JPS5850429Y2

JPS5850429Y2 - キ−ボ−ドスイツチ

Info

Publication number: JPS5850429Y2
Application number: JP3082980U
Authority: JP
Inventors: 哲弘清野
Original assignee: アルプス電気株式会社
Priority date: 1980-03-10
Filing date: 1980-03-10
Publication date: 1983-11-17
Also published as: JPS56132638U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は薄膜タイプのキーボードスイッチに関し、特に
、任意のスイッチを押圧して作動させたとき、きわめて
簡単な構造で押圧感触を付与せしめるようにしたキーボ
ードスイッチを提供するにある。

従来、この種のキーボードスイッチは、例えば第１図、
第２図に示すように可撓性を有する透明または半透明な
絶縁シートの表示パネル１の下面には印刷などによりカ
ーボン接点部と銀ペースト等から成る導電部とから構成
される複数の上部電極２・・・が形成され、また、絶縁
基板３上にも同様に印刷などにより前記上部電極２・・
・と対応する位置に複数の下部電極４・・・が設げられ
ている。

また、前記表示パネル１と絶縁基板３との間には複数の
穴５ａ・・・を有する絶縁スペーサ５が介挿され、前記
穴５ａ・・・内において上・下部電極２．４が所定の空
隙を以って対置され、各スイッチ部６・・・が形成され
る。

そして、スイッチ部６を押圧することにより上部電極２
と下部電極４とを接触させてスイッチを作動させている
。

なお、７は上・下部電極２．４にそれぞれ接続されたリ
ードで、該ＩＪ−ドアの端部は適宜なコネクター等によ
り外方回路に接続される。

しかし、上記従来例の薄膜タイプのキーボードスイッチ
では、各スイッチ部６が表示パネル１に平面的に設けら
れることになり、且つ、上部電極２と下部電極４とは絶
縁スペーサ５を介在して対置されているのみであるので
スイッチ部６の押圧時に押圧感触が作動者に伝達されず
、そのためスイッチ部６の作動時に音を出したり、光を
発したりする機構を設けて押圧感触に代る機能を持たせ
なげればならなかった。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、きわめて簡単
な機構により、スイッチ部の作動時に押圧感触を作動者
に付与することを目的とする。

以下、本考案の１実施例を第３図により詳細に説明する
と、８は底面板９に固定された枠体、１は可撓性絶縁シ
ートから成る表示パネル、２・・・はこの表示パネル１
の下面に印刷などによって形成された複数の上部電極、
３はその上面に前記上部電極２・・・と対応した複数の
下部電極４・・・を印刷等で形成した絶縁基板、５は前
記表示パネル１と絶縁基板３との間に介挿した複数の穴
５ａ・・・を有する絶縁スペーサで、該スペーサ５の穴
５ａ内に前記上・下部電極２．４が所定の空隙をもって
対置されており、また、表示パネル１と絶縁基板３とは
スペーサ５を介して接着剤等で固定される。

そこで、前記絶縁基板３は枠体８と底面板９とによって
構成された空洞１０内に収納されるが、この場合、絶縁
基板３の一端部には予め突片３ａが設けてあり、該突片
３ａが枠体８の壁面に設けた切欠き８ａに係止される。

また、絶縁基板３の他端部には段部３ｂが形成され、こ
の段部３ｂと枠体８との空間内に枠体８に固定されたソ
レノイド１１が配設され、該ソレノイド１１の作動子１
１ａの先端が絶縁基板３に当接している。

１２はハト目１３等により底面板９に固定されたバネ部
材で、該バネ部材１２の一端部は絶縁基板３の下面に設
けた凹部３ｃに係止され、絶縁基板３を常時図面上方に
押圧しており、且つ、同時に絶縁基板３の矢印Ａ方向へ
の変位を防止して、絶縁基板３の突片３ａと枠体８の切
欠き８ａとの係止が解けないようにしている。

次に、上記キーボードスイッチの動作を説明すると、表
示パネル１にある任意ｂスイッチ部６０１つを指で押圧
し、上記電極２と下部電極４とを接触させスイッチ部６
をオンすると、それと同時にソレノイド１１が励磁され
、瞬間的にソレノイド１１の作動子１１ａが絶縁基板３
の段部３ｂをバネ部材１５に抗して強制的に図面下方に
押下げる。

この場合、作動者は自ら指でスイッチ部６を押圧すると
同時にソレノイド１１による押圧を感じ、例えば、従来
の押釦スイッチに多くみられるドーム状のバネの反転に
よる押圧感触と同じ感触を得ることができる。

なお、ソレノイド１１が瞬間的に作動した後は前記バネ
部材１２の復帰力により絶縁基板３は元の位置に戻され
る。

叙上のように、本考案は絶縁基板３と底面板９との間に
バネ部材１２を介在し、上・下部電極２゜４の接触によ
りソレノイド１１を励磁し、該ソレノイド１１の作動子
１１ａにより前記基板３を瞬間的に押し下げ得るように
したものであり、各スイッチ部６・・・の作動に対して
確実な押圧感触を得ることができる。

しかも、押圧感触を得るために、例えば、従来行われて
いた各スイッチ部６・・・の数に等しい数のドーム状バ
ネ等を用いる必要がなく、部品点数及び組立工数の少な
いきわめて簡単な構造のキーボードスイッチを提供し得
る。

更に、バネ部材１２とソレノイド１１との作動条件を任
意に設定し得、適宜な抑圧感触を付与することができる
等の実用上顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のキーボードスイッチを例示する平面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ’断面図、第３図は本考案のキ
ーボードスイッチの１実施例を示す要部断面図である。１・・・・・・表示パネル、２・・・・・・上部電極、
３・・・・・・絶縁基板、４・・・・・・下部電極、５
・・・・・・絶縁スペーサ、８・・・・・・枠体、９・
・・・・・底面板、１０・・・・・・空洞、１１・・・
・・・ソレノイド、１１ａ・・・・・・作動子、１２・
・・・・・バネ部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

可撓性の表示パネルの下面に上部電極を、また、絶縁基
板の上面に下部電極をそれぞれ設け、前記表示パネルと
前記絶縁基板との間に絶縁スペーサを介挿し、枠体と底
面板とで形成された空洞内に前記表示パネル及び前記絶
縁基板を収納したキーボードスイッチにおいて、前記絶
縁基板の一端部を前記枠体の壁面に係止し、前記枠体に
ソレノイドを取付け、前記絶縁基板と前記底面板との間
に絶縁基板を付勢するためのバネ部材を介在し、前記上
・下部電極の接触により前記ソレノイドを励磁し、前記
ソレノイドの作動子により前記絶縁基板を押し下げ得る
ようにしたことを特徴とするキーボードスイッチ。