JPS5847194Y2 - 入替雨戸付窓構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は雨戸を附した窓その他の開口部の構造に関す
る。

雨戸は地域の気候の特性により、その必要性に合せて気
象変化に対応して防護し、外気より断熱し、又外から見
られないように遮蔽の目的に使われ、その構造としては
積雪地において内雨戸が使われる。

内雨戸の場合は開閉は容易であり障子の開閉を伴わない
で室内から操作できるが、外部からの障子の防護が全く
できない。

外雨戸の場合は障子を開けて雨戸を戸袋より引出さねば
ならないので室内からの操作が面倒なため又室内の暖気
を逃がさないようにするため外部より開閉することもあ
るが、外部からの風雨時の防護には適する。

この考案は内雨戸、外雨戸の両者の長所を備えた窓その
他の開口部の構造を提供することを目的とするものであ
る。

この考案は窓の障子の内部側及び外部側の開口枠に夫々
の上下枠に雨戸の案内を設けると共に戸袋内の内部側、
外部側間を雨戸を該案内位置まで移動可能となしたもの
である。

以下図面に従ってこの考案の実施例について説明する。

第１図は雨戸のある引違い窓の内観図である。

窓は枠１が建屋の躯体２の外側に取付けられ構成せられ
る。

３は内部障子、４は外部障子、５は戸袋で１あって戸袋
５が取付けられた建屋のこの部分は通常壁を設けである
が、場合により開口としあるいは又開閉可能として雨戸
を室内より操作可能とする。

第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図、第３図は第１図の
Ｂ−Ｂ拡大断面図である。

内部障子３は短根６、召合せ框７、上框８、下框９によ
り枠組みされ、グレージングビード１０により硝子１１
を保持し、下框９には戸車９−１が装着され、召合せ框
７にはその内側面よりへこんだ条溝によって平架７１が
形成せられている。

外部障子４は短根１２、召合せ框１３、上框１４、下框
１５により枠組みされ、グレージングビード１６により
硝子１７を保持し、下框１５には戸車１５−１が装着さ
れている。

枠１は型枠２１，２２、上枠２３、下枠２４により枠組
みされて躯体２に固定されている。

型枠２２は締結具２５を介して躯体２に固定することも
できる。

（第４図第５図参照）。

第４図は第２図のＣ−Ｃ断面図である。

戸袋５は上板２６、底板２７、鏡板２８、側板２９によ
り構成されるが鏡板２８は側板２９端に固定されると共
に支柱３１に固定されている。

支柱３１及び鏡板２８は上板２６、底板２７に固定され
ている（図示せず）。

上板２６、底板２７は袋枠２２及び側板２９に夫々の小
ねじ孔を挿通してタッピングねしく図示せず）をタッピ
ングホール３２にね・し込み固定され、上板２６、底板
２７、側板２９は躯体２に固定されている。

底板２７の偶には三角の戸袋ガイド２７−１が固定され
ている。

雨戸３３は後に作用の説明で明かなように外部側と内部
側において中戸とふた戸が入替るから同一のものが二枚
であって、雨戸枠３４によりパネル板３５が四周を固定
され内部側に断熱性ある化粧板３６が貼付は固定されて
いる。

雨戸枠３４の下面両端には戸車３７が装着されている。

あるいは又戸車に代えスライドベアリングにしてもよい
。

上枠２３は内外部障子３，４の案内の両側に雨戸３３の
案内３８．３９が条溝により形成されていて、下枠２４
は戸車９−、．１５−１の係合するレールの両側に雨戸
３３の案内４０．４１が条溝により形成されている。

案内３９の内部側の突条３９−１及び案内４１の内部側
の段４１−１は上板２６及び底板２７にも一致して設け
られている。

袋枠２１にはパツキン４２が短根１２に当接し、パツキ
ン４３．４４が雨戸枠３４に当接するように設けられて
いる。

支柱３１にはモヘア等の植毛タイプのパツキン４５が嵌
入して雨戸枠３４に圧接可能となっており、袋枠２２に
は夫々一双の突条２２−１．２２−２間を水平方向移動
可能に先端に植毛タイプのパツキン４６を保持するスラ
イド４７が嵌入し、板ばね４８．４９が短枠２２中の係
止端を基準にして弾撥附勢して、スライド４７のパツキ
ン４６がパツキン４５に圧接可能となっている。

スライド４７の先端は両側に斜板４７−１を形成してい
る。

袋枠２２の内部側条溝には植毛タイプのパツキン５１が
嵌め込まれている。

板ばね４９はバンガー５０とスライド４７に夫々固定さ
れ、バンガー５０は竪枠２２内の突条端に係止されてい
る。

したがってスライド４７は突条２２−、．２２−２間を
吊り下げられて移動可能となっている。

袋枠２２はパツキン５２が係止され短根６と当接するよ
うになっている。

以上のとおりに構成されたこの考案の実施例の作用につ
いてのべると、雨戸３３は第２図に実線で示されている
外部側に閉めた状態と、二点鎖線で示す内部側に閉めた
状態と、開けた状態がとられる。

第２図に実線で示す位置より雨戸３３を開けるには通常
の雨戸の如く、内部障子３を開けて、第２図において右
側の中戸となっている雨戸３３を右方に附勢すると雨戸
３３は戸車３７を介して案内４０上を移動し、上部は案
内３８に導かれて底板２７に入り込む。

雨戸３３の側板２９側は戸袋ガイド２７−１により内部
側に移動する。

雨戸３３が戸袋５内に入り込むと、スライド４７は板ば
ね４８．４９の弾撥力により押出され、パツキン４６は
パツキン４５に当接する。

この雨戸３３を戸袋５中において、室内より戸袋５の開
口をとおして手をもって内部側に力を加えると戸車３７
を介して雨戸３３は底板２７上をすべり、内部側に移動
し、符号３３′で示す位置となる。

次に第２図の左側のふた戸となる雨戸３３を戸袋５に向
けて移動すると、雨戸枠３４が斜板４７−１に当り、ス
ライド４７は板ばね４８，４９に抗して押込まれ、パツ
キン４５．４６間をとおって雨戸３３が収納される。

外雨戸として雨戸３３を閉めるには前記作用と逆に室内
側より戸袋５にあるふた戸の雨戸３３を第２図において
左行させると閉じていたパツキン４５．４６間は押し拡
げられ案内３８．４０に雨戸枠３４は係合する。

内部障子３を開けて、雨戸３３を左行端まで移動し、残
りの雨戸３３を閉じる。

内雨戸として使用する場合についてのべると、第２図に
二点鎖線で示す内部側で閉めた状態において、右方の雨
戸３３を右方に附勢すると雨戸３３は案内３９．４１に
導かれ、戸車３７を介して滑動して底板２７上にすべり
込む。

これを外部側に移行して残りの雨戸３３を右行して戸袋
５内に納める。

雨戸３３を閉める場合は後に開けた雨戸３３を内部側に
引くと雨戸枠３４は突条３９−１、段４１−０に当って
案内３９．４１に係合位置となり、左行すると案内３９
．４１に導かれる。

パツキン４４に当接するまで移動する。

次に残りの雨戸３３を内部側に引くと雨戸枠３４は突条
３９−、、段４１−１に当って位置が決まり左行すると
案内３９．４１に係合する。

続いて左行させると雨戸３３は閉じる。

パツキン５１は雨戸枠３４に当接し気密を保つ。

内雨戸、外雨戸としての入替は戸袋５内で底板２７上で
雨戸３３を内外部方向に移動することにより行われる。

以上の実施例においては外付サツシ構造としたが、通常
のサツシの如く建屋の躯体間に内外障子部分の枠があり
、躯体外側に接するように外部雨戸としての案内、室内
内側面に接して内部雨戸の案内として躯体間を内外部側
にわたって戸袋を設けてもよいのである。

尚又雨戸枚数が二枚を超える場合にも成立つことは明か
である。

以上のとおりこの考案の二重雨戸によれば、強風雨時は
通常の雨戸として外部雨戸とし、通常は内雨戸として室
内より容易に開閉か゛できる。

戸袋は一重雨戸分だけであるので四枚障子の場合にも特
に大きくしなくてもすみ、サツシ幅に納まる。

次にこの考案の実施態様を説明する。

鏡板２８は通常のパネル板によるほか、太陽熱熱線を透
過する材料を用い雨戸３３の外部側を選択面材料とし内
部側を蓄熱板とした太陽熱のコレクター兼蓄熱器とする
と昼間雨戸３３°は戸袋５内にあって太陽熱を蓄積し、
夜間内側戸として閉めると室内に向って放散する。

次にのべる第６図、第７図の実施態においても同様であ
ってこの場合は雨戸袋で効果が大きい。

鏡板２８をなくせば尚効果は大きい。第６図はこの考案
の他の実施例の内観図、第７図は第６図のＤ−Ｄ略断面
図である。

符号は前記実施例に対して添符号ａを用い同一部分の形
状構造の説明は省略する。

枠１ａには内外部障子３ａ。４ａが引違いに設けられ、
両側に対称位置に短枠２２ ａと戸袋５ａが設けられて
いる。

短枠２２ ａは左右において内外部障子３ ａ 、４
ａの戸当りが異なっている。

内外にわたる窓の開口部分、竪枠の部分の断面は夫々第
３図、第４図に示す図面と同しになる。

二点鎖線で示す引違いの内障子１８は附加したものであ
って断熱、防音の効果を期待できるものである。

雨戸３３ ａは開き分けて両側の戸袋５ａに納められ、
両側より閉める他、戸袋５ａ内を内外部方向に移動して
内外雨戸として作用する。

この実施例においては両側の戸袋の厚さが少くてすみ、
外雨戸として使用するときも閉めるときは窓を開けなく
てもよい利点がある。

以上各実施例において網戸は示されないが、内外部障子
の網戸を設けるときは内雨戸として開閉して通常の外雨
戸を閉めるときに網戸を開けて虫がとび込むということ
がない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は窓の内
観図、第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図、第３図は第
１図のＢ−Ｂ拡大断面図、第４図は第２図のＣ−Ｃ断面
図、第５図は第４図のイ部矢視図、第６図は他の実施例
の内観図、第７図は第６図のＤ−Ｄ断面図である。 ３・・・・・・内部障子、４・・・・・・外部障子、５
・・・・・・戸袋、２１゜２２・・・・・・短枠、２３
・・・・・・上枠、２４・・・・・・下枠、２６・・・
・・・上板、２７・・・・・・底板、２８・・・・・・
鏡板、２９・・・・・・側板、３１・・・・・・支柱、
３３・・・・・・雨戸、３８，３９・・・・・・案内、
４０．４１・・・・・・案内、４５゜４６・・・・・・
パツキン、４７・・・・・・スライド、４８．４９・・
・・・・板ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．窓の上下枠内外に同一の雨戸の係合可能な案内を備
   え、雨戸が戸袋内を内外部方向に内外部側の雨戸の案内
   位置に移動可能な戸袋を備え、同一雨戸が障子の内部側
   外部側に開閉可能とすることを特徴とする入替雨戸付窓
   構造。 ２、鏡板を太陽熱熱線を透過する材質とし外側板を太陽
   熱コレクターとして選択吸収面材料とし、内部側を蓄熱
   板を備えた雨戸となしたる実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の入替雨戸付窓構造。 ３、鏡板のない実用新案登録請求の範囲第２項記載の入
   替雨戸付窓構造。