JPS5852427Y2 - 湯沸器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスバーナを用いる湯沸器に関するものである
。

一般に湯沸器は筒状の釘の下部内にガスバーナを設け、
釜の上部に給水を加熱する熱交換器を設け、その上に排
気筒を設けている。

このような従来の構造では熱交換器を大形にして熱交換
率を高めると熱交換器の部分に生じた結露水がドレンと
なって下部のバーナ等に流入して故障の原因となる。

本考案はこのような問題に鑑みて、湯沸器を横向きにし
て熱交換器で生じたドレンをガスバーナの方向に流れな
いようにしたもので、これによって、熱交換器は必要に
して十分な大形に構成でき、所望の高熱効率を実現でき
るに至ったのであるがその詳細を説明すれば次の通りで
ある。

第１図において１は釜で、両端開放の横向き筒状であり
その一端にカバー２を被せてその内部にガスバーナ３を
設け、このカバー２に吸気口４を設ける。

又、鉄蓋１の他端側内部には熱交換器５を設ける。

この熱交換器５はフィンチューブを屈曲したものでこの
フィンチューブの人口には給水管６を連結するがこの給
水管６の途中には水ガバナ７を設け、且つ該給水管６の
一部は釜１の外側に螺旋状に巻き付いている。

８は鉄蓋１の他端に設けた排気ガスの集合部でこの集合
部８の外側に強制排気ファン９を有する排気筒１０を連
結する。

又、集合部８の下部をドレン受け１１とし、このドレン
受け１１にドレン排出口１２を設ける。

又、該排気集合部８の端部下側には空気流入口１３を設
ける。

その他国中１４はパイロット安全器、１５はパイロン１
−バーナ、１６は水ガバナ７で作動されるガスバルブ、
１７は熱交換器５の出口に設けた給湯管である。

尚、図示例では釜１が水平となっているが釜１をバーナ
側が排気集合部８側より若干高くなるように傾斜させて
もよい。

本考案湯沸器は上記の構造であり、パイロット安全器１
４を操作してパイロットバーナ１５に点火したのち元止
式の場合は給水管に設けた給水栓を開き、先止式の場合
は給湯管に設けた給湯栓を開いて熱交換器５に通水する
と水バルブ７が働いてガスバルブ１６が開きパイロット
バーナ１５によりガスバーナ３が点火される。

又、同時にファン９が回転を始めるのでガスバーナ３の
燃焼ガスが熱交換器５を通過し、その内部の水と熱交換
器を行なったのち排気集合部８を経て排気筒１０から外
部へ排出され、熱交換器５で昇温した湯は給湯管１７へ
送り出される。

このような状態において熱交換器５内を冷い水が流れて
燃焼ガスと熱交換を行なうのでガス中の水分が冷却され
て結露し、これをドレンとなって流下するが流下したド
レンは殆ど排気集合部８の下部のドレン受け１１内に流
入して排出口１２より排出される。

このさい釜１を右下り即ち排気集合部８側が下になるよ
うに僅かに傾斜させておくと、ドレンは全てドレン受け
１１内に流入する。

第２図の例は排気集合部８を釜１から分割して釜１と集
合部８間に全周に亙る間隙１８を形成し、この間隙１８
から空気を取入れると共にドレンを排出し、この排出し
たドレンは間隙１８の下部に臨むドレン受け１９で受け
てドレン排出口２０から排出するようにしである他は第
１図と同じである。

本考案は上記のように湯沸器を横向きにして熱交換器に
て生じたドレンがガスバーナの方向に流れないようにし
たのでバーナの部分や排気ファンの部分がドレンにより
障害を受けるおそれがない。

又、排気集合部の端板に空気取入口が設けであるためこ
こから新鮮空気が吸込まれて排気と混合して排気筒に向
かうので排気ガスがうすめられ排気筒内で再び凝縮水を
生ずる事を防止する等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案湯沸器の縦断側面図である。 １・・・・・・釜、３・・・・・・ガスバーナ、５・・
・・・・熱交換器、８・・・・・・排気集合部、９・・
・・・・強制排気ファン、１０・・・・・・排気筒、１
１．１９・・・・・・ドレン受け、１２．２０・・・・
・・ドレン排出口、１３・・・・・・空気取入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横向き筒状の釜の一端内にガスバーナを配置し、他端に
   は該ガスバーナにより給水を加熱する熱交換器を設け、
   この熱交換器の外側には排気集合部を設けると共にこの
   排気集合部に強制排気ファンを有する排気筒を設け、該
   排気集合部の下部にドレン排出口を設け、排気集合部の
   端板には空気流入口を設けた湯沸器。