明球体からなる再帰反射性
素子を路面標識ストリップを埋込むことによって得られ
る。

交通車両による摩耗に対する非常に良好な抵抗性と防滑
性とを有するストリップ材料の重要かつ優秀な製法は、
ポリウレタン樹脂又は最高度の分子凝集力を有する他の
合成樹脂のストリップ上層を形成する工程、及びこの上
層にコランダムのような硬質結晶を埋込む工程からなる
方法である。

この改良法は公開されたフランス国特許出願陽７３−１
８４６４に発表されている。

しかし経験によれば、従来の技術は実施の有効性、耐久
性及び経済性に関連する総ての問題を部分的に解決する
に過ぎず、これらの諸性質を総合的に有するストリップ
材料の出現が要求されている。

従って本発明の主目的は新規で有効な標識用ストリップ
材料を提供することにあり、このストリップ材料はビチ
ューメンベースの下層（例えば路面又は路面上−新しく
設けたプライマ一層）の表面に確実に付着する下面と、
平滑性でごみ付着性がなく、良好な可視性と識別性があ
り、しかも交通安全に対する防滑性を有する上面とを有
し、この上面はストリップ上層に設けられ、この上層は
これが完全に摩耗するまでは上記の総合性質が維持され
、苛酷な使用と天候に対して標識として長期間有効に作
用するように各種の組成物と素子を組合わせて配置する
ことによって構成される。

詳記すると本発明の一目的は、樹脂及びエラストマー物
質を含む組成物で構成され、かつビチューメンベースの
路面、特にこの路面に新しく形成されたプライマ一層に
強固に付着する下面を有する可撓性ベース層と、該ベー
ス層の組成物と融和するポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂及びポリエステル樹脂からなる群から選択された高
凝集性樹脂からなる摩耗抵抗性のある上層とを含む路面
標識用ストリップ材料を提供することにあり、このベー
ス層と上層は界面で永久的に接着し、この上層は標識区
域を形成する車両接触上面を有し、又ストリップの長手
方向に一定間隔の多数の突起と、該標識区域に夜間可視
性と防滑性とを与えるため、上記突起内に集中しかつ上
記車両接触上面の一部を蔽うように車両接触表面に固着
された多数の再帰反射性素子を有する。

本発明の特徴と利点、並びにこのストリップ材料の製法
を以下本発明の実施例を示す添付図面によって説明する
。

初めに本発明の各実施例に共通でこの発明の重要点を示
す特徴について説明するが、この路面標識用ストリップ
材料は高速道路表面Ｓ上に予め設けられたプライマ一層
Ｐに付着されて標識区域Ｓｓ（例えば交通区分線）を形
成するものと仮定する。

このプライマ一層Ｐは一般に（例外もあるが）ビチュー
メンと樹脂を含む組成物で構成され、この樹脂は通常架
橋型樹脂で、この架橋反応は多くの場合、上記組成物の
補助剤となる化学剤で促進される。

上記の標識線形成用ストリップ材料（Ｍで示される）は
重ね合わせて固着した少くとも２層、即ち、ベース層１
０と交通区分線となりかつ摩耗抵抗性のある上層１２（
第１’４．５及び６ないし１０図参照）とで構成され、
この上層１２とベース層１０は通常、隣接路面Ｓと明瞭
に区別できる色彩を標識区域Ｓｓに与えるため顔料その
他の化合物が添加される。

本発明の重要特徴によれば、上層１２には第１図のＲ及
び第６図のＲ’で示されるような突起が一体に形成され
るか又は固着され、又前照灯による放射光線を再帰反射
する光学的応答素子Ｅｏ、及び標識区域Ｓｓの防滑性を
改善する目的でモース硬度５以上、好適には７以上の無
機物質の結晶粒子のような研摩素子Ｅａで構成される多
数の素子Ｅが埋込まれるが公知の反射性ガラスピーズの
ような小さい光学的反応素子は突起Ｒ及びＲ′の表面か
ら上方に突出していれば所望の防滑性を与えることが発
見された。

適当な防滑性（走行区域上の全車両が滑らかに運動でき
る最良値は路面の標識区域に隣接する非標識区域Ｓの防
滑性である）と標識区域の一般平滑性（ごみ付着性を与
えない）との間の適当な妥協案は、標識区域Ｓｓの１０
ないし３０％（この範囲はこの地域の平均的天候によっ
て選択される）を蔽うように多数の素子Ｅを埋込む方法
であるが、これらの素子は主として突起部に集中される
。

上記の素子の配置については実施例によって後述する。

ベース層１０は通常、厚さ０．５ないし１．５ｍｍで、
可撓性を有するが伸長性はなく、しかも走行車両から受
ける力及び応力に対して抵抗性のあるストリップ物質で
構成される。

この張力及び伸長力に対する抵抗性はガラス繊維及びポ
リエステル又ハポリアミド繊維のロービング、又はこれ
らの織物のような合成繊維による強化で増大することが
できる。

このベース層はエラストマー物質、樹脂、顔料及び表面
に強靭性を与える充填剤からなる組成物のカレンダー処
理したストリップで構成される。

通常このベース層はニトリル系及び／又はクロロブタジ
ェン系ゴム、低分子ポリエチレン又はスチレン樹脂、可
塑剤、クマロン樹脂、石英及び／又はシリカを含む。

好適なベース層は重量％で表わして下記の組成で構成さ
れる； 再生ニトリルゴム １２−１３％クロロブタジ
ェンゴム （ネオプレン） ５−６．５．％ 低分子ポリエステル又は スチレン樹脂 ６．５−７．５％室温で硬
い可塑剤 （例えば“Ｅｓｃｏｒｅｚ１１０２”：商品名）０．０
−５％ クマロン樹脂（例えば“Ｃｕｍａｒ ｐ２５”：商品名） ２．５−７．７％石英（
６０００メツシユ） 約５０％ コロイド状シリカ又は硬質 カオリン ５−１３．５％顔料
約１２−１３％ 上層１２は上記ベース層上に高凝集力樹脂を塗布スるこ
とによって形成され、この樹脂は通常ポリウレタン、ポ
リエステル及びポリアミド樹脂であるがポリウレタンが
好適である。

上記の突起Ｒ又はＲ′は所望の位置に余分量の樹脂を供
給して形成するか、又はこの位置に樹脂層をドクター塗
布して盛り上がらせて形成する。

素子Ｅはこの上層が流動状態にあって素子を濡らすこと
ができる間にこの塗布樹脂上に落下するが、又は必要に
応じてこれを加圧して埋込んでもよい。

第１図に示す上記の標識用ストリップ材料の製法を第２
ないし５図によって説明する。

上記のように、カレンダー処理したベース層１０上には
研摩粒子Ｅａを粗く落下させて散布する。

この粒子は小さいコランダムか又は石英結晶である。

このベース層をローラ１４と１６の間でカレンダー処理
すると第２図の左側に示されるように研摩粒子Ｅａは殆
んど全部、処理ベース層 。

１０′内に埋込まれる。

第３図に示されるように、研摩粒子が埋込まれたベース
層１０′には次にドクター２０で樹脂カ薄く（０，５ａ
ｍ程度）塗布され、この上に研摩素子Ｅａ及び反射性ガ
ラスビードのような光学素子Ｅ０からなる素子Ｅをかな
り粗く散布して被覆する。

第４図に示すように、上層１２を所望の厚さにするため
更に別の樹脂層２２をドクター２４で塗布する場合にも
上記の工程、即ち素子Ｅの被覆が反復され、これらの第
３及び４図の工程は、内部に素子Ｅが埋込まれた上層１
２が所望の厚さに達するまで少くとも２回反復される。

最後に、ストリップ材料の縦方向一定間隔位置に、前の
樹脂が砂層する前に余分の樹脂２６（第５図）を流して
突起２８を形成しく樹脂硬化後は失血突出部になる）、
この突起には多量の光学素子Ｅｏが散布される。

この余分の樹脂２６を供給する装置は、ストリングに対
して横方向に細長い供給装置を有し、第２ないし４図の
矢印方向にストリングが進行する間に定期的に作動され
て第１図に示すような突起が形成される。

上記説明から本発明により新規で有用な路面標識ストリ
ップ材料が得られることは明らかである。

このテープ状のストリップ材料は、その下面で基質に固
着する可撓性ベース層と、該ベース層の上面に固着した
上層とを有する。

この上層は車両の接触による摩耗に対して抵抗性があり
、極めて緩慢に摩耗する組成物で構成される。

又この上層は光学素子、即ち再帰反射性素子を多量に含
む一定間隔の突起を有するため良好な防滑性と夜間可視
性とが得られると共に、標識区域以外の大部分の区域Ｓ
ｓは滑らかでごみ付着性がなく、父上記突起は上層の組
成物と一体に形成される。

第２ないし５図に示されるように、上層１２は厚さ全体
に通常研摩素子と反射素子とを含むから、この標識用ス
トリップ材料は摩耗に無量％に所望の防滑性を維持する
と共に、突起内の多量の反射素子は突起の摩耗に拘らず
反射性を維持する。

第６ないし１１図は特に夜間可視性が要求される場合に
適した本発明の変型実施例を示す。

この実施例では上層１２は一定間隔Ｄ（通常５０ないし
１５０ｃｍ）に横方向突起Ｒ′を有し、この上面には少
くとも１列、通常は２列の再帰反射性素子Ｅｌ（第１１
図参照）が設けられ、この素子は楕円の短軸を含む断面
の形状が楕円形の透明な扁平球体で、内部に向けて反射
する被覆、又は第１１図に示すように内部に向けて反射
性にしたビーズの単層が周囲に設けられているから強力
な再起反射が行われる（この素子の上層から露出した部
分の被覆又は単層のビーズは車両の接触で除去される）
。

上記実施例は、下方のベース層１０上に、上層となる重
合性物質１２ａ（ポリウレタンがよい）をタンク３０か
ら流下し、矢印で示すようにベース層を移動する際にド
クター３２で一定の厚さに塗布する。

ドクター３２を時々上方に分離すると（第８図）、流下
物質の蓄積部分１２ｂ（第７図）が扁平になって突起２
８（第９図）を形成し、この上に第１１図に示すように
再帰反射性素子ＥＩを落下させて部分的にこれを埋込む
。

半流動状態及び硬化後におけるこの重錐物質特にポリウ
レタンの優れた湿潤性と結合力のため第１０図に示す工
程は容易かつ有利に行われ、又この工程は予備工程とし
て素子ＥＩを半流動状樹脂で濡らして層１２ｃを付着し
、上層となる樹脂がタンク３４から間欠的に流下されド
クター３６で一定の厚さに塗布される間に同じ（又は完
全に融和する）重合体の半流動性上層上に上記素子を落
下することによって行われる。

半流動状の樹脂１２と１２ｃは迅速に混合し、車両の接
触に対して優れた抵抗力のある一体構造となる。

かなり大型の公知の素子ＥＩ（垂直軸が水平直径よりも
かなり小さい場合には垂直軸は２ないし７ｍｍで水平直
径は５ないし１０ｍｍ程度）を利用すると、非常に良好
な再帰反射性を有する突起Ｒ’ （第６図）が得られる
と共に、標識表面Ｓｓには良好な防滑性が得られる。

この実施例で、第６図の突起Ｒ′の間に更に良好な防滑
性が必要の場合には第２ないし４図の任意の工程を実施
することができる。

第１０図の工程は、上層形成装置を調整する必要なく、
上部に再帰反射性素子Ｅｌを有する突起を任意の位置に
設けることができる別の利点がある。

本発明の実施の態様を列挙すれば下記の通りである。

１、特許請求範囲記載の材料で、上層がポリウレタン樹
脂であることを特徴とするストリップ材料。

２、特許請求範囲記載の材料で、ベース層が上層の色彩
と合った色彩の顔料を含むストリップ材料。

３、特許請求の範囲記載の材料で、ベース層が繊維性強
化物質を含むストリップ材料。

４、特許請求範囲記載の材料で、突起が上層と同じ合成
樹脂で作られているストリップ材 料。

５、特許請求範囲記載の材料で、上層がその平滑表面に
研摩素子が粗く分散されているストリップ材料。

６、第５項記載の材料で、研摩素子が表面に埋込まれて
いるストリップ材料。

７、特許請求範囲記載の材料で、光線反射性素子が車両
と接触しない外面部に隣接し、かつこれに固着された内
側反射装置を有する透明球状体であるストリップ材料。

８、ゴム物質、樹脂及び研摩性のある粒状充填剤を含む
組成物で構成され、可撓性で強力抵抗性のあるベース層
を形成する工程、該ベース層にポリウレタン、ポリエス
テル及びポリアミド樹脂からなる群から選択され、かつ
高度の分子凝集力を有する上層を固着する工程、該上層
の上面に縦方向一定間隔に突起を形成する工程、及び該
突起の上部に多数の光線反射性素子を固着する工程、か
らなる事前形成路面標識用ストリップ材料の製造法。

９、第８項記載の方法で、突起が上層を形成する樹脂を
、縦方向−足間隔離れた位置に蓄積することによって形
成する方法。

１０、第９項記載の方法で、上層が、ベース層の上面に
半流動性樹脂を流下し、これをドクターで一定の厚さに
塗布すことで形成され、該ドクター装置を一定間隔で該
上層から上方に分離することによって突起を形成する方
法。

１１、第８項記載の方法で、光線反射性素子が上層を形
成する樹脂と融和する半流動性樹脂で事前に濡らされ、
次にこの濡れた素子を半流動状態の上層上に落下させて
これに固着させると同時に上記上層の樹脂にこの濡らし
た樹脂を加えることによって該素子の下方に突起を形成
する工程、を含む方法。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例のストリップ材料の使用状
態を示す部分的斜視図；第２．３．４及び５図は第１図
のストリップ材料の製造工程を縦断面図で略示し、各図
の左側部分は各工程で得られる材料の拡大断面図で；第
６図は第１図に類似した第２実施例を示し；第７，８及
び９図は第２ないし５図と同様に、第６図のストリップ
材料の製造玉揚を示し；第１０図は第９図の工程の別法
を示し；第１１図は第６図の■−■線による部分的拡大
断面図である。 Ｐ…プライマ一層、Ｍ…ストリップ材料、Ｒ２Ｒ’…突
起、ＥＯ…光学素子、Ｅａ…研摩素子、Ｅ１…再帰反射
性素子、１０…ベ一ス層、１２…上層、２０，２４，３
２，３６…ドクター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 路面上の特定の区域に、夜間可視性と防滑性とを有
   する交通規制標識を形成するため路面上に敷設固着する
   ストリップ材料で；重ね合わせて固着した２層からなり
   、この２層は、ゴム組成物、樹脂及び強化用充填剤から
   なる組成物の可撓性ベース層と、ポリウレタン、ポリエ
   ステル及びポリアミド樹脂からなる群から選択された、
   高度の分子凝集力を有する合成樹脂で構成された車両接
   触上層とからなり、該上層はその大部分の表面が平滑な
   平面を有し、かつ一定間隔離れて設けられた多数の突起
   を有し、該突起の上面には光線反射性素子を含む素子が
   上方に突出して、かつ密集して固着されていることを特
   徴とする、事前形成した道路標識用スリップ材料。