JPS5853021Y2 - 多極電極 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子線装置の非点補正等に使用する多極電極に
関する。

電子線装置の非点補正等に使用する多極電極は、プラス
チックの如き比較的大きな絶縁部品で各電極を保持し、
帯電防止の為に該各線縁部品全体を金属で覆う構成を威
しているので、各電極間の寸法及び位置精度のバラツキ
が大きい、多極電極全体が大型化する、費用がかかる等
の問題がある。

本考案はこの様な欠点を一掃するためになされた新規な
多極電極を提供するものである。

第１図ａ、ｌ）はそれぞれ本考案の一実施例を示した多
極電極の縦断面図及び平面図である。

図中１は、金属性円筒状電極保持体で、上部は吹き抜け
ており、下部は中央部に孔２を有する面になっている。

該下面には第２図に示す様に電極の数に一致した数のネ
ジ穴３ａ、３ｂ、３Ｃ・・・・・・（３ｂ、３Ｃは図示
せず）が中心軸に対し対称の位置に切られており、側面
には電源（図示せず）に繋がった端子４ ａ 、４ ｂ
、４ Ｃを通す為の孔５ａ、５ｂ、５Ｃ・・・・・・
（５ｂ、５Ｃは図示せず）が明けられている。

６は該保持体の蓋で鉄蓋の該保持体の下面に設けられた
ネジ穴３ａ、３ｂ、３Ｃ・・・・・・に対向する部分に
は同様なネジ穴（図示せず）が切られている。

又鉄蓋は該保持体の鍔部７にネジ体８により固定される
。

９ａ、９ｂ、９Ｃ・・・・・・は、円柱状の電極で本実
施例では８極電極を形成している。

該各電極には端子４ ａ 、４ ｂ 、４ Ｃ・・・・
・・が取り付けられており、前述した様に該各端子は保
持体の側面に明けられた孔５ ａ 、５ ｂ 、５ Ｃ
−−−・−・（５ｂ 、５ Ｃは図示せず）を通して保
持体外に取り出され電源（図示せず）に繋がっている。

該電極の上下両端部には、第２図１０１に示す様な円柱
状の穴が明けられており、該穴の奥には例えばプラスチ
ック性の絶縁座１１ａ、該穴の側面には第３図に示す如
き例えばプラスチック性の薄い絶縁帯１２ ａが配置さ
れている。

該各電極の穴は前記保持体の蓋６及び下面のそれぞれに
対向して切られたネジ穴と一直線になる様に配列され蓋
６及び下面に切られたネジ穴に外部から電極方向へネジ
付き押し棒１３ ａ 、１３ ｂ 、１３ Ｃ・・・・
・・１４ａ。

１４ｂ、１４Ｃ・・・・・・を適切に捩込んで、該押し
棒の先端部を各電極の穴へ押し込み各電極が並列に整列
するようにせしめる。

斯くの如き構成された多極電極の中心軸Ｏが電子線の光
軸に一致するように該多極電極を配置し、電源（図示せ
ず）から適切な電気信号を各電極に取り付けられた端子
に送って非点補正等を行なフ。

本考案は、多極電極の各電極の両端に穴を明け、該各穴
に薄板状絶縁物を介して、外部から金属性保持体のネジ
穴を介して貫通させたネジ付き押し棒の先端を挿入し、
該捩込み具合により各電極を適切な位置に配置させ、保
持体に保持させている。

すなわち、本考案では絶縁体を使用しているのは各電極
両端の穴の中だけなので、帯電防止部材を設ける必要が
なく、シかも該穴の側面に設けられている絶縁体は薄い
帯状のものなので厚さ精度の高いものが選択でき、各絶
縁体の変形量も極めて少量におさえられるので、各電極
の位置精度が高くなる。

且つ多極電極自身小型化し、費用も安価に押えることが
できる。

尚、各電極の両端に第４図に示す様に円錐台状の穴１０
ａ’を明けて、該穴の奥には絶縁座を設けず、薄膜状の
絶縁帯１２ａ′のみ挿入し、先端が円錐状に形成された
押し棒１３ａ′を押し込むようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｌ）は各々本考案の一実施例を示した多極電
極の縦断面図及び平面図、第２図及び第３図はその一部
拡大図、第４図は他の実施例を示すものである。 １・・・・・・電極保持体、６・・・・・・保持体の蓋
、９ａ、９ｂ、９Ｃ・・・・・・電極、１０ ａ 、１
０ ｂ 、１０ Ｃ・・・・・・電極の端部に明けられ
た穴、１２ ａ 、１２ ｂ 、１２ Ｃ・・・・・・
薄板状絶縁帯、１３ａ、１３ｂ、１３Ｃ・・・・・・１
４ａ、１４ｂ、１４Ｃ・・・・・・ネジ山付き押し棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光軸を中心とした任意の円周上に複数の電極を固定保持
   体に保持させて配置した多極電極において、各電極の両
   端に円筒状又は円錐状の穴を明け、該各穴に薄膜状絶縁
   物を介して円柱状又は円錐状押し棒の一端部を挿入し、
   鉄棒の他端部を前記固定保持体に移動可能に挿入したこ
   とを特徴とする多極電極。