JPS584648Y2 - 組み立てコンクリ−ト成型枠用の接合位置決め用ガイド金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案代組み立てコンクリート成型枠用の接合位置決め
用ガイド金具に関する。

構築物、特にコンクリート製品の成型枠を取り扱い易い
ように分解式としたとき、それを組み立て、接合位置を
定めて正確に各部分を組み立てるには綿密な注意を必要
とし、特にその接合する部位が容易に手の届かない狭い
場所にあったり、複雑な形状の奥にあって接合位置のチ
ェックに困難を感じるような場合、その各部分の組み合
せの位置決めは成型枠の正確な組立て、従って均一な規
格品の生産と作業能率の向上の点から極めて重要である
。

本考案は、このような組立式のコンクリ−）１１＆型枠
の数分割された部分を組立てる際に、該型枠の分割部分
同志が所定の位置で接合され正確な成型枠が構成される
ように型枠の分割各部分の接合個所に取り付は固定され
た、一対の雌部材と雄部材とを構成要素とする接合位置
決め用ガイド金具であり、型枠を主体としていえば、コ
ンクリート成型用型枠を二分割以上の複数部分に分割し
、各分割部分の対応する接合部分にそれぞれ円錐形又は
截頭円錐形状の頭部１と固定用軸部２からなる雄部材Ａ
及び上記雄部材の頭部の傾斜角αとほぼ同一の内面傾斜
角ａ′の円錐形又は截頭円錐形の中空部３を有するナツ
ト形状部４よりなる雌部材Ｂを取り付は固定した、コン
クリート成型用型に関するものである。

以下、本発明を図面と共に例を挙げて説明する。

第１図は本考案の位置決め用ガイド金具（以下単にガイ
ド金具という）のイ雄部材Ａ及び０雌部材Ｂの正面図で
あり、第２図イ９口はそれぞれその斜視図である。

雄部材Ａは図に示されたように截頭円錐形（又は円錐形
）の頭部１と取付用の軸部２を有し、頭部は傾斜角αの
テーパーを有している。

雌部材Ｂはナツト状部４と上記の傾斜角αと実質的に同
一の内面傾斜角α′ を有する截頭円錐形（又は円錐形
）状の中空部３より構成されている。

第３図はこのガイド金具を係合部分又は被係合部分に取
り付けた状態を正面図で示したもので、イは雌部材Ｂを
係合部分５（又は被係合部分）に溶接固定した状態を示
し、係合部分５には雌部材の中空部の底径より太き目の
穿孔７を接合部と中空部のセンターに合せて打ち抜いて
いる。

口は雄部材Ａを被保合部分６（又は保合部分）に接合部
と雄部材の軸部のセンターに合せて穿孔して雄部材の軸
部２を挿入して溶接固定した状態を示す。

ハは該雄部材Ａを取り付けた被係合部分６に雌部材Ｂを
取り付けた保合部分５を接合した状態を示している。

第３図においては接合する係合部分及び被係合部分が上
下関係の場合を示したが、もちろんこれが垂直で水平関
係の場合でも同様に容易に接合し得ることはもちろんで
ある。

又、この例では雄部材を被保合部分に取付けた例を示し
ているが、逆に雌部材を逆にして被係合部分に取り付け
て、雄部材を逆にして係合部分に取り付けることによっ
ても両者を容易に接合することができる。

本考案の組み立てコンクリート成型枠用の接合位置決め
用ガイド金具は上記のようにその主部が円錐形状又は截
頭円錐形状であり、雄部材を雌部材に嵌合する場合雄部
材のセンターの位置は雌部材の中空部の底部径の範囲内
であるため、通常用いられるガイドピンに較べて相当の
許容範囲があるので、極めて容易に嵌合して正ししセン
ターの位置にそれぞれ位置決めすることが行われる利点
があり、位置決めの困難な組み立てコンクリート型枠の
分解部分の組み立て、分解に極めて優れた効果を発揮す
ることができる。

ヌ１本考案のガイド金具は通常上記のように組み立て又
は取り脱し自在な成型枠の分割部分に取り付けて使用す
るので、組み立て又は取り脱しか自在にできることが特
徴であるが、これを固定させた形で使用するときは例え
ば雄部材Ａの頭部を雌部材の高さより長く露出させてそ
の部分１３にねじ山を切り、この部分にナツトを螺着さ
せることによって係合部分５と被係合部分６を密着固定
させることも可能であり、永久組立ての構築物又は成形
枠用の位置決め用として使用することも可能である。

次に本考案の組み立てコンクリート成型枠用の接合位置
決め用ガイド金具の使用例としての一例として例えば組
み立てボックスカルバート用コンクリート型枠に用いに
例を示す。

このような構築物用の型枠は通常その重量が大きく、か
つ成型物自体の脱枠等の便利さから、通常三分割ないし
は四分割にノックダウン式に分割したものを組み立て又
は脱枠して使用しているが、本例においては第４図の斜
視図に示すように外枠の側板を二分割して外枠側板８，
９、内枠の側板１０及び底板１１の四分割した例であり
、底板１１の所定の場所に外枠の側板８，９及び内枠を
接合固定するために底板１１の所定の場所に本考案の金
具雄部材Ａをそれぞれ溶接固着させ、側板８，９の底部
外フランジ部８’、９’及び内枠の内方フランジ部１０
′の所定の場所に上記の底板の雄部材Ａの所定の場所と
センターを合せて正確に雌部材Ｂをそれぞれ溶接固着さ
せることによって構成された例である。

上記のような構成であるため、このボックスカルバート
用の型枠は簡単に外枠からでも内枠からでも組立て自在
であり、たとえ外枠が組み立てられた場合でも外側から
内枠を簡単に底板の所定の位置に組み立て、型枠を構成
することが可能でありしかも正確でニ定の形状を保持し
た型枠の組之てか可能であり、又脱枠して成形物を取り
出す場合も外枠の側板からでも、内枠の側板の部分から
でも容易に取り脱しか可能であり、そのために作業能率
を著しく向上せしめることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のイ接合位置決め用ガイド金具の雌部材
Ｂ及び口は同雄部材Ａのそれぞれ正面図、第２図イ及び
口は第１図の雌部材Ｂと雄部材へのそれぞれ斜視図を示
す。 第３図イ９口、ハはそれぞれ本考案のガイド金具・ｃｒ
Ｊｊ１部材を係合部分に、同雄部材を被係合部分に固着
せしめた状態及び同固着させた係合部分と被係合部分と
を接合させた状態の正面図を示し、第４図は本考案のガ
イド金具を四分割したボックスカルバート用コンクリー
ト成型枠にそれぞれ取り付けた状態を示す斜視図である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被係合部分又は係合部分の何れかの接合部分に取り付は
   固定される円錐形又は截頭円錐形状の頭部と固定用軸部
   よりなる雄部材とこれに接合する対応部分に取り付は固
   定される上記雄部材の頭部の傾斜角とほぼ同一の内面傾
   斜角の円錐形又は截頭円錐形状の中空部を有するナツト
   形状の雌部材よりなる組み立てコンクリート成型枠用の
   接合位置決め用ガイド金具。