JPS5852190Y2 - 折箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は折箱に関し、底板の嵌入を簡単に行なえるよ
うにしたものである。

従来より折箱として周側枠を発泡樹脂にて形威したもの
が提案され、種々販売されているが、底板を接着する場
合の周側枠としては、連設された一枚板を折込み形威し
て両端を接合した一体的なものを使用できるが、浮かし
底として周側枠の底部よりやや浮かし気味に底板を取付
ける場合には、周側枠の内側面に底板用の嵌入溝を形し
ておき、周側枠の折込み形成時に底板を囲むようにしな
がら上記嵌入溝に嵌合してやらねばならず、非常に組立
の作業性が悪いものであった。

このことは周側枠が上記の如く一体的なものでない単板
のスリット部分を利用しての嵌合による仕組枠の場合に
は、一層のこと顕著であり、組立の作業性を改善できる
折箱が要望されていた。

そこで、この考案では側枠を構成する発泡樹脂板製の単
板の具有する弾性をスリット部分と共に有効に利用させ
ることにより、周側枠の仕組後に底板を中入れできるよ
うにして組立の作業性向上を可能にしているものである
。

即ち、この考案により折箱の構成は、両端付近に嵌合用
スリット’を形成した発泡樹脂製単板には内側面に底板
用の嵌入溝を形威し、該単板の数枚を上記スリット部分
での互の嵌合にて四角形等の周側枠に仕組形成すると共
に周側枠は単板のスリット部分を底部側で弾力的に押し
開き可能に設けておき、押し開き状態で底板を周側枠の
単板内側面に嵌入し得るよう構成してなることを特徴と
している。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

１０．１０’は外面に木目模様を有する発泡ポリスチレ
ン板等発泡樹脂板製の単板であって、互に嵌合される一
方の単板１０は上端から途中までのスリット１１を両端
付近に形成し、他方の単板１０’には下端から途中まで
のスリット１１′を両端付近に形成している。

図のごとく四角形の周側枠２０を形成すべく４枚の単板
からなり、各単板１０．１０’には内側面に底板用の嵌
入溝１２．１２’を形成している。

そして４枚の単板１０．１０’を上記スリ゛ンＩ＋一部
分での互の嵌合にて周側枠２０に仕組形成している。

このとき周側枠２０はスリット部分を底部側で弾力的に
押し開き可能に仕組形成されている。

そして単板１０にて単板１０′側のスリット１１′部分
を押し開き状態にして底板３０を周側枠２０の単板１０
．１０’の内側嵌入溝１２．１２’に嵌入して折箱を形
成している。

上記底板３０は単なる発泡樹脂板によるもののほか、発
泡樹脂板３２の内側面をアルミニウム蒸着面３１に形成
したり、アルミ蒸着面３１付の紙材３３にて形成して実
施することもできる。

なお、上記周側枠２０の素材となる発泡樹脂板としては
、発泡倍率が５〜２０倍で、板厚が２〜７ｍｍのものが
、仕組形成した周側枠に底板３０を嵌入する際の弾力的
な押し開き作業が容易で強度的にも優れ、折箱としての
使用にも好適なものである。

また、上記周側枠２０は四角形に仕組形成して四角形の
底板３０を設ける場合であるが、周側枠全体を五角形そ
の他にして五角形その他の底板を用いると、五角形その
他の形状の折箱を形成することも可能である。

以上のごとくこの考案によれば、周側枠２０となる単板
１０．１０’の互に嵌合されるスリット１１．１１’の
部分における発泡樹脂板特有の強性を活用して、底部側
で押し開き可能に設けておくことにより、単板１０．１
０’を周側枠２０として仕組形成した後において、底板
３０を簡単に周側枠２０の内側へ浮かし底として嵌入溝
１２．１２’へ嵌合できる。

嵌合径は上記スリット部分での押し開き力を解除してや
ると、底板３０は周側枠２０で周囲が抱持され、妄りに
周側枠２０から外れたりするおそれはなくなる。

このように周側枠の形成後に底板を浮かし底として取付
は得るものゆえ、折箱の組立作業性が非常に良好となり
、コスト安価に製造することを可能にできる等優れた効
果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例の実施態様を例示するものであり
、第１図は周側枠を構成するための単板の斜視図、第２
図は組立後の周側枠の斜視図、第３図は底板嵌入時の押
し開き状態を示す裏返した斜視図、第４図は組立後の全
体を示す斜視図、第５図および第６は底板の数例を示す
拡大断面図である。 １０．１０’・・・・・・発泡樹脂製単板、１１．１１
′・・・・・・スリブ）、１２．１２’・・・・・底板
用の嵌入溝、２０・・・・・・周側枠、３０・・・・・
・底板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０両端付近に嵌合用スリットを形成した発泡樹脂製単
   板には内側面に底板用の嵌入溝を形成し、該単板の数枚
   を上記スリット部分での互の嵌合にて四角形等の周側枠
   に仕組形成すると共に周側枠は単板のスリット部分を底
   部側で弾力的に押し開き可能に設けておき、押し開き状
   態で底板を周側枠の単板内側面に嵌入し得るよう構成し
   てなることを特徴とする折箱。 ２、底板がアルミニウム蒸着された発泡樹脂板からなる
   上記実用新案登録請求の範囲第１項記載の折箱。 ３、底板がアルミニウム蒸着された紙材からなる上記実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の折箱。 ４、周側枠を構成する単板が発泡ポリスチレンからなる
   上記記実用新案登録請求の範囲第１項記載の折箱。