JPS584910B2 - 巻煙草フイルタ製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は巻煙草フィルタ製造装置において、連続した巻
煙草フィルタ棒を形成する装置と、前記フィルタ棒を所
定長さの分離したフィルタ部分に分割する切断装置と、
ピックアップシリンダすなわちドラムにして、その縦軸
線のまわりを回転し、かつその周囲に縦方向に延びる保
持溝を備え、前記各フィルタ部分と適合するようになっ
ており、かつ該フィルタ部分を前記溝から横方向に隣接
する排出装置に送出するようになったピックアップドラ
ムと、前記フィルタ棒および（または）各フィルタ部分
を、これらが前記ピックアップドラムの受入溝に入る前
に連続的に制御するための品質制御装置とを有するフィ
ルタ製造装置に関する。

在来の巻煙草フィルタ製造装置においては、連続フィル
タ棒が形成された後、該フィルタ棒は切断装置によって
所定長さのフィルタ部分に切断され、この各フィルタ部
分が周囲に縦溝を備えた配与シリンダに送給され、続い
てコンベヤベルトの上に横方向に排出されるようになっ
ている。

この装置においては前記フィルタ棒は前記切断個所に達
する前に品質制御装置によって検査され、該制御装置は
中空円筒内に部分的に配置された空気エゼクタ装置を作
動するようになっている。

前記エゼクタ装置は前記円筒の内周壁の一部分にわたっ
て、密封的に係合した状態で延びる固定部分を有し、半
径方向の孔を通って前記受入溝の一部分と連通する室を
形成するようになっており、前記固定部分が低圧源およ
び高圧源と交互に連結されるようになっている。

低圧源から高圧源えの切換えまたはその逆の切換えは前
記品質制御装置によつて制御され、フィルタ棒が完全で
ある場合には部分真空すなわち低圧が発生し、フィルタ
棒に欠陥がある場合には該フィルタ棒を排出するための
高圧が発生し、前記円筒内の室（前記受入溝と連通する
）を通して該受入溝に加えられる。

しかしながらこのような在来の装置は構造が複雑で高価
であり、摩耗を受け易い比較的多数の部品が使用され、
少数のフィルタ部分だけを排除せんとする目的に対して
は不適当である。

本発明の目的は前記の型の装置において、在来の装置に
付随する前述の如き欠点を有しない装置、すなわち構造
が簡単で安価であり、保守が容易であり、しかも精密に
制御し得る装置を供することである。

本発明によれば前記目的は前記の型の装置において前記
ピックアップドラムが案内部材を有し、該案内部材が前
記ドラムの円筒面上を、ドラムの回転方向に見て、その
ピックアップ点から送出点に向って連続的に延び、フィ
ルタ部分が前記受入溝から落ちるのを阻止するようにな
っており、さらに前記ドラムの外側にエゼクタ吹出し装
置が設けられ、該吹出し装置が前記品質制御装置と作動
的に関連し、かつ該制御装置によって制御され、前記ピ
ックアップドラムの縦溝から前記フィルタ部分を該溝の
縦方向に吹出すようになった装置を供することによって
達成される。

前記フィルタ部分をピックアップドラムに対して規則正
しく整合させるためには、入口端と相対する溝の端部に
フィルタ部分停止面を設けることが望ましく、これと関
連して前記停止面の方に向いた第２吹出し装置を、前記
ドラムの回転方向に見て前記ピックアップ点の直ぐ後方
に設け、少なくとも一つの空気ジェットを発生せしめ、
前記フィルタ部分を前記停止面と係合するようになるま
で前記溝の中に押戻すようになすことが有利である。

前記エゼクタ吹出し装置はドラムの回転方向に見て前記
ピックアップ点の後方、ただし前記送出個所の前方に配
置することが望ましく、かつなるべくはこの装置を通り
過ぎるピックアップ溝の正面に向いた空気ジェットの形
とされる。

排除されたフィルタ部分を排出するためには、前記エゼ
クタ吹出し装置から遠い方の、前記ピックアップドラム
の前側に排出漏斗を設けることが望ましい。

前記漏斗の取入口は前記エゼクタ吹出し装置の作用を受
ける前記受入溝の延長に配置され、前記エゼクタ吹出し
装置によって前記溝から排出されるフィルタ部分を受入
れるようになっている。

前記エゼクタ吹出し装置によって移動せしめられた任意
のフィルタ部分を、たとえばベルトコンベヤの如き排出
装置の上に横向きに配置する前にピックアップドラム上
に再び整合させるためには、ドラムの回転方向に見て前
記エゼクタ吹出し装置の後方、ただし前記ピックアップ
ドラムの送出個所の前方に別の吹出し装置を設け、空気
ジェットを形成して前記フィルタ部分を対応する溝の中
の前記停止面すなわち端面に対して押戻すようになすこ
とが望ましい。

次に添付図面によって本発明の実施例を説明する。

第１図に示される如く普通の態様で製造されたフィルタ
棒１は無端コンベヤベルト２により、環状制御ヘッドす
なわち測定ヘッド４を通して矢印３によって表わされる
ように前方に導かれ、ここで製造時に生じた欠陥が検査
され、次に水平軸線のまわりを回転するブレード５によ
って各フィルタ部分６に切断される。

前記フィルタ部分６は次々に案内車輪８によって拾い上
げられる。

この案内車輪８は水平軸線のまわりにおいて回転するこ
とができかつ螺施状の溝７を備えている。

前記案内車輪８の駆動はピックアップドラム駆動装置と
同期せしめられ、各フィルタ部分６が前記案内車輪８に
よって、回転しつつあるピックアップドラム９の保持溝
１０の中に正確に挿入されるようになっている。

第１図および第２図によって明らかな如く、前記ピック
アップドラム９は案内車輪８の回転軸線に対して直角な
水平軸線のまわりを回転することができ、かつ該ドラム
の周囲には縦方向に延びる溝１０が形成され、フィルタ
部分６と適合するようになっている。

第２図に示される如く前記ピックアップドラム９は案内
部材１３を有し、該案内部材は円筒形表面の上を、ドラ
ムの回転方向に見てピックアップ点１１から送出個所１
２まで延び、フィルタ部分６が前記保持溝１０から落ち
るのを阻止するようになっている。

前記円筒面の縮軸線はドラム９の回転軸線と一致してい
る。

前記案内部材１３の内向き作動面１４の半径ｒは、前記
ドラム９が回転するさきに該ドラムの保持溝１０内のフ
ィルタ部分６がドラムと案内部材１３との間に楔止され
ないように、しかも前記溝１０から落ちるのを阻止する
ように選択されている。

前記の如き状態が起らないようにする最適の方法は保持
溝１０内のフィルタ部分６と案内部材１３の作動面１４
との隙間を最少とすることである。

摩擦を減少させるためには案内部材１３の前記作動面１
４に被覆、たとえばフィルタ部分６の外側より摩擦係数
の低いテフロンの被覆を設けることができる。

ピックアップドラム９の送出個所１２に達したフィルタ
部分６はドラムの溝から自由に落下し、水平無端コンベ
ヤベルト１５の上に載置される。

このコンベヤベルトはフィルタ棒１の長さと直角な方向
に延び、かつフィルタ部分６を捕集および包装個所の方
に搬送する。

送出個所１２においてすべてのフィルタ部分がコンベヤ
ベルト１５と正しく整合するようになすために、ピック
アップドラム９の回転方向に見て、ピックアップ点１１
の直ぐ後に空気ジェットすなわちノズル１６が設けられ
、該空気ジェットはフィルタ部分の前進方向に作用し、
ドラムの保持溝１０内に導入ざれたすべてのフィルタ部
分６が、ジェット１６の前方に指向される空気の流動に
よって第１図で見て左方に向って、前記保持溝１０の左
端に設けられた端部ストップと係合するまで安全に搬送
されるようになっている。

図示の実施例においてはドラム９のカラー１７が前記端
部ストップを形成している。

前記空気ノズル１６は比較的幅広に形成され、かつドラ
ム９の溝１０内に保持されたいくつかのフィルタ部分６
にわたって延びるようになっている。

ドラム９上の各フィルタ部分を整合させる役目を有する
空気ジェット１６の後方（ドラムの回転方向に見て）に
おいて、該ドラムの相対する端部にエゼクタ空気ジェッ
ト１８が配置され、フィルタ棒１の前進方向３と反対方
向に作用するようになっており、その出口はドラム９が
回転する時にこのジェットを通過するフィルタ部分６の
左端面（第１図）の方に向いている。

排出プロセスを正確にするために前記ジェット１８の出
口の直径は保持溝１０の直径より小さく形成され、かつ
空気の流動をできるだけ細くするためにはこの直径をで
きるだけ小さくすることが望ましい。

その理由はこれが、品質管理装置４によって欠陥が検出
された場合に批出すべきフィルタ部分の数を減少させる
ための唯一の方法であるからである。

空気ジェット１８によって溝１０から排出されたフィル
タ部分６を搬送するためにエゼクタジェット１８から遠
い方のドラム９の後側に排出漏斗１９が設けられ、該漏
斗１９の入口２０は溝１０の入口端の方に向き、かつ前
記空気ジェット１８によって溝１０から吹出されるフィ
ルタ部分６が排出漏斗１９の入口に入り、この漏斗によ
ってたとえば適当な捕集容器２１に導かれるように配置
されている。

エゼクタジェット１８の始動および停止が行われる時に
は一つのフィルタ部分６だけがその溝１０（第１図）内
において右側に押され、しかも完全に排出されないよう
な状態が起るから、いくつかの保持溝１０の正面入口側
にまたがる整合ジェット２２が前記エゼクタジェット１
８と送出個所１２（第２図）との間においてドラム９の
右方前溝（ドラムの回転方向に見て）に設けられ、前記
溝１０に向う空気の流動を供給するようになっており、
これによってすべてのフィルタ部分６が送出個所１２に
達し、したがってコンベヤベルト１５に対して正しく整
合するようになる前に、該フィルタ部分が保持溝１０の
左端ストップ１１に対して押圧されるようになる。

空気ジェット１６には巻煙草フィルタ製造機の駆動モー
タと関連する送風機から空気が供給される。

二つの空気ジエツト１ ８ ． ２２には圧力調整弁２
４ ，２５を通して圧縮空気供給源２６から圧縮空気が
供給される。

エゼクタジェット１８を任意に作動するために、品質制
御装置４によって作動される電気制御回路によって制御
されるようになった電磁作動弁２７が前記ジェット１８
と減圧弁２４との間に設けられている。

本例においてはフィルタ棒の長さは巻煙草製造工業にお
いて普通に行われるように６個のフィルタ部分６の長さ
に等しい。

フィルタ棒１はたとえばセルローズおよびアセテートの
如き異なる材料を交互に並べて形成し、かつ外方を紙の
筒によって被覆した相次ぐ１列のフィルタプラグとなす
ことができ、または室フィルタユニットとなすことがで
きる。

前に説明せる如く前記フィルタ棒１はそれが形成された
後、環状品質制御装置を通され、たとえば該フィルタ棒
１の横方向に通る光線と、感光受信部材とにより、フィ
ルタ棒１内の相次ぐフィルタプラグが密接して詰められ
ているか否が、すなわち隙間がないかどうか、または異
なる材料によって形成されるフィルタプラグの順序が正
しいが否かが検査される。

室フィルタを形成するように設計されたフィルタ部分６
を製造する場合には同様に品質制御装置４を使用し、粒
子の充填された室の寸法、および各室内の粒子充填量を
検査するようになすことができる。

品質制御装置４がその中を連続的に通るフィルタ棒１の
許し難い欠陥または不ぞろいを検出した場合には、該品
質制御装置４の出力信号が電気制御回路を付勢し、電磁
弁２７を作動して前記欠陥のあるフィルタ部分６を除去
するような遅延時間を発生させるようになっている。

前記品質制御装置４内における欠陥検出と、電磁弁２７
の開放との間の遅延時間は、安全を期するために欠陥を
有するフィルタ部分６の前後それぞれ３乃至５個のフィ
ルタ部分がピックアップドラム９の保持溝１０から排出
されるように選択される。

前記の如き装置によれば欠陥の検出されたフィルタ部分
６は非常に簡単にかつ正確に製造プロセスから排除し得
ることが分かる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の側面図である。 第２図は第１図の線■一Ｈに沿って取られた断面図であ
る。 図において１はフィルタ棒、２はコンベヤベルト、３は
前進方向、４は制御ヘッド、５はプレート、６はフィル
タ部分、７は螺施状溝、８は案内車輪、９はピックアッ
プドラム、１０は保持溝、１１はピックアップ点、１２
は送出個所、１３は案内部材、１４は内向き作動面、１
５はコンベヤベルト、１６は空気ジェット、１７はカラ
ー、１８はエゼクタ空気ジェット、１９は排出漏斗、２
０は入口、２１は捕集容器、２２は整合ジェット、２４
，２５は圧力調整弁、２６は圧縮空気源、２７は電磁
作動弁である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 巻煙草フィルタ棒形成装置と、前配フィルタ棒を所
   定長さの各フィルタ部分に切断する分離装置と、ピック
   アップドラムにしてその縦軸線のまわりを回転し、かつ
   その周囲に縦方向に延びる保持溝を備え、前記各フィル
   タ部分と適合するようになっており、かつ前記溝の中に
   保持された前記フィルタ部分を横方向に隣接する俳出装
   置に送出するようになったピックアップドラムと、前記
   フィルタ棒および（または）各フィルタ部分を、これら
   が前記ピックアップドラムの保持溝に送給される前に連
   続的に制御するための品質制御装置とを有する巻煙草フ
   ィルタ製造装置において、前記ピックアップドラム９が
   案内部材１３を有し、該案内部材が前記ドラム９の円筒
   面上を、ドラムの回転方向に見てそのピックアップ点１
   １から送出個所１２に向って連続的に延び、フィルタ部
   分６が前記保持溝１０から落ちるのを阻止するようにな
   っており、さらに前記ドラムの外側にエゼクタ吹出し装
   置１８が設けられ、該吹出し装置が前記品質制御装置４
   と作動的に関連し、かつ該制御装置によって制御され、
   前記ドラム９の保持溝１０から前記フィルタ部分６を該
   溝の縦方向に吹出すようになっていることを特徴とする
   フィルタ製造装置。 ２ 前記第１項記載のフィルタ製造装置において、前記
   保持溝１０が端部ストップ１７を備え、前記溝の入口端
   から遠い方の端部において前記フィルタ部分６を停止さ
   せるようになっているフィルタ製造装置。 ３ 前記第２項記載のフィルタ製造装置において、前記
   端部ストップ１７の方に向いた第２吹出し装置１６が、
   前記ピックアップドラム９の回転方向に見て前記ピック
   アップ点１１の直ぐ後方に設けられ、前記保持溝１０内
   の前記フィルタ部分６を空気の流動によって、該フィル
   タ部分が前記端部ストップ１７と係合するようになるま
   で前記溝の中に押戻すようになっているフィルタ製造装
   置。 ４ 前記第３項記載のフィルタ製造装置において、前記
   第２吹出し装置１６が前記保持溝１０に対する人口を含
   む前記ピックアップドラム９の前側に配置されているフ
   ィルタ製造装置。 ５ 前記各項の何れかに記載されたるフィルタ製造装置
   において、エゼクタすなわち吹出し装置にして、なるべ
   くは空気ジェット１８の形をなし、該ジェットを通り過
   ぎる前記保持溝１０の方に向いたジェットが、前記ピッ
   クアップドラム９の回転方向に見て前記ピックアップ点
   の後方、ただし前記送出個所１０の前方に配置されてい
   るフィルタ製造装置。 ６ 前記第５項記載のフィルタ製造装置において、排出
   漏斗１９が前記エゼクタ吹出し装置１８から遠い方の、
   前記ピックアップドラム９の前側に設けられ、前記漏斗
   １９の取入口２０が、前記エゼクタ吹出し装置１８の作
   用を受ける前記保持溝１０の延長において、該エゼクタ
   吹出し装置１８によって前記溝１０から排出されるフィ
   ルタ部分６を受入れるようになっているフィルタ製造装
   置。 ７ 前記第２項記載のフィルタ製造装置において、別の
   吹出し装置２２がピックアップドラム９の回転方向に見
   て前記エゼクタ吹出し装置１８の後方、ただし該ドラム
   の送出個所１２の前方に設けられ、前記保持溝１０内の
   フィルタ部分６を少なくとも一つの空気ジェットにより
   、該フィルタ部分が前記保持溝１０の各端部に設けられ
   た端部ストップ１７と係合するようになるまで押動かす
   ようになっているフィルタ製造装置。