JPS5845977Y2 - コンバインのトラックロ−ラ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンバインのトラックローラ構造に関する
ものである。

従来、コンバインの走行装置に釦いては、駆動輪と遊動
輪との間に下方の接地履帯を支える所要数の中間輪な設
け、しかも中間輪の軸受部は機体と連設した走行機枠に
溶着されているものであるため、地表面の凹凸部特に凸
部に下方の接地履帯が乗り上げた時はコンバイン機体の
シーソ状態を生起し危険である。

又圃場への搬送時のトラック荷台への積降しの際にも下
方の接地履帯が水平に固定されて駆動するものであるた
め、シーソ状態を生起するかそれがあった。

この考案では、前端の駆動輪と後端の遊動輪との間に履
帯を懸架し、駆動輪と遊動輪との間に。

下方の接地履帯を支えるべく所要数の中間輪を設けたコ
ンバインの走行装置に釦いて、下方の接地履帯を支える
中間輪を昇降自在とし地表面の凸部に下方の接地履帯が
なじむべく構成することにより、コンバイン機体のシー
ソ状態を生起することなく安全な作業が行えるコンバイ
ンのトラックローラ構造を提供せんとするものである。

この考案の実施例を図面に基づき詳説すれば、Ａはコン
バイン本体を示し、前方に刈取部１を、中央に脱穀部２
を、後方に排藁処理部３をそれぞれ配設し、機体下部に
は走行装置としての履帯４を設けている。

５は駆動輪であり、６は遊動輪であって、駆動輪５と遊
動輪６との間にゴム製の履帯４が懸架されている。

７は走行機枠であり、コンバイン本体の機体下部に連設
されてかり、駆動輪５の軸体及び遊動輪６の軸体を走行
機枠７に取付けている。

８は中間輪であり、駆動輪５と遊動輪６の中間に位置す
るものであり、下方の接地履帯４を受は支えるものであ
る。

９は中間輪８の枢軸、１０は中間輪枢軸９に取付けた中
間輪支持杆、１１は中間輪８の支持杆１０を走行機枠７
に枢着した枢軸であり、中間輪８は枢軸１１を中心にし
た支持杆１０の傾動作用により昇降しうる。

１２は走行機枠７の下方において前後摺動自在に設けた
中間輪８昇降用カムであり、同カムは中間輪８の枢軸９
上を摺動するものであり、しかも下端に中間輪上昇用切
欠部１３を設けているため、中間輪昇降用カム１２が摺
動して中間輪上昇用切欠部１３に中間輪の枢軸９が入り
込んだ場合は中間輪８が上昇し、接地履帯４が凹状にへ
こむ状態となる。

１４は中間輪８の枢軸９に取付けた中間輪支持杆１０を
単に垂直状態にトいて昇降せしめるるべり構成する支持
杆ガイドであり、（第４図参照）中間輪８の昇降をうな
がす他の実施例である。

図中、Ｂは地表面の凸状部としての畦畔を示す。

なむ、中間輪昇降用カム１２０前後摺動作動は油圧方式
又は手動式で行う。

この考案では、コンバインがたとえば畦畔部を乗り越え
んとする場合は、畦畔の隆起部に中間輪がかかった際中
間輪を上昇せしめることにより接地履帯をへこ１せれば
、畦畔の隆起部がその履帯凹部に嵌１す、コンバインの
機体がシーソ状態となることを防止するものである。

この考案によれば、下方の接地履帯を支える中間輪、中
間輪昇降用カムを介して、昇降自在とし地表面の凸部に
下方の接地履帯がなじむべく構成したために、コンバイ
ンの畦畔越え或はトラック荷台からの横降し時等に、機
体が前後シーソ状態となるのを緩和でき安全性の向上に
役立つ効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案コンバインのトラックローラ構造を示す
側面図。 第２図は、同要部の説明図。第３図は、第２図Ｉ−Ｉ線
における断面説明図。 第４図は、他の例を示す説明図。 第５図は、第４図に釦ける平面図。 ４・・・履帯、７・・・走行機枠、８・・・中間輪、１
０・・・中間輪支持杆、１２・・・中間輪昇降用カム
１３・・・中間輪上昇用切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行機枠７の前後端に設けた駆動輪５と遊動輪６との間
   に履帯４を懸架し、同駆動輪５と遊動輪６との間に、下
   方の接地履帯を支えるべく所要数の間輪８を設けたコン
   バインの走行装置に訃いて、走行機枠７下方に、中間輪
   上昇用切欠部１３を有する中間輪昇降用カム１２を、中
   間輪８の枢軸９上にて前後摺動すべく配設し、下方の接
   地履帯を支える中間輪８を同カム１２を介して昇降自在
   として、地表面の凸部に下方の接地履帯がなじむべく構
   成したことを特徴とするコンバインのトラックローラ構
   造。