JPS5852112Y2 - 折箱製造装置に於ける側枠の待期部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は経本等からなる側枠と底板とを組合せて折箱を
製造する装置の側枠待期部に関する。

本願出願人は先に押送子の端部に底板を保持して搬送す
る搬送装置と、押送子の移行軌跡内に側枠を待期させる
待期部と側枠折曲装置とを備え、待期部に待期する側枠
を底板周縁に沿って折曲げるようにした折箱の製造装置
を先に提案した。

しかし、この種折箱は側枠の内側に溝が施されてあり、
これに側枠の周縁を挿着しつつ側枠を底板の周縁に折曲
げて折箱を製造する。

かかるものでは、側枠の待期部に待期する側枠位置を搬
送装置によって搬送されて来る底板に対し定められた位
置に正しく保持させる必要がある。

本考案はかかる側枠の待期部を得ることをその目的とす
るもので、押送子１の端部に底板ａを保持して搬送する
搬送装置２と、押送子１の移行軌跡Ａ内に側枠すを待期
させる待期部３とその前方の側枠折曲装置４とを備え、
側枠すの内面に設けた溝Ｃ内に底板すの周縁を挿入させ
つつ底板周縁に沿って側枠すを折曲げるようにした折箱
ｄの製造装置５に於いて、前記待期部３を搬送装置２の
移行路Ａを挾んだ両側位置に軸６で軸支して内方に傾動
自在に設けた左右１対の傾動部材７上に形威し、該傾動
部材７のそれぞれに側枠の一側縁を支承する位置規制片
９ａと、該位置規制片９ａ側に側枠を押圧し該位置規制
片９ａとの間に側枠ａを押圧挾持する押圧片９ｂとを設
けて戊る。

図示する傾動部材７，７は押送子１の移行路Ａを挾んだ
両側に軸６で傾動自在に軸支して設け、且つ該傾動部材
７の外側下面にストッパ８ａと傾動部材７に連結した引
きばね８ｂとで常時は水平状態に保ち搬送装置２が通過
するときこれにその内端が押されて傾動するようにした
。

そして該傾動部材７に設けた板状の押圧片９ｂは、ピス
トンシリング１０に連動して位置規制片９ａに対し進退
自在に設け、該押圧部材９ｂは後述する側枠供給装置１
１からの側枠すの受入れを容易にするためその上部を稍
々外方に傾斜させた。

側枠供給装置１１は、第２図に示すごとく側枠すを積重
ねて待期させる積重ね部１１ ａとこれを順次最下層の
ものから送り出し部材１１ ｂにより送り出されるもの
を待期させる第２の待期部１１ Ｃからなり、第２待期
部１１ ｂの１側には、糊付装置１２を設け、第２待期
部１１ Ｃに待期する側枠すの１側端に給糊した後、待
期部３上に送り出すようにした。

折曲げ装置４は搬送装置２の移行路を挾んでその両側に
設けた側枠すの両側を押える押え部材４ａと押送子１に
押されて前進する側枠すの前面を押える前面に出没自在
のフラップ片４ ａ 、４ ｂと、側枠すの後端側を折
曲げる移行路Ａに対し進退自在に設けた左右ｌ対の摺動
子４ ｃ 、４ ｃがらなり、これを更に詳述すればフ
ラップ片４ｂ、４ｂは、揺動リンク１３上に設け、該揺
動リンク１３をピストンシリンダ１４に連結して側枠す
の前面に出没自在に設け、摺動子４ ｃ 、４ ｃはピ
ストンシリンダ１５．１５に連動して摺動させるように
して成り該ピストンシリンダ１５．１５の１方の空気圧
供給路には絞り弁１６を設け、該絞り弁１６によってｌ
方の摺動子４Ｃを他方のそれに比し遅く動作するように
し、かくて１方の側枠端部の折込み即ち糊を施した側の
それを他方のそれに比し遅れて動作させるようにし、糊
を施された面が常に他方の側枠端部外側に重合されるよ
うにした。

搬送装置２は機枠１７に支持させた上下１対のスプロケ
ツ） １８．１８に掛渡して設けた左右１対のチェノ１
９，１９間に押送子１を支持させて構成し、該押送子１
の端部には吸盤２０を設け、底板ａはこの吸盤２０に吸
着して搬送するようにした。

尚前記チェノ１９，１９を掛渡したスプロケット１８と
これを駆動する駆動モータ２１との間には電磁クラッチ
を介在させ、該電磁クラッチを０ＮＯＦＦさせることに
より搬送装置２を間欠移動させるようにした。

次に本考案の動作を説明する。

本装置はピストンシリンダ１０によって押圧片９ｂを後
退した位置に保ち、この状態のとき供給装置１１を動作
させて位置規制片９ａと押圧片９ｂとの間に側枠すを把
持させる。

かくすることによって側枠すは待期部３の所定位置に正
しく固定される。

従って次いで搬送装置２によって搬送されて来る底板ａ
の周縁を側枠Ｃに設けた溝Ｃ内に正しく挿着することが
出来る。

尚待期部３に待期する側枠すは押送子１に押されて前進
し、その前進により傾動部材７，７が左右に傾動する動
作に助けられて側枠すは中央部分に対しその両側部分が
折曲げられる。

そして次に折曲装置４によってその両側並びに後側が折
曲げられ、後端重合部を糊付されて折箱が完成する。

このように本考案によるときは、側枠を待期させる待期
部を軸に中心に傾動する左右１対の傾動部材上に形成し
、該傾動部材のそれぞれに側枠の一側枠を支承する位置
規正片９ａと、該位置規制片９ａ側に側枠を押圧し、該
位置規制片９ａとの間に側枠ａを押圧挾持する押圧片９
ｂとを設けたので、側枠は位置規制片９ａに位置を規正
された状態に把持されて搬送装置によって搬送されて来
る底板に正しい位置に待期させることが出来、これによ
って側枠の溝内への底板周縁の挿着を確実にし、しかも
傾動部材が左右に傾動して側枠の折曲げを補助するとき
に於いても側枠が移動することなく、側枠の底板に対す
る適正位置を保持させ得られるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図は正面図
、第２図はそのＩＩ −ＩＩＩＩＩ線截断面図第３図は
同ｌｌｌ−ＩＩＩ線截断面図、第４図は製品の斜面図で
ある。 １・・・・・・押送子、２・・・・・・搬送装置、３・
・・・・・待期部、４・・・・・・側枠折曲装置、５・
・・・・・製造装置、６・・・・・・軸、７・・・・・
・傾動部材、９ａ・・・・・・位置規制片、９ｂ・・・
・・・押圧片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押送子の端部に底板を保持して搬送する搬送装置と、押
   送子の移行軌跡内に側枠を待期させる待期部とその前方
   の側枠折曲装置とを備え、側枠の内面に設けた溝内に底
   板の周縁を挿入させつつ、底板周縁に沿って側枠を折曲
   げるようにした折箱の製造装置に於いて、前記待期部を
   搬送装置の移行路を挾んだ両側位置に軸支して内方に傾
   動自在に設けた左右１対の傾動部材上に形成し、該傾動
   部材のそれぞれに側枠の一側縁を支承する位置規正片と
   、該位置規制片に側枠を押圧し該位置規制片との間に側
   枠を押圧挾持する押圧片とを設けて成る折箱製造装置に
   於ける側枠の待期部。