JPS5852827B2 - 軽量岩綿板の製造法 - Google Patents
軽量岩綿板の製造法Info
- Publication number
- JPS5852827B2 JPS5852827B2 JP52091667A JP9166777A JPS5852827B2 JP S5852827 B2 JPS5852827 B2 JP S5852827B2 JP 52091667 A JP52091667 A JP 52091667A JP 9166777 A JP9166777 A JP 9166777A JP S5852827 B2 JPS5852827 B2 JP S5852827B2
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- JP
- Japan
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- rock wool
- wool board
- manufacturing
- dispersion
- drying
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は耐湿性の良好な軽量岩綿板の製法に関し、岩
綿の結合剤として疎水性合成樹脂を溶解した岩綿分散液
を抄造乾燥することを特徴とする軽量岩綿板の製法を提
供するものである。
綿の結合剤として疎水性合成樹脂を溶解した岩綿分散液
を抄造乾燥することを特徴とする軽量岩綿板の製法を提
供するものである。
従来の岩綿板は、たとえば岩綿とでんぷんを分散媒とし
て水を用いて混合した水性スラリを抄造して含水マット
を得、要すれば加圧処理して後に乾燥してでんぷんを固
化せしめることにより岩綿を堅結せしめて得られていた
が、得られた岩綿板中のでんぷんは吸湿性を特質として
備えているために湿気によって軟化し岩綿板は変形する
傾向にあった。
て水を用いて混合した水性スラリを抄造して含水マット
を得、要すれば加圧処理して後に乾燥してでんぷんを固
化せしめることにより岩綿を堅結せしめて得られていた
が、得られた岩綿板中のでんぷんは吸湿性を特質として
備えているために湿気によって軟化し岩綿板は変形する
傾向にあった。
本発明は上記従来の欠点を除去すべくなされたもので以
下に本発明の詳細な説明する。
下に本発明の詳細な説明する。
岩綿の結合剤として用いられる疎水性合成樹脂としては
たとえば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリエステルなど種々の合成樹脂が用いられる。
たとえば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリエステルなど種々の合成樹脂が用いられる。
しかしてこれらの疎水性合成樹脂を岩綿の分散媒に溶解
せしめて岩綿が分散した岩綿分散液を得る。
せしめて岩綿が分散した岩綿分散液を得る。
ここで疎水性合成樹脂を溶解する岩綿の分散媒としては
、たとえば塩化ビニル樹脂に対してはメチルエチルケト
ン、トリクレン、トリクロルエタン、酢酸ビニル樹脂に
対抗してはアセトン、ポリエステルに対してはアセトン
、メチルエチルケトンが用いられる。
、たとえば塩化ビニル樹脂に対してはメチルエチルケト
ン、トリクレン、トリクロルエタン、酢酸ビニル樹脂に
対抗してはアセトン、ポリエステルに対してはアセトン
、メチルエチルケトンが用いられる。
なお、結合強度の大小は岩綿に対する疎水性合成樹脂の
量に依存する点で岩綿板の用途に応じて適宜選択する必
要にせまられるが、一般には岩綿に対して3重量%以上
用いるのが適当である。
量に依存する点で岩綿板の用途に応じて適宜選択する必
要にせまられるが、一般には岩綿に対して3重量%以上
用いるのが適当である。
以上の岩綿分散液を抄造し、乾燥する。
抄造は抄造機にかけておこなわれる。
得られたマットは分散媒を含有し、その性状は軟弱であ
る。
る。
しかるに乾燥工程で分散媒を除去し固化された疎水性合
成樹脂が岩綿間の結合に機能し、岩綿板を得る。
成樹脂が岩綿間の結合に機能し、岩綿板を得る。
この場合、乾燥は加温乾燥でも減圧乾燥でもよいが、加
温乾燥の場合は、疎水性合成樹脂の分解温度以下でなさ
れねばならないのはもちろんである。
温乾燥の場合は、疎水性合成樹脂の分解温度以下でなさ
れねばならないのはもちろんである。
また、加温乾燥において安全上の保障が要求されるのも
もちろんであるが、この点では不燃性、低毒性の点で1
−1−11−!Jクロルエタンが好ましく、したがって
疎水性合成樹脂としては塩化ビニル樹脂が適当である。
もちろんであるが、この点では不燃性、低毒性の点で1
−1−11−!Jクロルエタンが好ましく、したがって
疎水性合成樹脂としては塩化ビニル樹脂が適当である。
また乾燥時間、乾燥に必要な熱エネルギー等の削減の点
では、低沸点の分散媒が好ましい。
では、低沸点の分散媒が好ましい。
以上の如く本発明によれば、耐湿性の良好な岩綿板を製
造することができ、たとえば岩綿板からなる天井板に適
用でき有用なものである。
造することができ、たとえば岩綿板からなる天井板に適
用でき有用なものである。
以下本発明の実施例を挙げる。
実施例 l
1−−1−11−リクロルエタンlOlに岩綿200g
と塩化ビニル樹脂を添加してミキサーで1分間攪拌し、
岩綿を均一に分散させて岩綿分散液とし、この分散液を
抄造してl−1−1t−IJクロルエタンが含有するウ
ェットマットを得た。
と塩化ビニル樹脂を添加してミキサーで1分間攪拌し、
岩綿を均一に分散させて岩綿分散液とし、この分散液を
抄造してl−1−1t−IJクロルエタンが含有するウ
ェットマットを得た。
次ぎこのウェットマットを抑圧板間に入れて上下に加圧
して一部脱液された比重0.35〜0.38のウェット
岩綿板を得、さらにこれを180℃で25分間乾燥し、
剛性を有する岩綿板を得た。
して一部脱液された比重0.35〜0.38のウェット
岩綿板を得、さらにこれを180℃で25分間乾燥し、
剛性を有する岩綿板を得た。
この岩綿板の比重0.37、厚み12.0mmであり、
又各種物性能は下記のとおりで比重例として挙げた従来
岩綿板と比べて耐湿性が良好であった。
又各種物性能は下記のとおりで比重例として挙げた従来
岩綿板と比べて耐湿性が良好であった。
常態時曲げ破壊強度 31kg/ffl
吸湿時曲げ破壊強度 26c1F¥(変化率84%)常
態時表面硬度 90 吸湿時表面硬度 85(変化率95係)実施例 2 アセトンlolに岩綿200gと酢酸ビニル樹脂を添加
してミキサーで1分間攪拌し、岩綿を均一に分散させて
岩綿分散液とし、この分散液を抄造してアセトンが含有
するウェットマットを得た3次ぎこのウェットマットを
押圧板間に入れて上下加圧して一部脱液された比重0.
35〜0.40のウェット岩綿板を得、さらにこれを1
50℃で40分乾燥し、剛性を有する岩綿板を得た。
態時表面硬度 90 吸湿時表面硬度 85(変化率95係)実施例 2 アセトンlolに岩綿200gと酢酸ビニル樹脂を添加
してミキサーで1分間攪拌し、岩綿を均一に分散させて
岩綿分散液とし、この分散液を抄造してアセトンが含有
するウェットマットを得た3次ぎこのウェットマットを
押圧板間に入れて上下加圧して一部脱液された比重0.
35〜0.40のウェット岩綿板を得、さらにこれを1
50℃で40分乾燥し、剛性を有する岩綿板を得た。
この岩綿板は比重0.38、厚み12.1imであり、
又各種物性能は下記のとおりで比重例として挙げた従来
の岩綿板と比べて耐湿性が良好であった。
又各種物性能は下記のとおりで比重例として挙げた従来
の岩綿板と比べて耐湿性が良好であった。
常態時曲げ破壊強度 30ゆλ週
吸湿時曲げ破壊強度 21鵠〆逼(変化率70饅)常態
時表面硬度 88 吸湿時表面硬度 78(変化率885)%)比較例 水1(11’に岩綿200gとでんぷんを添加してミキ
サーで1分間攪拌し、岩綿を均一に分散させて岩綿分散
液とし、この分散液を抄造して水分含有のウェットマッ
トを得た。
時表面硬度 88 吸湿時表面硬度 78(変化率885)%)比較例 水1(11’に岩綿200gとでんぷんを添加してミキ
サーで1分間攪拌し、岩綿を均一に分散させて岩綿分散
液とし、この分散液を抄造して水分含有のウェットマッ
トを得た。
次ぎこのウェットマットを抑圧間に入れて上下に加圧し
て一部脱液された比重0.36〜0.39のウェット岩
綿板を得、さらにこれを180℃で210分乾燥し、剛
性を有する岩綿板を得た。
て一部脱液された比重0.36〜0.39のウェット岩
綿板を得、さらにこれを180℃で210分乾燥し、剛
性を有する岩綿板を得た。
この岩綿板は比重0.37、厚み12.Oaxmであり
、又各種物性は下記のとおりである。
、又各種物性は下記のとおりである。
と比べて耐湿性が良好であった。常態時曲げ破壊強度
33鵠〆逼 吸湿時曲げ破壊強度 13y/ff1(変化率39係)
常態時表面硬度 87 吸湿時表面硬度 65(変化率75係)なお、実施
例、比較例における各種物性症試験は下記条件に依った
。
33鵠〆逼 吸湿時曲げ破壊強度 13y/ff1(変化率39係)
常態時表面硬度 87 吸湿時表面硬度 65(変化率75係)なお、実施
例、比較例における各種物性症試験は下記条件に依った
。
常態時曲げ破壊強度・・・・・・20℃湿度60%時の
曲げ破壊強度 吸湿時曲げ破壊強度・・・・・・30℃湿度90係時の
曲げ破壊強度 常態時表面硬度・・・・・・・・・・・・20℃湿度6
0俤時の表面硬度、測定器糸巻 用ハードネステスター (島津製作所製) 吸湿時表面硬度・・・・・・・・・・・・30℃湿度9
0%時の表面硬度。
曲げ破壊強度 吸湿時曲げ破壊強度・・・・・・30℃湿度90係時の
曲げ破壊強度 常態時表面硬度・・・・・・・・・・・・20℃湿度6
0俤時の表面硬度、測定器糸巻 用ハードネステスター (島津製作所製) 吸湿時表面硬度・・・・・・・・・・・・30℃湿度9
0%時の表面硬度。
Claims (1)
- 1 岩綿の結合剤として塩化ビニル樹脂又は酢酸ビニル
樹脂の疎水性合成樹脂を溶解した岩綿分散液を抄造乾燥
することを特徴とする軽量岩綿板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52091667A JPS5852827B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 軽量岩綿板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52091667A JPS5852827B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 軽量岩綿板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5425961A JPS5425961A (en) | 1979-02-27 |
JPS5852827B2 true JPS5852827B2 (ja) | 1983-11-25 |
Family
ID=14032825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52091667A Expired JPS5852827B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 軽量岩綿板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5852827B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6413633U (ja) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838377A (ja) * | 1971-09-18 | 1973-06-06 | ||
JPS49118777A (ja) * | 1973-03-16 | 1974-11-13 |
-
1977
- 1977-07-29 JP JP52091667A patent/JPS5852827B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838377A (ja) * | 1971-09-18 | 1973-06-06 | ||
JPS49118777A (ja) * | 1973-03-16 | 1974-11-13 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6413633U (ja) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5425961A (en) | 1979-02-27 |
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