JPS5851222B2 - 車輪速度トランスジユ−サ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輪速度トランスジューサに関する。

従来様々な型式の電気パルス発生器、タコメーター等が
知られてかり、様々な用途に利用されている。

制動時に車輛のスキッドを検知して制御するため、いろ
いろな型式の車輪速度トランスジューサがスキッド防止
制動システム内に組込まれている。

特に航空機工業では航空機の各車輪または車輪セットに
車輪速度トランスジューサを組合わせて着陸と制動時の
車輪回転速度を制御することが行なわれている。

航空機車輪に設けられるトランスジューサはその組込み
訟よび価格の観点から可及的に小型で且つ構造簡単なも
のでなくてはならない。

さらに重要なこととして、それらトランスジューサは効
果的に操作し、そして車輪速度の変動をよくとらえた出
力信号を出せるものでなければならない。

そこで本発明の目的は従来のものより７層小型な単純化
された車輪速度トランスジューサを提供することである
。

さらに本発明の目的は、小型であると同時に操作効率が
高く、そして在来のトランスジューサで作られる信号に
劣らない出力信号を発生できる簡単な車輪速度トランス
ジューサを提供することである。

本発明のまた別の目的は、構造が単純で安く製造でき、
操作の信頼性が高く、そして在来のシステムに適用する
ことのできる簡単な車輪速度トランスジューサを提供す
ることである。

後の詳述で明瞭になるこれらの目的卦よびその他の目的
は、車軸の周りの車輪の回転速度を検知するための車輪
速度トランスシュ・−サに釦いて、車軸に固定されるよ
うになっているハウジングと、該ハウジング内に受入れ
られた２つの永久磁石ディスクと、前記永久磁石ディス
クのそれぞれの同極性の第１面に共通に当接する少なく
とも１つの細長い極片と、軸線方向に貫通する導磁性コ
アを有する２つの誘導コイルとを備え、各永久磁石ディ
スクはその第２面に訃いて１つのコアにそれとほぼ直角
関係で当接し、前記永久磁石ディスクの第２面は互いに
同極性であり且つ第１面に対して反対の極性であり、更
に、前記永久磁石ディスクの当接するコアの端部と反対
側のコア端部にそれぞれ連結された２つの極片を備えて
いることを特徴とする車輪速度トランスジューサによっ
て達せられる。

本発明の構成をさらによく理解できるよう後に添付図面
を参照に説明する。

従来技術における車輪速度トランスジューサの小型化は
一般的に、ユニットの能動磁気要素間に複雑な磁束路を
作ることによってなされてきた。

最も通常的には、１個の磁石がトランスジューサ中央部
内に置かれ、極片がトランスジューサの頂部と底部に訃
いて半径方向に設けられるものである。

これら極片はもちろん相互に直交する方向に設置され、
従ってユニットを４半円に分割する。

しかしＮ極片とＳ極片は中に磁石を挾んで相互に異なる
面内に置かれるためそれら両極間の磁束路は偏平になら
ず磁石を通してそれら２極間をつなぎ、そしてこれに対
し直角な磁束路を作り、さらに両極先端間で極片面を横
断するような磁束路を作る。

このようなユニットに伴なう必然的な問題点は極片間に
おいて磁石周囲に生じるフリンジングである。

このようなフリンジングで磁気エネルギーは非常に損失
する。

もちろん中央の磁石の形状はフリンジングを少なくする
ようなものにされるが、そのような形状は使用される磁
石の消磁曲線上の所要操作点を考慮した士でしか作られ
るべきものではない。

第１図と第２図に示すような本発明の構成は在来のユニ
ットのフリンジングを著しく小さくするとともに磁気エ
ネルギーを最大限活用させる。

本発明のトランスジューサ・ユニットは単純で小型の構
造を保つとともに、そのような優れた特性をもつのであ
る。

第１図に見られるよう全体を番号１０で示す本発明のト
ランスジューサはハウジング１２を備え、これの周縁に
短かいリップ１３が延在して強磁性要素を受ける。

・・ウジラグ１２のリップ１３の区画内部に誘導コイル
組立体１４，１６が収められる。

これら組立体はそれぞれその軸線方向に延びるコア１８
，２０を有する。

コア１８，２０は導磁性の高い材料、普通軟鉄で構成さ
れる。

コイル１４．１６の対向した端部に、コア１８，２０に
導磁性をよくするため、永久磁石ディスク２２゜２４が
備えられる。

本発明において磁石ディスク２２．２４はＮ極とＳ極が
ディスクの平らな両側面にあり、そしてそれら２つの磁
石の同じ極性の面が、これらの間に極片２６，２８を挾
んで向き合わされる。

そこで極片２６，２Ｂはこれらが接する磁石２２．２４
の面と同極性になる。

磁石２２．２４の反対側の面はそれぞれコア１８゜２０
の一方の端部と接し、これらコアの他方の端部に極片３
０，３２が導磁性を高めるよう結合される。

従って極片２６，２８は同極性になり、また極片３０，
３２は極片２６，２８と反対の同極性になる。

本発明の構造に釦いてＮ極３０，３２とＳ極２６．２８
間に磁束路が作られる。

これらの磁束路は部分的に開いていて、極片２６，２Ｂ
、３０゜３２の間の４半円弧に亘ってユニット１０の周
囲に延在する。

磁束路はそれら極片の間で閉じ、これら閉じた磁束路部
分は極片２６，２８、コア１８．２０釦よび極片３０，
３２を通るよう形成される。

励起リング４４がユニット１０の周囲に小さな間隔を釦
いて設けられる。

リング４４はもちろん、極片間にお・いてユニット１０
の外部へ出る磁束路の磁気抵抗を変えるための複数個の
歯を備えている。

極片間の磁束と組合わせてそのような励起リングを使用
することは当該技術にむいて周知であるから詳細な説明
はしない。

リング４４を例えば車輪の・・プのような回転部材に取
付け、リング４４を回転すると、磁束が変化することに
よって各誘導コイル組立体１４，１６内に電流が誘導さ
れる。

この電流は、普通のスプール形のコイル組立体１４．１
６のコアの周囲に巻きつけられた磁石ワイヤ１９内に誘
導される。

この巻かれた磁石ワイヤを保持するため、組立体１４，
１６は端板１５，１７卦よび２１．２３を備える。

スプール組立体１４，１６の磁石ワイヤ１９は連続して
釦り、従ってその端部は一方がコイル１４から、そして
他方がコイル１６から、第２図に示すような接続ラグ３
８に結合される。

励起リング４４の回転による磁界の励起によってコイル
内に誘導される交流信号がそこで接続ラグ３８に現われ
、適当なブレーキ回路に利用される。

第２図で見られるよう前記ラグ３８を有するネジ付き接
続具３６がノ・ウジラグ１２に取付けられる。

この接続具３６は上記誘導信号を適当な回路に伝送する
対応の接続具に連結できる。

ユニット１０の諸要素はエポキシその他適当なプラスチ
ック充填物で所定個所に固定され、また外部から保護さ
れる。

ここに示したような本発明の構成によると、コイル組立
体を通って極片間に、偏平な磁束路が作られ、このため
従来技術に伴なったフリンジング効果が少なくされる。

このような偏平な磁束路のため、本発明のユニットは従
来技術のユニットに比較して小型に作ることができる。

それは、フリンジングの低減により極片間のループによ
り多数の磁束線が通るためユニットの効率が大きいから
である。

もちろん磁石２２，２４の寸法卦よびコイル１４，１６
の仕様特性はユニット寸法を考慮した上で最適な操作状
態が得られるよう選択される。

当該技術で周知なように磁石の厚さと直径に関する形状
は消磁曲線上の操作点を決定する。

本発明の構成において消磁曲線上の最適位置で操作でき
るような物理的寸法を有する、アルミニウム・ニッケル
・コバルト複合物の磁石が好適であることが知られてい
る。

こうして磁石の最適エネルギーが得られる。

ユニット１０を車軸に固定するため適当な取付具４０，
４２がハウジング１２内に備えられる。

複極片２６，２８の代りに単一の極片を用いてもよいが
、重なった極片２６，２８にした場合コイル組立体１４
，１６を相互にずれさすことができる。

ここで極片３０．３２の中心線４６を極片２６．２８の
中心線４８に対し直角にするのが望ましい。

図面で見られるようにそれら中心線はユニット１０の周
囲面と揃う極片外光端の中心点を結ぶ。

重なった極片２６，２８を使用したため、中心線５０は
要素２６，２８の中心線に対し斜めになる。

こうし７て僅かなずれが生じる。このずれはコア１８，
２０の中心線５０，５２と中心線４６間の角度で計られ
る。

極片２６，２Ｂでなく単一極片にすれば中心線４６が中
心線５０．５２と整合してコイル１４゜１６が整合する
。

以上のように本発明の目的はここに説明しきたったごと
き構成により達せられる。

本発明はここに述べた実施例に限定されるものでなく、
特許請求の範囲によってのみ規定さるべきものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のトランスジューサの上面図、第２図は
第１図の２−２線にち・ける断面図である。 １０・・・・・・トランスジューサ、１２・・・・・・
ハウシング、１４，１６・・・・・・コイル組立体、１
８，２０・・・・・・コア、２２，２４・・・・・・永
久磁石、２６，２８゜３０．３２・・・・・・極片、３
４・・・・・・エポキシ充填物、３６・・・・・・接続
具、３８・・・・・・接続ラグ、４０，４２・・・・・
・取付具、４４・・・・・・励磁リング、４６．４８
。 ５０．５２・・・・・・中心線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車軸の周りの車輪の回転速度を検知するための車輪
   速度トランスジューサに釦いて、車軸に固定されるよう
   になっているハウジングと、該ハウジング内に受入れら
   れた２つの永久磁石ディスクと、前記永久磁石のそれぞ
   れの同極性の第１面に共通に当接する少なくとも１つの
   細長い極片と、軸線方向に貫通する導磁性コアを有する
   ２つの誘導コイルとを備え、各永久磁石ディスクはその
   第２面にむいて１つのコアにそれとほぼ直角関係で当接
   し、前記永久磁石ディスクの第２面は互いに同極性であ
   り且つ第１面に対して反対の極性であり、更に、前記永
   久磁石ディスクの当接するコアの端部と反対側のコア端
   部にそれぞれ連結された２つの極片を備えていることを
   特徴とする車輪速度トランスジューサ。