JPS5853117B2 - 紙料供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紙料供給装置、詳しくは紙の抄造に用いる代表
例である紙料懸濁液に対する減衰器に関するものである
。

本発明では圧力変換器及び制御増幅器により信号を発信
する減衰器の上流に設置した検出器からなる検出手段を
使用し、前記信号は高域沖波器に送信され、その結果紙
料の圧力変化が済波器に影響を及ぼし、安定した状態の
圧力では影響を及ぼさない。

溢流溜の紙料液面を検出する手段を設け、長期にわたっ
て溢流液面を一定に維持するために、低域Ｆ波器に送信
し、溢流弁を操作する高域済波器からの信号と結線して
いる信号を発信する。

抄紙機に紙料を送る供給装置を操作する際に、懸濁液を
安定状態で供給する必要がある。

抄紙機の紙料装置において、ポンプ又はスクリーンその
他の類似物によって、あるいは空洞現象のような攪乱に
よって生じうる紙料懸濁液の脈動は抄紙機の方向におけ
る紙面の密度に変動をもたらす。

ポンプ及びスクリーンの製造又は据え付けを再設計する
ことにより、圧力変動を十分減少させることは必ずしも
可能でない。

その他の通常の方法は、定常流を妨害しないで、望まし
くない流れの変動量を十分減少する、適宜に設計され適
宜に用いられる減衰器又は吸音済波器を使用することで
ある。

抄紙機のヘッドボックスにおける圧力変動を最小にする
ために、従来から好結果をもって用いられてきた装置の
一つの型は、米国特許第 ４０３０９７１号に記載されている。

前記特許に記載された機構は圧力変動を減衰する可撓性
の隔膜からなり、２つの区画に分割された空気室におけ
る空気により支持されている。

空気は区画室の一方に所定圧力で連続的に供給され、逃
し弁が他方の区画室に設置されており、隔膜の運動によ
り開閉する出入り口を備えているので、隔膜が圧力降下
により紙料の方に移動すると、空気は区画室から滲出す
る。

しかしながら、空気と紙料を分離するためにゴム隔膜を
用いる前記型式の脈動減衰器は実際上約１ヘルツに相当
する低周波数に限定されるということが判明した。

通常的０．５ヘルツという前記最小有効減衰周波数より
わずかに低い周波数では、タンク型減衰器は実質的に脈
動の増幅を生じることになる。

その結果、完全に脈動制御するには、非常に低い周波数
で有効に減衰するために前記特許に記載された補助装置
付き脈動減衰器という型式のものを用いることが必要で
ある。

本発明は、１ヘルツ又はそれ以下という程度の非常に低
い周波数において特に有効な減衰器を提供する。

本発明の減衰器は、全帯域の減衰が達成できる前記米国
特許第４０３０９７１号に記載されている型の広域減衰
器を兼備している。

前記組合せで用いると、階膜減衰器は通常用いられる空
気室より小型のものを用いることができる。

何故ならば、それは高周波にのみ有効であることを要求
されているからである。

本発明の装置においては、空気室は現存の減衰器と同様
に紙料管の一部のまわりに設ける。

しかしながら、隔膜は用いないで、紙料は流通管から減
衰器の底部の貯槽に海流するようにされる。

溢流液面は、液面検出器と、空気供給排出弁によって減
衰室の空気圧を制（財）する液面制御系とによって制（
財）される。

前記制御系の反応時間はその他の制御系と相互作用する
のを回避するために１０秒以上という程度の非常に長い
間で調整される。

改良された低周波減衰は、一対の制御系により溢流貯槽
から流れる紙料を適宜制御することで達成される。

減衰器の上流の紙料圧は、圧力変換器と制御増幅器によ
って検出される。

前記信号は高域沖波器に送信され、その結果、紙料圧の
変動のみが溢流弁を作動させる。

即ち、紙料の定常圧又は直流成分でなく、交流成分を感
知する。

溢流貯槽の紙料液面もまた第２変換器及び液面制御増幅
器によって検出される。

前記増幅器から誘導された信号は低域ｐ波器に送信され
、長期間一定の海流液面を維持するために溢流弁を作動
する作用をする。

２つの増幅器からの圧力と液面の信号は加算増幅器で加
算され、貯槽から順番に溢流弁を作動するとい・う弁制
御を作動するのに用いられる。

本発明は紙料圧の変動量を検出し、別の状態でヘッドボ
ックスのスライスに流れ、望ましくない基本重量の変動
を生じる過剰流を排出することにより、非常に低い周波
数における有効な脈動減衰を達成する。

槽の中の紙料の定常液面と溢流量とを制御するために、
海流室と溢流貯槽とを使用することは、非常に精密な手
段を付与し、また制御弁によって生じる騒音と紙料管と
の間に防音隔離を付与することになる。

制御弁の応答時間より高い周波数における減衰は、溢流
室の液面上に緩衝空気を設けることにより達成される。

先づ第１図をみると、抄紙機のヘッドボックスに導入さ
れる紙料懸濁液は、入口移行導管１１、符号１２で概略
して示された溢流室及び出口移行導管１３からなる脈動
減衰器に導管１０により供給される。

第２図及び第３図に最もよく示されているように、溢流
室１２には、区分導管１４を包含し、そこを通って紙料
懸濁液が溢流室１２を流通する。

有孔板１５が溢流せきとして作用するように導管１４の
頂部の直下に配置されている。

第２図に最もよく示されているように、オリフィス板１
５の孔は前記板１５上の液流を平滑に流出するように垂
直方向に対して角度をなして穿孔されている。

このことにより、正確？（液面が決められる安定した非
攪乱液面を付与する。

第３図に最もよく示されているように、海流は溢流貯槽
１６に収集され、ついには排管１７を通る。

溢流室１２はハウジング１９により画成された空気室１
８と流通している。

圧力検出器２０（第１図）は空気室１８に存在する空気
圧の値を検出し、その情報を作業器２１に伝達し、作動
器は加圧空気導入管２３に設置した弁２２の動作を制御
する。

室１２の中には一対の検出装置２４．２６が設置されて
おり、その一つは導管１４の懸濁液の液面を検出し、そ
の情報を電気信号に変換するために、電位差計２５又は
その他の適宜の装置を作動する浮子その他類似物のよう
な液面検出器２４である。

同様に、浮子であってもよい検出装置２６は溢流貯槽１
６の中に設置されて貯槽の紙料液面を検出し、その情報
を後記する制御回路に中継するために装置２７を作動す
る。

検出部材２４は、溢流液面制御器２８を含む液面制御系
の一部であり、溢流液面制御器は低域沢波器２９、デッ
ド区域に設けられた増幅器３０、空気人口弁３１及び室
１８に供給する空気供給導管３３の間にある排気弁３２
とによって室１８の空気圧を制御する。

増幅器３０からの信号によって制御させる作動器３４，
３５は弁３１．３２の作動をそれぞれ調節する。

増幅器３０には小さな”電気的弛緩″を有し、その結果
、増幅器３０が相方の弁３１．３２を作動すると、弁を
たえず変化しながら調節させなくなり、安定な平滑状態
を維持することができる。

前記した制御系は本発明にとって独特のものではなく、
いくつかの現存するヘッドボックスの設計で用いられて
いる。

制御系の応答時間は装置の他の制（財）群と相互作用し
ないように、例えば１０秒よりはるかに長い時間にする
ように設定する。

本発明の装置における改良された低周波減衰は、前記し
たような一対の制御系を適宜制御することにより達成さ
れる。

減衰器のすぐ上流の紙料圧は、圧力変換器及び制御増幅
器に信号を伝達する検出器４０により検出される。

前記型式の装置はフォックスプロ社（Ｆｏｘｂｒｏ Ｃ
ｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）又はゴウルド社（Ｇｏｕｒｄ
Ｃｏｍｐａｎｙ ）から市販され利用できるものである
。

圧力変換器及び制御増幅器４１からの信号は高域原波器
４２に送信され、紙料圧力の変動のみが作動を与え、定
常圧は作動しない。

変換器及び液面制御増幅器４３に信号を送信する検出器
２６によって溢流貯槽１６の紙料液面が検出される。

前記信号は低域済波器４４に送信される。

高域ろ波器４２と低域ろ波器４４からの信号は加算増幅
器４５に送信されてから弁制御器４６に送信される。

一方、弁制闘器４６は溢流貯槽１６の排管１７に設置さ
れた弁４８を作動する弁作動器４７の作動を制御する。

潅流制御弁からの最も迅速な応答を達成するために、弁
は出来るだけ減衰器の溢流貯槽１６に接近して装着され
なければならない。

そして弁からの排出管は背圧を零にしなければならない
。

ある場合は、溢流弁の排出液面は貯槽又はワイヤピット
面より上方になければならないので、前記の要求は達成
することができないかもしれない。

このような場合には、第４図に示されている別の方法を
用いることができる。

本発明の前記実施例においては、弁制御器４６はモータ
制御装置４９及び変速モーフ５０に置換され、後者は排
管からの排水を収容するポンプ５１を駆動し、加圧しな
から貯槽又はワイヤピットに吸い揚げる。

本発明の装置は、紙料圧の変化量及び異常状態でスライ
スに流出し、望ましくない基本重量の変動を生じる過剰
排出流量を検出することによって非常に低い周波数にお
ける有効な脈動の減衰を達成する。

槽中の定常状態の紙料液面を制御するために、溢流装置
とオリフィス板とを使用することにより、非常に精密な
手段を設け、また、制御弁によって生じる騒音と紙料管
との間に吸音隔離を設ける。

制御弁の応答時間より長い周波数の減衰は溢流室の液面
より上方に設けた緩衝空気により達成される。

本発明の範囲を逸脱しないで種々の改変が前記実施例に
なされうろことは明らかである。

【図面の簡単な説明】

図面には本発明の実施に用いることができる装置のいく
つかの実施例を示しており、第１図は、本発明の改良さ
れた減衰器を用いた全体の装置の概略図、第２図は脈動
減衰室の一部断面及び一部側面図、第３図は第２図に示
した減衰室の横断面図、第４図は第１図に示した装置の
一部を置換して用いることができる本発明の変形例の一
部概略図である。 １０・・・・・・導管、１１・・・・・・入口移行導管
、１２・・・・・・溢流室、１３・・・・・・出口移行
導管、１４・・・・・・区分導管、１５・・・・・・有
孔板、１６・・・・・・溢流貯槽、１７・・・・・・排
管、１８・・・・・・空気室、１９・・・・・・ハウジ
ング、２０・・・・・・圧力検出器、２１・・・・・・
作動器、２２・・・・・・弁、２３・・・・・・加圧空
気導入管、２４・・・・・・液面検出器、２５・・・・
・・電位差計、２６・・・・・・検出装置、２８・・・
・・・溢流液面制御器、２９・・・・・・低域波波器、
３０・・・・・・増幅器、３１・・・・・・空気人口弁
、３２・・・・・・排気弁、３３・・・・・・空気供給
導管、３４，３５・・・・・・作動器、４０・・・・・
・検出器、４１・・・・・・制御増幅器、４２・・・・
・・高域原波器、４３・・・・・・液面制御□□増幅器
、４４・・・・・・低域波波器、４５・・・・・・加算
増幅器、４６・・・・・・弁制御器、４７・・・・・・
弁作動器、４８・・・・・・弁、４９・・・・・・モー
タ制御装置、５０・・・・・・変速モータ、５１・・・
・・・ポンプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 抄紙機に供給される紙料懸濁液における低周波圧力
   変動を減衰する紙料供給装置において、減衰室と：＠記
   減衰室に紙料懸濁液を供給するように配設された入口導
   管手段と；前記減衰室から排出される紙料懸濁液を収容
   する排出手段と；前記減衰室の前記懸濁液に加えられる
   圧力を制御する第１制御手段と；前記減衰室からの溢流
   を収容する貯槽と：前記貯槽からの排液を制御する排出
   手段と；前記減衰室の上流の前記入口導管手段における
   紙料圧を検出する第１検出手段と：＠記貯槽の紙料液面
   を検出するように配設された第２検出手段と：前記第１
   検出手段からの信号を受信する高域済波器と；前記第２
   検出手段からの信号を受信する低域ろ波器と；前記高域
   済波器及び低域済波器の双方の出力を受信する加算増幅
   器と：前記出力に応答して前記排出手段の作動を制御す
   るために、前記加算増幅器の出力を受信し、前記排出出
   段に連結された制御手段とからなることを特徴とする紙
   料供給装置。