JPS582817B2 - 岩綿板の製造法 - Google Patents

岩綿板の製造法

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JPS582817B2
JPS582817B2 JP7696977A JP7696977A JPS582817B2 JP S582817 B2 JPS582817 B2 JP S582817B2 JP 7696977 A JP7696977 A JP 7696977A JP 7696977 A JP7696977 A JP 7696977A JP S582817 B2 JPS582817 B2 JP S582817B2
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JP
Japan
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rock wool
parts
wool board
water
manufacturing
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JP7696977A
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English (en)
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JPS5411161A (en
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天本光
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は従来法による岩綿板の欠点を除去すべくなされ
たもので、抄造時の賦形性が良くかつ吸湿性に乏しいた
めに変形がなくその上たわみ量の少い岩綿板の製法を提
供するものである。
しかして本発明は岩綿、アスベスト、軽量骨材と岩綿1
00重量部に対して100〜300重量部のセメントを
主成分とする水性スラリーを抄造して得られた含水マッ
トを加圧乾燥することを特徴とするものである。
岩綿板の従来法の一例を概略示すると岩綿を主材とし、
これに結合剤として機能するでんぷん等を補材として使
用し、これらを水と混合して水性スラリーとし、この水
性スラリーを抄造して含水マットを得、この含水マット
を加圧成形し、さらに乾燥を施していたがこのようにし
て得られた岩綿板は多湿下で吸湿変形特にたわみがはげ
しく生じ、常態を維持することが困難であった。
以上の問題を解決した本発明を以下に詳し《説明する。
先ず含水マットについて説明する。
本発明における含水マットは岩綿、アスベスト、軽量骨
材と岩綿100重量部に対して100〜300重量部の
セメントを主成分とする水性スラリーを抄造して得られ
たものでなければならない。
ここで水性スラリーの主成分としてセメントを含有させ
たのは、従来結合剤として使用されていたでんぷんと比
べて硬化が完結した時点できわめて吸湿性に乏しい性質
を利用し、岩綿板の吸湿性は結合剤の吸湿性に左右され
る傾向にあるからである。
なお、岩綿に対して適合するセメントの成分比率は、岩
綿100重量部(以下、単に部と記す)に対してセメン
ト100〜300部の範囲で配合比率を調節すると効果
的である。
つまりセメントの成分比率が100部未満では多湿下で
吸湿曲げヤング率に顕著な向上が認められず、300部
を越えると吸湿曲げヤング率に変化がなく単にセメント
の硬化物が有する特性が発現するのみで岩綿板の吸音性
が失遇する傾向を示し、本発明の本質を失うからである
一方水性スリラーの主成分として軽量骨材を含有させた
のは、軽量骨材がないと従来法で達成し得た抄造時の賦
形性つまり厚み調整が困難で抄造性が低下するからであ
る。
なお軽量骨材の適合成分比率は岩綿100部に対して1
0〜100部が効果的である。
なお、軽量骨材としてはシラス、軽石、パーライト等が
用いられる。
それから水性スラリ一の主成分としてアスベストを含有
させたのは、前記の水性スラリー中のセメント岩綿の一
部が抄造されることな《歩留が悪く、アスベストを含有
させることによって歩留が改善されるからである。
なお、水性スラリー中のアスベストの適合成分比率は岩
綿に対して1〜5部が効果的である。
つまりアスベストの成分比率が1部未満では歩留に有効
な役割が認められず5部を越えると抄造時の厚み調整が
因難であるからである。
以上の成分からなる水性スラリーの固形分濃度は、2〜
4重量%が適当である。
したがって抄造媒体としての水量は固形分重量を基準に
して適宜決定されるのはもちろんである。
なお、抄造法について本発明特異の条件はなく特に制限
はない。
たとえば丸網抄造機を用いて抄造する常法が採用される
以上の如き条件を満たして得られた含水マットは次ぎ加
圧乾燥工程に搬送される。
ここで加圧は数kg/cm2で十分である。
加圧を増大するにつれ、最終の岩綿板の吸音性、断熱性
は低くなり、好ましくない。
しかしながら加圧処理を施さないと岩綿の結合にもろさ
が認められ、実用に供するには適当でない。
1〜3kg/cm2の範囲で加圧するのが最適である。
次の乾燥は特に強制乾燥に限定するものではなく、自然
乾燥でもよく、特異の条件はない。
しかしながら乾燥を施さないと用に供した際に用いられ
る金属製付属品たとえば釘、支持体を腐蝕させるおそれ
があり施工上、使用上に問題が生ずるからである。
本発明は以上の如く構成されているから抄造時の賦形性
が良く、かつ得られた岩綿板は吸湿性に乏しいために変
形がなく、たわみ量も少いのである。
以下、本発明の実施例及び比較例を表1に挙げる。
ここで実施例、比較例の水性スラリーの成分は表1の記
載によった。
そして各水性スラリーを抄造し含水マットを得た。
この各含水マットを2kg/cm2で加圧し、ビニル樹
脂シートに乞み多湿下で24時間養生し、次でこれを1
00℃で12時間強制乾燥し、試片とした。
試験片の大きさは縦横40X100mm、厚み12mm
(1号試験片と称す)と縦横50X600mm厚み12
mm(2号試験片と称す)の2種作製し、1号試験片を
多湿下に放置した場合の曲げヤング率の測定に供し、2
号試験片を多湿下に放置した場合のたわみ量の測定に供
した。
なお、曲げヤング率の測定条件は30℃、相対湿度90
%の恒温恒湿下で24時間放置後70mmスパンで2点
支持し、荷重を10mm/minの速度で上面にかげ、
変形量を測定計測した。
計算式は下記によった。
ここで、y・・−・・曲けヤング率、P・・・・〜・・
荷重、■・・・・・・スパン、■・・・・・・たわみ、
b・・・・・・巾、h・・・・・・厚み又たわみ量の測
定条件は曲げヤング率の測定条件と同一とし、500m
mスパンの2点支持下における垂下量の変化量を計測し
た。
なお、グラフは上記多湿条件下に放置した各試験片の時
間経過にともなう各測定値を結線して示したもので、表
1及びグラフからも本発明の効果が顕現していることが
明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は比較例に示したでんぷんを結合剤としてなる岩
綿板の多湿下における時間経過にともなう曲げヤング率
の変化を示した結線グラフで第2図は本発明の実施例に
係る岩綿板のそれであり、第3図は第1図に係る岩綿板
の多湿下における時間経過にともなうたわみ変化量を示
した経線グラフで第4図は第2図に係る岩綿板のそれで
ある。 y・・・・・一曲げヤング率(kg/cm2)、t・・
・・・一時間(hr)、△l・・・・・・たわみ変化量
(mm)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 岩綿、アスベスト、軽量骨材と岩綿100重量部に
    対して100〜300重量部のセメントを主成分とする
    水性スラリーを抄造して得られた含水マットを加圧乾燥
    することを特徴とする岩綿板の製造法。
JP7696977A 1977-06-27 1977-06-27 岩綿板の製造法 Expired JPS582817B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP7696977A JPS582817B2 (ja) 1977-06-27 1977-06-27 岩綿板の製造法

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JP7696977A JPS582817B2 (ja) 1977-06-27 1977-06-27 岩綿板の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5411161A JPS5411161A (en) 1979-01-27
JPS582817B2 true JPS582817B2 (ja) 1983-01-18

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ID=13620603

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JP7696977A Expired JPS582817B2 (ja) 1977-06-27 1977-06-27 岩綿板の製造法

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5736495Y2 (ja) * 1975-07-16 1982-08-12
JPS5212913U (ja) * 1975-07-16 1977-01-29
KR100461934B1 (ko) * 1995-11-07 2005-05-17 가부시키가이샤 세이부 기켄 유체냉각과기체제습냉각방법및장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5411161A (en) 1979-01-27

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