JPH0523961Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は含塵ガスを集塵機に導く集塵ダクトに
必要な集塵ダクト用ダンパーに関するものであ
る。

（従来の技術） 含塵ガスを集塵機へ導くための集塵ダクトにお
いては、含塵ガスの風量を調整するためのダンパ
ーを設けているが、その羽根は風量の増加に伴い
その複数を設置したものとし、そして、複数の羽
根の開度調整は羽根のシヤフトを任意の角度だけ
一方向に回動させて行うようにしたものが普通で
あるが、このような従来の開度調整では複数の羽
根の回転方向が同じであるため、羽根の開度によ
つてはダクトの側壁内面に含塵ガスの高速度で衝
突することとなり、含塵ガス中の粉塵によつてダ
クトの側壁内面が摩耗、損傷するという問題があ
つた。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は前記のような従来の問題点を解決して
含塵ガスによるダクトの側壁内面の摩耗、損傷を
防止するとともに大容量の含塵ガスでもダクトの
センターを効率よく流れる集塵ダクト用ダンパー
を目的として完成されたものである。

（課題を解決するための手段） 前記の課題を解決するためになされた本考案
は、ダクト内に２枚１組の羽根をその開度方向が
互いにダクトのセンターに向くようシヤフトをも
つて回動自在に装着した集塵ダクト用ダンパーに
おいて、前記各シヤフトを共にダクトのセンター
から離れた側壁内面に近い位置に設けたことを特
徴とするものである。

（実施例） 次に、本考案を図示の実施例について詳細に説
明する。

１はダクト、２，２はダクト１内に装着される
羽根であつて、このようなダクト１は含塵ガスを
集塵機へ導く途中においてフランジ３によつて他
のダクトに連結されている。前記羽根２，２は２
枚１組としてそれぞれ回動用のシヤフト４により
回動自在に装着されてその開度方向が互いにダク
ト１のセンターに向くようにしている。また、前
記２枚１組の羽根２，２の各シヤフト４，４はダ
クト外に設けた歯車あるいはＳ字状ローラチエー
ン等の作動機構に連結されるものであるが、各羽
根２，２のシヤフト４，４は共にダクト１のセン
ターから離れた側壁内面に近い位置に設けたもの
としている。

このように構成されたものは、開度方向が互い
にダクト１のセンターに向くようシヤフト４，４
をもつて該ダクト１内に回動自在に装着した２枚
１組の羽根２，２を開けば、含塵ガスはダクト１
のセンターに向け流れてゆくものであつて、この
際、前記各シヤフト４，４が共にダクト１のセン
ターから離れた側壁内面に近い位置に設けられた
ことによつて各羽根２，２の基辺部とダクト１の
側壁内面との間の隙間は小さく、その結果、含塵
ガスがダクト１の側壁内面に高速度で衝突するこ
とはなく、ダクト１の側壁内面の摩耗、損傷は確
実に回避できるものである。また、前記のように
各羽根２，２の基辺部とダクト１の側壁内面との
間の隙間が小さいことはダクト１のセンターにお
ける２枚１組の羽根２，２の開きを大きくするた
め、大容量の含塵ガスでもダクト１のセンターを
円滑に流れることとなり、集塵機への含塵ガスの
導入は効率よく行われるものである。

（考案の効果） 本考案は前記実施例による説明から明らかなよ
うに、含塵ガスがダクトのセンターを流れるよう
にしてダクトの側壁内面に高速度で衝突すること
をなくすることによつてダクトの側壁内面の摩
耗、損傷を防止し、しかも、大容量の含塵ガスを
円滑に効率よく流すことができるものであつて、
従来の問題点を一掃した集塵ダクト用ダンパーと
して実用的価値の極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す断面図である。 １……ダクト、２……羽根、４……シヤフト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダクト１内に２枚１組の羽根２，２をその開度
   方向が互いにダクト１のセンターに向くようシヤ
   フト４，４をもつて回動自在に装着した集塵ダク
   ト用ダンパーにおいて、前記各シヤフト４，４を
   共にダクト１のセンターから離れた側壁内面に近
   い位置に設けたことを特徴とする集塵ダクト用ダ
   ンパー。