JPS5846236B2 - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

感圧性接着剤組成物

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JPS5846236B2
JPS5846236B2 JP55028440A JP2844080A JPS5846236B2 JP S5846236 B2 JPS5846236 B2 JP S5846236B2 JP 55028440 A JP55028440 A JP 55028440A JP 2844080 A JP2844080 A JP 2844080A JP S5846236 B2 JPS5846236 B2 JP S5846236B2
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adhesive
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伊佐雄 宗
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 この発明は粘着性アクリル系ポリマーの架橋剤としてア
クリル系イソシアネートプレポリマーを用いた感圧性接
着剤組成物に関する。
感圧性接着剤は包装用、封缶用、文具用、結束用、ラベ
ル用などの各種目的で用いる感圧性接着テープ、感圧性
接着シートなどとして広く利用されており、とくに粘着
性アクリル系ポリマーを主体とした感圧性接着剤は広範
囲の接着特性が得られることから近年多く用いられるよ
うになってきた。
ところでこの種の接着剤は一般に凝集力が不足し、とく
に高温で接着剤が流れたり被着体に接着剤が残る問題が
あることから、従来接着剤中に適宜の架橋剤を配合して
この架橋剤によってポリマーを架橋させることにより凝
集力を向上させる方法が採用されている。
そしてこのような架橋剤としてはその反応性の面から有
機ポリイソシアネート化合物がもつとも好適なものとし
て汎用されている。
ところがかかる架橋剤を用いた感圧性接着剤はその接着
特性が必らずしも満足すべきものとはならず、とくに高
温における接着性が悪くなっていわゆる感温比特性に劣
る欠点があった。
この発明者らは、この種の接着剤の広範囲な研究におい
て、上記従来の架橋剤では粘着性アクリル系ポリマーと
の分子構造が本質的に相違するため上記ポリマーに対す
る相溶性が悪く、多量使用のときは白濁、沈澱したり、
また少量使用のときでも外見上溶解していてもミクロ的
にみると溶解していないことが多く、結果として架橋が
不均一になって接着特性を損なうものであると考え、粘
着性アクリル系ポリマーに対して良好に相溶しかつ反応
性のよい架橋剤を探究することによって前記欠点を回避
するべく鋭意研究を続けた結果、遂にこの発明を完成す
るに至ったものである。
すなわちこの発明は分子内にインシアネート基と反応す
る官能基を持った粘着性アクリル系ポリマー100重量
部に上記ポリマーの架橋剤としてアクリル系イソシアネ
ートプレポリマー0.5〜30重量部を配合してなる感
圧性接着剤組成物であって、かつ上記プレポリマーはイ
ンシアネート基と反応する官能基を1分子当たり平均1
.7〜5.0個有する低分子量アクリル系共重合体に有
機ジイソシアネート化合物を上記共重合体の官能基に対
してイソシアネート基が約2倍当量となる割合で反応さ
せて得られるものであることを特徴とする感圧性接着剤
組成物に係るものである。
このようにこの発明においては架橋剤としてその基本骨
格が粘着性アクリル系ポリマーと類似する特定のアクリ
ル系イソシアネートプレポリマーを使用したものであっ
て、この架橋剤は上記ポリマーに対する相溶性がよく、
またその分子量も従来用いられてきた通常の有機ポリイ
ソシアネート化合物に較べて比較的大きいため接着特性
に対する悪影響がほとんどなく、ために凝集力と接着力
とに共にすぐれ、感温比特性が高度に改善された感圧性
接着剤組成物を得ることに成功したものである。
この発明において適用される粘着性アクリル系ポリマー
としては、分子内にインシアネート基と反応する官能基
を持つものであればよく、従来公知のものを広く適用で
きる。
すなわち一般にアクリル酸アルキルエステルを生モノマ
ーとし必要に応じて上記モノマーと共重合可能な他のモ
ノマーを併用しかつこれらモノマーとともに分子内にイ
ソシアネート基と反応する官能基を持ったモノマーを使
用して、これらを常法によって共重合させてなる粘着性
を有する高分子量のポリマーが用いられる。
上記のアクリル酸アルキルエステルとしては、粘着特性
の面からアクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、ア
クリル酸デシルなどのアルキル基の炭素数が2〜12個
の範囲にあるものが用いられる。
またこの主モノマーと共重合可能な他のモノマーとして
はアルキル基の炭素数が上記範囲外のアクリル酸アルキ
ルエステルのほか、メタクリル酸アルキルエステル、酢
酸ビニル、ビニルエーテルなどの各種七ツマ−を広く使
用できる。
なおこれらの共重合可能な他のモノマーは主モノマーと
の合計量巾約50重最多以下の割合とされる。
また分子内にインシアネート基と反応する官能基を持っ
たモノマーとしては、たとえば上記官能基として第一級
および第二級アミノ基(以下、単にアミノ基という)、
水酸基、カルボキシル基、アミド基などを有するモノマ
ーがある。
アミン基を有する七ツマ−の具体例としてはN−1−ブ
チルアミノエチルアクリレート、N−1−プチルアミノ
エチルメククリレート、N−1−ブチルアミノブチルア
クリレート、アミンエチルビニルエーテルなどが挙げら
れる。
水酸基を有するモノマーとしては2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシビニルエーテ
ルなどが挙げられる。
またカルボキシル基を有するモノマーとしてはアクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸などを挙げることができる。
さらにアミド基を有するモノマーの具体例としてはアク
リルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどが挙げ
られる。
上記イソシアネート基と反応する官能基を持ったモノマ
ーの使用割合は一般に全モノマー中0.1〜10重量多
柱度である。
使用量が少なすぎるとこの発明の適用に当たって架橋点
が少なくなって凝集力が不足し、また逆に多くなりすぎ
ると架橋過多により接着剤が固くなる傾向があって粘着
感に不足をきたすので、いずれも好ましくない。
これら七ツマ−の共重合は公知の方法に準じて行なわれ
、溶液重合、エマルジョン重合、塊状重合、懸濁重合の
いずれの重合法を採用してもよい。
とくに好適には溶液重合法を採用するのがよく、これに
よれば得られるポリマー溶液にこの発明の架橋剤をその
まま配合し、溶解させるだけで目的とする感圧性接着剤
組成物が得られるから、架橋剤の配合作業が容易となる
溶液重合に用いる溶剤としてはトルエン、酢酸エチル、
ベンゼン、メチルエチルケトン、酢酸イソブチル、メチ
ルイソブチルケトンなどの汎用溶剤が挙げられる。
共重合に当たって使用する重合開始剤としては、ベンゾ
イルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、メチルエ
チルケトンパーオキシド、アブビスイソブチロニトリル
、アブビスバレロニトリル、アゾビスシアノバレリアン
酸、アブビスシアノペンタノール、過酸化修酸なと公知
のものが広く用いられる。
またポリマー溶液の粘度を適切なものとするために、必
要に応じてラウリルメルカプタン、ブチルメルカプタン
、四臭化炭素、2−メルカプト酢酸、2−メルカプトエ
タノール、2−アミノエタンチオール、三臭化酢酸など
の公知の連鎖移動剤を使用して、粘着性アクリル系ポリ
マーの分子量を調節することもできる。
この発明において架橋剤として使用するアクリル系イソ
シアネートプレポリマーは、まず分子内にインシアネー
ト基と反応する官能基を持った低分子量アクリル系共重
合体をつくり、次いでこれと有機ジインシアネート化合
物とを反応させることによりつくられる。
上記低分子量アクリル系共重合体の調製は、般にアクリ
ル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アル
キルエステルと必要に応じてこれらと共重合可能な他の
モノマーを使用し、かつ分子内にイソシアネート基と反
応する官能基を持ったモノマーを併用して、これらを溶
液重合ないし塊状重合させることにより、またこの重合
に当たって使用する重合開始剤ないし連鎖移動剤として
とくに分子内にイソシアネート基と反応する官能基を持
ったものを選定使用することによって、行なわれる。
ここで上記官能基含有モノマー、あるいはこのモノマー
と上記官能基を持った重合開始剤および/または連鎖移
動剤とによって共重合体分子内に上記官能基を導入させ
ることができる。
粘着性アクリル系ポリマーにおいてはその粘着特性の面
から生モノマーとしてアルキル基の炭素数が2〜12個
のアクリル酸アルキルエステルを使用するが、架橋剤形
成用の低分子量アクリル系共重合体にはとくにこのよう
な特性が強く要求されるわけでliないため、主モノマ
ーとしては前述の如く広範囲のアクリル酸アルキルエス
テルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルが用
いられる。
一方各七ノマーおよび重合開始剤ないし連鎖移動剤の種
類は粘着性アクリル系ポリマーに関し触れたものとほと
んど同じである。
生モノマーに対して共重合可能な他のモノマーの使用割
合は、主モノマーとの合計量中通常約50重量幅以下の
範囲とされる。
またイソシアネート基と反応する官能基を持ったモノマ
ーの使用割合は、同官能基を持った重合開始剤および/
または連鎖移動剤を使用するかどうか、また目的とする
共重合体の分子量などを勘案した上で、共重合体分子内
に導入させるべき官能基数に応じて決められる。
しかし一般的には生モノマーおよびこれと共重合可能な
他の七ツマー100重量部に対して0.5〜40重量部
程度とするのがよい。
この量が少なすぎると共重合体分子内に所定の官能基数
を導入させにくく、逆に多くなりすぎると官能基数が過
多になるおそれがある。
重合開始剤はこれを多量に使用することによって目的と
する共重合体の分子量を低下させることができるが、こ
の場合重合発熱が犬となるから・必らずしも好ましくな
い。
したがって通常の使用量、すなわち生モノマーおよびこ
れと共重合可能な他のモノマー100重量部に対して0
.1〜2.0重量部程度でよい。
連鎖移動剤の使用は共重合体の分子量を調節するために
重要であり、一般に主モノマーおよびこれと共重合可能
な他の七ツマー100重量部に対して0.3〜20重量
部の範囲とするのが望ましい。
使用量が少なすぎると共重合体の分子量が大きくなりす
ぎて粘暇が高くなるため有機ジイソシアネート化合物と
の反応に当たり装置上問題を生じたりまた反応中にゲル
化をおこす心配がある。
逆に多く使用しすぎると共重合体の分子量が小さくなり
すぎて粘着性アクリル系ポリマーとの相溶性を損ねるお
それがある。
このようにして得られる低分子量アクリル系共重合体は
1分子中に平均1.7〜5.0個の官能基を有している
ことが必要で、その分子量は通常1.000〜30,0
00程度とされる。
官能基数が17個より少なくなると粘着性アクリル系ポ
リマーに対する架橋効果が低くなり充分な凝集力が得ら
れない。
また5、0個より多くなると有機ジイソシアネート化合
物との反応時にゲル化してしまうなどの問題がある。
分子量は相溶性ど凝集力との両面から一般に前記範囲と
されるのが好適である。
次にかかる低分子量アクリル系共重合体と有機ジイソシ
アネート化合物とを反応させることにより、架橋剤とし
てのアクリル系イソシアネートプレポリマーを合成する
ここで用いる有機ジイソシアネート化合物は遊離のイソ
シアネート基を分子内の任意の位置に2個有する。
たとえば4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
、3.3’−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、4,4′−シクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、トルイレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、
p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、4、4’−イソプロビリデンシンクロヘ
キシルイソシアネートなどがあり、これらの一種または
二種以上を使用する。
有機ジイソシアネート化合物の使用量は、低分子量アク
リル系共重合体の官能基に対して約2倍当量となるよう
にする。
低分子量アクリル系共重合体中の官能基と有機ジイソシ
アネート化合物中のイソシアネート基との当量比を約1
:2とすることによって生成物たるアクリル系イソシア
ネートプレポリマーの分子内に遊離のイソシアネート基
を導入させる。
低分子量アクリル系共重合体と有機ジイソシアネート化
合物とを反応させるには通常の方法にしたがって行なえ
ばよく、たとえば所定割合の有機ジイソシアネートを溶
剤とともに反応器に仕込み、これに所定割合の低分子量
アクリル系共重合体を単独でもしくは上記の共重合体の
粘度が高い場合は適宜の溶剤に希釈して攪拌下に滴下す
る方法で行なえばよい。
ここに用いられる溶剤としてはトルエン、ベンゼン、メ
チルエチルケトン、酢酸エチルなどが挙げられる。
反応温度および反応時間は、官能基の種類や有機ジイソ
シアネートの種類および溶剤の種類によって異なるが、
通常は室温〜150℃の範囲の温度で数時間〜数十時間
程度反応させればよい。
また反応温度の低下や反応時間の短縮化のために反応促
進触媒を用いることもできる。
その具体例としてはジブチルチンジラウレート、ジブチ
ルチンジラウレート、オクチル酸スズ、オクチル酸鉛、
モノブチルチンオキシド、ジオクチルチンジラウレート
、オクチル酸マンガンの如き有機金属化合物、N、N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、トリーn−ブチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、N、N−ジメチルベンジル
アミン、■、8−ジアザビシクロ〔5,4,6)ウンデ
セン−7の如きアミン化合物およびこれらの塩などが挙
げられる。
これらの反応促進触媒は低分子量アクリル系共重合体1
00重量部に対して0.01〜5重量部の割合で添加す
るのがよい。
この発明においてはかくして得られるアクリル系イソシ
アネートプレポリマーを架橋剤として、これを前述の粘
着性アクリル系ポリマーに配合して感圧性接着剤組成物
とする。
上記架橋剤の配合割合は粘着性アクリル系ポリマー10
0重量部に対して0.5〜30重量部とすることが必要
で、この範囲から外れると満足すべき接着特性が得られ
ない。
すなわち0.5重量部より少なくなると粘着性アクリル
系ポリマーの架橋不足となって凝集力を充分に改善でき
ず、とくに高温での接着剤の軟化がみられ、また30重
量部より多くなると架橋過多となって粘着感に乏しいも
のとなる。
なおアクリル系イソシアネートプレポリマー合成時に前
述した反応促進触媒を使用すると、かかるプレポリマー
を粘着性アクリル系ポリマーに配合したとき、上記触媒
がプレポリマーと粘着性アクリル系ポリマーとの反応促
進剤としても作用するため、粘着テープなどの生産速度
に好結果が持たらされる。
一方このような反応促進触媒はアクリル系イソシアネー
トプレポリマー合成時の使用の有無にかかわらず、粘着
性アクリル系ポリマーにプレポリマーを配合した後に添
加するようにしてもよい。
この発明の感圧性接着剤組成物にはその他目的に応じて
フェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロン樹脂、石油樹
脂などの一般の感圧性接着剤に配合される公知の添加剤
を配合することができる。
この発明の感圧性接着剤組成物を用いて感圧性接着テー
プ、シートなどの製品を得るには、たとえば合成樹脂製
もしくは変性天然物製のフィルム、紙、各稀有、金属箔
、金属化プラスチック箔、アスベスト、ガラス繊維など
の各種基材に通常の装置を用いて塗布し、短時間加熱乾
燥させればよい。
これによって凝集力および接着力にすぐれる各種製品を
得ることができる。
以下にこの発明の実施例を記載する。
以下において部および係とあるはそれぞれ重量部および
重量%を意味するものとする。
実施例 1 〈粘着性アクリル系ポリマーの調製〉 アクリル酸n−ブチル95部とアクリル酸5部とをトル
エン100部に溶解し、これを窒素気流中で徐々に攪拌
しなから内温を65℃にした。
約60分でフラスコ内を窒素置換した後、ペンジイルパ
ーオキシ11部を加えた。
約20分後に重合が始まり発熱してきたが水冷などの手
段で内温を65℃に制御した。
発熱が穏やかになってから内温を80℃まで昇温し発熱
が完全に止まった時点でトルエンを133部加えて重合
を終了した。
重合発熱時間は4時間30分であった。
このときの重合率は976饅で、また得られた粘着性ア
クリル系ポリマー溶液の固形分含量は29.3%、粘度
は160ポイズ(30℃、B型粘度計による)であった
〈架橋剤の調製〉 アクリル酸n−ブチル30部、メタクリル酸メチル70
部、N−1−ブチルアミノエチルメタクリレート14.
1部および2−アミノエタンチオール2.8部を混合し
、この混合物の30係とトルエン50部を30Qcc四
つ目フラスコに入れて窒素を流通させながら攪拌下に7
0℃まで加温した。
フラスコ内を約60分間窒素置換した後、d、d’−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.1部を加えた。
重合による発熱がやや穏やかになってから上記混合物の
残りの70係にd、d′−アゾビスイソブチロニトリル
0.2部を加えたものを滴下漏斗を用いてフラスコ内に
徐々に滴下した。
滴下時間は2時間であり、以後発熱が認められなくなっ
た時点で重合を終了した。
このときの重合率(150℃で30分間加熱乾燥後秤量
)は98.8%で、得られた低分子量アクリル系共重合
体の平均分子量(蒸気圧浸透法による)は4,800.
1分子当たりのアミノ基数(ミクロキエルダール法と分
子量より算出)は31であった。
次いで上記反応後の共重合体溶液を加熱して共沸脱水し
た後、これに4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート25.2部およびオクチル酸スズ0.1部を混入し
、80℃で4時間反応させた。
反応後のイソシアネート含量(ジブチルアミンによる定
量)は固形分換算で3係であった。
この方法で得られたアクリル系インシアネートプレポリ
マー溶液を、以下架橋剤Aと称する。
〈感圧性接着剤組成物の調製〉 前記粘着性アクリル系ポリマー溶液に、この溶液のポリ
マー100部に対してアクリル系イソシアネートプレポ
リマーが10.5部となるように前記架橋剤Aを配合し
て、この発明の感圧性接着剤組成物とした。
実施例 2〜4 〈架橋剤の調製〉 次の第1表に記載される反応原料を使用して、実施例1
に記載の方法に準じて三種の低分子量アクリル系共重合
体をつくった。
これらの重合率、平均分子量および1分子当たりの官能
基数は第1表に併記されるとおりであった。
上記方法で得た三種の低分子量アクリル系共重合体10
0部に、それぞれ下記の第2表に示される有機ジイソシ
アネート化合物と触媒ないし有機溶剤を同表に併記され
る割合で添加して、かつ同表に示される反応条件で反応
させた。
反応後の各※イソシアネート含量は同表に併記されると
おりであった。
これらの方法で得られたアクリル系インシアネートプレ
ポリマーないしプレポリマー溶液を、以下それぞれ架橋
剤B、C,Dと称する。
〈感圧性接着剤組成物の調製〉 上記方法で得た架橋剤B、C,Dを、それぞれ実施例1
において調製した粘着性アクリル系ポリマー溶液に、こ
の溶液のポリマー100部に対して架橋剤中のアクリル
系イソシアネートプレポリマーの含量が下記の第3表に
示される割合となるように配合して、この発明の三種の
感圧性接着剤組成物とした。
比較例 1 実施例1において調製した粘着性アクリル系ポリマー溶
液に、この溶液のポリマー100部に対してコロネート
L(1モルのトリメチロールプロパンに3モルのトルイ
レンジイソシアネートを付加させてなる有機イソシアネ
ート化合物)2,5部を配合して、感圧性接着剤組成物
とした。
上記実施例1〜4および比較例1に係る感圧性接着剤組
成物を使用して、これを0.025mm厚のポ4ノエス
テルフイルムに通常の被覆装置を用いて塗布し、130
℃で10分間加熱乾燥して、接着剤層の厚みが0.03
mmの感圧性接着テープをつくった。
各接着テープの接着力をJ 15−C−2107=63
1に準じて各種温度で測定した結果、および凝集力とし
てベークライト板にて荷重500g、20℃で1時間後
のクリープずれ距離を測定した結果は、それぞれ下記の
第4表に示されるとおりであった。
実施例 5〜9 〈粘着性アクリル系ポリマーの調製〉 アクリル酸2−エチルヘキシル100部、アクリル酸エ
チル20部、メタアクリル酸4部、2ヒドロキシエチル
アクリレート0.3部、l−/lzエン414部および
アゾビスイソブチロニトリル0.3部を使用して、実施
例1に記載の方法に準じて粘着性アクリル系ポリマー溶
液をつくった。
このときの重合率は98.5%で、また溶液の固形分含
量は29.6多、粘度(30°C)は150ポイズであ
った。
〈架橋剤の調製〉 実施例1〜4で調製した架橋剤A−Dのほかに、次の方
法で別種の架橋剤を調製した。
すなわちまずアクリル酸オクチル100部、アクリロニ
トリル30部、メタクリル酸1,6部、ブチルメルカプ
タン05部、ベンゾイルパーオキシド0.5部およびト
ルエン70部を用いて、実施例1に記載の方法に準じて
低分子量アクリル系共重合体溶液をつくった。
このときの重合率は99.7係で、共重合体の平均分子
量は20.000.1分子当たりの官能基数は2.1で
あった。
次に上記共重合体溶液に、この溶液のポリマー100部
に対してキシリデンジイソシアネート1.4部、オクチ
ル酸スズ0.5部および酢酸エチル100部を加え、1
20℃で5時間反応させた。
反応後のイソシアネート含量は0.45%であった。
この方法で得られたアクリル系インシアネートプレポリ
マー溶液を、以下架橋剤Eと称する。
〈感圧性接着剤組成物の調製〉 上記架橋剤E並びに実施例1〜4において得た架橋剤A
−Dを用いて、これらをそれぞれ前記方法でつくった粘
着性アクリル系ポリマー溶液に、この溶液のポリマー1
00部に対してアクリル系イソシアネートプレポリマー
の含量が下記の第5表に示される割合となるように配合
して、この発明の五種の感圧性接着剤組成物とした。
比較例 2 実施例5〜9において調製した粘着性アクリル系ポリマ
ー溶液に、この溶液のポリマー100部に対してタケ1
−4D−11ON(1モルのトリメチロールプロパンに
3モルのキシリデンジイソシアネートを付加した有機イ
ンシアネート化合物)1部を配合して、感圧性接着剤組
成物とした。
上記実施例5〜9および比較例2に係る感圧性接着剤組
成物を用いて、前記同様にして感圧性接着テープをつく
り、その接着力および凝集力を調べた結果は、下記の第
6表に示されるとおりであった。
実施例 10〜14 〈粘着性アクリル系ポリマーの調製〉 アクリル酸ヘプチル100部、酢酸ビニル20部、イタ
コン酸3部、t−ブチルアミノエチルメタクリレート0
.9部、酢酸エチル413部およびアブビスシアノバレ
リアン酸0.5部を使用して、実施例1に記載の方法に
準じて粘着性アクリル系ポリマー溶液をつくった。
このときの重合率は95.3多で、固形分含量は28.
6%、粘度(30℃)は130ポイズであった。
〈感圧性接着剤組成物の調製〉 上記方法で調製した粘着性アクリル系ポリマー溶液に、
前述の架橋剤A−Eを、それぞれ上記ポリマー溶液のポ
リマー100部に対してアクリル系イソシアネートプレ
ポリマーの含量が下記の第7表に示される割合となるよ
うに配合して、発明の五種の感圧性接着剤組成物とした
この 比較例 3 実施例10〜14において調製した粘着性アクリル系ポ
リマー溶液に、この溶液のポリマー100部に対して、
タケネートD−14ON(1モルのトリメチロールプロ
パンに3モルのイソフオロンジイソシアネートを付加し
た有機インシアネート化合物)0.8部を配合して、感
圧性接着剤組成物とした。
上記実施例10〜14および比較例3に係る感圧性接着
剤組成物を用いて、前記同様にして感圧性接着テープを
つくり、その接着力および凝集力を調べた結果は、下記
の第8表に示されるとおりであった。
実施例 15〜18 〈粘着性アクリル系ポリマーの調製〉 アクリル酸n−ブチル100部、アクリロニトリル8部
、アクリル酸5部、トルエン377部およびベンゾイル
パーオキシド1.5部を使用して、実施例1に記載の方
法に準じて粘着性アクリル系ポリマー溶液をつくった。
このときの重合率は96.4係、固形分含量は28.9
咎、粘度(30℃)は190ポイズであった。
〈感圧性接着剤組成物の調製〉 上記方法で調製した粘着性アクリル系ポリマー溶液に、
前述の架橋剤A−Dを、それぞれ上記ポリマー溶液のポ
リマー100部に対してアクリル系イソシアネートプレ
ポリマーの含量が下記の第9表に示される割合となるよ
うに配合して、この発明の四種の感圧性接着剤組成物と
した。
比較例 4 実施例15〜18において調製した粘着性アクノル系ポ
リマー溶液に、この溶液のポリマー100部に対して、
コロネートHL(1モルのトリメチロールプロパンに3
モルのへキサメチレンジイソシアネートを付加させてな
る有機インシアネート化合物)2.5部を配合して、感
圧性接着剤組成物とした。
上記実施例15〜18および比較例4に係る感圧性接着
剤組成物を用いて、前記同様にして感圧性接着テープを
つくり、その接着力および凝集力を調べた結果は、下記
の第10表に示されるとおりであった。
以上の第4表、第6表、第8表および第10表の結果か
ら明らかなように、この発明のアクリル系イソシアネー
トプレポリマーを架橋剤とした組成物によれば、従来の
通常の有機ポリイソシアネート化合物を架橋剤としたも
のに較べて高温での接着力が良好となっており、凝集力
の向上とともに接着力の改善を図れることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子内にインシアネート基と反応する官能基を持っ
    た粘着性アクリル系ポリマー100重量部に上記ポリマ
    ーの架橋剤としてアクリル系イソシアネートプレポリマ
    ー0.5〜30重量部を配合してなる感圧性接着剤組成
    物であって、かつ上記プレポリマーはインシアネート基
    と反応する官能基を1分子当たり平均1.7〜5.0個
    有する低分子量アクリル系共重合体に有機ジイソシアネ
    ート化合物を上記共重合体の官能基に対してインシアネ
    ート基が約2倍当量となる割合で反応させて得られるも
    のであることを特徴とする感圧性接着剤組成物。
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