JPS584731B2 - コウヒンシツポリホスホネ−トノ セイゾウホウウ - Google Patents

コウヒンシツポリホスホネ−トノ セイゾウホウウ

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JPS584731B2
JPS584731B2 JP50129039A JP12903975A JPS584731B2 JP S584731 B2 JPS584731 B2 JP S584731B2 JP 50129039 A JP50129039 A JP 50129039A JP 12903975 A JP12903975 A JP 12903975A JP S584731 B2 JPS584731 B2 JP S584731B2
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solvent
porous
reaction
solution
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鎌木史朗
向当宣昭
高松秀機
柳本晄
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Nissan Chemical Corp
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良されたポリホスホネート、特に分子末端
の反応性塩素原子を不活性基で置換することにより高品
質のポリホスホネートを製造する方法に関する。
本発明に係るポリホスホネートは、下記一般式(I)〜
(V)で示される芳香族ジオール(但し、Yはアルキル
基、シクロアルキレン基、スルホン基、カルボニル基ま
たは酸素原子を、Zは塩素原子、臭素原子、またはアル
キル基を、mはO〜4の整数を、nはO〜3の整数をそ
れぞれ表わす。
)と下記一般式(5) で示されるホスホン酸ジクロライド(但し、式中、Aは
酸素原子または硫黄原子を、Zは塩素原子、臭素原子ま
たはアルキル基を、lは0〜5の整数をそれぞれ表わす
)の重縮合反応より得られるものであり、それ自体難燃
性と熱安定性を有する材料として有用であるが、このも
のは更に各種高分子物質に含有せしめることにより、耐
燃性を与えることができるため、いわゆる難燃化剤とし
ても特に有用性の高いものである。
従来、これらポリホスホネートを生成せしめる方法とし
ては、下記の方法が知られている。
(1)ホスホン酸ジクロライドと芳香族ジオールを反応
器にとり、不活性ガス雰囲気下で加熱、攪拌し、脱塩化
水素重縮合反応の進行に応じて次第に昇温、減圧とし、
最終的には溶融状態でポリホスホネートを取り出すいわ
ゆる溶融重縮合方法。
(2)ホスホン酸ジクロライド、芳香族ジオールおよび
適当な溶媒を反応器にとり、加熱攪拌することにより、
脱塩化水素重縮合反応させてポリホスホネート溶液を得
るいわゆる溶液重合方法。
(3)ホスホン酸ジクロライドを水不溶性溶媒に溶解し
た溶液を、芳香族ジオールのアルカリ水溶液中に添加攪
拌することにより、重縮合反応させた後、水相を分離除
去することにより、ポリホスホネート溶液を得るいわゆ
る界面重合法。
(4)ホスホン酸ジクロライドと芳香族ジオールを生成
するポリホスホネートを溶解しない貧溶媒中にて一次重
合を行い、冷却後、溶媒と分離、固化したポリホスホネ
ートを加熱減圧下に固相状態で、脱溶媒、脱塩酸重縮合
させることによりポリホスホネートを得るいわゆる固相
重合法。
(特開昭50−32298号)しかし(1)と(4)の
方法で生成されるポリホスホネートは、固体であるため
にそのまま製品として使用することもできるが、分子末
端に結合している塩素原子に基づいて実用し難い問題を
もたらし、特に(1)の方法で得られるものは、製品の
着色が強く、またゲル状不純物を含む等品質面で充分で
ない。
(2)と(3)の方法で生成するポリホスホネートは、
溶媒中に溶解しており、溶媒から分離回収された後製品
として使用されるが、この場合にも上記同様、分子末端
に結合している塩素原子に基づいて種々の実用上の問題
、例えば、加工機械を錆びさせ易いとか、溶融時ゲル状
物を生成させ易いとか、加水分解等により空気中での安
定性が不充分であるとか、また、他の高分子物質に混合
する過程で劣化させ易い等の好ましくない問題をもたら
すものであった。
かかる問題点を改良する方法としては、例えば、特開昭
48−16000号公報に記載された方法もあるが、こ
の方法は、ポリホスホネートの溶液に末端基封鎖剤を添
加させて、活性末端基を封鎖することにより解決せんと
するものであり、溶液からポリホスホネートを回収する
工程で加熱による分子量低下および品質低下が起り易く
、また、回収溶媒の精製が煩雑である等、実施上の難点
を有するものである。
本発明者らは、以前より高分子量ポリホスホネートを効
率よく製造する研究を重ねており、溶液法で生成させた
ポリホスホネートをフラツシさせることにより多孔質の
固体として効率よく回収する方法を発明し、既に特願昭
49−48018号として出願しているが、得られた製
品は分子末端の塩素原子に基づいて充分な品質のものが
得難いものであったので、ここにおいて、更に一層の研
究を重ねた結果、全く意外にも、上記方法で得た多孔質
ポリホスホネートは、メタノール等脂肪族1価アルコー
ルと固体状態で容易に反応し、分子量低下を伴なわずに
、含有塩素量が著るしく低下する事実を見出し、本発明
を完成するに至った。
本発明n、前記一般式(I),(■),(I)および(
I)で示される化合物からなる群より撫ばれる1種若し
くは2種以上の芳香族ジオールメ一般式(5)で示され
る1種若しくは2種以上のりん化合物とを重縮合反応さ
せて得られるポリホスホネートを多孔質固体状で脂肪族
1価アルコールと反応させることを特徴とする高品質ポ
リホスホネートの製造方法である。
本発明の目的は、反応性の塩素含有量が少なく、ゲル状
不純物がなく、高分子量であって、且つ、着色が殆んど
ない高品質のポリホスホネートを得ることにあり、更に
、かかる高品質のポリホスホネートを効率よく製造する
方法を提供することにある。
本発明によれば、前記芳香族ジオールとりん化合物を溶
液重合法または界面重合法で重合させて得られるポリホ
スホネート溶液からフラツシ法または非溶媒沈澱法によ
り回収される多孔質ポリホスホネート固体または固相重
合法で得られる多孔質ポリホスホネート固体と脂肪族1
価アルコールを反応させることにより容易に上記高品質
ポリホスホネートを製造することができる。
以下本発明の方法について更に詳しく説明する。
まず本発明において用いられる前記一般式(I)〜(4
)で示される芳香族ジオールの具体例としては、ハイド
ロキノン、レゾルシノール、テトラクロロハイドロキノ
ン、4.4’−ジヒドロキシビフエニル、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)メタン,2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)プロパン、2,2−ビス(2−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロ
ロー4−ヒドロキシフエニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフエニル)ブロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサン、
ビス(4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ビス(2−
ヒドロキシフエニル)スルホン、2−ヒドロキシフエニ
ル−4′−ヒドロキシフエニルスルホン、ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ビ
ス(3.5ージブロモ−4−ヒドロキシメチル)スルホ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、4,
4′−ジヒドロキシベンゾフエノン、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン等が
挙げられる。
また前記一般式(5)で示されるホスホン酸ジハライド
としては例えば、フエニルホスホン酸ジクロライド、ク
ロロフエニルホスホン酸ジクロライド、メチルフエニル
ホスホン酸ジクロライド、ジメチルフエニルホスホン酸
ジクロライド、フエニルチオホスホン酸ジクロライド、
クロロフエニルチオホスホン酸ジクロライド、プロモフ
エニルチオホスホン酸ジクロライド、メチルフエニルチ
オホスホン酸ジクロライド、ジメチルフエニルホスホン
酸ジクロライド等が挙げられる。
前記一般式(I)〜(V)で示される芳香族ジオールと
一般式(5)で示されるホスホン酸ジクロライドとを重
縮合反応させる方法は特に限定されるものではないが、
多孔質ポリホスホネート固体を効率よく得るためには、
溶液重合法、界面重合法または固相重合法によりポリホ
スホネートを生成させるのが有利である。
溶液重縮合法による場合では、一般にホスホン酸ジクロ
ライドと芳香族ジオールを適当な溶媒中で約50℃以上
に加熱し、攪拌下脱塩化水素重縮合反応が行なわれる。
この際、反応を促進する目的で、通常塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、錫、鉄等の触媒
も使用することができる。
使用するホスホン酸ジクロライドと芳香族ジオールとの
量比は、通常モル比で1.00:0.90〜1.10の
範囲が好ましく、この範囲でモル比を変動させることに
より、ポリホスホネートの分子量を調節することができ
る。
界面重縮合法による場合では、芳香族ジオールをアルカ
リ水溶液に溶解させ、これにホスホン酸ジクロライドを
水不溶性有機溶媒に溶解させた溶液を添加し、水相と有
機相との界面付近で急速に脱塩化水素重縮合を行なわせ
、ポリホスホネート溶液は水相から分離される。
反応を効率よく行なうため、一般に激しい攪拌下に、例
えば第4級アンモニウム塩等の触媒を共存させて低温で
行なわれる。
固相重合法による場合では、ホスホン酸ジクロライドと
芳香族ジオールを生成するポリホスホネートを溶解しな
い有機溶媒中で約50C以上でいわゆる第1次脱塩化水
素重縮合反応を行ない、低重合物を先ず生成させ、得ら
れた低重合物溶液を冷却後、溶媒から分離・固化した低
重合度ポリホスホネートを取り出し、加熱減圧下に固相
状態で脱溶媒およびいわゆる第2次脱塩化水素重縮合反
応を行なわせることにより高重合度多孔質ポリホスホネ
ートが得られる。
第2次重合を効率良く行なうためには、1次重合後の固
化したポリホスホネートを粗砕するなどして、表面積を
大きくした状態で行なうのが好ましい。
また、反応をより円滑に促進させる目的で、溶液重合法
と同様な触媒を用いることも可能である。
使用するホスホン酸ジクロライドと芳香族ジオールとの
量比もモル比で1.00:0.90〜1.10の範囲が
好ましく、この範囲でモル比を変化させることによって
ポリホスホネートの分子量を調節することができる。
1次重合において使用される溶媒は、反応系成分に対し
て不活性であって、且つ反応温度において安定であれば
よい。
その具体例としては、トルエン、ベンゼン、キシレン、
クメン、プソイドクメン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、シクロヘキサン、デカリン四塩化炭素等があげられ
る。
溶液重合法および界面重合法により得られたポリホスホ
ネート溶液からフラツシ法により溶媒を除去し、多孔質
ポリホスホネートを回収する方法においては使用される
溶媒は、使用温度でポリホスホネートに対し不活性であ
り、且つ溶媒自体安定であればよいが、沸点の高いもの
は加熱温度を、高くする必要があり、また多孔質固体の
乾燥も容易でないため、一般に200℃以下、特にポリ
ホスホネートの融点より低い沸点を有する低沸点溶媒が
好ましい。
その具体例としては、塩化メチレン、クロロホルム,1
.2−ジクロ口エタン、■,1,2−トリクロロエタン
、1,1,2.2−テトラク口口エタン、1,2−ジク
ロ口プロパン、1.2−ジクロロブタン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、テトラヒド口
フラン、ジメチルホルムアミドなどがあげられる。
また、ポリホスホネート溶液から非溶媒沈澱法で多孔質
ポリホスホネートを得る方法においては、使用される溶
媒の具体例としては上記の塩素化炭化水素があげられ、
非溶媒の具体例としては、ジエチルエーテル、ジブチル
エーテル、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、メタノールなどポリホスホネートに対して不
活性な溶媒があげられる。
フラツシ法、非溶媒沈澱法または固相重合法で得られた
多孔質ポリホスホネート固体は、使用した溶媒または溶
媒と非溶媒が少量残存しているが、常圧下または好まし
くは減圧下で加熱することにより容易に乾燥される。
この際、溶媒類は、ほぼ完全に除去されても、固体中に
は、分子末端の活性塩素が残存し、除去されない。
その塩素含有量は、通常0.3〜5%程度である。
本発明は、上記ポリホスホネート中に残存する活性塩素
を除去し、安定な高品質ポリホスホネートを効率よく得
んとするものであり、その方法として活性塩素を含むポ
リホスホネートを多孔質固体状で脂肪族1価アルコール
と反応させる点に特徴がある。
溶液重合法または界面重合法で得られるポリホスホネー
トの溶液に脂肪族1価アルコールを反応させるときは、
低温においては反応を充分に進め難く、また高温におい
ては、ポリホスホネートの解重合を伴ない易く、効率よ
く反応を行なわせることができない。
また多量の脂肪族1価アルコールを用いると、反応に消
費されない脂肪族1価アルコールを溶媒から分離回収す
る工程を要し、効率的に製造することができない。
多孔質でないポリホスホネート固体を粉砕したものと脂
肪族1価アルコールとを反応させることによっては、活
性塩素を充分に除去することができない。
前記多孔質ポリホスホネート固体と脂肪族1価アルコー
ルとを反応させるとき、極めて効率よく活性塩素が除去
されることは全く驚くべきことである。
本発明法に用いられる脂肪族1価アルコールの例として
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、インブタノール、ペンタノール
等があげられる。
多孔質ポリホスホネートと脂肪族1価アルコールとの反
応は、常温または加熱下に噴霧状またはガス状の脂肪族
1価アルコールと多孔質ポリホスホネートとを接触させ
ることにより容易に行なわれる。
反応温度は常温でもよいが、高温であるほど反応が速や
かに進行する。
但し、160℃以上の温度では、ポリホスホネートの加
アルコール分解が生起し易く分子量低下をもたらすので
、80〜150℃が好ましい。
また、脂肪族1価アルコールの使用量は少量過ぎると効
果的に反応を進め難く、多量に用いると高温ではポリホ
スホネートの品質低下が起り易くポリホスホネートに対
して0.1〜5重量%程度が好ましい。
80〜150℃の範囲の温度では脂肪族1価アルコール
の適当量を用いることより、0.5〜5時間程度で活性
末端塩素量は0.1%以下まで減少し、分子量低下等は
起らない。
また、反応により発生する塩化水素および過剰の脂肪族
1価アルコールは、該アルコールの沸点以下で加熱する
ことにより、容易に除去される。
反応を効率よく行なうには、必要量の脂肪族1価アルコ
ールを一度に用いないで、数回に分けて反応させること
により反応時間を短縮することもできる。
本発明の方法によれば、溶液重合法または界面重合法に
よる反応工程、非溶媒沈澱法またはフラツシ法による溶
媒除去工程、多孔質ポリホスホネートと脂肪族1価アル
コールとの反応工程および乾燥工程或いはこれらの工程
に更に適宜付加工程を設けることにより容易に目的物製
品を得ることができる。
特に溶液重合法による反応工程、濃縮工程、フラツシ工
程、粉砕工程、多孔質ポリホスホネートと脂肪族1価ア
ルコールとの反応工程および乾燥工程からなる製造プロ
セスは効率的であり高品質の製品が得られ好ましいもの
である。
本発明方法は、従来技術に比べて、■工程が簡単である
■残存するアルコールの除去が容易である。
■製品ポリホスホネートの品質の低下が起らない等の利
点を有するばかりでなく、製品の乾燥時に、必要ならば
回転式真空加熱乾燥機等を用いることにより、多孔質ポ
リホスホネートと脂肪族1価アルコールとの反応を同時
に行なうことができる為、■製造工程が簡単であり、低
コストで生産し得るものである。
さらに本発明法によるポリホスホネート製品は、■容器
、機器類の腐蝕が防止され ■加水分解速度が減少し、
製品の安定性が高く ■加熱溶融時にゲル化物の生成が
少なく、また分子量変化も少なく ■これを混合して溶
融成形した樹脂や溶融紡糸した繊維の品質を損わない等
の品質改善がなされ実用上の利点が大きい0 以下に実施例をあげて更に具体的に説明する。
実施例 l (イ)ポリホスホネート溶液の製造 3lのガラス製反応フラスコ中にフエニルホスホン酸ジ
クロライド585.0g、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)スルホン773.4g、1.2一ジクロロエタン1
1409および無水塩化マグネシウム1.8gを仕込み
、溶媒の還流下に加熱攪拌し25時間反応を続け、粘稠
なポリホスホネート溶液を得た。
次いで、この溶液を2lのステンレス製オートクレープ
内に移し、加熱して溶媒を蒸発濃縮し、ポリホスホネー
ト100部に対し、■,2一ジクロ口エタンを70部含
む溶液を得た。
(0)多孔質ポリホスホネート固体の製造多孔質ポリホ
スホネートを製造する装置は、上記(イ)に記載のオー
トクレープの底部に、ニードルバルブを取り付け、その
下部に直径100mm、高さ500mmの内筒型フラッ
シュ塔を設置してなるものである。
フラッシュ塔は、上部および下部が細径で開口端となっ
ており、更に下部には窒素ガス導入口と上部には窒素ガ
ス排出口が備えられ、塔全体が外部加熱できるようにな
っている。
前記二一ドルバルブ排出口はフラッシュ塔上端に挿入さ
れた状態で、ガスもれを防ぐ構造で固定、連結されてい
る。
フラッシュ塔下部の窒素導入口からは約100℃に加熱
された常圧の窒素ガスを5olNTp/min(標準状
態に換算で毎分の流速を表わす。
)の速度で連続的に導入し、上部排出口より排気する。
フラッシュ塔は外部より加熱し内温を約100℃になる
よう調節する。
フラッシュ塔内は大気圧よりわずかに高い程度の圧力で
ある。
前記のオートクレープ内で濃縮されたポリホスホネート
溶液は、攪拌下に加熱して186〜190℃に昇温した
内圧は約10.5kg/cl(ゲージ)を示した。
この状態で、オートクレープ底部の二一ドルバルブを開
口し、ポリホスホネート溶液を連続的に40g/miy
の速度でフラッシュ塔内に排出した。
ポリホスホネート溶液はバルブから排出されると同時に
、急激に溶媒を蒸発し、発泡固化した白色の多孔質線状
固体となり、フラッシュ塔下部出口より連続的に回収さ
れた。
フラッシュ塔内で蒸発した溶媒は窒素ガスと共にフラッ
シュ塔上部のガス排出口より排出された。
回収されたポリホスホネートの線状固体を粉砕機にて粉
砕し、粉末とした。
この粉末は、見掛のかさ比重が0.31g/mAであり
、溶媒を4.7重量%含み、極限粘度〔η〕が0.40
dl/9であった。
尚〔η〕の測定は、フェノール対1,1,2,2−テト
ラクロ口エタンの3対2重量比の混合溶媒を使用して3
0℃で行なった。
(ハ)脂肪族1価アルコールとの反応、(口)で得た多
孔質粉末ポリホスホネートを14のガラス製ナス型フラ
スコに150g入れ、150℃のオイルバス中で回転、
攪拌しなから内温を120℃まで昇温した。
次いでフラスコ内を真空ポンプで真空にした後、メタノ
ール蒸気を75mmHgまで吸引させ回転攪拌を続けた
30分後内温141℃、真空度90mmH9であった。
次に加熱、回転攪拌を続けながらフラスコ内を減圧にし
発生した塩化水素および残存するメタノールをフラスコ
外に除去した。
上記操作を4回繰り返し、その度毎にポリホスホネート
中の含有塩素量および極限粘度〔η〕を測定したところ
、第1表に示す結果が得られた。
塩素含量は極端に減少し、〔η〕はほとんど低下しなか
った。
実施例 2 実施例1で得られた多孔質ポリホスホネートを用い、メ
タノールをエタノールに変えて実施例1と同様に処理を
行なった。
第2表に示すごとく、塩素合量は急激に減少し〔η〕は
変らなかった。
比較例 1 1lの反応フラスコにフエニルホスホン酸ジクロライド
195.0g、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スルホ
ン256.5g、1,1,2.2−テトラク口口エタン
(以下TCEと略す)568gおよび無水塩化マグネシ
ウム0.3gを入れ、TCE還流下に加熱攪拌し、15
時間反応させると粘稠なポリホスホネート溶液が得られ
た。
このポリホスホネートの溶液の一部を取り減圧加熱乾燥
より回収したポリホスホネートの〔η〕は0.400、
塩素含量は0.29wt%であった。
上記ポリホスホネート溶液にポリマーに対して、3wt
%のメタノールを添加し、130℃で5時間加熱攪拌し
た。
加熱中、反応物を採取し上記と同様にして〔η〕を測定
したところ、第3表に示す如く著しく〔η〕が低下した
実施例 3 (イ)多孔質ポリホスホネート固体の製造3lのガラス
製反応フラスコ中にクエニルホスホン酸ジクロライド6
82.5g、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スルホン
876.1g、トルエン1400nlおよび無水塩化マ
グネシウム0.39gを仕込み、溶媒の還流下に7時間
加熱、攪拌した。
得られたポリホスホネート溶液を25℃に冷却すると、
溶媒を約30%含んだポリホスホネートの固相と、溶媒
相とに分離した。
固相部から少量採取し、充分乾燥したポリホスホネート
の極限粘度〔η〕は、0.132dl/gであった,次
いで溶媒を約30%含有したポリホスホネートを窒素雰
囲気下で粉砕し、その500gを34のガラス製ナス型
フラスコに仕込み、20nnHgの減圧下回転攪拌しな
がら、バス温160Cで加熱し、固相状態で重合を進行
させた。
3時間経過した後、発泡して多孔質固体となったポリホ
スホネートが350g得られた。
回収された多孔質ポリホスホネートは、トルエン残量1
0ppm以下であり、〔η〕は0.40dl/g、塩素
含量は0.30重量%、見掛比重は0.30g/mlで
あった。
(口)脂肪族1価アルコールとの反応 500Llのナス型フラスコに上記多孔質ポリホスホネ
ート固体を75g充填し、実施例1と同様にして、15
0Cのオイルバス中で回転攪拌させながら、1時間毎に
メタノール蒸気を0.25.9ずつ注入した。
その間、ポリホスホネートの塩素量と〔η〕を測定した
ところ第4表に示すごとく含有塩素量は減少し、〔η〕
は変化しなかった。
実施例 4 500mlのナス型フラスコに実施例3で得た多孔質ポ
リホスホネート固体を75g充填し、メタノール28g
を噴霧した後、常温で6時間回転、攪拌を継続した。
その間ポリホスホネートの塩素量と〔η〕を測定したと
ころ第5表に示すとおり含有塩素は低下し、〔η〕は変
らなかった。
品質試験 実施例3(イ)で得られた多孔質ポリホスホネート固体
を実施例1と同様の方法でメタノール処理したところ、
〔η〕が0.40dl/g塩素含量0.08重量%のポ
リホスホネートが得られた。
このものをクロロホルムに溶解し、SUS−32の試験
片(10X30X20mm)を投入して25℃で空気中
2日間放置したが錆は発生しなかった。
別途、実施例3(イ)で得られた多孔質ポリホスホネー
ト固体をメタノール処理しないで、そのままクロロホル
ム中に溶解し、この中へ上記と同じSUSの試験片を投
入し25℃で空気中2日間放置したところ、試験片全面
に赤褐色の錆が発生した。
更に実施例3(イ)で得られた多孔質ポリホスホネート
の乾燥品をパイレツクス製50nlの試験管中にて、2
80℃、1imHg減圧下に12時間加熱溶融した後、
冷却して得られた固化物を、10倍量のクロロホルムで
希釈すると、ゲル状の浮遊物が多量に認められたのに対
し、実施例3(口)で得た多孔質ポリホスホネートを同
様に試験したところ、ゲル状の浮遊物はほとんど認めら
れなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(I),(I),(IIおよぴ(IIで示さ
    れる化合物からなる群より選ばれる1種若しくは2種以
    上の芳香族ジオールと一般式(5)で示される1種若し
    くは2種以上のりん化合物(但し、式中、Aは酸素原子
    または硫黄原子を、Yはアルキリデン基、シクロアルキ
    レン基、スルホン基、カルボニル基または酸素原子を、
    Zは塩素原子、臭素原子またはアルキル基を、lはO〜
    5の整数を、mは0〜4の整数を、nは0〜3の整数を
    それぞれ表わす。 )とを重縮合反応させて得られるポリホスホネートを多
    孔質固体状で脂肪族1価アルコールと反応させることを
    特徴とする高品質ポリホスホネートの製造方法。
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