JPS5852886Y2 - 切削具着脱装置を備えた木工用切削機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、送材装置に対応して刃物と刃口等からなる切
削具を備えたテーブル面上を、移送させて加工材を切削
する薄板切削機（スライサー）、超仕上銘盤等の木工用
切削機に係るものであり、その目的とするところは、切
削具を着脱する機構に関し、切削具の着脱作業を容易か
つ安全で能率向上を計ったものである。

従来、切削具着脱作業はすべて人力による手作業によっ
ておこなっていたが、切削具は重量が非常に大きく着脱
作業スペースが極めて狭いため、テーブルからの着脱に
多大の労力を必要とすると共に、誤って落下させた場合
は重大な事故を引起す危険性を持つものであった。

本考案は、上記の欠点を除くために考案された切削具着
脱装置を備えた木工用切削機である。

本考案の一実施例を添付図面に従い説明すると下部フレ
ーム１左前部上に、傾斜面２を持つ刃口高さ調整台３を
移動自由に般け、４は、該刃口高さ調整台にねし合せし
た移動ねじであり、５は、該ねじの回転ハンドルで、刃
口高さ調整台３の傾斜面２には、表面に平面を持ち底面
に傾斜状からなる案内溝６を持つ、刃口取付はテーブル
７の案内溝６が嵌合してあり、８は、下部フレーム１に
立設した刃口取付はテーブル７が刃口高さ調整台３の移
動により上下動出来る様に設けた案内主柱である。

また刃口取付はテーブル７後端に段差状の切欠部９を設
け、該切欠部内に着脱自由な刃口ブロック１０が設けて
あり、１１は、該刃口ブロックの固定ボルトである。

以上の刃口部に対応した下部フレーム１左後部上に、表
面に平面を持つ刃物取付はテーブル１２が配置してあり
、該刃物取付はテーブル前端に段差状の切欠部１３を設
け、該切欠部内に刃物１４を備えた刃物取付はブロック
１５を着脱自由に設けてあり、１６は、該刃物取付はブ
ロックの固定ボルトである。

さらに下部フレーム１右側上に２本の主柱１７を上部に
て連結して立設し、該主柱に上下動可能に送材フレーム
１８を設け、該フレームには送材駆動ローラー１９と送
材従動ローラー２０に掛渡された、送材ベルト２１等か
らなる送材装置が設けられており、２２は、送材ベルト
内周面に設けられたスプリング等の弾性体２３を介した
送材押圧ローラーであり、２４は、送材駆動ローラーを
駆動させる送材モーターで、２５は、送材装置を上下動
させる昇降ねしで、２６は、その昇降モーターで、２７
は、送材装置のカバーである。

取付孔２８と中心部に円筒状の空筒貫通孔を備えた、回
転中心軸案内メタル２９の該貫通孔内に、吊り上げアー
ム３０の下降ストッパー３１を上部に備えた回転中心軸
３２を回転自在に嵌入し、該軸３２下部には、先端に切
削具すベリストッパー３３を備えた吊り上げアーム３０
を設け、第１．２図に示す如く切削具吊り上げアーム３
０を、送材装置内に収納した時、該吊り上げアームが落
下しない様に収納ロックピン３４を関係させた切削具吊
り上げ装置３５を、送材装置の送材フレーム１８左側部
にボルト３６にて取付けた構成からなるものである。

その作用、動作は昇降モーター２６を駆動し送材装置を
上昇させて、切削具吊り上げ金具３８が挿入出来る様に
して、刃口ブロック１０若しくは、刃物取付はブロック
１５に取付孔３７を持つ切削具吊り上げ金具３８をボル
ト３９にて取付ける（本考案実施例では、刃口ブロック
着脱動作は刃物取付はブロック着脱動作と同じであるの
で、刃物取付はブロック１５についてのみ説明する）。

次いで固定ボルト１６を取りはずし、収納ロックピン３
４を取りはずし、吊り上げアーム３０を収納状態より下
降させると共に、第７図実線矢示の如く回転し、該アー
ム３０を吊り上げ金具３８内に入れ、吊り上げ時におい
て引掛る如くする。

この状態を第３図に示す。

さらに昇降モーター２６を駆動させる事により、刃物取
はブロック１５も上昇し刃物取付はテーブル１２の切欠
部１３より該ブロック１５は、離脱する事となり第４図
に示す如く状態となる。

前記同様の第７図実線矢示の如くさらに吊り上げアーム
３０を回転し、刃物取付はブロック１５を刃物取付はテ
ーブル１２上より切削機外に出す、この状態を第５図、
６図に示す。

そして該ブロック１５下部に運搬具または作業台等の装
置具を配置し、昇降モーター２６を駆動し、送材装置を
下降する事により該ブロック１５も下降し、設置具に置
かれ刃物交換等の作業が出来る状態となる。

刃物交換等の作業が完了した後は、前記動作を逆におこ
なって、刃物取付はブロック１５を刃物取付はテーブル
１２の切欠部１３に、嵌込めば着脱作業は完了するもの
で゛あり、ハンドル５を回転し刃口ブロック１０、刃口
取付はテーブル７を昇降させて必要な切削厚みの単板に
なる如く調整し、送材装置を昇降し加工材４０の厚みに
送材間隔を合せ、送材駆動モーター２４を駆動し加工材
４０を挿入する事により加工材は切削される。

尚、本考案実施例では、刃口ブロックと刃物を備えた刃
物取付はブロックとを分割した構成で説明したが、刃口
と刃物を１個のブロックに組込んだ構成にしても良く、
また木材の表面のみ仕上げる超仕上銘盤についても採用
出来るものである。

また切削具吊り上げ装置３５は、送材装置の送材フレー
ム１８左側部に備えているが、左右どちらに配置しても
良く左側部に限定されるものではない 本考案は、前記実施例の説明によって明らかにした構成
、作用により切削具に切削具吊り上げ金具３８を取付け
、該金具３８に吊り上げアーム３０が引掛る様にし、後
は送材装置の昇降モーター２６を利用して切削具を吊り
上げ、吊り上げアーム３０を回転するのみで切削具は、
切削機外部に出る如くしたから、誤って落下させる事が
全くなくなり、前記作業を簡易かつ安全に行なえて、労
力を極めて減少させると共に、作業能率を著しく向上さ
せる効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すものであって、第１図は
、一部切欠の木工用切削機正面図、第２図は、同様の側
面図、第３図〜第５図は、動作状態を示す一部切欠、削
除した側面図、第６図は、第５図の正面図、第７図は、
切削具吊り上げ装置の拡大斜示図、第８図は、切削具吊
り上げ金具の拡大斜示図である。 ７・・・・・・刃口取付はテーブル、９・・・・・・切
欠部、１０・・・・・・刃口ブロック、１２・・・・・
・刃物取付はテーブル、１３・・・・・・切欠部、１４
・・・・・・刃物、１５・・・・・・刃物取付はブロッ
ク、１８・・・・・・送材フレーム、２１・・・・・・
送材ベルト、２５・・・・・・昇降ねし、２６・・・・
・・昇降モーター、２９・・・・・・回転中心軸案内メ
タル、３０・・・・・・吊り上げアーム、３１・・・・
・・下降ストッパー、３２・・・・・・回転中心軸、３
３・・・・・・すべりストッパー、３４・・・・・・収
納ロックピン、３５・・・・・・切削具吊り上げ装置、
３８・・・・・・切削具吊り上げ金具、４１・・・・・
・加工材移送ガイドである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降可能な送材装置に対応して切削具を備えたテーブル
   面上を移送させて、加工材を切削する木工用切削機にお
   いて、該送材装置内に設けられた送材フレーム側部に空
   筒貫通孔を備えた回転中心軸案内メタルを設け、該貫通
   孔内に下降ストッパーを関係させた回転中心軸を回転自
   在に嵌入し、切削具すべりストッパーを持つ吊り上げア
   ームを該中心軸に取付けると共に、該吊り上げアームを
   送材装置内に収納可能とした収納ロックを関係させた事
   を特徴とする切削具着脱装置を備えた木工用切削機。