JPS5850876B2 - コガタプリンタノカミオクリキコウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は小型プリンタの紙送シ装置に関するものである
。

小型プリンタの紙送り装置に使い勝手の面から要求され
る事柄として、 １）紙が挿入し易いこと。

２）紙が正常に送られること。

３）紙が異常状態になった場合、簡単に正常に復元でき
ること。

等が挙げられる。

本発明は上記第３項に対する新しい提案で、目的とする
ところは紙がプリンタ内で蛇行又は詰まった場合紙送り
装置の永久破壊を避けること、更には簡単に復元可能に
することで即ち構造を複雑にすることなく使い勝手の良
い小型プリンタを供することにある。

図により本発明を説明する。

第１図は本発明の一実施例でプリンタの紙送り部分のみ
を示した図である。

図において、１と２は紙送りローラ３を保持したローラ
軸４を回転可能に保持する保持体である。

５は印刷紙１１を介して紙送りローラ３を押圧する補助
ローラ、６は保持体の一部でラジアル方向に楕円状の穴
６−１を有しローラ軸４を移動可能にする軸受Ｔはロー
ラ軸４を楕円穴の一方に押し付け、むやみにローラ軸４
が楕円穴内を移動するのを防ぐ作用をなすバネである。

８，９は紙送りローラを回転させるための歯車輪列で、
８はローラ軸４に保持された従動歯車、９は軸１０に保
持され従動歯車８と噛合して紙送りローラ３を回転させ
る駆動歯車である。

次にかかる構成を有する紙送り装置の動作を説明する。

先ず正常時の紙送りは、駆動歯車９が矢印Ａ方向に回転
力を受けて１回転する度に、従動歯車８は１歯ずつ矢印
Ｂ方向に回転する。

この回転はローラ軸４を介して紙送りローラ３に伝えら
れ、印刷紙１１が送られることになる。

異常時、即ち印刷紙がプリンタ内の印刷紙の経路内ゆ蛇
行したり、詰まったりした場合について、第２図を併用
して説明する。

駆動歯車９のＡ方向の回転により、従動歯車８との噛み
合いからローラ軸４は圧力角の方向にＦｌ なる力を受
ける。

又、紙送りローラ３は回転しようとするが、印刷紙１１
は移動できないから、その反力としてローラ軸４はＦ２
なる力を受ける。

よってローラ軸４はＦｌ とＦ２の合力によってバネ
７に打ち勝って、軸受穴６−１の長手方向（ラジアル方
向）に沿って移動する。

次には駆動歯車９と従動歯車８の噛み合いがはずれ、動
力伝達がストップされ紙送り装置の破壊を免れる。

そして、紙送りローラ３に対する異常負荷を取り除いて
やれば、ローラ軸４はバネ７の作用により正常な位置に
戻り通常の紙送りが可能となる。

第３図は本発明の他の実施例を示すもので、駆動伝達手
段として別の特殊歯車２０．２１を用いたものである。

即ち、駆動歯車２１のＡ方向の１回転毎に従動歯車２０
が１歯ずつ送られるものである。

紙送りローラ３の異常負荷時には、やはりローラ軸４は
矢印Ｃ方向に逃げて、駆動歯車２１と従動歯車２０の噛
み合いがはずれて紙送りローラ３への動力伝達がストッ
プされる。

板バネ２２は従動歯車２０の待機状態での歯の位置を定
めるインデックス作用をなすと同時に異常負荷時のロー
ラ軸４を元の位置へ戻す作用をもなす。

第４図は本発明の更に他の実施例を示す側面図である。

駆動伝達手段として通常の平歯車を用いたもので、異常
負荷時にはローラ軸４は矢印り方向に逃げて平歯車３１
と３０との噛み合いがはずれることには従前の実施例と
相違ないが、復元のためのバネ作用を補助ローラ５のバ
ネ部材３２に求めたものである。

即ち、バネ部材３２は補助ローラ５を印刷紙１１を介し
て紙送りローラ３に圧接させる作用と、異常負荷が解除
された時、ローラ軸４を正常位置に復元させる作用をも
つ。

第５図は更に他の実施例を示したもので、動力伝達手段
としてラチェット方式を用いたものである。

ローラ軸４に固着されたラチェット歯車４０は送り爪４
１の往復運動でステップ回転し、紙送りローラ３を回転
させようとするものである。

ローラ軸４が矢印Ｅ方向に移動可能にしておけば同様の
効果が得られることは同じである。

以上の様に本発明は、保持体の一部である軸受に楕円穴
を設計、ローラ軸の少なくとも一方の軸端がラジアル方
向に移動できるようになし、且つ通常はこのローラ軸が
ラジアル方向に簡単に移動するのを防ぐためにバネ部材
でローラ軸を付勢しているので、紙送りローラに異常負
荷（紙づまり、印刷紙の終端がノリ付けされている印刷
紙を用いこの印刷紙が終了した時等）が生じた時は、歯
車輪列の噛合が断たれるので部品の破損が避けられる。

また、ローラ軸がラジアル方向に移動できるようにした
だけでは、通常の紙送りの場合でもローラ軸が移動して
し１うので、バネ部材でローラ軸を付勢することは非常
に意味のあることと言える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は本発明の
説明図、第３図、第４図及び第５図は本発明の更に他の
実施例を示す図である。 １及び２・・・保持体、３・・・紙送りローラ、４・・
・ローラ軸、５・・・補助ローラ、６・・・軸受、７・
・・バネ部材、８・・・従動歯車、９・・・駆動歯車、
１１・・・印刷紙、２０・・・従動歯車、２１・・・駆
動歯車、２２・・・板バネ、３０及び３１・・・平歯車
、３２・・・板バネ、４０・・・ラチェット歯車、４１
・・・送り爪。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷紙を連続もしくは断続的に送る紙送り機構にお
   いて、 前記印刷紙を送る紙送りローラと、 故紙送りローラを保持するローラ軸と、 前記ローラ軸の少なくとも一方の軸端をラジアル方向へ
   移動可能に保持する保持体と、 前記紙送りローラを駆動する駆動歯車と、前記ローラ軸
   の一方の軸端に保持され前記駆動歯車と噛合して動力を
   受は前記紙送りローラを駆動する従動歯車と、 前記ローラ軸の移動可能な方向とは逆の方向に付勢する
   バネ部材と、 を具備し、 前記紙送りローラの異状負荷時に前記駆動歯車が前記従
   動歯車を介し且つ前記バネ部材に抗して前記ローラ軸を
   ラジアル方向に移動せしめ前記駆動歯車の噛合を断つこ
   とを特徴とする小型プリンタの紙送り機構。