JPS5851145B2 - エンジン用ピストン - Google Patents
エンジン用ピストンInfo
- Publication number
- JPS5851145B2 JPS5851145B2 JP14146778A JP14146778A JPS5851145B2 JP S5851145 B2 JPS5851145 B2 JP S5851145B2 JP 14146778 A JP14146778 A JP 14146778A JP 14146778 A JP14146778 A JP 14146778A JP S5851145 B2 JPS5851145 B2 JP S5851145B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- piston
- slopes
- engine
- gas pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J9/00—Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ピストンリングのシリンダ内壁に対する接触
が常に正常で、ピストンリング本来のシール機能を確実
に発揮できるようにした、エンジン用ピストンに関する
。
が常に正常で、ピストンリング本来のシール機能を確実
に発揮できるようにした、エンジン用ピストンに関する
。
エンジンの運転中、特にその膨張行程では、ピストンリ
ングは、その上面に燃焼室からの高圧のガス圧を受ける
ためリング溝外に張出した外周部が下方へ撓むものであ
る。
ングは、その上面に燃焼室からの高圧のガス圧を受ける
ためリング溝外に張出した外周部が下方へ撓むものであ
る。
ところが、第4図に示すように従来のピストンOPでは
、リング溝02の上、千両面がシリンダC内壁に対し垂
直に形成されているので、ピストンリング3はその外周
部のガス圧による撓み(第4図鎖線示)によってシリン
ダC内壁との接触が線接触の状態を呈し、したがって接
触面積が激減し、ピストンリング本来のシール機能を低
下させる欠点がある。
、リング溝02の上、千両面がシリンダC内壁に対し垂
直に形成されているので、ピストンリング3はその外周
部のガス圧による撓み(第4図鎖線示)によってシリン
ダC内壁との接触が線接触の状態を呈し、したがって接
触面積が激減し、ピストンリング本来のシール機能を低
下させる欠点がある。
本発明は、そのような従来の欠点を除去したエンジン用
ピストンを提供することを目的とするもので、ピストン
リングがそれぞれ装着される複数条のリング溝の各下面
を半径方向外方に向って上方へ傾斜する斜面に形成する
と共に、これら斜面の勾配を下方のものに行くに従い減
少させたことを特徴とする。
ピストンを提供することを目的とするもので、ピストン
リングがそれぞれ装着される複数条のリング溝の各下面
を半径方向外方に向って上方へ傾斜する斜面に形成する
と共に、これら斜面の勾配を下方のものに行くに従い減
少させたことを特徴とする。
以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第1図においてCはエンジンのシリンダ、Pはそれに
摺合するピストンであって、このピストンPのヘッド部
1外周に上方より第1〜第4リング溝2□〜24が切ら
れ、それらの溝に上方より従来普通のように第1〜第3
圧縮リング3□〜33およびオイルリング34が装着さ
れている。
、第1図においてCはエンジンのシリンダ、Pはそれに
摺合するピストンであって、このピストンPのヘッド部
1外周に上方より第1〜第4リング溝2□〜24が切ら
れ、それらの溝に上方より従来普通のように第1〜第3
圧縮リング3□〜33およびオイルリング34が装着さ
れている。
第2図A−Dに明示するように上記第1〜第4リング溝
2□〜24は、いずれも下面が半径方向外方に向って上
方へ傾斜する斜面4□〜44に形成され、そしてそれら
の斜面の勾配θ1〜θ4は、例えばθ、が0.05〜0
.08/25、θ2が0.03〜0.06/25、θ
が0.02〜0.05/25、θ4が0.01〜0.0
4/25と、最上部のものが最大で、下方のものに行く
に従い減少させである。
2□〜24は、いずれも下面が半径方向外方に向って上
方へ傾斜する斜面4□〜44に形成され、そしてそれら
の斜面の勾配θ1〜θ4は、例えばθ、が0.05〜0
.08/25、θ2が0.03〜0.06/25、θ
が0.02〜0.05/25、θ4が0.01〜0.0
4/25と、最上部のものが最大で、下方のものに行く
に従い減少させである。
リング溝21〜24の各上面は、図示例では対向する下
面と平行に形成されているが、これを従来のようにシリ
ンダC内壁に対し垂直に形成してもよい。
面と平行に形成されているが、これを従来のようにシリ
ンダC内壁に対し垂直に形成してもよい。
次にこの実施例の作用を第3図の作動原理図を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
尚、図中3は前記第1〜3圧縮リング3、〜33および
オイルリング34のすべてに対応するピストンリングで
あり、また2は前記リング溝2□〜24のすべてに、4
はそれらリング溝の下側斜面41〜44のすべてにそれ
ぞれ対応している。
オイルリング34のすべてに対応するピストンリングで
あり、また2は前記リング溝2□〜24のすべてに、4
はそれらリング溝の下側斜面41〜44のすべてにそれ
ぞれ対応している。
第3図に実線で示すようにピストンリング3の自由状態
では、一般にその外周面は、シリンダC内壁と平行であ
るから、リング自体の張力によりシリンダ内壁と略全面
的に圧接し、またその下面はシリンダ内壁に対し垂直を
なしているので、リング溝2の下側斜面4との間に断面
三角形状の空隙5を生じる。
では、一般にその外周面は、シリンダC内壁と平行であ
るから、リング自体の張力によりシリンダ内壁と略全面
的に圧接し、またその下面はシリンダ内壁に対し垂直を
なしているので、リング溝2の下側斜面4との間に断面
三角形状の空隙5を生じる。
そこで、いまエンジンの膨張行程によりピストンリング
3上面に高圧のガス圧が作用すると、ピストンリング3
は、リング溝2内の内周部を鎖線示のように斜面4に密
着するよう変形され前記空隙5を排除し、そしてリング
溝2かも張出した外周部を斜面4に沿って上方へ反り返
らせようとするが、それを阻止するようにガス圧はピス
トンリング3の外周部を斜面4の外周縁を支点として下
方へ撓ませる。
3上面に高圧のガス圧が作用すると、ピストンリング3
は、リング溝2内の内周部を鎖線示のように斜面4に密
着するよう変形され前記空隙5を排除し、そしてリング
溝2かも張出した外周部を斜面4に沿って上方へ反り返
らせようとするが、それを阻止するようにガス圧はピス
トンリング3の外周部を斜面4の外周縁を支点として下
方へ撓ませる。
結局、ピストンリング3の外周部は、上方への反り返り
力とガス圧による方への曲げ力とが釣合って前記自由状
態と略同様に水平位置を保ち、その外周面全体をシリン
ダC内壁に接触させ続けることができる。
力とガス圧による方への曲げ力とが釣合って前記自由状
態と略同様に水平位置を保ち、その外周面全体をシリン
ダC内壁に接触させ続けることができる。
ところで第1および第2図において、各リング31〜3
4の上面に作用するガス圧は下方に行くに従い減衰され
、それに伴いガス圧による各リングの外周部の下方曲げ
力も減少するが、それに応じて各リングの下側斜面4、
〜44は下方へ行くに従い勾配を緩やかにして各リング
外周部の上方反り返り力を調節するようになっているの
で、すべてのリング31〜34の外周部を略水平に保ち
、それらの外周面のシリンダC内壁に対する全面接触状
態を持続することができる。
4の上面に作用するガス圧は下方に行くに従い減衰され
、それに伴いガス圧による各リングの外周部の下方曲げ
力も減少するが、それに応じて各リングの下側斜面4、
〜44は下方へ行くに従い勾配を緩やかにして各リング
外周部の上方反り返り力を調節するようになっているの
で、すべてのリング31〜34の外周部を略水平に保ち
、それらの外周面のシリンダC内壁に対する全面接触状
態を持続することができる。
以上のように本発明によれば、ヘッド部1外周に、ピス
トン3□〜34がそれぞれ装着される複数条のリング溝
2□〜24を上下方向に並設したエンジン用ピストンに
おいて、前記複数条のリング溝2□〜24の各下面を半
径方向外方に向って上方へ傾斜する斜面41〜44に形
成したので、ピストンリング3、〜34上面に高圧のガ
ス圧が作用して、同リング3□〜34がリング溝21〜
24の斜面4□〜44に密着するよう変形した状態では
、各リング3□〜34の、リング溝2□〜24かも張出
した外周部は、それ自身の上方への反り返り力とガス圧
による下方への曲げ力とが均衡して略水平位置を保持す
ることができ、その外周部のシリンダC内壁に対する全
面接触状態を保ち得るからリング31〜34本来のシー
ル機能を確実に発揮でき、従ってブローバイガスの抑制
、燃費の改善、エンジン出力の向上管の効果が顕著であ
る。
トン3□〜34がそれぞれ装着される複数条のリング溝
2□〜24を上下方向に並設したエンジン用ピストンに
おいて、前記複数条のリング溝2□〜24の各下面を半
径方向外方に向って上方へ傾斜する斜面41〜44に形
成したので、ピストンリング3、〜34上面に高圧のガ
ス圧が作用して、同リング3□〜34がリング溝21〜
24の斜面4□〜44に密着するよう変形した状態では
、各リング3□〜34の、リング溝2□〜24かも張出
した外周部は、それ自身の上方への反り返り力とガス圧
による下方への曲げ力とが均衡して略水平位置を保持す
ることができ、その外周部のシリンダC内壁に対する全
面接触状態を保ち得るからリング31〜34本来のシー
ル機能を確実に発揮でき、従ってブローバイガスの抑制
、燃費の改善、エンジン出力の向上管の効果が顕著であ
る。
また前記リング溝2□〜24の斜面4□〜44の勾配θ
1〜θ4を下方のものに行くに従い減少させたので、各
リング31〜34の上面に作用するガス圧の、下方に行
くにつれての減衰傾向に対応して、同ガス圧と均衡すべ
き各リング3.〜34外周部の前記反り返り力を順次器
めることができ、従って複数のリング3□〜34すべて
の外周部をそれぞれ略水平に保ち、それらの外周面のシ
リンダC内壁に対する全面接触状態を持続することがで
きるから、前記諸効果が一層確実に達成される。
1〜θ4を下方のものに行くに従い減少させたので、各
リング31〜34の上面に作用するガス圧の、下方に行
くにつれての減衰傾向に対応して、同ガス圧と均衡すべ
き各リング3.〜34外周部の前記反り返り力を順次器
めることができ、従って複数のリング3□〜34すべて
の外周部をそれぞれ略水平に保ち、それらの外周面のシ
リンダC内壁に対する全面接触状態を持続することがで
きるから、前記諸効果が一層確実に達成される。
第1図は本発明ピストンの一実施例の縦断側面図で、第
2図A、B、CおよびDは第1〜4リング溝部の拡大断
面図、第3図は各リング溝内のピストンリングの作動説
明図、第4図は従来ピストンにおけるピストンリング作
動説明図である。 P・・・・・・ピストン、θ1〜θ4・・・・・・勾配
、2□〜24・・・・・・第1〜4リング溝、31〜3
4・・・・・・第1〜3圧縮リング、34・・・・・・
オイルリング、41〜44・・・・・・斜面。
2図A、B、CおよびDは第1〜4リング溝部の拡大断
面図、第3図は各リング溝内のピストンリングの作動説
明図、第4図は従来ピストンにおけるピストンリング作
動説明図である。 P・・・・・・ピストン、θ1〜θ4・・・・・・勾配
、2□〜24・・・・・・第1〜4リング溝、31〜3
4・・・・・・第1〜3圧縮リング、34・・・・・・
オイルリング、41〜44・・・・・・斜面。
Claims (1)
- 1 ヘッド部1外周に、ピストンリング3□〜34がそ
れぞれ装着される複数条のリング溝21〜24蓼上下方
向に並設したエンジン用ピストンにおいて、前記複数条
のリング溝21〜24の各下面を半径方向外方に向って
上方へ傾斜する斜面4、〜44に形成すると共に、これ
ら斜面41〜44の勾配θ1〜θ4を下方のものに行く
に従い減少させたことを特徴とする、エンジン用ピスト
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14146778A JPS5851145B2 (ja) | 1978-11-16 | 1978-11-16 | エンジン用ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14146778A JPS5851145B2 (ja) | 1978-11-16 | 1978-11-16 | エンジン用ピストン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5569741A JPS5569741A (en) | 1980-05-26 |
JPS5851145B2 true JPS5851145B2 (ja) | 1983-11-15 |
Family
ID=15292553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14146778A Expired JPS5851145B2 (ja) | 1978-11-16 | 1978-11-16 | エンジン用ピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5851145B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57123939U (ja) * | 1981-01-28 | 1982-08-02 | ||
JPS5825640U (ja) * | 1981-08-13 | 1983-02-18 | トヨタ自動車株式会社 | 火花点火機関のピストン |
JPS599366A (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-18 | Honda Motor Co Ltd | エンジンのピストンリング装置 |
US5655433A (en) * | 1995-10-10 | 1997-08-12 | Briggs & Stratton Corporation | Piston-piston ring assembly and method for reducing engine exhaust emissions |
-
1978
- 1978-11-16 JP JP14146778A patent/JPS5851145B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5569741A (en) | 1980-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4998741A (en) | Metal plate with reinforcing bead and a cylinder head gasket including the same | |
KR100283434B1 (ko) | 헤드 개스킷 | |
JPH02173474A (ja) | ピストンリング | |
JP4778429B2 (ja) | 内燃機関のピストンのための油かきリング−リング溝−アッセンブリ | |
JPS5851145B2 (ja) | エンジン用ピストン | |
EP0717218A1 (en) | Metal gasket with an annular ring | |
US7429048B1 (en) | Piston ring with projection | |
JP3420649B2 (ja) | シリンダヘッドガスケット | |
JP4889975B2 (ja) | ピストン装置 | |
JPS6251741A (ja) | ライナ中間部材を備えた内燃機関 | |
JPS6321702Y2 (ja) | ||
JPS6229648Y2 (ja) | ||
JPH0741139U (ja) | 積層メタルガスケット | |
JP2010133321A (ja) | シリンダライナの潤滑構造 | |
KR100232451B1 (ko) | 실린더 헤드 개스킷 | |
JPS5829329Y2 (ja) | 金属製ガスケツト | |
JPH0223256A (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP3329146B2 (ja) | エンジンの燃焼室密封構造 | |
JPS60259752A (ja) | 内燃機関のピストン | |
JP2504937B2 (ja) | 内燃機関のコンプレッションリング装置 | |
JPS5870040A (ja) | 内燃機関のピストンリング装置 | |
JPS588926Y2 (ja) | ピストンリング | |
FI80764C (fi) | Slagkolv foer foerbraenningsmotor. | |
JP3042288B2 (ja) | シリンダブロックのスリーブ構造 | |
JPS645071Y2 (ja) |