JPS584646Y2 - 角ノミ機の角ノミ取付角設定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 現在、角ノミ機において、スピンドルケースの下端に角
ノミを直接又は、スリーブを介して間接的に左右回転可
能にかつ、蝶ボルト等により弛・締自在に取付け、角ノ
ミにより平納札及びアリ納札又は、カマ柄孔を力旺可能
に構成したものは実施されている。

本考案は、上述角ノミ機における角ノミ取付角設定装置
に関するものであって、半相孔加工位置から、アリｈ孔
及びカマ納札を加工可能ならしめるべく、角ノミを左右
回転可能に設けたセットホルダーの切欠面に調節ねじを
螺進・退自在に螺合配置することによって、角ノミの左
右回転角度を可変的にかつ、一定角度に設定しうろこと
を目的とするものである。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述すれば、
先ず角ノミ機ａは第１図、第２図において、中空をなす
本体１にモータケース２とスピンドルケース３が固定し
てあり、該本体１とスピンドルケース３に軸受けされて
いるスピンドル４は、モータ５の軸５ａと減速付ギヤ伝
達機構６で連動連結されて駆動回転されると共に、上記
スピンドルケース３の下端円筒部３ａに、角ノミ７を直
接又は、図示例の如く同体をなすように嵌着したスリー
ブ８を介して嵌挿し、上記スピンドル４により駆動され
るように関連ずけてあり、又上記円筒部３ａの周方向へ
穿設した長孔９から挿入される止ねじ１０がスリーブ８
に螺着してあって、角ノミ７はスリーブ８と同体で長孔
９の有効長さの範囲内で左右回転可能となって唱り、更
に、角ノミ７の左右回転角度は、上記スリーブ８の周面
に設けられて、スピンドルケース３に穿設しである窓孔
１１から表示される角度目盛板１２によって表示される
と共に、スピンドルケース３に螺合貫通した蝶ボルト１
３により、角ノミ７は弛・締されて、設定される取付角
に固定可能に構成されている。

かくして、本考案の角ノミ取付角設定装置すは、第１図
乃至第３図Ａ、Ｂ、Ｃにおいて、上記スピンドルケース
３の下端円筒部３ａ内部において、スリーブ８の一側に
欠内部８ａを平面的に形成し、一方円筒部３ａの一側に
穿設した取付孔１４，１４に回転可能に嵌挿して円柱形
状のセットホルダー１５を、一端は外側へ突出させて回
転操作可能にかつ、スリーブ８の軸方向と直角に配置し
、その外周面１５ａと上記欠甲部８ａが平行に当接して
スリーブ８及び角ノミ７の回転が阻止されるようにする
と共に、該セットホルダー１５の上記外周面１５ａを除
く他の外周にはアリ角設定用切欠面１６と、カマ角設定
用切欠面１７を周方向へ変位させて平面的に欠除形成し
、上記欠内部８ａに対して、セットホルダー１５の回転
により、上記外周面１５ａと、アリ角及びカマ角設定用
の各切欠面１６．１７は選択的に対向可能にかつ、アリ
角及びカマ角設定用切欠面１６．１７は、上記外周面１
５ａと欠内部８ａが平行に当接して角ノミ７が固定され
る平桐孔加工位置から左右方向へ任意所望角度だけ回転
を許容するように設けてあり、又セットホルダー１５の
外周には、ばね受は溝１８が設けてあって、一端をスピ
ンドルケース３にビス１９止めした板ばね２０の自由端
を弾接し、上記欠内部８ａに対して、上記外周面１５ａ
と、アリ角及びカマ角設定用の両切欠部１６，１７を夫
々位置決め可能に節度感を与えである。

そして又、セットホルダー１５には、上記アリ角及びカ
マ角設定用の切欠部１６．１７から夫々突出する如く調
節ねじ２１．２１．２２．２２が夫ｈ２本ずつ貫通形成
したねじ孔２３，２３．２４゜２４に螺進＝退自在に螺
合配置しである。

即ち、この調節ねじ２１．２１．２２．２２は、第３図
ＢＣに示す如く、角ノミ７と共にスリーブ８を左右方向
へ回転した時、欠内部８ａが当接する配置に設けてあっ
て、上記切欠面１０又は１７からの突出量を調節するこ
とによって、角ノミ７の左右回転角α、α及びβ、βを
可変的に一定に調節可能に設けたものであって、その調
節ねじ２１，２１．２２．２２は、セットホルダー１５
が支持されているスピンドルケース３における円筒部３
ａの外側に開口しである透孔２５から螺進・退操作され
るようにして構成されている。

ここで、上記調節ねじ２１，２１．２２．２２によって
一定に調節位置決めされる角ノミ７の上記回転角α、α
、β、βは、第５図、第６図に示す如く被加工材Ｗに加
工されるアリ納札２６とカマ柄孔２７の夫にの加工角度
α′、α、メ、β′と一致させである。

尚第４図において、２８は被加工材Ｗに加工される半相
孔を示す。

而して上記構成において、角ノミ７は蝶ボルト１３によ
る緊締を解いた状態でスピンドルケース３の長孔９の有
効長さの範囲内で止めボルト１０を把持して左右に回転
自在であるから、セットホルダー１５の外周面１５ａを
スリーブ８の欠内部８ａと当接した第１図、第３図Ａの
状態では角ノミＩの回転は阻止されるので、この状態で
蝶ボルト１３により固定して第４図に示す如く被加工材
Ｗに１，２の順番で半相孔２８を加工できる。

次ぎに、蝶ボルト１３による緊締を解いた状態でセット
ホルダー１５を回転して、スリーブ８の欠内部８ａに対
して、アリ角設定用切欠部１６を第３図Ｂに示すように
対向させ、又はカマ角設定用切欠部１７を第３図Ｃに示
すように対向させると、スリーブ８は角ノミ７と共に、
左右方向へ回転できるが、欠内部８ａの端部が調節ねじ
２１゜２１に又は、２２．２２に当接するので、角ノミ
７は夫り左右にα、α、又はβ、β角度だけ変位して位
置決めされる。

従って、上記角度α、α又はβ、βをア１Ｊｆｆｉ孔及
びカマ柄孔の加工角度α′α′又はβ′、β′になるよ
うに調節ねじ２１，２１又は２２．２２の切欠部１６．
１７からの露出量を予め調整しておけば１．角ノミ７の
取付角は上述のようにして容易に設定することができる
。

又、調節ねじ２１，２１．２２，２２を任意に螺進・退
操作すれば、上述左右回転角α、α、β。

βを任意に設定することができる。

以上説明したように本考案に係る角ノミ取付角設定装置
によれば、セットホルダー１５の外周面１５ａとスリー
ブ８に設けた欠内部８ａが当接して角ノミ７０回転が阻
止される所謂半相加工位置から、角ノミを左右５回転可
能にセットホルダー１５に設けた複数個の切欠部１６．
１７に夫々調節ねじ２１．２１．２２．２２を螺進・退
自在に設け、該各調節ねじ２１．２１．２２．２２と上
記欠内部８ａの一部が当接して角ノミ７の左右角度位置
を設定可能に構成したものであるから、角ノミ７を半相
孔加工位置から左右に回転、して、アｌＪ４’ｌ’ｌ孔
及びカマ納孔加工位置に設定する場合の角ノミ取付位置
設定を簡単かつ、容易にできると共に、調節ねじ２１，
２１又は、２２．２２を任意に螺進・退操作することで
、角ノミ７の左右回転量を任意に調節できるから、角ノ
ミ７の左右回転角を可変的となし得て、各種角度のアリ
納札及び力＝ｆｆｉ孔加工が可能となりかつ、調節ねじ
２１゜２１．２２，２２は一度設定すれば、角ノ建を常
に一定角度に位置決めでき、又調節ねじを設けたことに
より１．アリ角又はカマ角設定用の切矢面１６．１７を
ラフに加工できるので製作は容易で安価に提供できる等
の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る角ノミ取付角設定装置を備えた角
ノミ機を一部断面して示す側面図、第２図は同角ノミ機
の主要部を示す正面図、第３図Ａ。 Ｂ、Ｃは第１図における■−■線矢視横断面図を夫々示
したものでＡはその角ノミ千納孔加工状態、Ｂはその角
ノミアリ桐孔加工状態、Ｃはその角ノミカマ柄孔加工状
態、第４図、第５図、第６図は平柄孔、アリ柄孔、カマ
柄孔加工状態を夫々示した被加工材の各平面図である。 ａ・・・・・・角ノミ機、ｂ・・・・・・角ノ□取付設
定装置、３・・・・・・スピンドルケース、７・・・・
・・角ノミ、８・・・・・・スリーブ、８ａ・・・・・
・欠円部、１３・・・・・・蝶ボルト、１５・・・・・
・セットホルダー、１５ａ・・・・・・外周面、１６・
・・・・・アリ角設定月切矢面、１７・・・・・・カマ
角設定用切欠面、２１，２２・・・・・・調節ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スピンドルケース３の下端に回転可能にかつ、蝶ボルト
   １３等により弛・締自在に角ノミ７を保持してなる角ノ
   ミ機ａにおいて、前記角ノミ又は角ノミと同体をｉすス
   リーブ８の一側に欠除形成した欠内部８ａと外周面１５
   ａを当接して角ノミの回転を阻止すると共に、上記外周
   面以外の外周部に夫々形成゛した複数□個の切欠面１６
   ．１７を選択的に上記欠内部と対向させて角ノミを左右
   回転可能とするセットホルダー１５を前記スピンドルケ
   ースに回転操作可能に取付け、該セットホルダーには、
   各切欠面から突出させて前記欠内部と当接可能に調節ね
   じ２１，２１．２２．２２を螺進・退自在に取付けて成
   ることを特徴とする角ノミ機の角ノミ取付角設定装置。