JPS5847182Y2 - 車輛用ストライカの防盗装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輌の開閉体をロック装置と係合することに
より、閉止状態に保持する車輌用ストライカの防盗装置
に関する。

従来、車輌用ストライカは、第１図に示すように、ボル
ト等の締付部材７によって車体の取付パネルＡに固定さ
れ、車体に開閉自在に枢支された開閉体Ｂに装着される
ロック装置Ｅと係合することにより、開閉体Ｂを閉止状
態に保持するものである。

ところが、特にテールゲート等の開閉体の場合、車体構
造によっては、閉止時に車体の取付パネルＡと開閉体８
間に図示の如く間隙Ｃか゛形成される。

その為に、スパナ等の侵入部材りを間隙Ｃを利用してス
トライカ１が固定される取付パネルＡ内に侵入させるこ
とができ、その侵入部材りにより締付部材７を緩めてス
トライカ１を取付パネルＡから離脱させることにより、
開閉体Ｂを開放することが可能である。

強いては、車室内の荷物が盗まれたり車輌盗難の一因と
なる問題点を有していた。

本考案は、前述の問題点に着目してなされたもので、侵
入部材の締付部材に対する侵入を阻止すると共に締付部
材の締付けを堅固に行なうことが出来るようにして、確
実に防盗効果を期待できる、車輌用ストライカの防盗装
置を提供することを目的とする。

この目的に従い本考案は、車輌の取付パネルに締付部材
により固定されるストライカのベースプレートに、該締
付部材が挿通する一対の取付穴を穿設した基板と、車体
と開閉体間に形成される間隙から該締付部材の頭部に向
かって侵入する侵入部材を阻止する防壁部とを合成樹脂
によって形成したプロテクタを、該締付部材の頭部と前
記基板の取付穴間にワッシャを介在させて該ワッシャの
周縁を該取付穴の回りに当接させると共に該ワッシャの
底部を前記ベースプレートに当接するようにして該締付
部材によって共線固定したことを要旨とする。

以下、本考案の一実施例を図面の第２図乃至第５図に基
づいて説明する。

１は車体の取付パネルＡにボルト等の締付部材７により
固定される公知のストライカで、該締付部材７が挿通す
る取付穴２ａを穿設したベースプレート２に開閉体Ｂに
装着されたロック装置Ｅと係合するＵ字型の噛′合ロッ
ド３を頑丈に植設して成る。

４は前記ストライカ１のベースプレート２に前記締付部
材７により固定されるプロテクタである。

このプロテクタ４は、該締付部材７が挿通する取付穴５
ａを穿設した基板５と該取付穴５ａを覆うようにして延
出した防壁部６とを合成樹脂によって一体的に形成して
成る。

該防壁部６は、車体の取方パネルＡと開閉体Ｂ間に形成
される間隙Ｃと該締付部材７の頭部７ａとの間に位置し
て、該締付部材７の頭部７ａを前記間隙Ｃから隠蔽する
ことにより、該間隙Ｃを利用して締付部材７に向かって
侵入する侵入部材りを阻止して、侵入部材りによって締
付部材７が緩められてストライカ１が取付パネルＡから
離脱させられてしまうよう窃盗的行為を未然に防止する
ことができる。

尚、該プロテクタ４をストライカ１のベースプレートト
２に固定するには、締付部材７の頭部７ａとプロテクタ
４の取付穴５ａとの間にワッシャ８を介在させて、該ワ
ッシャ８の周縁８ａが取付穴５ａの回りに形成された凹
部５ｂに嵌入し更に底部８ｂがベースプレート２に接触
してメタルコンタクトになるように取り付ければ、振動
及び経年変化等による合成樹脂の永久撓みにより締付部
材７の緩みを防止することが出来るので、締付部材７が
簡単に緩められてしまうようなことなく締付部材７の堅
固な締付けを可能にして、ストライカ１及びプロテクタ
４をガタ付くことがないように確実に固定することがで
きて締付部材７が簡単に緩められるようなことがなく防
盗効果をより一層向上させることが出来ると共に、閉止
時における開閉体りのガタ付をも防止することが出来る
。

第６図乃至第７図は、プロテクタ４の取り付けの他の実
施態様で、ベースプレート２の取付穴２ｂに切設した切
欠部２Ｃにプロテクタ４の取付穴５Ｃに設けた突出部５
ｂを嵌合させると共に、その突出部５ｄとベースプレー
ト２とが略同一平面になるようにして、締付部材７によ
りワッシャ９を介して突出部５ｄ及び取付穴２ｂの周辺
を押えるようにしてメタルコンタクトに取り付ければ、
上述の実施例と同様に効果的である。

以上のように、本考案は、締付部材によって取付パネル
に固定されるストライカに、間隙を利用して侵入する侵
入部材を阻止する防壁部を形成したプロテクタを該締付
部材によって固定したことにより、侵入部材によって締
付部材が緩められてストライカが取付パネルから離脱さ
れる恐れがなくなり、防盗対策に多大な効果を奏するも
のである。

又、締付部材の締付けが堅固に行ない得るものであるか
ら、ストライカ及びプロテクタを確実に固定することが
できて、防盗効果をより一層向上させることが出来ると
共に、開閉体のガタ付きをも防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のストライカ取付は状態を示す側面図、第
２図乃至第５図は本考案の一実施例を示し、第２図は分
解斜視図、第３図は平面図、第４図は取付状態を示す断
面側面図、第５図は取付状態を示す要部拡大断面図、第
６図乃至第７図はプロテクタの取付けの他の実施態様を
示し、第６図は分解斜視図、第７図は取付状態を示す要
部拡大断面図である。 Ａ・・・・・・取付パネル、Ｂ・・・・・・開閉体、Ｃ
・・・・・・間隙、Ｄ・・・・・・侵入部材、１・・・
・・・ストライカ、４・・・・・・プロテクタ、６・・
・・・・防壁部、７・・・・・・締付部材、８，９・・
・・・・ワッシャ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌の取付パネルに締付部材により固定されるストライ
   カのベースプレートに、該締付部材が挿通する一対の取
   付穴を穿設した基板と、車体と開閉体間に形成される間
   隙から該締付部材の頭部に向かって侵入する侵入部材を
   阻止する防壁部とを合成樹脂によって形成したプロテク
   タを、該締付部材の頭部と前記基板の取付穴間にワッシ
   ャを介在させて該ワッシャの周縁を該取付穴の回りに当
   接させると共に該ワッシャの底部を前記ベースプレート
   に当接するようにして締付部材によって共線固定したこ
   とを特徴とする車輌用ストライカの防盗装置。