JPS5846196A - 石膏ボ−ド用原紙の製造方法 - Google Patents

石膏ボ−ド用原紙の製造方法

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JPS5846196A
JPS5846196A JP14331881A JP14331881A JPS5846196A JP S5846196 A JPS5846196 A JP S5846196A JP 14331881 A JP14331881 A JP 14331881A JP 14331881 A JP14331881 A JP 14331881A JP S5846196 A JPS5846196 A JP S5846196A
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base paper
gypsum board
succinic anhydride
substituted succinic
pulp
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JP14331881A
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吉岡 成彦
秀人 山田
公彦 後藤
足立 善男
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Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石膏ポーPの製造に利用される石膏ボード用原
紙の製造方法に関するものであり、表層には極めて高度
の耐熱水性が具備せしめられ、裏層は吸水性および石膏
泥に対する付着性が良好であり、かつ機械的強度および
耐候性に優れた石膏ボード用原紙を、廉価に、確実に°
製造し、しかも、従来の方法に比較して抄紙用機械類の
腐蝕程度を低減させるという特質を有する製造方法を提
供するものである。
石膏ボードは、焼石膏とその他の混和材とを水練りして
得た石膏泥を芯とし、その両面を石膏ボード用原紙で被
4成板した建築用材料であって、通常表原弊と裏原紙と
の二枚の石膏ポーr用原紙の間に前記石膏泥を流し込ん
で製造されるもので、石膏が石膏ボード用原紙によって
サンドインチされた構門のものであるから、石膏と接す
る石膏ボード用原紙面すなわち裏層は、ある程度の吸水
性を有していることが必要であると同時に石膏(泥)に
対する接着性が良好であることが必要であわ、他方、石
膏ボードの外側面とな゛る原紙面すなわち表層は、美粧
効果や石膏ボード−作の作業性および得られる石膏ボー
ドに耐水強度を具備せしめる等の理由から、石膏ボード
製作時に、水の浸透が表層にまで到達することりないよ
うな強力なる耐水性を具備していることが必要である。
しかして、石膏ボード用原紙における表層に要求゛され
る耐水性は、−絞紙に要求される耐水性とは異なり、石
膏ボード用原紙を使用した石膏ボードの製造工程中で、
石膏硬化時の発熱や乾燥時の加熱赤より、石膏ボード用
原紙が高温湿潤状態に置かれるため、特に高温度下での
耐水性(以下耐熱水性と略記する)が要求される。
上述の点に鑑み、従来の、ロジンとロジン重量に対して
5〜15重量%のα、β−全β−多塩基酸、例えばマレ
イン酸やフマール酸等との付加反応物(強化ロジン)の
アルカリ石鹸の水溶液からなる所謂アルカリ鹸化型の強
化ロジン系サイズ剤を使用する石膏ボード用原紙の製造
方法に代えて、特に、耐熱水性に優れた石膏ボード用原
紙を得る目的で、高度にフマール酸を付加した強化ロジ
ンサイズ剤と両性のポリアクリルアミドとをパルプスラ
リーに併用、添加する石膏ボード用原紙の製造方法(特
公昭56−9600号公報)が提案された。
しかしながら、この強化ロジンサイズ剤と両性のポリア
クリルアミドとをパルプスラリーに併用、添加する方法
においては、同時に多量の硫酸バンドを併用しないと、
得られる石膏ボード用原紙の耐熱水性が十分ではないば
かりでなく、サイジング工程での泡立ちが激しく、作業
性が損われるという欠点を生ずるし、他方硫酸バンドの
添加量を多量にし、無機塩を多量に含有する石膏ボード
用原紙を得る場合には、該原紙の石膏泥の付着性が著し
く悪くなるという致命的な、欠点を生ずる。
また、仮台、石膏泥の付着性が特別問題とはならない表
層形成用の原料たるパルプスラリー中にのみ、前記強化
ロジンサイズ剤と両性のポリアクリルアミドとを併用し
、かつ多量の硫酸バンドを使用して多層抄き合わせ法に
より石膏ボード用原紙を得るようにしても、通常、製紙
工場の白水循環系では各層の抄紙白−水が混合すること
7カ(普通であり、また、抄き合わせ時の湿潤ウェブ中
の搾水による硫酸バンドの拡散が生ずる等のために、依
然として得られる石膏ボード用原紙における裏層には多
量の無機塩が含有されてしまい、いずれにしても石膏泥
に対する付着性の良好なる石膏ボード用原紙が得られな
いという欠点を有している。
本発明は特許請求の範囲に記載した構成とすることによ
り、極めて高度の耐熱水性を有する表層と、吸水性およ
び石膏泥に対する付着性が良好な裏層とを具備し、より
詳しくは、裏層における石膏泥に対する付着性の低下を
抑えながら、かつ極めて高度の耐熱・水性が表層に導入
されてお゛す、かつ機械的強度および耐候性等にも優れ
た性質、を有する石膏ボード用原紙を、廉価に、確実に
得ることが出来、しかも従来の方法に比較して抄紙用機
械類の腐蝕程度を低減する等の効果を有する製造方法を
提供するものである0 すなわち、本発明の石膏ボード用原紙の製造方法は、従
来の多層抄き合わせ法による特に耐、水性を必要とはし
ない通常紙の製造方法において、表層形成用の抄紙原料
として、←)炭素数12以上のアルキル基あるいはアル
ケニル基を有する置換コハク酸無水物、または該置換コ
ハク酸無水物を主成分とするアルキル基あるいはアルケ
ニル基を有する置換コハク酸無水物の混合物、および前
記置換コハク酸無水物または・置換コハク酸無水物の混
合物を水性媒体中に分散させる分散剤と、(b)パルプ
乾燥重量に対して01重量%以上の硫酸バンドと、更に
′、必要に応じて添加される(C)その他の添加剤とが
添加、混合されているパルプスラリーを使用し、少なく
とも、この表層形成用の抄紙原料と別製の裏層形成用の
抄紙原料とを用い、通常の多゛層抄き合わせ法を行うも
のであり、表層形成用の抄紙原料として前記や別の構成
のものを使用する点に特徴を有するものである。
本発明方法において、表層お、よび裏層形成用に使用さ
れる原料パルプの種類は特に限定されるものではなく、
石膏ボード用原紙の原料パルプとして最も多用されてい
る新聞故紙等の故紙パルプは勿論のこと、得られる石膏
ボーr川原紙の性状に応じてクラフトパルプ、セミケミ
カルパルプ、サルファイドパルプ、グランドパルプ、セ
ミグラン−パルプ、各種の天然あるいは合成繊維、アス
ベストやロックウール等の無機繊維等が使用し得るム また、炭素数12以上のアルケニル基を有する置換コハ
ク酸無水物は、一般には、α−オレフィン類1.内部オ
レフィン類、あるいはプロピレンまたはブテン等からの
オリゴマーと無水マレイン酸との付加反応によって得ら
れ、また、炭素数12以上のアルキル基を有する置換コ
ノ1り酸は、前記炭素数12以上のアルケニル基を有す
る置換コハク酸無水物の水素添加により容易に得られる
。本発明において使用されるアルキル基またはアルケニ
ル基置換フッ1り酸無水物は、アルキル基またはアルケ
ニル基の炭素数が12以上であることが必要であり、こ
れが12未満のものの場合には、本発明方法の目的とす
る十分な耐熱水性を具備する石膏ボード用原紙を得るこ
とが出来ない。もつともこのアルキル基またはアルケニ
ル基置換コハク酸無水物は、単一ものであっても、また
は複数種の混合物であっても良く、特に複数種のものの
混合物を利用する場合には、その主成分をなす置換コハ
ク酸無水物のアルキル基またはアルケニル基の炭素数が
12以上であれば十分である。
炭素数12以上のアルケニル基を有する置換コハク酸無
水物の具体例としては、ドデセニルコへり酸無水物、ド
デシルコハク酸無水物、ペンタデセニルコハク酸無水物
、ペンタデシルコハク酸無水物、ヘキサデセニルコハク
酸無水物。
オクタデセニルコハク酸無水物等の一般のアルキルある
いはアルケニルコハク酸無水物、およびヰ量体以上のf
oピレンオリゴマーと無水マレイン酸との付加反応物、
5量体以上のブテンオリゴマーと無水マレイン酸との付
加反応物、3量体以上のペンテンオリゴマーと無水マレ
イン酸との付加反応物、3量体以上のブタジェンオリゴ
マーまたはその部分水素添加物と無水マレイン酸との付
加反応物等を挙げることができ、特に、ゾロピレンをリ
ン酸などの酸性触媒を用いて重合することにより、工業
的には、洗剤原料としてのプロ、ピレン3量体を製造す
る際の副生物として、得られるプロピレンの5量体、6
量体、7量体あるいはこれらの混合物からなるゾ゛。、
、、2オ!J :I−v−1無、に72イ、つ、。9カ
反応物を利用することが経済的であるばかりでなく、得
られる石膏ボード用原紙の耐熱水性に関わる効果のうえ
からも好ましい。
前記炭素数12以上のアルキル基あるいはア、ルケニル
基を有する置換コハク酸無水物の代りに、炭素数1・2
以上のアラルキル基あるいはアラルケニル基等の疎水性
基を有する置換7ハク酸無水物を使用しても、本発明方
法で得られる石膏ボード用原紙における耐熱水性と略同
様の効果が推定されるが、かかる炭素数12以上のアラ
ルキル基あるいはアラルケニル基等の疎水性基を有する
置換コハク酸無水物の使用は、これら゛の薬剤を工業的
規模で入手することが困難で、経済的ではないという欠
点を生ずる。
本発明において、前述の置換コハク酸無水物と共に使用
される分散剤の種類については゛格別の制゛限はないが
、具体例に利用される分散剤としては、ノニオン性界面
活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性あるいは両
性界面活性剤等の一般の界面活性剤、および種々の澱粉
あるいは変性澱粉、カルボキシメチルセルロースおよび
その他の水溶性セルロース誘導体、アクリルアミド系ポ
リマーおよびその変性物、水溶性尿素樹脂あるいはメラ
ミン樹脂、ポリアミドエピフルルヒドリン樹脂あるいは
ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミ
ン、ジシアンシアミド系縮合樹脂、シアリルアミン系ポ
リマー、ホリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、
スチレンマレイン酸樹脂およびその他のマレイン酸共重
合体、スチレン−ジメチルアミ/アルキルメタクリレー
ト共重合体、水溶性アクリル樹脂等の各種の水溶性高分
子化合物が挙げられる。とりわけ両性の変性アクリルア
ミド系ポリ、マーを分散剤として使用する場合には、得
られる水性分散液の安定性が良好であり、しかも石膏ボ
ード用原紙の製造工程中の抄紙工程で、特別な定着剤を
使うことなしにサイジングを行うことができるし、また
耐熱水性および機械的強度に一段と優れた石膏ボード用
原紙を得ることが出来る等の格別の効果を有する。
前述の置換コハク酸無水物と分散剤とは、所定量の分散
剤を含有する水溶液中に、攪拌下に置換コハク酸無水物
を添加、混合し、ホ゛モミキサ−、ホモジナイザーある
いは超音波乳化機等を用いて攪拌処理することにより容
易に得られる水性分散液にして用いることができるし、
また界面活性剤による分散剤の場合には、置換コハク酸
無水物と該分散剤とを“例えばビータ−。
ミキシングチェスト、マシンチェスト等を利用して得ら
れる混合物そのものをパルプスラリー中に直接添加、混
合し、該パルプスラリー中にて分散゛せしめるようにし
て用いることも出来る。
特に前者の水性分散液の状態にして利用する場合には、
得られる水性分散液における粒子径が、通常5μ以下、
好ましくは1μ以下に調整するのが良い。また、この場
合の水性分散液の濃度については、得られる水性分散液
の粘度に応じて適宜変更することができ、通常、置換コ
へり酸無水物の濃度が1−30重量%の範囲で使用する
ことができる。
置換コハク酸無水物と分散剤との使用割合は、特に限定
されることなく任意に変更することができるが、置換コ
ハク酸無水物と分散剤との両者の種類に応じて予備試験
を行ない、辛め適当な使用割合を決定しておくことが望
ましい。具体的な一例としては、分散剤が変性アクリ化
アミド系ポリマーである場′合は、置換コハク酸無水物
1重量部に対して、該アクリルアミド系ポリマー0.1
〜1重量部の使用が適当である。
本発明方法においては、前述の置換コへり酸無水物と分
散剤との水性分散液、あるいは置換コハク酸無水物と分
散剤たる界面活性剤との混合物は、石膏ボード用原紙の
製造工程中、石膏ボード用原紙において表層となる紙層
が形成される前の任意の段階、例えばミキシングチェス
トやマシンチェスト、種箱、ファンポンプの入口あるい
は出口、スクリーンの手前等で、原料パルプスラリー中
に添加、混合することができ□1j る0 パルプスラリー中に添加、混合せしめる前述の置換コハ
ク酸無水物と分散剤との水性分散液1あるいは置換コへ
り酸無水物と分散剤たる界面活性剤との混合物の量は、
得られ、る石膏ボード用原紙に要求される特性に応じて
任意に変更し得ることはいうまでもないが、一般的には
、原料パルプの乾燥重量に対する置換コハク酸無水物の
重量で0.1〜5重量%程度で使用することができ、添
加量が1重量%以下であっても、充分な耐熱水性を有す
る石膏ボード用原紙を製造することが可能である。
表層形成用のパルプスラリー中に添加、混合される硫酸
バンドの量は、抄き合わされる裏層形成用のパルプスラ
リー中に添加、混合される硫酸バンドの量や、得られる
石膏ボード用原紙の裏層に要求される石膏泥に対する接
着性の大。
小等によっても変わるが、通常表層形成用のパルプスラ
リー中の乾燥パルプの重量に対して0.1〜5.0重量
%、石膏泥に対する′高度の接着性を維持させるために
は、好ましくはヰ重量%以下程度に抑えておくのが良い
。これは、原料パルプの乾燥重量に対して硫酸バンドの
添加。
混合量が0.1重量%未満の場合には、得られる石膏ざ
−ド用原紙の耐熱水性が十分そはなくなるし、また、5
0重量%を越える場合には、別製、の裏層形成用の抄紙
原料によって形成される石膏ボード用原紙の裏面すなわ
ち裏層の石膏泥に対する付着性が十分ではなくなるため
であり、特に得られる石膏ボード用原紙に極めて高度の
耐熱水性を具備せしめる場合には、硫酸バンドの添加量
を0.5重量%以上で行えば、極めて良好な結果を得る
ことができる。すなわち、表層形成用のパルプスラリー
中に添加、混合される硫酸バンドの鼠を、原料パルプの
乾燥重量に対して0.5〜1.5重置%とじ、中性ある
いは弱酸性で多層抄き合わせすることにより、pH5,
5以上の高−領域下においても、極めて優れた耐熱水性
を示す原紙表層と、石膏泥の付着性に優れた性質を示す
原紙裏層とを有する石膏ボード用原紙を得ることが出来
る。 ・ 前述の表層形成用のパルプスラリー中に添加。
混合される硫酸バンドに代えて、例えば塩化アルミニウ
ムや塩基性ポリ塩化アルミニウム等の水溶性アルミニウ
ム塩や、アルミン酸塩、水溶性第二鉄塩等を使用しても
、本発明の目的とする耐熱水性を具備せしめることがで
きるが、硫酸バンドを使用することが、得られる石膏ボ
ード用原紙への着色が無く、かつ経済的であるという利
点を有する。
また1硫酸バンドの使用量を極力低く抑菟て高度の耐熱
水性を具備せしめる場合には、その他の添加剤として有
機カチオン物質を添加する 。
のが良い。
更に、分散剤としてアニオン性あるいはノニオン性物質
を利用する場合には、例えば、カチオン性アクリルアミ
r系ポリマー、両性アクリルアミド系ポリマー、ポリエ
チレンイミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ン樹脂。
シアルキルアミノアルキルメタクリート重合体あるいは
共重合体、カチオン澱粉等のカチオンあるいは両・性の
水溶性高分子化合物、特にポリアクリルアミドのホフマ
ン分解反応物による定着助剤を利用することが好ましい
以上の添加剤のほか、さらに、その他の添加剤として公
知の、サイズ剤1紙力増強剤、P水促進剤等を適宜添加
、使用す、ることかできる。
以上、本発明方法において、本発明方法を特徴付ける表
層形成用のパルプスラリー中に添加。
混合される各種成分について説明したが、本発明の石膏
ボード用原紙の製造方法は、前記詳述した構成のパルプ
スラリーと、別製の裏層形成用の抄紙原料たるパルプス
ラリーと、場合によっては更に別製の中芯層形成用の抄
紙原料たるパルプスラリーとを使用し、常法によって多
層抄き合わせを行うものである。裏層形成用の抄紙原料
たるパルプスラリーおよび場合によって使用される中芯
層形成用の抄紙原料たるパルプスラリーの各組成成分は
、通常の紙層形成用のパルプスラリーを使用するもので
あり、特に裏層形成用のパルプスラリーは、該パルプス
ラリーによって形成される紙屑が、得られる石膏ボード
用原紙における裏層を構成するものであるから、従来の
石膏ボード用原紙の裏1−の形成に使用されていたパル
プスラリーと同様に、ある程度の吸水性を有し、かつ石
膏泥に対して良好なる接着性を有する裏層を形成するよ
うなパルプスラリーを使用することがゝ必要である。従
って、裏層形成用の抄紙原料たるパルプスラリー中には
、特に撥水性を与えるための各種成分および石膏泥に対
する接着性を低下させる要因となる無機質系サイズ剤、
特に硫酸バンド等の添加は、必要最小限に抑えて置くこ
とが必要であり、特に硫酸バンドの添加は原料パルプの
乾燥重量に対して約20重量%以下にしておくことが望
ましい。
本発明の石膏ボード用原紙の製造方法は叙上の通りの構
成から′成るものであり、表層形成用の抄紙原料たるパ
ルプスラリー中に添加、含有されるサイズ剤の特定によ
って、同時に添加される硫酸バンドの使用量を低く抑え
て、なおかつ、極めて優れた耐熱水性を示す表層を形成
するものであるので、極めて優れた耐熱水性を有する表
層と、吸水性および石膏泥に対する付着性が良好な裏層
とを具備し、機械的強度および耐候性等に優れた石膏ボ
ード用原紙を、廉価に、確実に製造することができると
いう作用、効果を奏する。
また、本発明方法は、各層形成用の抄紙原料たるパルプ
スラリー中に添加される硫酸バンドの添加量を必要最小
限に抑えられるので、弱酸性ないし中性領域下で製紙す
ることができ、従来の方法に比較して、抄紙用機械類の
腐蝕を低減し得るという効果も有する。
以下、本発明の石膏ボード用原紙の製造方法について、
その具体的な構成を実施例を以って説明し、得られた石
膏ボード用原紙の特性について、比較例で得られたもの
と比較して表示する。
実施例 (1〕  置換コハク酸無水物と分散剤との水性分散液
の調製 (a)  プロピレン5量体、6量体、および7量体を
主成分とするプロピレンオリゴマーと無水マレイン酸と
の付加反応物である置換コへり酸無水物209を、両性
ポリアクリルアミドの10%水溶液〔ポリアクリルアミ
ドのホフマン分解反応生成物:商品名スターガムAD−
8:星光化学工業(株)製〕1009中に添加、混合し
、ホモミキサーで均質化して置換コノ\り酸無水物の水
性分散液(1)120gを得た。この水性分散液〔l〕
の分散粒子径は約1〜2μであり、安定性は良好・であ
った。
(b)  (a)、項で使用したものと同じ置換コノ翫
り酸無水物7.5gを、カチオン澱粉〔商品名C!AT
O,−F :玉子ナショナル(株)製〕の7.5%水溶
液loog中に添加、混合し、以下(2))項における
攪拌操作と同様に処理して水性分散液〔…)107.5
gを得た。
この水性分散液〔■〕の分散粒子径は約3μであり、安
定性は良好であった。
(2)  石膏ボード用原紙の製造 2重量%の新聞故紙パルプス゛ラリ− (C,8,F、 210cY:りに、前記(1) +7
) (a)項および(b)項で得られた置換コノ1り酸
無水物の水性分散液CI)および(It)の1%稀釈液
の各々を、別々に乾燥パルプ重量に対する置換コノ・り
“酔態本物重量で05%添加し、充分に混合したのち、
後記した第1表に示される硫酸バンドの所定量(乾燥パ
ルプ重量に対してQ、l、1.0および3,0%)を添
加して、各種の調製/fルゾスラリーを得た。得られた
各種の調製パルプスラリーを、タツピスタンダードシー
トマシンにより常法に従って手抄きし、乾燥坪量100
9/−に相当する、石膏ボード用原紙表層形成用の湿潤
シート(イ)を作製した。
他方、同じく2重量%の新聞故紙パル シスラリ−< c、s、 F、 210CC)K硫酸バ
ンドを添加し、−以下、前記と同様の手順で、得られた
調製パルプスラリーヲ利用して行い、乾燥坪[1100
9/げに相当する石膏ボード用原紙裏層形成用湿潤シー
トfcI)を作製した。
なお、前記裏層形成用湿潤シート←)の作製の際の硫酸
バンドの添加量は、これが抄き合わされる前記表層形成
用の湿潤シート(イ)の作製に際して添加されたそれぞ
れの硫酸バンドの量と同一量である。
次いで、前記操作により得られた湿潤 シーt(イ)と湿潤シート(o)とを、それぞれ重ね合
せたのち、3.5 kv/Cdの圧力でプレス搾水し、
スチームドライヤー(蒸気圧t 5 kglcrd )
上で乾燥して坪量2009/rr?の二層抄き合せ手抄
き石膏ボーr用原紙を得た。
得られた石膏ボード用原紙の耐熱水性。
引張強度、および石膏泥付着性の測定結果を後記第1表
にて示す。
比較例1 (1)置換コへり酸無水物と分散剤との水性分散液の調
製 プロピレントリマーを主成分とするプロピレンオリゴマ
ーと無水マレイン酸との付加反応物である置換コハク酸
無水物7.5りを1カチオン澱粉(0ATO−F )の
75%水溶液100g中に添加、混合し、以下、実施例
における(1) (a)項における攪拌操作と同様に処
理して水性分散液(i)+07.5りを得た。この水性
分散液口0の分散粒子径は約3μであり、安定性は良好
であった。
(2)  原紙の製造 前記実施例の(2)項の[石膏ボード用原紙の製造」の
項に示した製造方法における湿潤シート(イ)の作製に
おいて、置換コハク酸無水物の水性分散液CI〕または
(ff)の代りに前記水性分散液(璽〕を使用し、乾燥
パルプ重量に対して1.0%の硫酸バンドを添加する以
外の操作工程は、実施例における「石膏ボード用原紙の
製造」で利用した操作工程と全く同様にし、比較のため
の二層抄き合わせ手抄き原紙を得た。
比較例2 比較例、lに示した(2)「原紙の製造」の項に示した
製造方法において、置換フハク酸無水物の水性分散液(
1)の使用に代えて、市販の強化ロジン系サイズ剤〔商
品名コロパール5−50.X:星光化学工業(株)製〕
を乾燥パルプ重量に対して1%添加し、後記した第1表
に示される硫酸バンドの所定量(乾燥パルプ重量に対し
て1.0および5.0%)を使用する以外の操作は、比
較例1における(2)「原紙の製造」の項で利用した操
作工程と全く同様にし、比較のための二層抄き合わせ手
抄き原紙を得た。
以上の比較例1および比・較例2で得られた原紙の耐熱
水性、引張強度、および石膏泥付着性の測定結果を、後
記第1表に示す。
なお、実施例および比較例で得られた各原紙の耐熱水性
、引張強度、および石膏泥付着性の測定方法は以下の通
りである。
耐熱水性の測定 3 Cm X 3 c、mの紙片を80°Cの純水上に
裏層を丁にして浮かべ、熱水の浸透による斑点が3点以
上原紙表面に現れるまでの時間を測定する。
引張強度の測定 JIS  P−8113による。
石膏泥付着性 焼石膏、木粉(焼石膏/木粉−10/1重量11 比)および水を混練すして得られた石膏泥を、2枚の原
紙の間に、各原紙の裏層面に石膏泥が接するようにして
゛流し込み、80℃で2時間乾燥して厚さ約IQmsの
石膏ボードを得た後、これを常温にまで放冷する。しか
る後に、得られた石膏ポーPから、表、裏の原紙を剥離
し、原紙と石膏泥層との間の接着性を判定した。両者の
間の接着性は、○・・・良好、Δ・・・稍々不足の記号
で表示しである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも、表層形成用の抄紙原料と、別製の裏
    層形成用の抄紙原料とを用いて、多層抄き合わせ法によ
    り石膏ボード用原紙を製造する方法において、前記表層
    形成用の抄紙゛原料として、似)炭素数12以上のアル
    キル基あるいはアルケニル基を有する置換コハク酸無水
    物、または設置換もハク酸無水物を主成分とするアルキ
    ル基あるいはアルケニル基を有する置換コハク酸無水物
    の混合物、および前記置換コハク酸無水物または置換コ
    ハク酸無水物の混合物を水性媒体中に分散させる分散剤
    、ワ)パルプ乾燥重量に対してO,1重量%以上の硫酸
    パン−1更に必要に応じて添加される(C)その他の添
    加剤とが添加、混合されているパルプスラリーを使用す
    ることを特徴とする石膏ボード用原紙の製造方法。
  2. (2)  炭素数12以上のアルキル基あるいはアルケ
    ニル基を有する置換コハク酸無水物が、ゾryヒレンの
    5量体、6量体、7量体またはこれらの混合物からなる
    プロピレンオリゴマーと無水マレイン酸との付加反応物
    である特許請求の範囲第1項記載の石膏ボード用原−紙
    の製造方法。
  3. (3)  特許請求の範囲第1項または第2項記載の石
    膏ボード用原紙の製造方法において、置換コへり酸無水
    物を水性媒体中に分散させる分散剤が、両性アクリルア
    ミド系重合体でふる石膏ボード用原紙の製造方法。
  4. (4)特許請求の範囲第1項、第2項、または第3項記
    載の石膏ボード用原紙の製造方法において、硫酸バンド
    の添加量がパルプ乾燥重量に対して0,5〜1.5重量
    %である石膏ボード用原紙の製造方法。
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