JPS5848515Y2 - 局所脈動空調設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の局所空調は、固定作業者を対象として冷風を一定
風速にて送風し、作業域体感温度を満足させていたが、
定風速のため、作業者が馴れによって感覚的に麻痺する
ような傾向があった。

本考案は、この吹出し風速を脈動させることによって、
作業者の馴れの対策とともに、送風量の低減をして省エ
ネルギーをはかるようにしたもので、その一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。

第１図において、１はメインダクト、２はこの下流側に
取付けられて気流方向を３６００の範囲で変える回転体
、３はさらに下流側に取付けられて気流を二つに分配す
る分配ダクト、４と４′は吹出し口である。

前記回転体２は、第２図および第３図にみられるように
、中心部に軸５を有し、この軸５はスポーク６によって
支持されている。

またメインダクト１には軸受７を有し、この軸受７は該
メインダクト１に設けられたブラケット８からのアーム
によって該ダクト１の中心部に位置して前記軸５の一端
部を回転可能に支承している。

同様に、分配ダクト３にも軸受（図示せず）を有し、や
はり、その軸受は該分配ダクト３に設けられたブラケッ
ト９からのアームによって該ダクト３の中心部に位置し
て前記軸５の他端部を回転可能に支承している。

そして前記ブラケット８と９は連結棒１０によって連結
されており、また前記回転体２には、静圧を外気圧に近
くして送風を偏流させる開口部１１を有するとともに、
送風から回転力を得て該回転体２を回転させるガイド羽
根１２を有している。

このように構成された空調設備においては、メインダク
ト１から吹出された空気は回転体２の開口部１１により
、コアンダー効果によって開口部１１の反対側に主気流
が引きよせられる。

この開口部１１は回転体２の回転によって、３６６）常
時回転をしているため、主気流は円周方向に３６０回転
をする。

つぎに、分配ダクト３によって二方向に気流が分れるよ
うになる。

したがって、このとき、吹出し口４および４′からの吹
出し風速は脈動する。

すなわち、この吹出し口の風速特性を第４図に示すと、
つまり、横軸Ｘに時間をとり、縦軸ｙに風速をとって示
すと、従来のものでは点線直線すのようになるが、前記
各吹出し口４，４′・・・は第４図のサインカーブ状の
曲線ａのような脈動吹出しとなり、ちょうど、平行斜線
で示す部分の送風量が一定風速で吹出した従来の場合に
比較したときの送風量低減分である。

上述のように、本考案は、メインダクトと分配ダクトの
間に静圧を外気圧に近くして送風を偏流させる開口部を
有して気流方向を３６（？の範囲で変える回転体を備え
ているから、局所吹出口からの吹出し風速を時間的に増
減させて脈動させることができ、これによって一定風速
により空調する場合の感覚的な馴れを抑え、かつ、空調
に要する送風量を減少させ、従来の空調費の約２／３．
以下となる。

また前記回転体には送風から回転力を得て該回転体を回
転させるガイド羽根を有するので、特別な回転駆動装置
を必要とすることなく、送風によって該回転体は必然的
に回転せしめられるなど、本考案の奏する効果は、きわ
めて犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示した平面図、第２図は第
１図の部分拡大図、第３図は第１図の回転体の拡大斜視
図、第４図は吹出し口の特性曲線図である。 １・・・メインダクト、２・・・回転体、３・・・分配
ダクト、４，４′・・・吹出し口、５・・・軸、６・・
・スポーク、７・・・軸受、８，９・・・ブラケット、
１０・・・連結棒、１１・・・開口部、１２・・・ガイ
ド羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインダクトと、このメインダクトの下流側に取付けら
   れて静圧を外気圧に近くして送風を偏流させる開口部を
   有するとともに送風から回転力を得るガイド羽根を有し
   て気流方向を３６００の範囲で変える回転体と、この回
   転体の下流側に取付けられて気流を複数流に分配する分
   配ダクトと、この分配ダクトに設けられた吹出し口とを
   備えていることを特徴とする局所脈動空調設備。