JPS5852484B2 - コンクリ−ト製品脱型機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高能率なコンクリート製品脱型機に関する。

従来、コンクリート製品を型枠により成形したら、型枠
の周壁を前後左右に開放してクレーン、ホイスト等によ
り製品を取出すか、又は型枠を反転して製品を落す等の
脱型方法が採られている。

この発明は型枠周壁を開放せず、そのま＼少し持上げて
振動させ、同時に上面から製品を圧下して下方へ離脱さ
せる新規な方法を用いる。

熱論、その型枠、製品形状はこの新しい脱型法に適した
ものに限られるが、間知ブロックの量産には極めて有効
で、以下、これを実施例として説明する。

第１図は間知ブロツク生産工場の脱型場にこの発明を適
用した例を示す。

その概要は、上下面が開放し、下面に着脱可能な底板１
ｂを有し、内部で成形した成形コンクリートを上記底板
１ｂごと下面から脱型する型枠をパレット又は台車に載
せて次々と送り込む脱型場の架構上の吊上げ台車３と、
この台車３から昇降自在に垂下し、真下へ来た上記型枠
１をつかみ上げる脱型部２と、この脱型部２のつかみア
ーム６に付けた振動機５と、上記脱型部２に付き、つか
み上げた型枠１上面のコンクリート露出部を圧下して、
成形コンクリートを型枠周壁から下へ離脱せしめる圧下
類７と、夫夫の駆動機構とを備え、 上記脱型部２が型枠１をつかんで少し吊上げ、上記振動
機５により加振後、上記圧下類Ｉにより成形コンクリー
トを上記パレット又は台車上へ戻し、型枠周壁は別の搬
送路へ下ろすようにした事を特徴とするコンクリート製
品脱型機である。

この発明の脱型部の実施例を第２，３図に示す。

第２図左半分は正面外観、右半分はその内部を示す。

その主要部品は、型枠１を吊上げる昇降自在な振動機５
付きアーム６、型枠１上面の製品露出部を圧下して製品
を型枠１の周壁から離脱せしめる圧下類７、そしてその
アーム６や圧下類７の駆動機構、つまり流体圧シリンダ
８，９とその伝動機構等である。

これらの部品は二本のビーム１０を横材１１で固定した
フレームに取付けられ、このフレームは二本の案内棒１
２とチェ７１３によって上方の台車に昇降自在に吊られ
ている。

この場合、吊上用アーム６は型枠１の上縁鍔１ａを左右
から挾み掛けて吊る。

同時に吊上げる型枠１の数８個に対応して８組並び、両
側夫々のアームを共通の板６ａにより一体化している。

板６ａは重量軽減のための丸穴を明けているが、アーム
６の外側、四個所に取付けた振動機５の振動を全部のア
ーム６に伝える動きもしている。

アーム６の開閉動作は前述の流体圧シリンダ８によって
行われ、これによりし形レバー１４が回動させられると
第３図左側のアーム６も支軸１５を中心に回動する。

そして、同時にし形レバー１４はリンク１６を介して同
図右側のアーム６をも対称的に回動させる。

従ってシリンダ８のロッドがつき出されると右左のアー
ム６が内側へ寄り、ロッドが引戻されると外へ開くので
ある。

アーム６先端は錐状に曲っており、型枠上縁の鍔１ａを
載せるようになっている。

このアーム６で型枠の鍔１ａを挾持するようにシリンダ
８を作動させ、型枠１を僅かに吊上げて振動機５を作動
させると型枠１へ直接振動が伝わる。

圧下類Ｉは、左右アーム６．６間の水平ビーム１７下面
に所要数取付けられている。

ビーム１７はビーム１０．１０をまたぐ流体圧シリンダ
９゜９により支持、圧下される。

１８はビーム１７の昇降案内棒である。

シリンダ９を作動するとビーム１７が昇降し、各型枠上
面の製品露出部真上に配置された各圧下類７が同様に昇
降する。

さて、この脱型部２の真下に型枠１が来たら、脱型部２
を予め決められた高さまで降下させる。

その時、アーム６は外側へ開いており、圧下類Ｉは上昇
位置にある。

シリンダ８が作動するとアーム６は第３図のように型枠
上縁の鍔１ａを載せて挾む。

そこで脱型部２を僅に上昇させると型枠１はパレット又
は台車から浮上る。

この状態で振動機５を始動し、またシリンダ９を作動し
てビーム１７とその下の圧下類７を下げ、各型枠１の製
品露出部を圧下せしめる。

振動により型枠１の周壁と内部のコンクリート製品の付
着力が弱まったところを圧下するから、製品は型枠周壁
から容易に離脱する。

この例では製品はパレットに固定した面板１ｂ上に落ち
る。

あるいは面板１ｂが製品に付いて持上がり、製品と共に
落下するようにしてもよい。

空になった型枠１はそのまＳ第１図の台車３によりコン
ベア４へ運ばれ、製品は面板１ｂに載ったま＼養生場へ
送られるのである。

以上、一実施例によって説明したが、この発明は新しい
脱型方法を提示する脱型機であって、実施に当る設計者
、型枠形状により、また設計条件により、アームの形、
その型枠挾持方法、圧下類の形、圧下方法、これらの駆
動機構、昇降手段等が多様に変化するのは当然である。

この発明は型枠の底板を面板等１周壁と分離できるもの
とし、製品を下へ落せる姿勢で底形する事により、型枠
周壁を開放する事なく、また反転する事もなく、そのま
＼製品を下へ離脱させるようにした。

型枠を僅に浮かして振動を与え、同時に製品を圧下する
から容易に製品が脱型され、その品質、特に表面の肌が
良好である。

即ちこの発明はコンクリート製品脱型機に新たな様式を
加え、特に間知ブロツク量産における脱型工程を著しく
能率化するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を間知ブロツク脱型場に適用した一例
の説明図、第２，３図はこの発明の一実施例正面及び側
面図で、図中、１は型枠、２は脱型部、６はアーム、７
は圧下類、８，９は流体圧シリンダである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上下面が開放し、下面に着脱可能な底板を有し、内
   部で成形した成形コンクリートを上記底板ごと下面へ脱
   型し得る型枠をパレット又は台車に載せて次々と送り込
   む脱型場の架構上の吊上げ台車と、この台車から昇降自
   在に垂下し、真下へ来た上記型枠をつかみ上げる脱型部
   と、この脱型部のつかみアームに付けた振動機と、上記
   脱型部に付き、つかみ上げた型枠上面のコンクリート露
   出部を圧下して、成形コンクリートを型枠周壁から下へ
   離脱せしめる圧下類と、夫々の駆動機構とを備え、 上記脱型部が型枠をつかんで少し吊上げ、上記振動機に
   より加振後、上記圧下類により成形コンクリートを上記
   パレット又は台車上へ戻し、型枠周壁は別の搬送路へ下
   ろすようにした事を特徴とするコンクリート製品脱型機
   。