JPS5850532Y2 - プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構 - Google Patents

プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構

Info

Publication number
JPS5850532Y2
JPS5850532Y2 JP12816777U JP12816777U JPS5850532Y2 JP S5850532 Y2 JPS5850532 Y2 JP S5850532Y2 JP 12816777 U JP12816777 U JP 12816777U JP 12816777 U JP12816777 U JP 12816777U JP S5850532 Y2 JPS5850532 Y2 JP S5850532Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
slit plate
operating
circuit
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12816777U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5454311U (ja
Inventor
一生 浦田
Original Assignee
ヤマハ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤマハ株式会社 filed Critical ヤマハ株式会社
Priority to JP12816777U priority Critical patent/JPS5850532Y2/ja
Publication of JPS5454311U publication Critical patent/JPS5454311U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5850532Y2 publication Critical patent/JPS5850532Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、トーンアームを手動操作により移動させる
ためのマニュアル操作機構に関するものである。
周知のようにプレーヤのトーンアームとしてはオフセッ
トアームとリニアトランキングアームとがあるが、リニ
アトラッキングアームは、アームがレコード盤の音溝の
接線方向に常に平行となるため、水平トラッキングエラ
ーが生じない利点があり、その床机な実用化が望まれて
いる。
この形式のトーンアームにおいては、アームを平行移動
させる関係から、アームを直接手指で把持して移動させ
るように構成することは困難であり、このためマニュア
ル操作用の操作部を別途設けて、この操作部を操作する
ことによってアームを所望の位置へ移動させるようにす
ることが望ましい。
この場合アームをターンテーブルの中心方向および外側
方向のいずれの方向へも任意に移動させるようにするこ
とがレコード盤における選曲操作において好ましい。
しかしながら従来のプレーヤでは、一方向のみしか移動
操作することができなかったり、あるいは両方向へ移動
させることができてもそのために2個の操作部を要して
操作性が低下したりする問題があった。
また従来のプレーヤにおいては、可変抵抗器を用いた手
動操作機構も知られているが、この形式のものでは耐久
性が低い問題があった。
一方、オフセットアームを用いるプレーヤにおいても、
アーム駆動をモータ等によって制御するものでは、上述
と同様の問題があった。
この考案の出願人は、上述の事情に鑑み、単一の操作部
の操作量(移動量)と操作方向(移動方向)を検出して
アームの駆動部を制御し、これによりアームを操作部の
操作方向に対応した方向へ操作部の操作量に対応した距
離だけ移動させるようにし、これによって単一の操作部
により任意の位置へアームを移動させるようにしてレコ
ード盤における選曲操作等を容易になし得るようにした
プレーヤにおけるアームの移動制御装置を現在開発して
いる。
この考案は上述の移動制御に使用して好適な操作機構を
提供するものである。
すなわちこの考案は、アームをマニュアル操作する際に
おいて、アームの移動すべき方向および移動量を容易に
操作設定し得る操作機構を簡単な構成にて提供すること
を目的とするものであり、多数のスリットを形成したス
リット板を操作部と連動して移動するように構成すると
共に、発光素子と受光素子を前記スリット板の両側に配
設して、操作部の操作によりその移動に対応する信号が
発生するようになしたものである。
またこの考案の機構は、操作部とスリット板との間に変
速機構を介在させ、この変速機構を特に増速機構にて構
成することにより操作部の操作量(移動量)に比較して
スリット板の移動量を大きくして検出精度を高め、また
前記操作部を、フライホイールの偏心位置に操作ピース
を回転自在に支持させた構成として、操作ピースを指先
の腹で押えながらフライホイールを円滑に回転させるよ
うにし、さらに前記受光素子を少くとも2個設けて、こ
れら受光素子の間隔を各スリットの間隔に対し所定の値
に定めて、各受光素子の出力信号の位相がπ/2ラジア
ン相異するようになし、この位相差によって容易にスリ
゛ノド板の移動方向が検出され得るようになしたもので
ある。
以下この考案の実施例につき図面を参照して詳細に説明
する。
第1図はこの考案のマニュアル操作機構の実施例を示す
図で、基板1には、回転軸受2を介して操作軸3がほぼ
垂直に回転自在に貫通装着され、この操作軸3の先端に
は、フライホイールを兼ねるべくある程度の質量を有す
る円盤状の操作摘子4が取付けられている。
この操作摘子4には、その回転中心、すなわち操作軸3
の軸線位置から偏心した位置に操作ピース取付孔5が前
記操作軸30回転軸線を平行となるように形成され、こ
の操作ピース取付孔5には、操作ピース6が操作軸30
回転軸線と平行な軸線を中心として回転自在となるよう
に収容されている。
この操作ピース6は前記操作摘子4の上面に露呈する小
円盤状の指押え用操作ピース本体6Aの下面に軸部6B
を一体に形成したもので、この軸部6BがEリング7を
介して前記操作摘子4に回転自在に支持されている。
したがって指押え用操作ピース本体6Aの上面を指先で
押えながら操作摘子4を円滑に回転操作させることがで
きる。
このような操作軸、操作摘子4、および操作ピース6に
よってアームの移動量および移動方向をマニュアル操作
により設定するための操作部8が構成されている。
さらに前記操作軸4の下端には、大径プーリ9が取付け
られ、また前記操作軸3の近傍の位置には、操作軸3と
平行な小径プーリ軸10が回転軸受11を介して基板1
に回転自在に取付けられると共に、この小径プーリ軸1
0には小径プーリ12が取付けられ、前記大径プーリ9
および小径プーリ12にはゴムベルト等の無端環状のベ
ルト13が取り掛けられ、しかして前記操作軸4の回転
を増速して小径プーリ軸10へ伝達するための変速機構
14が構成されている。
前記小径プーリ軸10には、その回転量および回転方向
を検出するた、めの検出部15が附設されている。
この検出部15は、前記小径プーリ軸10に取付けられ
た円板状のスリット板16と、このスリット板16の表
裏に対向する位置に配設された光学的検出器17とから
構成されている。
前記スリット板16は、その表裏両面を貫通しかつスリ
ット板16の半径方向に沿って長い長方形状の多数のス
リット18・・・・・・を、スリット板16の周方向へ
所定間隔を置いて形成したものである。
一方前記光学検出器17は、第2図に示すように発光ダ
イオード等の発光素子19 、19’を各別に内蔵する
一対の発光部17A、17A’と、フォトトランジスタ
等の受光素子20.20’を各別に内蔵した一対の受光
部17B、17B′から構成され、発光部17A、17
A’が前記スリット板16の一方の面に対向する位置に
、また受光部17B。
17B/がスリット板16の他方の面に対向する位置に
それぞれ配設されている。
ここで、一方の受光部17Bの受光素子20と、他方の
受光部11B′の受光素子20′とは、第3図に示すよ
うな位置関係で配設されている。
すなわち各スリット18の中心間間隔をdとし、受光素
子20.20’の中心間間隔をd′とすれば、この間隔
d′は、となるように設定される。
図示の例では、n=3として、d’=7dに設定されて
おり、したかってスリット板16が例えば第3図におい
て時計方向へ回転する場合には、あるスリット18を通
過した光が一方の受光素子20に入射した後、スリット
18の間隔dの1/4だけさらにスリット板16が時計
方向へ回転した時にあるスリットを通過した光が他方の
受光素子20′に入射することになる。
以上の実施例において、操作ピース本体6Aの上面を指
先で押えながら操作摘子4を所定方向へ回転させれば、
その回転が増速されて小径プーリ軸10に伝達され、こ
の小径プーリ軸10に取付けられたスリット板16が同
方向へ回転する。
したがって受光素子20に入射される光量は周期的に増
減して、この受光素子20の出力が周期的に変化する。
また同様に受光素子20′の出力も周期的に変化する。
そして両受光素子20.20’の間隔が前述のように設
定されているから、両受光素子20,20’の出力信号
はその位相がπ/2ラジアン相異することになる。
またその位相のずれ方向は、スリット板16の回転方向
によって相異し、図示の例では、操作摘子4を時計方向
へ回転させてスリット板1パ6を時計方向へ回転させた
場合には、受光素子20′の出力信号の位相がπ/2ラ
ジアン遅れ、一方反時計方向へ回転させた場合には、受
光素子20の出力信号の位相がπ/2ラジアン遅れる。
したがってこのような岡山力信号の位相の遅れ方向を後
述する制御回路部によって検出すれば、操作摘子4の操
作方向を判別して、操作方向に対応した方向へアームを
移動させることができる。
また、いずれか一方または双方の受光素子20,20’
の出力信号を波形整形して得られるパルス信号のパルス
数は、スリット板16の回転量に比例する。
したがって前記パルス数に比例する距離だけアームを移
動させることにより、操作摘子4の回転量に比例した距
離だけアームを移動させることができる。
また、前述のパルス信号の周波数はスリット板160回
転速度に比例する。
したがってパルス信号の周波数に対応した速度でアーム
を移動させることによって、操作摘子4の回転速度に対
応した移動速度でアームを移動させることができる。
なお、前述の実施例では、一方の受光素子19にスリッ
ト板16を介して対向する位置に一方の発光素子19を
配設すると共に、他方の受光素子20′にスリット板1
6を介して対向する位置に他方の発光素子19′を配設
して、各受光素子20゜20′に発光素子19 、19
’の光を各別に入射させる構成としたが、場合によって
は1個の発光素子の光を両受光素子20.20’へ入射
させるように構成しても良い。
次に上述のような実施例の操作機構を用いてアーム21
(第6図参照)の駆動部、例えばアーム駆動用モータ2
2を制御するための制御回路部23について説明すると
、第4図は前記制御回路部23の原理的な構成を示す図
で、検出部15の一方の受光素子例えばフォトトランジ
スタ20の出力信号、すなわちコレクタ信号電圧がシュ
ミット・トリガ回路等の第1波形整形回路24Aに入力
されると共に、他方の受光素子、例えばフォトトランジ
スタ20′の出力信号が同じくシュミット・トリガ回路
等の第2波形整形回路24Bに入力されて、それぞれ矩
形波に整形されるようになっている。
さらに前記第1波形整形回路24Aからの矩形波信号が
第1微分回路25Aに入力されて微分された後第1アン
ド回路26Aの一方の入力端子に加えられると共に、前
記第2波形整形回路24Bからの矩形波信号が直接第1
アンド回路26Aの他方の入力端子に加えられ、この第
1アンド回路26Aのアンド出力がフリップフロップ回
路270セツト入力端子Sに加えられるようになってい
る。
また第2波形整形回路24Bからの矩形波信号が第2微
分回路25Bに入力されて微分された後第2アンド回路
26Bの一方の入力端子に入力されると共に、第1波形
整形回路24Aからの矩形波信号が直接第2アンド回路
26Bの他方の入力端子に入力されて、この第2アンド
回路26Bのアンド出力が前記フリップフロップ回路2
7のリセット端子Rに加えられるようになっている。
このフリップフロップ回路27の出力は、後述するよう
にスリット板16の回転方向に対応した値の方向判別信
号となっており、この方向判別信号は、演算増幅器等に
よって構成される判定回路28に入力される。
一方前記第2波形整形回路24Bの出力は、単安定マル
チバイブレーク29および積分回路30からなる周波数
−電圧変換回路31に入力され、この変換回路31から
スリット板160回転速度あるいは回転量(回転角度)
に対応した電圧の出力が得られる。
そしてこの出力は前記判定回路28に入力される。
ここで判定回路28は、前記フリップフロップ回路21
の出力すなわち方向判別信号に応答して、前記変換回路
31の出力電圧をそのまままたは反転して増幅するため
のものであり、この判定回路28の出力はモータ駆動用
槽1福回路32に入力されてアーム駆動用モータ22を
動作させる。
したがってアーム駆動用モータ22は、スリット板16
の回転方向に対応した方向へ、スリット板16の回転速
度に対応した速度でスリット板16の回転角度に対応し
た角度だけ回転せしめられることになる。
さらに前記周波数−電圧変換回路31の出力側には、表
示回路50が接続されている。
この表示回路50は、手動操作による動作が行なわれて
いることを表示するためのものであって、周波数−電圧
変換回路31の出力が存在する時に動作して表示灯等を
点灯させるようになっている。
第5図には前述のような制御回路部23の具体的構成の
一例を示す。
第5図において、第1波形整形回路24Aは、シュミッ
ト・トリガ回路にて構成されたものであり、2個のトラ
ンジスタTrotTr2、一方のトランジスタTrlの
コレクタと他方のトランジスタTv2のベースとの間の
結合抵抗Rい両トランジスタTrl 2 Tr2の共通
工□ツタ抵抗R2等によって構成され、初段のトランジ
スタTrlのベースに抵抗R3を介して受光素子として
のフォトトランジスタ20のコレクタが接続されている
また第2波形整形回路24Bも同様にトランジスタTr
l’ > Tr2’、結合抵抗RI′ 共通エミッタ
抵抗R2′等からなるシュミット・トリガ回路を構成し
ており、前段のトランジスタTrl’のベースにフォト
トランジスタ20′のコレクタが接続されている。
前記第1波形整形回路24Aにおける後段のトランジス
タTr2のコレクタは、コンデンサC8および抵抗R4
からなる第1微分回路25Aに接続されており、同様に
第2波形整形回路24Bにおける後段のトランジスタT
r2’のコレクタも、コンデンサC3′および抵抗R4
′からなる第2微分回路25Bに接続されている。
前記第1微分回路25Aの出力側は、ゲート用ダイオー
ドDI t D2と、電圧印加用抵抗R6および逆流防
止用ダイオードD3等からなる2人力構成の第1アンド
回路26Aの一方の入力端に接続されており、また前記
第2波形整形回路24Bの出力側は、前記第1アンド回
路26Aの他方の入力端に接続されている。
また第2微分回路25Bの出力側も、ゲート用ダイオー
ドD、’ 、 D2’と、電圧印加用抵抗R5′および
逆流防止用ダイオードD3′等からなる2入力端子構成
の第2アンド回路26Bの各入力端に接続されている。
前記第1アンド回路26Aの出力端、すなわち逆流防止
用のダイオードD3の逆方向端子は、フリップフロップ
回路270セツト入力側トランジスタTr30ベースに
接続され、また第2アンド回路26Bの出力端、すなわ
ち逆流防止用のダイオードD3′の逆方向端子は、フリ
ップフロップ回路27のリセット入力側のトランジスタ
Tr4のベースに接続されている。
このフリップフロップ回路27は、これらのトランジス
タT r3 j T r4と、両トランジスタ間のコレ
クタベース間抵抗R6,R7、およびベース接地抵抗R
8t R9等からなるものであり、トランジスタTr4
のコレクタが出力端子となって、後述するような判定回
路28のトランジスタTr5のエミッタに接続されてい
る。
一方前記第2微分回路25Bの出力側は、破壊防止用ダ
イオードD4を介して周波数−電圧変換回路31におけ
る単安定マルチバイブレータ29のトランジスタTr6
のベースに接続されている。
この単安定マルチバイブレーク29は、トランジスタT
r6 、 Tr7と、トランジスタTr6のベースおよ
びトランジスタTr7のコレクタ間の結合抵抗R0゜、
トランジスタTr6のコレクタおよびトランジスタTr
7のベース間の結合コンデンサC2、トランジスタTr
7のベースおよび正電源電圧線33間の可変抵抗器VR
,トランジスタTr60ベース接地抵抗R11、等から
なるものであり、前記結合コンデンサC2および可変抵
抗器VB、によって設定される時定数に対応したパルス
幅の矩形パルスを入力信号に応答して出力するものであ
る。
この単安定マルチバイブレーク29のトランジスタTr
7のコレクタは、抵抗R13およびコンデンサC3から
なる積分回路30に接続されており、この積分回路30
の出力側は、判定回路28に接続されている。
この判定回路28は、差動入力構成の演算増幅器34と
、この演算増幅器34の非反転入力端子34bと接地間
にドレイン・ソース間が直列となる電界効果トランジス
タFETと、この電界効果トランジスタFETのゲート
にコレクタが接続されたトランジスタTr5等によって
構成され、トランジスタTr5のベースが接地されると
共に、電界効果トランジスタFETのベースが抵抗RI
4を介して負電源電圧線35に接続され、かつ演算増幅
器34の反転入力端子34aには帰還抵抗R65を介し
て後述するモータ駆動用増幅回路32のトランジスタT
rB)Trgのエミッタ・コレクタ間中間接続点が接続
されているものである。
そして前記積分回路30の出力側が抵抗R,6,R,□
を介して演算増幅器34の反転入力端子34aおよび非
反転入力端子34bにそれぞれ接続され、また前記フリ
ップフロップ回路27の出力側が抵抗R13を介してト
ランジスタTv5の工□ツタに接続されている。
なお抵抗R,5,R1,6,R,7は各抵抗値が等しい
値に設定されている。
前記演算増幅器34の出力側は、モータ駆動用増幅回路
32に接続されている。
この増幅回路32は、正電源電圧線33と負電源電圧線
35との間に、抵抗RI9、ダイオードD3、ダイオー
ドD6、抵抗R2oをこの順に接続すると共に、同じく
正電源電圧線33と負電源電圧線35との間に、npn
形トランジスタTrlのコレクターエミッタ、抵抗R2
8、抵抗R22、pnp形トランジスタTr2ノff−
ミツターコレクタをこの順に直列に接続し、さらにトラ
ンジスタT r 6のベースを抵抗R1gおよびダイオ
ードD50間に接続すると共に、トランジスタT r
gのベースをダイオードD6および抵抗R2゜の間に接
続してなるものであり、ダイオードD5tD6の間に前
記演算増幅器34の出力端子が接続され、また抵抗R2
□R22の間がアーム駆動用モータ22の一端に接続さ
れると共に前記帰還抵抗R15を介して演算増幅器34
0反転入力端子34aに接続されている。
なおモータ22の他端は接地されている。
さらに前記積分回路30の出力端には、表示回路50の
駆動用トランジスタTrl。
のベースが抵抗R23を介して接続されている。
この表示回路は、発光ダイオードLDと、抵抗R24お
よび前記駆動用トランジスタTry□のコレクターエミ
ッタを正電源電圧線33と接地電位との間にこの順に直
列に接続したものである。
次に前述のような制御回路部23によって制御されてア
ーム21を駆動するための駆動部の構成を第6図につい
て説明すると、先端に再生針37を取付けると共に基端
がアームベース38に支持されたアーム21は、図示し
ないガイドレールによってターンテーブルTの半径方向
へ直線的に平行移動し得るように構成され、また前記ア
ームベース38には、固定部39,39’によってター
ンテーブルTの半径方向と平行となるように回転可能支
持されたネジ棒40が貫通螺合されている。
そしてこのネジ棒40の一端には大径プーリ41が取付
けられ、またアーム駆動用モータ22の駆動軸22aに
は小径プーリ42が取付けられ、両プーリ41,42に
は無端環状のベルト43が取り掛けられ、これによって
モータ22の回転が減速されてネジ棒40へ伝達される
ようになっている。
しかしてモータ22に所定方向の電流が流れて、その駆
動軸22aが所定方向へ回転せしめられれば、その回転
がネジ棒40へ減速されて伝達され、これによってネジ
棒40が比較的低速で所定方向へ回転してアーム21が
ターンテーブルTの半径方向線44に沿って直線的に平
行移動する。
なおレコード盤の定常再生状態においては、再生針37
がレコード盤の音溝をトレースすることによってアーム
21が振れ、この振れを図示しない検出器が検出し、こ
の検出信号に応答してアーム21が常に前記半径方向線
44に対し直角となるように駆動用モータ22を追従駆
動させることになるが、手動操作時においてはアーム2
1を図示しないリフタによって上昇させて再生針37が
音溝から離間した状態でアーム21を強制的に直線移動
させるから、前記振れ検出には無関係であり、したがっ
てこの検出等についてはここでは詳述しない。
次に前述のような制御回路部23を用いた装置の動作を
説明する。
まず第1図の操作摘子4を時計方向へ回転させた場合に
つき第1図のフローチャートを参照して説明すれば、こ
の場合にはスリ′ノド板16は増速されて時計方向へ回
転する。
このとき、各スリット18を通過した発光部17Aから
の光が順次受光部17Bに入射してフォトトランジスタ
20のコレクタ(第5図A点)の電圧が第7図Aに示す
ように正弦波またはこれに類似する波形で周期的に変化
し、また同様に発光部17A′からの光が順次受光部1
7B′に入射してフォトトランジスタ20′のコレクタ
(第5図B点)の電圧が第7図Bに示すように変化する
ここでB点の信号は、両フォトトランジスタ20,20
’の前述のような配置関係によって時計方向の回転では
A点の信号よりもπ/2ラジアンだけ位相が遅れること
になる。
さらにA点の信号は第1波形整形回路24Aによって整
形され、第1波形整形回路24Aの出力端(第5図C点
)には第7図Cに示すような矩形パルスが得られ、また
B点の信号も同様に第2波形整形回路24Bによって波
形整形され、第2波形整形回路24Bの出力端(第5図
り点)には第7図りに示すような矩形パルスが得られる
さらに第1波形整形回路24Aの出力信号Cは第1微分
回路25Aによって微分されて、第1微分回路25Aの
出力端(第5図E点)には第7図Eに示す信号が得られ
、同様に第2波形整形回路の出力信号りは第2微分回路
25Bの出力端(第5図F点)には第7図Fに示す信号
が得られる。
そして第1微分回路25Aの出力信号Eと第2波形整形
回路24Bの出力信号りとが第1アンド回路26Aに入
力されるが、図から明らかなように両信号り。
Eが同時に正レベルとなる時点は存在せず、したがって
第1アンド回路26Aの出力端(第5図G点)には第7
図Gに示すように正レベルの信号が現れない。
一方、第2微分回路25Bの出力信号Fと第1波形整形
回路24Aの出力信号Cとは第2アンド回路26Bに入
力される。
ここで信号Fの正レベル時には信号Cも正レベルとなっ
ているから、第2アンド回路26Bの出力端(第5図H
点)には第1図Hに示すように前記信号Fの正成分に対
応する信号が得られ、この信号Hがフリップフロップ回
路27のトランジスタTr4に与えられてフリップフロ
ップ回路27の出力端(第5図に点)は第7図に示すよ
うに零レベルとなる。
このため判定回路28のトランジスタT r 5はオフ
状態となり、これによって電界効果トランジスタFET
もオフ状態となる。
したがって演算増幅器34の非反転入力端子34bは非
接地状態となって、演算増幅器34の両入力端子34a
、34bに同一の信号が周波数−電圧変換回路31か
ら入力されることになる。
ここでこの周波数−電圧変換回路31の単安定マルチバ
イブレータ29には、前記第2微分回路25Bからの信
号Fが加わり、この単安定マルチバイブレータ29から
は信号Fと同一周波数の矩形パルスが発生し、この矩形
パルスは積分回路側によって積分される。
したがって演算増幅器34に入力される信号は、その信
号電圧が信号Fのパルス周波数および全パルス数に対応
することになる。
ここでパルス周波数はスリット板の回転速度に比例し、
また信号Fの全パルス数はスリット板16の回転角度す
なわち回転量に対応する。
したがって演算増幅器34に入力される信号電圧は、操
作摘子40回転速度および回転量に対応することになる
上述のような信号電圧が両入力端子に同時に入力された
演算増幅器34からは、入力信号と同じく正の符号を持
ち、かつ入力信号電圧の大きさに対応する大きさの信号
電圧(駆動信号)が出力される。
したがってモータ駆動用の増幅回路32においてはトラ
ンジスタTr3が正にバイアスされてこのトランジスタ
T r 3がオン状態となり、これによりモータ22に
第・5図矢印P方向の電流が流れ、モータ22が所定方
向へ駆動される。
これによりアーム21が所定方向へ移動する。
しかもこのトランジスタT r 3の導通度は演算増幅
器34の出力電圧に対応するから、モータ22の回転速
度および全回転角度、換言すればアーム21の移動速度
および移動量は操作端子4の回転速度および回転量に対
応することになる。
一方、操作摘子4を反時計方向へ回転させて、スリット
板16を反時計方向へ回転させた場合について第8図の
タイムチャートを参照して説明すれば、この場合前述と
逆にフォトトランジスタ20の信号Aがフォトトランジ
スタ20′の出力信号Bよりもπ/2ラジアンだけ遅れ
ることになる。
したがって第1波形整形回路24Aの出力信号Cも第2
波形整形回路24Bの出力信号りに対しπ/2ラジアン
だけ遅れ、第1微分回路25Aの出力信号Eも第2微分
回路25Bの出力信号Fに対しπ/2ラジアンだけ遅れ
ることになる。
この場合、前述と逆に第1アンド回路26Aの出力信号
Gとして正レベルの信号が現われ、また第2アンド回路
26Bの出力信号Hは零レベルとなる。
したがってフリップフロップ回路27の出力信号には正
レベルとなり、このため判定回路28のトランジスタT
r5はオン状態となって電界効果トランジスタFETは
オン状態となる。
このため演算増幅器34の非反転入力端子34bが零レ
ベルに維持されてこの演算増幅器34が反転増幅器とし
て動作し、この結果周波数−電圧変換回路31からの信
号電圧を反転して出力することになる。
すなわち負の信号電圧がモータ駆動用増幅回路32に入
力されるから、トランジスタT r gが負にバイアス
されて導通し、モータ22に第5図の矢印Q方向の電流
が流れる。
すなわち前述の場合と逆方向にモータ22が駆動されて
、アーム21が逆方向へ移動される。
この場合にももちろんアーム21の移動量および移動速
度は、操作摘子40回転量および回転速度に対応するこ
とになる。
なお、可変抵抗器VRを変化させれば、単安定マルチバ
イブレータ29の時定数が変化してその出力信号のパル
ス幅が変化し、積分回路30の出力電圧も変化する。
したがって可変抵抗器VR,を調整することによって操
作摘子4の回転速度および回転量に対するアーム21の
移動量および移動速度の比例定数を調整することができ
る。
また前述の実施例においては、積分回路30の出力に正
の値が存在する状態では表示回路50のトランジスタT
r Hoが正にバイアスされて導通し、発光ダイオー
ドLDが発光する。
したがって手動操作によって動作している状態を発光ダ
イオードLDが指示するから、手動操作状態で他の操作
部を操作してしまう等の誤操作を防止することができる
以上の説明において、この考案の操作機構に使用される
操作部8は必ずしも回転運動型のものである必要はなく
、直線運動型のものであっても良い。
すなわち、直線方向へ移動案内されるスライドレバ(図
示せず)によって前記操作部8を構成してもよい。
またこの場合スリット板16も第9図に示すように長板
状に作って、前記操作部8の直線移動に連動して長手方
向へ移動するように構成しても良い。
第9図のスリット板16においては、その長手方向に沿
って所定間隔を置いて多数のスリット18・・・・・・
が形成されており、スリット板16の一方の面に対向す
る位置には発光ダイオード等の少くとも1個の発光素子
19が配設され、またスリット板16の他方の面に対向
する位置には、スリット板16の長手方向に所定間隔を
置いてフォトトランジスタ等の少くとも2個の受光素子
20,20’が配設されている。
この例においても、回転型の場合と全く同様な作用効果
が得られる。
なお、モータ22の駆動力によってオフセットアームを
駆動することも可能であり、すなわち、この考案はオフ
セットアームを使用するプレーヤにも適用することがで
きる。
以上の説明で明らかなようにこの考案の操作機構によれ
ばアームのマニュアル操作を容易に行うことができ、特
にリニアトラッキングアームのマニュアル操作を容易に
行うことができる。
そしてまたこの考案の操作機構は構成が簡単に安価であ
り、また光学的検出手段を用いて操作部の移動検出を非
接触形式で行う構成であるため、操作部とこれにより駆
動される側とが機械的にも電気的にも分離され、したが
ってマニュアル操作をスムーズに行い得ると共に、検出
手段の耐久性も良好である等の利点を有する。
さらに操作部とスリット童との間に増速機構が介在され
た実施態様によれば、スリット板の移動量が操作部の操
作量に比較して大きくなるため、検出精度が向上する効
果が得られ、また操作摘子を兼ねるフライホイールの偏
心位置に回転自在な操作ピースを取付けた実施態様によ
れば、操作部の操作をきわめて円滑に行い得る効果が得
られる。
そしてまた受光素子を少くとも2個設けて、各受光素子
から発生する信号がπ/2ラジアンの位相差を持つよう
になした実施態様によれば、操作部の操作方向を容易に
判別できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す切欠斜視図、第2図
は第1図の実施例における検出部の部分拡犬剃視図、第
3図は第2図の検出部の位置関係を示す略解平面図、第
4図はこの考案の操作機構を用いてアームを駆動制御す
るための制御回路部の原理的構成の一例を示すブロック
図、第5図は前記制御回路部の具体的構成の一例を示す
結線図、第6図はアームの駆動部を示す略解平面図、第
7図および第8図は第5図の回路の各部の信号波形を示
すタイムチャートで、第7図は第1図に示される操作摘
子を時計方向へ回転させた場合のタイムチャート、第8
図は同じく反時計方向へ回転させた場合のタイムチャー
ト、第9図はこの考案の他の実施例に使用されるスリッ
ト板および光学的検出器の構成を示す略解斜視図である
。 4・・・・・・操作摘子(フライホイール)、6・・・
・・・操作ピース、8・・・・・・操作部、9・・・・
・・大径プーリ、12・・・・・・小径プーリ、13・
・・・・・ベルト、16・・・・・・スリット板、18
・・・・・・スリット、19,19’・・・・・・発光
素子、20,20’・・・・・・受光素子、21・・・
・・・ア;ム、22・・・・・・アーム駆動モータ、2
3・・・・・・制御回路部。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)手動操作によって移動する操作部と、この操作部
    に連動して移動するように構成されると共に、その移動
    方向に沿って間隔を置いて多数のスリットを形成したス
    リット板と、このスリット板の一方の面に対向して設け
    られる発光素子と、前記スリット板の他方の面に対向し
    て設けられ、前記発光素子の照射光を受光する受光素子
    と、アームと、このアームを駆動するアーム駆動用モー
    タと、前記受光素子の出力パルスをカウントし、このカ
    ウント値に対応する駆動信号を前記アーム駆動用モータ
    に供給する制御回路部とを具備し、前記手動操作部の操
    作量に対応して前記アームを駆動することを特徴とする
    プレーヤにおけるアームのマニュアル操作機構。
  2. (2)前記操作部とスリット板との間に変速機構を介在
    させた実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のプレー
    ヤにおけるアームのマニュアル操作機構。
  3. (3)前記変速機構を、操作部の軸に取付けたプーリと
    、スリット板の軸に取付けたプーリと、これら両プーリ
    に取掛けられたベルトとから構成した実用新案登録請求
    の範囲第(2)項記載のプレーヤにおけるアームのマニ
    ュアル操作機構。
  4. (4)前記変速機構が増速機構である実用新案登録請求
    の範囲第(2)項記載のプレーヤにおけるアームのマニ
    ュアル操作機構。
  5. (5)前記操作部が、回転可能に設けられたフライホイ
    ールと、このフライホイールの回転中心から偏心位置に
    回転自在に支持された操作ピースとから構成された実用
    新案登録請求の範囲第(1)項記載のプレーヤにおける
    アームのマニュアル操作機親
  6. (6)前記操作部が回転運動し得るように構成されると
    共に、前記スリット板が操作部に連動して回転する円板
    に作られ、このスリット板の周方向に間隔を置いて多数
    のスリットを形成した実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載のプレーヤにおけるアームのマニュアル操作機構
  7. (7)前記操作部が直線運動し得るように構成されると
    共に、前記スリット板が操作部に連動して直線運動する
    長板状に作られ、このスリット板の長さ方向に間隔を置
    いて多数のスリットを形成した実用新案登録請求の範囲
    第0)項記載のプレーヤにおけるアームのマニュアル操
    作機構。
  8. (8)前記発光素子が少くとも1個設けられると共にま
    た前記受光素子が少くとも2個設けられ、これら受光素
    子がスリット板の移動方向に沿って配列されると共に、
    これら受光素子の中心間間隔d′を各スリットの中心間
    間隔dに対し次式 を満足する値に定めて、各受光素子から発生する信号の
    位相差がπ/2ラジアンとなるように構成した実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載のプレーヤにおけるアー
    ムのマニュアル操作機構。
JP12816777U 1977-09-22 1977-09-22 プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構 Expired JPS5850532Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12816777U JPS5850532Y2 (ja) 1977-09-22 1977-09-22 プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12816777U JPS5850532Y2 (ja) 1977-09-22 1977-09-22 プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5454311U JPS5454311U (ja) 1979-04-14
JPS5850532Y2 true JPS5850532Y2 (ja) 1983-11-17

Family

ID=29091598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12816777U Expired JPS5850532Y2 (ja) 1977-09-22 1977-09-22 プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5850532Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5454311U (ja) 1979-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4939508A (en) Point and select device
JPH02199526A (ja) 制御インターフェース装置
US6160537A (en) Computer joystick for moving an object in three dimensions
JPS5850532Y2 (ja) プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作機構
US20100020673A1 (en) Rotary control device for manipulating digital audio signals
JPS5850531Y2 (ja) プレ−ヤにおけるア−ムのマニュアル操作表示装置
WO1988000489A1 (fr) Unite de commande pour appareils de jeux video
JPS5855579B2 (ja) プレ−ヤにおけるア−ムの移動制御装置
JPS6367242B2 (ja)
JPS6336441Y2 (ja)
JP2897281B2 (ja) 演奏情報入力装置
JPS5942245B2 (ja) 位置検出装置
JPH0244395Y2 (ja)
JPS5923253Y2 (ja) ト−ンア−ム駆動装置
JPH0239584U (ja)
JPH0244396Y2 (ja)
JPS637922Y2 (ja)
JPS5841498Y2 (ja) 回転検出装置
JPH01111223A (ja) マウス装置
JPS5830290Y2 (ja) レコ−ドプレ−ヤのア−ム水平位置制御装置
JPS6112562Y2 (ja)
JP3027292U (ja) 扇状可変抵抗器
JPH0221010Y2 (ja)
JPH0361694U (ja)
JPS609040Y2 (ja) 自在平行定規装置