JPS5847115Y2 - 組立式水槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一定形状をした単位パネルを順次相互に連綴
組合わせて構成する組立式水槽の改良に関する。

最近、この種水槽において断熱保温性やパネル表面にお
ける結露防止の要望が多く、その為にパネルの片面を保
温材で被覆したものを使用しているが、係るパネルは連
綴ボルトやステーや給排水口等の取付部におけるシール
性、保温性、取付は作業性等に問題が残り、現在これら
の問題解決に苦慮している状態である。

本考案はこの様な点に鑑み、連綴ボルトやステーや給排
水口等の取付部におけるシール性を簡便な構造で向上さ
せうる組立式水槽を提供せんとするものである。

以下、本考案実施の一例を図面に基づき説明すれば、水
槽Ａは一定形状をした単位パネル１を順次相互に連綴組
合わせて六方を囲った密閉状に構成し、各単位パネル１
は従来品と同様、周縁に起立縁２を一体形成し、片面に
合成樹脂発泡体などからなる保温材３を一体に接着被覆
すると共に、保温材３の外表面を被う表面板４を一体に
設けてなる。

耐して、連綴ボルト５の取付部イやステー６の取付部口
及び給排水ロアの取付部ハに相当する部分の保温材３を
表面板４と共に各々＝ＶＩＪ リ貫き切欠し、この切欠
部８にキャップ９を嵌挿し、その連綴ボルト５やステー
６や給排水ロアをキャップ９に貫通させナツト１０でキ
ャップ９と共に締結固定する。

切欠部８は保温効果を損なわず且つ連綴ボルト５等の取
付は作業に支障を来たさない程度の大きさに各取付部１
９口、への保温材３と表面板４を例えば円形に刺り貫き
切欠して形成するものである。

キャップ９は切欠部８の形状大きさに合わせて例えば円
筒状に形威し、且つその長さは表面板４を含む保温材３
の厚と同しかやや短かく形成する。

そして、その一端に切欠部８の口縁８′を被掩するフラ
ンジ９′を形成し、他端を有底９″状に形成して連綴ボ
ルト５やステー６や給排水ロアを貫通させる孔１２を開
穿してなる。

本考案は斯様に、片面を保温材３で被覆した単位パネル
１を組合わせて構成する水槽Ａにおいて、連綴ボルト５
やステー６や給排水ロア等の取付部イ９９ロ、ハ当る部
分の保温材３を刑り貫き切欠し、該切欠部８にこの切欠
口縁８′を被掩するフランジ９′を形成した有底筒状キ
ャップ９を嵌挿し、連綴ボルト５やステー６や給排水ロ
ア等を上記キャップ９に貫通させナツト１０でキャップ
９と共に締結固定するようにしたので、連綴ボルト５等
を締結すると同時に各取付部イ２２ロ、ハおける切欠部
８のシールが行なえ、簡便であると共に、シール材を貼
着するより確実強固なシール性が期待で゛きるようにな
る。

尚、キャップ９のフランジ９′下面と切欠部口縁８′と
の間やキャップ９底面と単位パネル１との間にシール材
（ゴムパツキン等）１１を介在させればより一層シール
性を向上させうろことは自明で゛あろう。

しかも、組立後の水槽にはたらく外力衝撃や温度変化に
よる熱膨張差、或いは経年変化による接着剤の劣化によ
って保温材乃至表面板が単位パネルから剥離するのを防
止できるばがりが、保温材乃至表面板をより強固に単位
パネルに定着させることが出来、長期に亙って初期の断
熱保温効果を維持できると同時に、保温材そのものを厚
くすることが出来る。

又、本案水槽は上述のように構成したので、連綴ボルト
等の各取付部における見映えが向上し、商品的価値をも
向上させうる効果がある。

依って、所期の目的を遠戚し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示し、第１図は縦断側面図、
第２図は要部（連綴ボルトの取付部）の拡大断面図、第
３図はステーの取付部における拡大断面図、第４図は給
排水口の取付部における拡大断面図である。 図中、Ａは水槽、１は単位パネル、３は保温材、５は連
綴ボルト、６はステー、７は給排水口、８は切欠部、９
はキャップ、９′はフランジ、イ２２ロ、ハ各取付部で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面を保温材で被覆した単位パネルを組合わせて構成す
   る水槽において、連綴ボルト、ステー、給排水口等の取
   付部に当る部分の保温材を削す貫き切欠し、該切欠部に
   この切欠部口縁を被掩するフランジを形威した有底筒状
   キャップを嵌挿し、連綴ボルト、ステー、給排水口等を
   上記キャップに貫通させ取付けるようにした組立式水槽
   。