JPS582818B2 - 岩綿板の製法 - Google Patents

岩綿板の製法

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JPS582818B2
JPS582818B2 JP7859977A JP7859977A JPS582818B2 JP S582818 B2 JPS582818 B2 JP S582818B2 JP 7859977 A JP7859977 A JP 7859977A JP 7859977 A JP7859977 A JP 7859977A JP S582818 B2 JPS582818 B2 JP S582818B2
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JP
Japan
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rock wool
wool board
water
manufacturing
deflection
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Expired
Application number
JP7859977A
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English (en)
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JPS5411956A (en
Inventor
岩佐誠孝
小嶋啓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は湿気によるたわみの少い岩綿板の製法に関する
従来、岩綿板はたとえば天井材を用途のーとしてもち、
断熱特性、吸音特性が優ね、その性能は高く評価されて
いるが吸湿してたわむ傾向があり、実用面で問題があっ
た。
先ず従来の岩綿板の製法の一例を示すと主成分の岩綿と
結合剤を混合した水性スラリーを抄造して含水マットを
得、これに圧力を加えて所望の表面化粧を施す、さらに
乾燥して完全脱水し岩綿板を製造していたが該岩綿板は
使用に供した際に前記せる如くたわみが大きく、たとえ
ば天井材においては野縁間に載架せしめると重心附近が
下方に落ち込む現象があった。
そこでフェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬性樹脂を
岩綿板の裏面に塗布して水密性皮膜を形成することによ
りたわみを少くしていたが、原料面、工程面、経済面で
の不利を解消することが待たれていた。
本発明は以上の事実に鑑みてなされたもので、たわみの
少ない岩綿板の製法を提供するものである。
しかして本発明は岩綿板と新水性結合剤を成分とする含
水マットを成形乾燥する賦形工程と該賦形工程で得られ
た賦形板に含水せしめる調湿工程を組合せた点を特徴と
するものである。
以下、本発明を詳し《説明する。
先ず賦形工程について説明するとたとえば解繊した岩綿
と親水性結合剤を主成分とし、必要に応じて補強剤、充
填材、凝集材を添加した水性スラリーを抄造して含水マ
ットを得る。
親水性結合剤としてはたとえばでんぷん、カルボキシメ
チルセルロース、ホリビニルアルコール、アルギン酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸ナトリウムなどが用いられ、
岩綿100重量部(以下部と記す)に対し通常2〜15
部の割合で添加すればよく、用途、性能に応じて選定す
ればよい。
なお、親水性結合剤の添加量は制限するものではない。
また、含水マットは、上記の如く水性スラリーから抄造
するいわゆる湿式法によるものに限定するものではなく
解繊された岩綿を主成分とする粉末状の混合物に対して
親水性結合剤の水溶液を結合に有効な必要量添加して賦
形するいわゆる乾式法によるものでもよぐ特に制限はな
い。
この含水マットは次ぎ加圧、乾燥工程に移される。
ここでは加圧によって適度な密度、肉厚に調整するとと
もに内部に含有されている水分を物理的に脱水し、さら
に高温下であるいは低温下で内部に残存する水分を蒸発
せしめて剛性を有する賦形板とする。
なお、表面に凹凸模様を施す場合には賦形工程での加圧
の際に凹凸加工を施した抑圧板を用いて行なわれる。
以上は従来の岩綿板の製法として常用されているもので
、この段階で完成品として用に供さね、本発明の特徴は
下記の点にある。
すなわち上記賦形工程で得られた賦形板に含水せしめる
調湿工程を経らせた点を本発明の特徴とする。
ここでは脱水された可及的無水の賦形板をたとえば多湿
下で養生させることによって含水せしめると賦形工程に
おいて固化された岩綿の結合に機能する親水性結合剤は
わずかに粘化して活性化される。
つまり、活性化された親水性結合剤は賦形工程で与えら
れた強制圧によって拘束した岩綿の結合組織を解放し、
結合組織の強制的拘束を解除し、安定化されるのである
したがって、たとえば用に供した際には、湿度、気温の
変化があっても結合組織の安定化は維持されたわみが生
じないのである。
なお、この工程で含水させる手段としては、噴霧でも、
又多湿下での養生でも、又は加熱水蒸気存在下での養生
でもよい。
又含水量については親水性結合剤100部に対して20
〜400部が適当である。
その理由は400部を越えると膨潤して曲げ強度が低下
しその結果剛性を失い20部未満では活性化されず結合
組織の強制的拘束を解除することができないからである
さらに以上の如《して含水せしめた岩綿板の含水量を低
下させる必要がある場合は、常圧以下で脱水乾燥すれば
よい。
好ましくは130℃以下で乾燥するのが適当である。
常圧以上で脱水乾燥すると岩綿の結合組織に対して強制
拘束するからである。
又最終工程として以上の岩綿板の表面を切削する。
又は塗装する表面処理工程を補足して表面性能を高める
ことは随意必要に応じて行なえばよい。
本発明は以上の如くして賦形板の岩綿結合組織が有する
拘束を解除せしめることにより湿気によるたわみを改博
することができるのである。
以下に本発明の実施例と比較例を挙げる。
実施例1 岩MIOO部、でんぷん6部、ワックスエマルジョン0
.5、ポリアクリルアマイド樹脂0.01部を含有する
岩綿濃度3.5重量%の水性スラリーを14メッシュの
金網で抄き上げて含水マットとした。
この含水マットを2kg/cm2で加圧し更に180℃
で3時間乾燥し厚みが12mmの賦形板を得た。
この賦形板の含水率を測定したところ0.6重量%(乾
量基準)であった。
なお、比重は0.37であった。
さらにこの賦形板の一部を切削した切削片を相対湿度9
0%、温度30℃で12時間養生して調湿し含水率4重
量%の岩綿板を得た。
この岩綿板から試験片を作成し比較例に記載したものと
比較して下記の如く曲げヤング率及びたわみに対してき
わめて高い物性能を示した。
曲げヤング率 260 kg/cm2たわ
み 1.4mm実施例2 実施例1で得られた岩綿板の切削片をさらに110℃で
30分熱風乾燥して脱水した。
この脱水した岩綿板の物性能は下記の如く比較例に記載
したものと比ベてきわめて高いものであった。
曲げヤング率 250kg/cm2たわみ
1.5mmなお、この脱水し
た岩綿板の含水率は0.5重量%比重は0.37であっ
た。
比較例 実施例1で得られた賦形板の物性能は下記のとおりであ
った。
曲げヤング率 100kg/cm2たわみ
17.3mmなお、実施例1
、2及び比較例における各物性能の測定法は下記の条件
によった。
(1)曲げヤング率 ■相対湿度90%、温度30℃に8時間放置し、2点間
隔70mmで支持し、これに10mm/minの荷重速
度で荷重をかけて、その荷重とたわみを測定した。
■ 厚み12mmで40mmX70mmに切削して試験
片とした。
(2)たわみ ■ 相対湿度90%、温度30℃で24時間2点間隔5
00mmで支持したときのたわみを測定した。
■ 厚み12mmで50mmX600mmに切削して試
験片とした。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 岩綿と親水性結合剤を成分とする含水マットを加圧
    乾燥する賦形工程と該賦形工程で得られた賦形板に含水
    せしめる調湿工程を組合せることを特徴とする岩綿板の
    製法。 2 親水性結合剤として澱粉を用いた特許請求の範囲第
    1項記載の岩綿板の製法。
JP7859977A 1977-06-30 1977-06-30 岩綿板の製法 Expired JPS582818B2 (ja)

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JP7859977A JPS582818B2 (ja) 1977-06-30 1977-06-30 岩綿板の製法

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JP7859977A JPS582818B2 (ja) 1977-06-30 1977-06-30 岩綿板の製法

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JPS5411956A JPS5411956A (en) 1979-01-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036148U (ja) * 1983-08-19 1985-03-12 福山鍛鋼造機株式会社 鋼板ミルスケ−ル研磨機
US8894811B1 (en) * 2013-10-16 2014-11-25 Usg Interiors, Llc Air dispersion of mineral fibers in ceiling tile manufacture

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JPS5411956A (en) 1979-01-29

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