JPS5847887Y2 - ブラシ

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【考案の詳細な説明】本考案は、柄の角度を使用時任意に調整することができ
かつ歯の植立方向に磨き易く植立方向と直交方向に磨き
難いブラシに関する。

例えば歯の清掃の際歯ブラシを用いることが一般的であ
るが、歯ブラシが適正に使用されていないことが多い。

前歯（切歯）は臼歯に較べて上下に長く上下に筋がある
ため、通常はブラシを上下に使用することがエナメル質
を傷めないことになっている。

しかし使用者は必ずしも上下に沿って行なわず左右に動
かすため、歯の寿命を短くしている。

また従来の歯ブラシの構造では必ずしも奥歯（大臼歯）
の清掃が完全に行なわれ難い。

その原因は、歯の位置及び大きさに適合しないブラシを
使用し、正しい磨き方を知っていない点にあると思われ
る。

本考案はかかる点に鑑み、前歯・奥歯の構造に応じてブ
ラシを適正な大きさ・硬軟を選択して使用することがで
き、また歯の位置によって柄の角度を任意に設定するこ
とができ、上下方向に磨き易く左右方向に磨き難くして
歯の寿命を長くすることができるこの種のブラシを提案
することを主たる目的とする。

付下本考案の一実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図は本案の一例を示す斜視図である。

１は第１の柄、２は第２の柄を示し、両者は保合部３で
任意の角度に設定することができるように構成される。

第１の柄１には交換可能なブラシ台４が嵌合されている
′。

両者の嵌合構造はダブテイル状とすることができるが、
その他の嵌合構造とすることもできる。

また第１の柄１に対してブラシ台４が嵌合方向すなわち
延長方向（図中、Ａ方向）には容易に抜けるが、嵌合方
向と直交方向にはがたなく嵌合されている。

そしてブラシ台４は前歯用・奥歯用・歯ぐき用と少なく
とも３種用意し、前歯用はブラシ台４全体にブラシ植毛
され、奥歯用は円形又は正方形又は多角形状にブラシ植
毛され、歯ぐき用は植毛に代えてゴム等の硬質体が設け
られる構造とする。

従って、第１図に示す如く、前歯用ブラシ台４を第１の
柄１に嵌合して左右方向に磨くと、ブラシ台４が第１の
柄から抜けて事実上歯磨きが困難となり、使用者は直ち
に前歯の植立方向に沿って上下方向に磨き直すことにな
り、結局、歯のエナメル質を傷めることがなくなる。

第２図は、第１の柄１と第２の柄２との保合構造を示す
図である。

第１の柄１の端部には鋸歯部６が円弧状に複数個設けら
れ、中心に芯枠７の挿入孔が形成されている。

第２の柄２は、ストッパ８が鋸歯部６に係合し得かつ解
除し得るように支軸９に回動自在に設けられ、芯枠７の
挿入孔が形戊されている。

そしてストッパ８を矢印Ｂ方向に押圧することにより、
ストッパ８と鋸歯部６との係合が解除されるため、第１
の柄１と第２の柄２とを任意の角度に設定してストッパ
８を元に戻すことにより鋸歯部６に再び係合させ、当該
角度に固定することか゛できる。

尚、ストッパ８にばねを関係させることにより、Ｂ方向
と反対方向にばわ力を加えるようにすることも可能であ
る。

この場合、第２の柄２は握り部となり、第１の柄１には
ブラシ台４が設けられているので、例えば奥歯の磨きに
際して任意の角度に設定しかつ上述のように奥歯用ブラ
シに交換することにより、効果的な歯磨きが可能となる
。

鋸歯部６の植設角度及び数は必要なる角度によって適宜
選択する。

通常は直線状及び上下に１５°前後に折曲したブラシが
得られるとよい。

従ってこの場合は３個の鋸歯部で足りる。

以上説明したように本考案によれば、第１の柄に対して
延長方向に容易に抜けるブラシが植設されたブラシ台と
上記第１の柄と任意の角度に設定しかつ該任意の角度に
固定した第２の柄とより構成したので、従来のように歯
の植立方向と直交方向に磨くことができなくなり、歯の
エナメル質を傷めることがなくなる。

またブラシ台が交換可能となっているため、歯の大きさ
及び位置・状態によって適正なブラシを選択することが
でき、歯磨きの正しい方法の奨励に寄与する。

更に柄が必要な角度に任意に設定することができるので
、歯磨きの際正確なブラシ操作を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一例を示す斜視図、第２図は係合部の例
を示す要部の断面図である。１・・・・・・第１の柄、２・・・・・・第２の柄、３
・・・・・・係合部、４・・・・・・フ゛ラシ台。

【実用新案登録請求の範囲】