JPS5848966B2 - 紫外線硬化性無溶媒組成物で被覆したエナメル線 - Google Patents

紫外線硬化性無溶媒組成物で被覆したエナメル線

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JPS5848966B2
JPS5848966B2 JP56059317A JP5931781A JPS5848966B2 JP S5848966 B2 JPS5848966 B2 JP S5848966B2 JP 56059317 A JP56059317 A JP 56059317A JP 5931781 A JP5931781 A JP 5931781A JP S5848966 B2 JPS5848966 B2 JP S5848966B2
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    • C08G59/68Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the catalysts used
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Description

【発明の詳細な説明】 最近、社会生態保全およびエネルギー保存に関心がもた
れ、それが紫外線(UV)硬化樹脂系に対する関心を増
大させた。
紫外線硬化系は社会生態上の利益を生ずる可能性がある
だけでなく、生産性を非常に増大するために特にワイヤ
エナメルにおいては紫外線硬化樹脂系に大きな関心が示
された。
紫外線硬化ワイヤエナメルは一過式に塗装でき且つ樹脂
だけに特異的に作用するエネルギー(紫外線)で硬化し
た100%固体の完全に反応性の樹脂である。
比較のために述べると、代表的な熱硬化性ワイヤエナメ
ルは約70%の溶媒を含有し、これは樹脂を硬化させる
前にまず蒸発除去しなければならないから、この除去さ
れた溶媒は社会生態上の危害を防止するために焼却除去
しなければならない。
これは無駄にエネルギーが使われる点、および大量の溶
媒が失われて回復できない点で高価につく。
また熱エネルギーは特定の物質たけに特異的に作用する
わけではないから、共鳴系が完全に硬化し始める前にワ
イヤ基材を加熱しなければならない。
また良好な被覆を得るためには複数段階でエナメルを施
さなければならない。
こうして、UV硬化系の有利であることは明らかである
関心が持たれる特異の分野はUV硬化性半田揚げ性の良
好なワイヤエナメルである。
最初のうちは、光増感剤で適当に変性された市販のほと
んど任意のビニル単量体が半ロ]揚げ性の良好なワイヤ
エナメルとして使用できると想像されていたが、そうで
はないことがわかった。
光増感剤を配合したビニル単量体は紫外線煕射により開
始されるフリーラジカル機構によってワイヤエナメルの
性質を備えたフイルムを形威する。
しかし、これらのタイプのワイヤエナメルは4 0 0
’C〜5 0 0 ℃での溶融温度の半田でさえ半田
付けされない。
このエナメルフイルムは軟化したり流れることはないが
、簡単に炭化してワイヤ」二に炭素質析出物を残し、こ
れがワイヤの銅基材が半田により適度に濡れるのを妨げ
る。
我々は紫外線で硬化でき、半田揚げ性の良好なフイルム
を形成する脂環式エポキシドを含むエナメル組成物を見
出した。
すなわちこのエナ,メルの硬化した被覆を備えるワイヤ
は、どれを溶融した半田のっぽに浸漬した時に、エナメ
ルは炭化しないで溶融して半田からはなれ、清浄な銅表
面を残し、この銅表面に半田が容易に接着する。
このワイヤエナメルが半田揚げ性が良好であることは全
く予期しなかった驚嘆すべきことであった。
本発明のワイヤエナメルは、半田揚げ性が良好であるこ
とに加えて、良好な接着性をもつ平滑で可撓性のあるフ
イルムを高被覆速度で生ずる。
他の紫外線硬化エナメルの場合と同様に、本発明のエナ
メルは熱硬化ワイヤエナメルよりエネルギ使用量が少く
、事実上環境汚染物を生じない。
ワイヤは本発明のエナメルで一過式に被覆されるから、
例えば従来1本のワイヤを6段階で被覆していた機械で
は6本のワイヤを被覆することが今や可能となった。
米国特許第4,000,115号、第4,090,93
6号およひ第4,1 7 3,4 7 6号は光重合性
エボキシ樹脂を開示している。
ドイツ特許第2,9 0 4,4 5 0号および第2
,9 0 4,6 2 5号も光重合性エボキシ樹脂を
開示している。
本発明のエナメルはエボキシ樹脂から造られるか、この
エポキシ樹脂は脂環式エポキシ樹脂でなけれはならない
この脂環式エボキシ樹脂は少くとも2個のエポキシ基を
もち、該エポキシ基中の2個の炭素原子が元の脂環式環
より大きな環構造の一部を形成している完全に飽和した
環式化合物である。
この脂環式エボキシ化合物は正確に2個?エポキシ基を
もつものが好ましい。
脂環式エポキシ化合物の混合物も使用できる。
好ましい混合物はビス(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)アシヘートと3,4−エボキシシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エボキシシク口ヘキサンカルボキシレート
との約1:2〜約4:1重量比の混合物である。
ビス(3,4−エポキシシク口ヘキシル)アジペー1・
を前記重量比より少なく使用すると被覆はもろくなり、
もし、この化合物を前記重量比より多く使用するとエナ
メルの製造価格はより高くなる。
エナメルはまた紫外線硬化剤をも含有する。
これは紫外線の存在において陽イオンを発生する化合物
である。
この陽イオンはエポキシ樹脂を硬化させる。
紫外線硬化剤が働くだけの少量の紫外線硬化剤を普通使
用すべきである。
この理由はそれより多くの紫外線硬化剤は不必要であり
、且つ紫外線硬化剤は高価であるからである。
代表的には、全固形分に基いて少くとも約0.1重量の
紫外線硬化剤が必要である。
紫外線硬化剤は普通トリエチレングリコールのようなポ
リオール中の溶液で販売される専売市販品である。
多くの適当な紫外線硬化剤の詳細な記載は米国特許第4
,0 9 0,9 3’6号に見出される。
本発明のエナメル組成物はまた全固形分に基いて約35
重量%までの変性樹脂を含有する。
約35%を越す変性樹脂を使用すると、エナメルの性質
は劣化する。
変性樹脂の量は約20%〜約30%が好適である。
この変性樹脂は脂環式エボキシと共反応性でなければな
らないし、また半田付けする時に炭化したり、紫外線に
よる硬化を妨げてはならない。
好適な変性樹脂はポリビニルホルマール、固体脂環式エ
ボキシドおよび低分子量ポリエステルである。
低分子量ポリエステル変性剤の製法の付加的な詳細は例
に記載した。
本発明のエナメルは被覆の表面を平滑にするために全固
形分に基いて約1重量%までの表向活性剤を含有するこ
とができる。
表面活性剤としてはフルオロカーボンおよび他の種類の
市販の化合物を使用することができる。
しかし表面活性剤は普通必要ではないからエナメルは表
面活性剤を含まないのが好ましい。
紫外線硬化剤と共に含まれる少量の溶媒以外に、エナメ
ルは非反応性溶媒を含むべきでない。
また、ポリエステル変性剤以外にはエナメルは非共有対
の電子をもつ化合物すなわちルイス塩基を含むべきでは
ない。
この理由はこのような化合物は硬化剤上への活性線の作
用により生じた陽イオンを捕捉することによって紫外線
硬化を不能となすことができるからである。
このような化合物には酸、酸無水物、アミン、アミドま
たはウレタン基を含む化合物が含まれる。
エナメル組成物を造る際には特別な混合順序は必要では
ない。
この組成物は丸形および矩形を含む任意の寸法および形
状の、鋼およびアルミニウムを含めた任意の種類のワイ
ヤに施すことができる。
ワイヤは被覆前に清浄にするのが好ましい。ワイヤがエ
ナメル組成物中を通った後で過剰のエナメル組放物を計
量ダイにより除くことが好ましい。
過剰の7エナメル組成物を除くためにローラーまたはフ
エルトアプリケーターも使用できる。
被覆したワイヤを次に樹脂を硬化するのに充分な強度を
もつ紫外線灯列の間を通す。
紫外線灯の強さおよび数に応じて約30.5772/分
(100フィート/分)までの、或はそれ以上の被覆速
度を利用できる。
以下に例を掲げて本発明を更に説明する。
例1 rERL 4 2 2 1 Jの名でユニオン・カーバ
イドが販売している3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ−
1−60fとネオペンチルグリコールのジグリジルエー
テル(DGENPG)5Pとを攪拌しながら約85℃に
加熱した。
rERRA4 2 1 1 Jの名でユニオン・カーバ
イドにより販売される固体の脂環式エポキシ樹脂(変性
樹脂)20Pを溶解するためには加熱が必要であり、前
記混合物を加熱してそれにrERRA421 1J 2
0グを添加した。
次いで混合物を室温に冷却し、得られた全混合物のうち
の15f?を3MコンパニイによりrFc505Jの名
で販売されている固体の紫外線硬化剤5グと均一に混合
した。
得られた混合物を次いで1 8 AWG( Ameri
can Wire Gauge ,アメリカ線番号)の
銅ワイヤに施し、紫外線を照射して硬化させた。
エナメルフイルムは平滑で、可撓性があり、450℃で
炭化することなく4秒以内に半田付けされた。
例2 第1部:ERL4221 186fを85°C〜90
゜Cに加熱し、これにモンサントによりFor −mv
ar 1 5 / 9 5 Eの名で販売されるポリビ
ニルホルマール71を徐々に添加した。
得られた混合物を透明溶液となるまで攪拌した。
第2部:ユニオン・カーバイトによりrERL4229
Jの名で販売されるビス(3,4−エポキシシク口ヘキ
シル)アジペートl9clを85℃〜90℃に加熱し、
これにFormvarl 5/ 95E72を徐々に添
加した。
得られた混合物を透明な溶液となるまで攪拌した。
この第2部の混合物501と第1部の混合物3(H’と
3MコンパニイによりrFc507Jの名で販売される
紫外線硬化剤121との均一な混合物を造り、この混合
物を18AWG鋼ワイヤに施し、紫外線を照射して硬化
させた。
得られたエナメルフイルムは平滑、可撓性で、450℃
で炭化することなく4秒以内に半田付けされた。
例3 攪拌機、温度計および蒸気コンデンサを備えた3ツロフ
ラスコに無水フィルタ酸266.4?、トリエチレンク
リコール25.8?、エチレングリコール123.2f
およびグリセリン88.45Pを装入した。
これらの戒分を106゜Cに迅速に加熱し、次いで15
°C/時間の昇温速度で230℃に昇温し、得られた反
応混合物を230℃で酸価が8になるまで保ち、低分子
量ポリエステルを造った。
次いで反応を止めるために約100℃に迅速に冷却し、
そこでERL1013.2グおよびERL4221
548.7S’を添加した。
反応混合物を更に室温に冷却し、3Mコンパニイにより
rFC508」の名で販売されている紫外線硬化剤95
.11を添加した。
得られた樹脂組或物を21AWG銅ワイヤに塗而し、A
shdee塔中で紫外線照躬により硬化した。
得られたエナメルフイルムは平滑、可撓性で、炭化する
ことなく4秒またはそれ以内に450℃で半田付けでき
た。
例4 温度計、攪拌機および蒸気コンデンサを備えた3ツロフ
ラスコに無水フタル酸266.4f、アジピン酸262
.8?、トリエチレングリコール51.6グ、エチレン
グリコール246.4L?およびグリセリン176.9
fを装入し、これらの諸戒分を急速に160゜Cに加熱
腰次いで15°C/時間の昇温速度で230゜Cに昇温
し、反応混合物を230℃で酸価が8になるまで保ち、
低分子量ポリエステルを造った。
次いで混合物を100℃以下に迅速に冷却して反応を止
め、これにERL4299248グおよびERL4’2
21 124?を添加した。
得られた混合物311、ERL4299432、ERL
4221 22グおよびFC508グを均一に混合し
、得られた樹脂絹成物を21AGW銅ワイヤ上に被覆し
、アシュデイ( Ashdee)塔中で紫外線照射によ
り硬化させた。
得られたエナメルフイルムは平滑且つ可撓性で、炭化す
ることなく4秒またはそれ以内に450℃で半田付けで
きた。
例5 攪拌機、温度計および空気コンデンサーを付した3ツロ
フラスコにトリメチロールプロパン201P、グリセリ
ン138グ、無水フタル酸166.5fおよびアジピン
酸164.3′?を装入し、これらの成分を迅速に10
6℃に加熱し、次いで毎時15℃/時間の昇温速度で2
30℃に加熱し、反応混合物を酸価が8になるまで23
0℃に保ち、低分子量ポリエステルを造った。
次いで反応混合物を約100℃に冷却して反応を止め、
次いでERL4299 102t?およびERL42
21511を添加した。
この混合物11.25?、ERL4221 19.5
?、ERL42993 9. 7 5 ′?およびFC
508 4.5′?を充分に混合し、得られた混合物
を21AWG銅ワイヤ上に被覆し、紫外線で硬化させた
エナメルフイルムは平滑で、かなり可撓性があり、炭化
することなく4秒以内に450℃で半田付けされた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)少くとも2個の環をもち、各環がエポキシ基 をもつ完全に飽和した化合物と、 (b) 全固形分の35重量%までの、前記完全に飽
    和した化合物と共反応性の固体の脂環式エポキシド、ポ
    リビニルホルマール、低分子量ポリエステルから選ばれ
    た変性樹脂と、 (c)紫外線の存在で陽イオンを発生する紫外線硬化剤 とを含む紫外線硬化性半田揚げ性の良好な無溶媒組或物
    で被覆した細長い導体からなる絶縁されたエナメル線。 2 変性樹脂が全固形分の約20重量%〜約30重量%
    をなす特許請求の範囲第1項記載のエナメル線。 3 完全に飽和した化合物がビス(3,4−エポキシシ
    ク口ヘキシル)アジペートと3,4−エポキシシク口ヘ
    キシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサン力ルポ
    キシレートとの約1:2〜約4:1重量比の混合物であ
    る特許請求の範囲第1項記載のエナメル線。
JP56059317A 1980-04-24 1981-04-21 紫外線硬化性無溶媒組成物で被覆したエナメル線 Expired JPS5848966B2 (ja)

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JPS56166272A JPS56166272A (en) 1981-12-21
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