JPS5851656Y2

JPS5851656Y2 - 電動台車

Info

Publication number: JPS5851656Y2
Application number: JP10735581U
Authority: JP
Inventors: 亘原田; 秀昭中村; 育生畑尾
Original assignee: 日水船舶株式会社
Priority date: 1981-07-20
Filing date: 1981-07-20
Publication date: 1983-11-24
Also published as: JPS5814075U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、電動により走行する電動台車に係り、特に、
洋上を航海している船舶内での使用に適した電動台車に
関する。

従来、このように船舶内で使用される電動台車には、バ
ッテリを搭載し、このバッテリの電力により走行させる
ものがあったが、バッテリハ馬力が弱いため大荷重の荷
物を載せて運ぶことはできなかった。

また、この従来の電動台車は、人が乗って操作するよう
になっていたため、船舶が揺れると人が落ちて怪我をす
るおそれもあった。

本考案は、このような従来のものにおける欠点を除去し
、船舶内で大荷重の荷物を安定性よく運べるようにした
電動台車を提供することを目的としてなされたもので、
上面を荷台とされた台車本体の四隅の可及的隅部に直径
に比して軸線方向に長い周面を有するローラ状の４つの
従動車輪を左右の従動車輪の軸線が一致し、しかも前後
の従動車輪の軸線が平行となるように転勤自在に取付け
、前後の従動車輪の間の台車本体に直径に比して軸線方
向に長い周面を有するローラ状の２つの駆動車輪を左右
において軸線が一致するように取付け、これらの駆動車
輪をそれぞれ外部電源と接続された別個の可逆モータに
より駆動するようにし、前記台車本体に突設された把手
に前記可逆モータの制御部を取付けたものである。

以下、本考案を図面に示す実施例により説明する０第１図ないし第３図において、平面長方形状のフレーム
状の台車本体１の上面は支持板２により被覆されており
、この支持板２の上面３は荷台とされている。

前記台車本体１の四隅の可及的隅部には、それぞれ直径
に比して軸線方向に長い周面を有するローラ状の４つの
従動車輪４ａｔ４ｂ。

４ｃ、４ｄが前記台車本体１から下方に突出するよう
にして転勤自在に取付けられている。

これらのうち、前方の２つの従動車輪４ａ、４ｂもしく
は後方の２つの従動車輪４ｃ、４ｄはそれぞれ軸線が一
致し、しかも、前方の２つの従動車輪４ａ。

４ｂおよび後方の２つの従動車輪４ｃ、４ｄは相互に軸
線が平行となるように配設されている。

また、左右の前後従動車輪４ａ、４ｃもしくは４ｂ、４
ｄの間の台車本体１には、それぞれ直径に比して軸線方
向に長い周面を有するローラ状の２つの駆動車輪５ａ
、５ｂが前記台車本体１から下方に突出するように取付
けられている。

これらの２つの駆動車輪５ａ、５ｂは相互に軸線を一致
せしめられており、この軸線は前記従動車輪４ａ。

４ｂ、４ｃ、４ｄの軸線と平行になっている。

また、各駆動車輪５ａ、５ｂの支軸６ａ、６ｂには
それぞれスプロケツ）７ａ、７ｂが嵌着されている。

なお、前記従動車輪４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄの下端は同
一水平面状に位置しており、両駆動車輪５ａ、５ｂの下
端は従動車輪４ａ、４ｂ、４Ｃ５４ｄの下端より下方に
突出している。

前記台車本体１の後端には、後方に突出する枠状のブラ
ケット８が突設されており、このブラケット８には、そ
れぞれ減速機およびブレーキを付設した２つの可逆モー
タ９ａ、９ｂが載置固定されている。

これらの各可逆モータ９ａ、９ｂは外部電源と図示しな
いケーブルにより接続されている。

′また、各可逆モータ９ａ、９ｂの出力軸１０ａ。１０
ｂにはそれぞれスプロケツ）ｌｌａ、１１ｂが嵌着され
ており、台車本体１に支持されたスプロケット１２ａ、
１３ａ（スプロケット７ａ。

１１ａと対応するもののみ図示）を介して、各駆動車輪
５ａ、５ｂのスプロケツ）６ａ、６ｂおよび可逆モータ
９ａ、９ｂのスプロケツＮ１ａ。

１１ｂには無端チェーン１４ａ、１４ｂが巻回され
ている。

したがって、可逆モータ９ａの駆動により駆動車輪５ａ
が走行し、可逆モータ９ｂの駆動により駆動車輪５ｂが
走行することになる。

前記台車本体１の後端の両側には、後方の斜め上方に突
出するコ字状の把手１５が突設されており、この把手１
弓の中央位置には、前記両可逆モータ９ａ、９ｂを傭
別に制御し得る制御部１６が取付けられている。

つき゛に、前述した実施例の作用について説明する。

台車本体１の荷台３上に載せる荷物が荷台３の大きさと
ほぼ等しければ、もちろん荷台３の全域上に荷物を載せ
るわけであるが、このとき荷物の重心の位置によ□り前
部もしくは後部の２つの従動車輪４ａ、４ｂもしくは
４ｃ、４ｄは浮上する。

また、荷物の大きさが第２図に想像線で示すように、荷
台３の半分程度の大きさである場合は、荷台３の前部も
しくは後部にずらして載せることにより、荷物の四隅に
駆動車輪５ａ、５ｂおよび従動車輪４ｃ、４ｄが位置し
て荷物を安定的に支持することができる。

このときにも荷物の載ってない方の前部もしくは後部の
従動車輪４ａ、４ｂもしくは４ｃ、４ｄは浮上する。

そして、電動台車を直線走行せしめるためには、制御部
１６を操作して左右の駆動車輪５ａ、５ｂを同方
向に等速回転させればよいし、また、電動台車を大きく
旋回させるためには、左右の駆動車輪５ａ、５ｂの回転
数を変化せしめればよい。

さらに、電動台車を急旋回させるためには、一方の駆動
車輪５ａもしくは５ｂ−＆停止した上で他方の駆動車輪
５ｂもしくは５ａのみを回転させるか、あるいは左右の
駆動車輪５ａ、５ｂを逆方向に回転させればよい。

なお、各駆動車輪５ａ、５ｂを駆動する可逆モータ９ａ
、９ｂにはそれぞれブレーキが設けられているので、
電動台車の停止中に船が揺れても電動台車が走り出すお
それはないし、また、各車輪４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ、
５ａ、５ｂは直径に比して軸線方向に長い周面を有する
ローラ状のもので、船艙の床面に対する摩擦力が大きい
ので、電動台車の横方向へ船の揺れが生じても、電動台
車が横滑りすることはない。

以上説明したように、本考案に係る電動台車は、上面を
荷台とされた台車本体の四隅の可及的隅部に直径に比し
て軸線方向に長い周面を有するローラ状の４つの従動車
輪を左右の従動車輪の軸線が一致し、しかも前後の従動
車輪の軸線が平行となるように転勤自在に取付け、前後
の従動車輪の間の台車本体に直径に比して軸線方向に長
い周面を有するローラ状の２つの駆動車輪を左右におい
て軸線が一致するように取付け、これらの駆動車輪をそ
れぞれ外部電源と接続された別個の可逆モータにより駆
動するようにし、前記台車本体に突設された把手に前記
可逆モータの制御部を取付けたので、大荷重の荷物を安
定性よく運ぶことができるし、また、船の揺れに対して
も強いという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電動台車の実施例を示す支持板を
除去した平面図、第２図は第１図の電動台車に支持板を
加えた正面図、第３図は第１図の電動台車の駆動車輪部
分の縦断面側面図である。１・・・台車本体、３・・・荷台、４ａｓ４ｂ
、４ｃｓ４ｄ・・・従動車輪、５ａ、５ｂ・・・
駆動車輪、９ａ。９ｂ・・・可逆モータ、１４ａ、１４ｂ・・・チェーン
、１５・・・把手、１６・・・制御部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上面を荷台とされた台車本体の四隅の可及的隅部に直径
に比して馳締方向に長い局面を有するローラ状の４つの
従動車輪を左右の従動車輪の軸線が一致し、しかも前後
の従動車輪の軸線が平行となるように転勤自在に取付け
、前後の従動車輪の間の台車本体に直径に比して軸線方
向に長い周面を有するローラ状の２つの駆、動車輪を左
右において軸線が一致するように取付け、これらの駆動
車輪をそれぞれ外部電源と接続された別個の可逆モータ
により駆動するようにし、前記台車本体に突設された把
手に前記可逆モータの制御部を取付けてなる電動台車。