JPS5850684B2

JPS5850684B2 - 土付苗移植機の搬送装置

Info

Publication number: JPS5850684B2
Application number: JP3671576A
Authority: JP
Inventors: 勲三川; 一英山田; 三千宏少覚
Original assignee: SHOKAKU NO
Current assignee: SHOKAKU NO
Priority date: 1976-04-03
Filing date: 1976-04-03
Publication date: 1983-11-11
Also published as: JPS52122515A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は上付苗移植機に関するもので、更に詳しくはビ
ニポットで代表せられる可撓性の樹脂製育苗鉢で育苗し
た苗を移植機で搬送し、移植するのに適した新規な土付
苗の搬送装置を提供するものである。

従来、移植機による土付苗の移植は木製、樹脂製の育苗
容器を使用し、紐状又はマット状に育苗し、これを移植
杆により適当の大きさに切断して挿苗するか、或はペー
パーポットの如き紙製育苗容器で育苗し、移植機により
１個１個分離して移植する方法が構じられそれに適した
多数の移植機が開発されている。

然し、前者は大苗を得難い欠点があり、水稲以外には使
用できず、後者は紙製容器であるから変形し易く、育苗
後の苗間隔が一定となりがたいので、移植機に搭載し移
植する場合は苗台の移動ピッチと苗間隔が正確に一致し
ないので、移植杆が空転するとか、一度に２個の苗を移
植する等の欠点がある。

本発明者らは上記の欠点を是正し、大苗、重苦、何れも
自由に育苗でき、水田のみならず畑にも使用できる移植
装置な得んと研究を進め、合成樹脂で作ったビニポット
はその配列が正確であり、且つ可撓性で連結部を境とし
て極めて容易に湾曲することに着目し、可撓性の樹脂製
集合した苗を無端コンベヤーに載置し、該コンベヤーの
搬送端部の湾曲部には前記コンベヤーの湾曲部上面に対
向して湾曲し、前記樹脂製集合鉢体の少なく共両辺縁を
押えて湾曲誘導する誘導杆を設け、湾曲部で苗を取り出
し、前記樹脂製集合育苗鉢体の供給側と使用済み樹脂製
集合鉢体の排出側が上下対向する如（した搬送装置を使
用し、移値機の搬送装置とすることにより解決したので
ある。

本発明に使用する可撓性の樹脂製集合鉢体とは一般にビ
ニポットに代表せられる育苗容器である。

ビニポットは塩化ビニールを原料とし、これを真空成形
法又は加圧成形法により成形せられた育苗容器で、極め
て薄い膜で仕切られ、通常、２０〜８００個の鉢体が上
部の袖片を介して縦横整然と配列する。

個々の鉢体は断面円形又は方形をなし、苗の取出しを容
易にするため底部に向って傾斜し、底部には水抜き用の
孔を有する。

従来より水稲、煙草、野菜等の育苗に広く使用されてお
り、これに土詰播種して育苗すると、根は鉢の壁に達し
て伸長が押えられ、反転して壁面に副い下降する。

然し、底部に達すると再び伸長が押えられるので遂には
根圏土壌を抱き込み根塊を形成する。

移植に際してはこれをそのま工圃場に運搬し、前記した
水抜き用の孔から指を差し込んで押出し、１株１株に分
離して後圃場に移植するものである。

然し、１株１株引抜くには多大の労力と時間を要し、経
済的に有利な育苗鉢であるにかかわらず、用途が極めて
制限されていたものである。

本発明では上記塩化ビニールの外ポリプロピレン、ナイ
ロン、ポリエチレン等の樹脂で作った可撓性樹脂製集合
育苗鉢を使用してもよいものである。

次に上記集合育苗鉢を使用し、移植機上で搬送しながら
移植する例を添付の図面により説明する。

図中１は移植機の機枠を示し、機枠１の後方には接地輪
２を設け、機枠１を支持すると共に図示しない牽引装置
により矢印方向に牽引する。

接地輪２の軸３は装置の駆動軸としてあり、これには鎖
車４を固定させである。

一方機枠１の前部上方には１対のブリーフ、Ｔを設はコ
ンベヤー６を張設するが、コンベヤー６の表面には搬送
するビニポット９の間隔に応じた凹凸を設はスリップを
防止する。

前記凹凸はビニポット９の底部間隔が水平状態から湾曲
状態に姿を変えるとき順次せまくなることを考慮し、湾
曲時の間隔に対応した間隔とするのが良い。

又１１はコンベヤー６の両側に設けた側板である。

コンベヤー６が矢印方向に進行し、ブリーフに接して湾
曲する湾曲部にほぼｇビニポット９の高さ間隔を置いて
誘導杆８を設け、その両端を機枠１に固定する。

この誘導杆８は図に示す如くその前半イは杆体をなし、
少なく共両側はビニポット９の両辺縁を押えるもので、
好ましくはビニポット９の縦方向の連結片に副い上方よ
り押え、ビニポット９が湾曲により浮き上るのを防止し
前記したコンベヤー６の凹凸に嵌合して正確なピッチで
搬送されるようにしである。

即ち、前記したようにコンベヤー６にはビニポット９が
湾曲したときの間隔に対応した凹凸が設けられているの
で、湾曲により底部間隔をせばめるとき、前記誘導杆が
上方より押えるので正確な位置決めができるのである。

又、誘導杆８の後半口は更にブリーフに副って湾曲し、
その端部より使用済みのビニポット９を排出するが、そ
の排出側はプリー６の下側に位置し前記上側の誘導杆８
の入口とは互に上下対向するようにし、好ましくは板体
となし空のビニポット９の誘導を容易にするとよい。

前記ビニポット９がコンベヤー６により送られブリーフ
に接して湾曲する位置に対向して、苗取出し装置として
の穿刺装置１０を設けである。

勿論との穿刺装置１０は前記した要領で従来のようにビ
ニポット９の底部水抜きより押し出して取出す装置とし
てもよいものである。

前記穿刺装置１０は鉢体を前後動させ、ビニポット９か
ら土付苗４６を列状に引抜くもので、引抜いた後はコン
ベヤー６の搬送端部下方に位置し、これと直角方向に回
転する苗移送コンベヤー１２上に一定の苗間隔を置いて
移し、該コンベヤー１２の搬送端部に設けた揺動可能な
苗受板１３上に１個１個落下さす。

このため、前記苗受板１３は常時静止し、苗移送コンベ
ヤー１２からの苗を受けるべく待機するものである。

この苗受板１３は苗移送コンベヤー１２と直角面を回転
する移植杆１４の回転、軌跡に望ませてあり、このため
移植杆１４が回転して苗受板１３に当接すると、載板１
３は押されて下方に逃れるが、移植杆１４が土付苗４６
をつかみ、これと同時に移植杆１４の開閉作動杆１７が
当接して閉じるので土付苗４６の受渡しが行なわれる。

そして移植杆１４が苗受板１３の押圧をとくと苗受板１
３は旧に復し、苗移送コンベヤー１２よりの土付苗４６
の供給を受ける。

移植杆１４が更に回転して下方に達すると、機枠１に固
定したビン１６が開閉作動杆１７に接して移植杆１４を
開くので土付苗４６は土中に植付けられる。

尚図中、１８は移植杆１４の軸であり、１９は該軸１８
に固定した鎖車、２２は鎖車１９と穿刺装置１０を駆動
する鎖車２１の間に張設したチェノであり、前記接地輪
２の鎖車４とはチェノを介して連動し、前記穿刺装置１
００回転と前記苗移送コンベヤー１２の回転と前記移植
杆１４の回転を互に連動さすためのものである。

前記穿刺装置１０は、軸２０に力率２３及び鎖車２１，
２４を固定し、機枠１、杆２９、杆３０及び杆３１で構
成した４連リンクをカム２３に対接させたものが使用で
きる。

この４連リンクの前後動で該リンクに固定した針４１を
前後させ、土付苗４６を取出すものであるが、このため
軸２５．２７で杆２９及び３０の一端をそれぞれ機枠１
に遊嵌し、軸２７には鎖車３２．３３を固定し、鎖車２
４と鎖車３２はチェノ３６−１を張設する。

又杆前記杆２９．３０の他端は軸２６．２８でそれぞれ
軸支し、軸２８には鎖車３４及びカム３５を固定し、鎖
車３３と鎖車３４の間にはチェノ３６−２を張設する。

又、杆３１の一端には多数の穿刺杆３７を杆３８で軸支
し、穿刺杆３７の他端に針４１を固定する。

前記穿刺杆３７は使用するビニポット９の鉢体間隔に応
じ、１本の穿刺杆３７が１個のビニポット９に対応する
ように設け、その杆央に支杆３９の一端を固定し、支杆
３９の他端をカム３５に対接さす。

又、杆３１は穿刺杆３７に近接して杆４０を固定し、穿
刺杆３７と杆４０はスプリング４２で連結する。

又、杆２９は突起４３を杆央に固定し、機枠１に固定し
たピン４５に掛留めし、杆２９．３０．３１で構成され
た４連リンクを常時ピン４５方向に引く。

上記構成により、接地輪２に駆動される軸２０がカム２
３を回転さすと、これに接する突起４３を押し、杆２９
，３０．３１で構成されたリンクは車２５，２７を中心
とし左方に押される。

又、チェノ３６−１．３６−２によりカム３５も回転す
るので、杆３１の先端に設けた穿刺杆３７、針４１はそ
の合成された動運をする。

このためカム２３が点Ａ−＋Ｂに回転すると針４１が前
進し、土付苗４６及びこれに連なる列に接近する。

次いで点Ｂ−）Ｃに移動すると、カム３５０回転に押さ
れ針４１，４１．・・・が対向するビニポット９，９・
・・内に進入する。

このとき進入角度はほぼ４５度である。

カム２３が更に回転し、Ｃ−）Ｄに進むと杆２９，３０
．３１はスプリング４４に引かれて後退し、針４１は土
付苗４６を刺したまま後退し、ビニポット９より引抜く
。

更にカム２３が回転すると支杆３９がカム３５の凹部に
落ち、スプリング４２が穿刺杆３７を右方に引（ので針
４１に刺された土付苗４６は杆４０の先端４０′に押さ
れ針４１より外れ、苗送りコンベヤー１２上に落下する
。

落下した土付苗は前記したように移植杆１４により圃場
に植付けられる。

軸２０が更に回転するとカム２３は点Ｄ→Ａと移動し旧
に復する。

一方コンベヤー６の湾曲端部において、土付苗４６．４
６・・・の列がビニポット９より取出されると、前記移
植杆１４の軸１８に固定した鎖車１９と前記コンベヤー
６の下方に位置し、機枠１に遊嵌した軸４８の鎖車４９
との間にチェノ４７が張設されており、前記鎖車４９の
側面には杆５０を遊嵌して立上らせ、杆５０の上面は錠
状となし、前記コンベヤー６の軸５１に固定したカム５
２と対接させであるので鎖車４９の１回転毎にカム５２
を１ピツチ引下げるので、コンベヤー６は１ピッチ回転
する。

従って、針４１が１回土付苗４６を列状にとり出すとコ
ンベヤー６は１ピッチ前進し、次のとり出しのため待機
することになる。

上記の如くしてビニポット９より土付苗４６の取出しが
完了し、ビニポット９全部が空になると使用済みのビニ
ポット９は更に転送され上面を下にして誘導杆８の後半
口に達する。

この後半口は前半イと上下対向し同一方向に開口してい
るので使用済みのビニポット９は後半口に支えられて更
に進行し、その排出側下側に設けたビニポット受箱５３
内に落下し収納される。

従って使用済みのビニポット９は総べてビニポット受箱
５３に集められ圃場に散乱することはない。

上記例は土付苗４６を穿刺して取出す例で説明したが、
従来ビニポットより苗を取出すに際し、苗葉部を挟持し
取出すとか、ビニポット９の底部に設けた水抜き孔より
押出して取出していた手段に変更しても同じ効果を奏す
るものである。

以上の如く、本発明は可撓性の樹脂製集合鉢体がその連
結袖片を介して湾曲しても前記鉢体内の土付苗に何ら損
傷を与えず、且つ湾曲端部において列状に取出すことが
最も容易であることに着目し、本発明の上付苗搬送装置
を完成したものである。

このため土付苗搬送装置のコンベヤー６はビニポット９
を正確に搬送する手段をほどこし、コンベヤー６の湾曲
部には誘導杆８を設けて少なく共ビニポット９の両側を
押え、コンベヤー６よりの脱落を防止し、併せてビニポ
ット９のスリップを防止しながら正確に誘導し、湾曲端
部において土付苗４６を取出し、使用済みのビニポット
９は反転誘導して下方に設けた苗受箱５３に収納する如
（したものである。

本発明の土付苗移植機の搬送装置を使用するとコンベヤ
ーの湾曲部で最も苗を取り出し易い状態で取出すもので
あるから取出し時の抵抗も少なく苗傷みも少ない。

又苗の取出しは１列づつ間欠的に行なわれるが、取出さ
れた苗は１列ごと連続回転する苗移送コンベヤーに転載
され、連続して植付装置に供給されるので連続して植付
けることができ作業能率が向上する。

又、使用ずみの容器は反転輸送してボニポット受箱内に
収納されるから圃場に散乱することはない。

本発明の装置は水稲移植機は勿論のこと、野菜、煙草そ
の他畑作用移植機の上付苗搬送装置に使用し、大きい効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置を装着した移植機の例の側面図、
第２図はコンベヤー先端と穿刺装置の詳細側面図、第３
図は第２図の平面図である。１・・・機枠、２・・・接地輪、６・・・コンベヤー
７゜Ｔ・・・プリー８・・・誘導杆、９・・・ビニポ
ット、１０・・・穿刺装置、１２・・・苗移送コンベヤ
ー、１４・・・移植杆、４６・・・土付苗、５２・・・
カム、５３・・・ビニポット受箱。

Claims

【特許請求の範囲】

１可撓性の有底樹脂製集合鉢で育苗した苗を係止搬送
する無端コンベヤーと、該無端コンベヤーの湾曲部上面
を掩って湾曲し、前記集合鉢を湾曲誘導する誘導杆と、
前記無端コンベヤーの湾曲部において１列づつ苗を取り
出す装置と、前記無端コンベヤーの湾曲部下方に位置し
前記取り出し装置により取出された苗を列状に搬送する
苗送りコンベヤーと、前記無端コンベヤーの下方に位置
し前記誘導杆により案内された使用ずみ集合鉢を受ける
集合鉢受けにより構成され、前記無端コンベヤーは間欠
回転し、前記苗送りコンベヤーは連続回転し、前記誘導
杆の集合鉢供給側と前記使用ずみ集合鉢排出側が上下し
、同一方向に開口する如くした土付苗の搬送装置。