JPS5849133B2 - コンバインにおける扱深さ調節装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンバインにおける扱深さ調節装置に関する
ものであって、刈取部の後方に操縦席および脱穀部を設
け、刈取部から刈取穀稈を脱穀部へ向けて搬送する過程
で被搬送穀桿の長短に応じて感知体で稈長を検出し、扱
深さ調節装置によりその扱深さを調節するようにしたコ
ンバインにおいて、上記扱深さ調節装置を自動および手
動操作により作動し得るべく構成し、該扱深さ調節装置
の前端部を刈取部に臨ませ、後端部を操縦位置近傍捷で
延出させると共に、扱深さ調節装置と操縦席間に位置し
て扱深さ調節装置の自動および手動用作動機構を設けた
ことにより、扱深さ調節を必要に応じて手動操作で行な
うことができるのは勿論のこと、手動操作の際にも扱深
さ調節装置の終端部が操縦位置の近傍に位置しているの
で、扱深さ調節作用終了時における被搬送穀稈の穂先状
態すなわち穀稈の長短度合いを肉眼で的確に把握するこ
とができ、しかも操縦者が上記穂先状態を見ながらその
視点線を変えることなく必要に応じ座席位置で即座に手
許操作し得て、手動による扱深さ調節を極めて簡単かつ
確実に行なうことができる許りでなく、扱深さ調節装置
の終端部とその作動機構および操縦席のそれぞれを互に
近接状態に配設シているのでこれら相互間を長尺のロン
ドや複雑な連動機構を必要とすることなく簡単な構造で
軽量かつコンパクトに関連構成することができるコンバ
インにおける扱深さ調節装置を提供せんとするものであ
る。

本発明の構成を図面に示されたー実施例について説明す
れば、１はコンバインの主フレームであって、該主フレ
ーム１の前部には刈取部２が設けられており、かつ、そ
の後方には脱穀部３が設けられている。

４は刈取部２の刈刃で地面上に横方向に設けられている
。

５は刈刃４の直上方位置に架設された刈稈横搬送体であ
って、該、刈稈横搬送体５の搬送終端位置の地面上から
後方上方の脱穀部３方向へかけて機体進行方向に沿って
穀稈の株元挾持縦搬送体６が枢軸７Ｋより上下傾動自在
に傾斜状に架設されている。

この株元扶持縦搬送体６はその上下傾斜角度を変えるこ
とにより扱深さ調節装置としての作用を行なうものであ
って、その前端部ぱ刈取部２の刈稈横搬送体５の一側に
臨ませてアリかつ後端部は後述する操縦席３１の操縦位
置近傍筐で延出されている。

そして、上記株元挾持縦搬送体６の上方には、これに略
平行して、かつ終端部が上記株元挾持縦搬送体６の終端
部ヨリさらに機体後方へ向け延出された穀稈茎部縦搬送
体８が架設されている。

９は脱穀部３の穀稈自動供給装置であって、該穀稈自動
供給装置９の始端と前記穀桿株元挾持縦搬送体６の終端
間には穀稈供給継送体１０が前後方向に、かっ略水平状
に架設されている。

一方、１１ぱ穀稈株元挾持縦搬送体６の上下傾動調節を
行なう作動機構であって、該作動機構１１ぱ、第１図に
示されている如く、穀稈株元挾持縦搬送体６の搬送終端
部と操縦席３１との間に配設されている。

そしてこの作動機構１１ぱ、上下動自在に支持された垂
直回転杆１２の下部に周設された雄ねじ部１２ａに可動
体１３を螺合し、かつ垂直回転杆１２の上端を駆動電動
機１４の回転軸１４ａ［連結してなるものであり、上記
垂直回転杆１２の上部外周には、複数段にわたって係合
凹構１２ｂ，１２ｂ・・・・・・が形威されている。

昔た、１５．１５は上記垂直回転杆１２を支持する一対
の支持腕であって、該支持腕１５．１５間には支持筒１
６が嵌合され、かつこれが抜止ピン１７．１７によって
結合されており、支持筒１６には前記垂直回転杆１２の
挿通孔１６ｃ，１６ｃが穿設されている。

１８．１８は支持筒１６に嵌装された垂直回転杆１２の
回転支承ボールであって、該支承ボール１８．１８は弾
機１９．１９によって垂直回転杆１２方向へ付勢弾持さ
れている。

２０は駆動電動機１４の取付基台であって、該取付基台
２０の操縦席３１側寄りには手動ハンドル２１が一体的
に装着されている。

２２ぱ垂直回転杆１２の下降限を設定するストンパ、２
３は垂直回転杆１２の上部軸受、２４ぱ可動体１３と穀
稈株元挾持搬送体６との連動アームである。

２５は穀稈株元挾持縦搬送体６の終端に対応する位置に
設けられた被搬送穀桿の稈丈検出機構、２６は被搬送穀
稈の有無を検出する動作検出機構テアって、これらは制
御装置２７を介して前記駆動電動機１４と関連接続し、
動作検出機構２６からの動作指令、すなわち被搬送穀稈
の存在確認信号によって動作態勢にはいり、かつ穀稈丈
検出機構２５から被搬送穀桿の稈丈が長短限を越えた場
合の検出信号を受けて、駆動電動機１４を正逆回転制御
せしめ、穀稈株元挾持縦搬送体６から穀稈供給継送体１
０への搬送穀桿挾持位着を調整して、その穂先側への桿
長を一定に維持せしめるべく作動するものである。

なお、２８は刈取部２の穀稈引起体、２９ぱ無限軌道走
行装置、３０ぱ運転操作盤、３１は運転操縦席である。

次に叙上の如く構成した本発明の作用について説明する
。

機体の前進に伴って、刈取部２の刈刃４によって刈取ら
れた穀稈は、刈稈横搬送体５Ｋより機体の一側へ搬送さ
れたうえ、穀稈株元挾持゛縦搬送体６に株元が挾持され
、かつ茎部が穀稈茎部縦搬送体８にゆるく支持されて略
立姿状態を呈しながら後方へ搬送される。

そして、被搬送穀稈の株元は、穀稈株元挾持縦搬送体６
から穀稈供給継送体１０ｒｌｃ継送され、穀稈の株元は
穀稈供給継送体１０Ｋ挾持されて前方に搬送されるが、
穀稈の茎部ぱ穀稈株元挾持縦搬送体６の終端部よりさら
に後方に延出された穀稈茎部縦搬送体８によって機体後
方へ移送されるため、被搬送穀稈ぱ立姿状態から徐々に
略水平状態に変姿されて脱穀部３の穀稈自動供給装置９
へ受渡される。

そして、穂部を脱穀部３の穀稈供給口に沿うようになっ
て順次穀稈自動供給装置９の株元搬送にしたがって脱穀
処理がなされる。

一方、穀稈株元挾持縦搬送体６卦よび穀稈茎部縦搬送体
８によって立姿状に搬状される穀稈が存在すると、この
被搬送穀稈が動作検出機構２６の位置を通過する際に動
作指令信号が発せられるので、駆動電動機１４の動作制
御装置２γぱ動作態勢となる。

そして、被搬送穀稈の穂先が、穀稈丈検出機構２５の位
置を通過する際に、被搬送穀稈の穂先が、予じめ設定さ
れている長短限を外れた場合には、上記制御装置２７が
動作し、駆動電動機１４が正逆回転制御され、垂直回転
杆１２の雄ねじ部１２ａに螺合している可動体１３の上
下動により、連結アーム２４を介して穀稈株元挾持縦搬
送体６が傾動調節される。

したがって、穀稈株元挾持縦搬送体６から穀稈供給継送
体１０に受継がれる穀稈は、穀稈丈の長短ｉ／ｉ１：７
）＝かわらず、その挾持点に対する穂先昔での長さが常
に一定範囲内に自動調節され、穀桿自動供給装置９ｃよ
って脱穀部３へ供給される穀稈の扱深さは一定に保たれ
る。

１た、上記扱深さの自動調節作用とは別に、手動・・ン
ドル２１を上下操作すれば、垂直回転杆１２ぱ支承ボー
ル１８，１８を押のけて上下し、かつ複数段にわたって
形成されている係合凹溝１２ｂ，１２ｂ・・・・・・の
１つに上記支承ボール１８，１８が嵌合した状態で垂直
回転杆１２が支持されるので、この操作により可動体１
３を上下動させ、連結アーム２４を介して穀稈株元挾持
縦搬送体６の傾動調節をすることができ、前記自動調節
の場合と同様に、手動によっても扱深さを任意に調節し
、捷たは設定することができるので自動調節装置が故障
した場合等の緊急事態や圃場条件等により扱深さの自動
調節が不適当な場合又は自動調節を要しない場合には手
動調節で充分対処できるものである。

この場合、搬送穀稈が標準稈上り長稈であれば、手動・
・ンドル２１を下動させて穀稈株元挾持縦搬送体６を下
方すなわち浅扱ぎ方向に、昔た短稈であれば手動・・ン
ドル２１を上動させて穀稈株元挾持縦搬送体６を上方す
なわち深扱き゛方向に夫々回動させることができ、従っ
て手動ハンドル２１は穀稈株元挾持縦搬送体６の回動方
向と上下同一方向に操作すればよく、感覚的にもマンチ
しており誤操作の惧れがない。

壕た穀稈株元挾持縦搬送体６の終端部が操縦位置の近傍
に位置しているので、扱深さ調節作用終丁時［ｉ−ける
被搬送穀稈の穂先状態すなわち穀稈の長短度合いを真近
から肉眼で的確に把握することができ、しかも手動・・
ンドル２１が操縦位置と穀稈株元映持縦搬送体６の終端
部間に位置しており、かつこれら相互間が互に近接状態
に配設されているので操縦者が上記穂先状態を見ながら
その視線を変えることなく必要に応じ座席位置で即座に
手許操作し得て、手動による扱深さ調整を極めて簡単か
つ確実に行なうことができる詐りでなく、構造上におい
ても上記近接状態にある相互間を長尺のロンドや複雑な
連動機構を必要とすることなく関連構成し得て機構の簡
略、軽量化を達戒できるに至ったものである。

これを要するに、本発明は、刈取部の後方に操縦席ち・
よび脱穀部を設け、刈取部から刈取穀稈を脱穀部へ向け
て搬送する過程で被搬送穀稈の長短に応じて感知体で稈
長を検出し、扱深さ調節装置によりその扱深さを調節す
るようにしたコンバインにおいて、上記扱深さ調節装置
を自動および手動操作により作動し得るべく構成し、該
扱深さ調節装置の前端部を刈取部に臨１せ、後端部を操
縦位置近傍まで延出させると共に、扱深さ調節装置と操
縦席間に位置して扱深さ調節装置の自動および手動用作
動機構を設けたから、扱深さ調節を必要に応じて手動操
作で行なうことができるのは勿論のこと、扱深さの手動
調節の際にも、扱深さ調節装置の終端部が操縦位置の近
傍に位置しているので、扱深さ調節作用終了時における
被搬送穀稈の穂先状態すなわち穀稈の長短度合いを肉眼
で的確に把握することができ、しかも操縦者が上記穂先
状態を確認しながらその視線を変えることな〈必要に応
じ座席位置で即座に手許操作し得て、手動による扱深さ
調節を極めて簡単かつ確実に行なうことができる許でな
く、扱深さ調節装置の終端部とその作動機構ち・よび操
縦位置の夫々を互に近接状態に配設しているのでこれら
相互間を長尺なロンドや複雑な連動機構等を必要とする
ことなく簡単な構造で軽量かつコンパクトに関連構成す
ることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインにおける扱深さ調節装置
の一実施例を示すものであって、第１図はコンバインの
全体側面図、第２図は、要部の斜視図、第３図は同上縦
断正面図、第４図は同上縦断側面図である。 図中、２は刈取部、３は脱穀部、５ぱ刈稈横搬送体、６
は穀稈株元挾持縦搬送体、８ぱ穀稈茎部縦搬送体、１０
は穀稈供給継送体、１１は上下傾動調節機構、１２ぱ垂
直回転杆、１３は可動体、１４ぱ駆動電動機、１６ぱ支
持筒、１８，１８ぱ支承ボール、２１ぱ手動・・ンドル
、２４は連動アーム、２５は穀稈丈検出機構、２６は動
作検出機構、２１は制御装置、３１は操縦席である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 刈取部の後方に操縦席および脱穀部を設け、刈取部
   から刈取穀稈を脱穀部へ向けて搬送する過程で被搬送穀
   稈の長短に応じて感知体で稈長を検出し、扱深さ調節装
   置によりその扱深さを調節するようにしたコンバインに
   おいて、上記扱深さ調節装置を自動および手動操作によ
   り作動し得るべく構成し、該扱深さ調節装置の前端部を
   刈取部に臨ませ、後端部を操縦位置近傍まで延出させる
   と共に、扱深さ調節装置と操縦席間に位置して扱深さ調
   節装置の自動および手動用作動機構を設けたことを特徴
   とするコンバインにおける扱深さ調節装置。