JPS5845888Y2 - シ−ト材料 - Google Patents

シ−ト材料

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JPS5845888Y2
JPS5845888Y2 JP17383976U JP17383976U JPS5845888Y2 JP S5845888 Y2 JPS5845888 Y2 JP S5845888Y2 JP 17383976 U JP17383976 U JP 17383976U JP 17383976 U JP17383976 U JP 17383976U JP S5845888 Y2 JPS5845888 Y2 JP S5845888Y2
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JP
Japan
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polyolefin
monofilament
present
fabric
sheet material
Prior art date
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Expired
Application number
JP17383976U
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English (en)
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JPS5393374U (ja
Inventor
基一雄 森口
好彦 片山
Original Assignee
旭化成株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、無機充填剤含有ポリオレフィンのテープの織
物1に、ポリオレフィンのフィルム2を貼り合せ、さら
にモノフィラメント3を貼り合せてなるシート材料に関
するものである。
無機充填剤含有ポリオレフィンは、燃焼カロリーが低く
<、焼却炉をいためず、NOxなど有害ガスの発生が少
ないこと、また焼却処理がし易いこと、更に石油資源の
枯渇など将来の資源問題を考えたとき、非常に有利な要
素が多いことなどから、多方面で注目されている。
本考案者らは、無機充填剤含有ポリオレフィンのこのよ
うな特徴を生かした用途として、鉄鋼板、一般大型商品
などの重量包装物にとくに好適な包装材料の開発につい
て検討して来た。
かかる包装材料は極めて大量に使用されるところから、
冒頭に述べた焼却処理性、石油資源の節約などの条件が
極めて重要になるのである。
さらに包装材料としての機能は、被包装物が大型で、ま
た重量が大きい程、高度なレベルが要求される。
本考案者らは機能的な面、また焼却処理性、石油資源の
節約など、あらゆる角度から検討を続け、ついに本考案
に到達したものである。
すなわち、本考案は、無機充填剤を含有するポリオレフ
ィンのテープからなる織物に、適度な透湿性のある厚さ
のポリオレフィンを貼り合せ、さらにモノフィラメント
を貼り合せてなる、とくに包装材料として好適なシート
材料を提供するものである。
本考案においては、ポリオレフィンとはオレフィンの重
合体および共重合体を主成分とするもので、たとえば、
高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、結晶性
ポリプロピレン、結晶性エチレン−プロピレン共重合体
、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびそ
れらの混合物を言う。
本考案において、無機充填剤とは、炭酸カルシウム、塩
基性炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、シリカ、酸化チタン、タルク。
クレー、ボラストナイト、長石、硫酸カルシウム、硫酸
バリウムなど、ポリオレフィンに混入可能な無機粉末で
あり、これらは単独もしくは2種以上の混合物である。
その粒径は30μ以下、好ましくは20μ以下であり、
粒径がこれより大きいと、テープの製造が困難となり好
ましくない。
無機充填剤の混入量は5重量%以上混入されるが、前記
の焼却処理性などを考えれば比較的多い方が好ましく、
20重量%以上70重量%未満がよい。
無機充填剤の混入量が多くなるにしたがって、テープの
製造が困難となるので、この場合は、高級脂肪酸、金属
石けんあるいは延伸性改良効果のある界面活性剤等0.
1重量%以上10重量%の未満の範囲で添加すると、あ
る程度の延伸倍率まで延伸が可能になるので、本考案の
シート材料に用いる延伸テープの製造が可能である。
無機充填剤をポリオレフィンに混入する方法は、ドラム
ブレンダー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサーな
どでトライブレンドしたものを、押出機、ニーダ−、バ
ンバリーミキサ−など混線機で混線、ペレタイズするか
、予めマスターバッチをつくり、成形時に稀釈してもよ
い。
このとき、各種安定剤、滑剤、可塑剤9着色剤、帯電防
止剤などを加える事もできる。
本考案におけるテープは、該無機充填剤混入ボッオレフ
ィンをインフレーション、Tダイなどのフィルム状とな
し、これを延伸することによってつくられる。
延伸の前、後にスリットして、所望の巾に調整され、厚
さは延伸前のフィルムの厚さ、延伸倍率など延伸条件で
調整される。
延伸条件は、テープの物性を考慮して決められるが、通
常ポリオレフィンの融点以下の温度で2倍以上の延伸倍
率が選択される。
このようにして、つくられたテープは、製織機で、織物
に製織される。
織物の組織は、平織り組織。斜文織り組織、朱子織り組
織、およびこれらの各織り組織を原型にして、それらを
変化したり、組合せたりしてつくる各種の織り組織、た
とえば、紋織り組織9重ね織り組織、パイル織り等の各
種織り組織がある。
とくに、本考案においては、第1図の如き斜文組織、あ
るいは朱子織り組織が柔軟性を増すために好ましく、さ
らにまたクッション性を増すために重ね織り組織が好ま
しい。
このようにして得られた、織物は次いでポリオレフィン
で貼り合せられる。
貼り合せの方法は、通常、エキストルジョンラミネート
によるが、その他接着剤を用いてもよい。
また貼り合せに使用するポリオレフィンが無機充填剤を
含有するものであってもよい。
ポリオレフィンは織物の表、裏の2面に貼る場合、ある
いは表か裏の1面に貼る場合があるが、本考案において
は、1面に貼るだけで十分な場合が多い。
ポリオレフィンを貼り合せることにより、織物を構成し
ている延伸テープの目解けを防ぐことができる。
とくに包装材料として使う場合は適当な大きさに切った
り、また種々の形に折り曲げたり、折りたたんだりする
ので目解けし易いので、ポリオレフィンを貼り合せるこ
とが必要である。
また、これにより、透水が防げ、包装材料として屋外で
使用したり、水分の多い場所での使用が可能になる。
さらにポリオレフィンの貼り合せ(裏打ち)は、適度に
透湿性のある厚さでなければならない。
すなわち、前記の如く、その使用目的からして単に補強
や透水性に対する問題だけでなく、適度な透湿性を要求
されるからである。
本願使用の対象の1つである鋼板の包装には、鋼板自体
から水分の発散、外部からの透湿があり、これが適度に
コントロールされることが要求される。
すなわち、内部で結露することのないよう、また外部か
ら多量の水分が入らないよう適度な透湿性が必要である
他にも、物品自体に乾燥、吸湿が行なわれ、包装材料が
これを使用状態に応じて助長効果を有するものであるこ
とが好ましいからである。
゛ちなみに鋼板包装に限って言えば、貼り合
せの材料が高圧ポリエチレンの場合には10〜50μに
選択すればよい。
次いで、このポリオレフィン貼り合せの織物にモノフィ
ラメントが貼り合せられる。
ここで、モノフィラメントは本考案におけるポリオレフ
ィン、または無機充填剤を含有するポリオレフィンから
なる断面が円形、異形の通常モノフィラメントと称する
ものを言う。
該モノフィラメントを2本以上合糸にしたものも含まれ
る。
また、本願においては、ポリエステル、ナイロン。
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ビニロンなど通
常の合成繊維を、該モノフィラメントの代りに使用する
こと、また併用することは、本願の目的に沿うものであ
る限り自由である。
該モノフィラメントは、網状にして、格子状にして、ま
た並列に並べて、織物に貼り合せられる。
織物に貼り合せる態様は自由であるが、工業的に最も効
率的な方法は第1,2図の如く織物1とモノフイラメン
ト3の中間層に適度な透湿性を有する厚さのポリオレフ
ィン2を貼り合せ、該ポリオレフィンが織物とモノフィ
ラメントの接着層を威すようにするのが便利であり、こ
の方法によれば、本願のシー1〜材料は非常に簡単に製
造することが可能となる。
本願のシート材料において、該モノフィラメントの役割
は、単に引張強力、引裂き強力の増大という単純なもの
ではない。
たとえば第3図の如く重量物を包装し、それを第3図の
如く、爪5で挾み、クレーンで吊り上げる時など、爪と
包装材との間に強い剪断力、摩擦力などが働くが、これ
らの力に対する抵抗力を増大するために非常に有効であ
る。
かかる目的からして、太いモノフィラメントを使うこと
、モノフィラメントを数本組合せて使うことなどが重量
物、大型物品の包装に適したものとなる。
次に、本願の実施の態様をその例をもって示す。
メルトインチ゛ツクス1.0.比重0.953の高密度
ボッエチレン60.8重量%2重質炭酸カルシウム37
゜0重量%、2,6ジ第三ブチル−4メチルフエノール
0.1重量%およびステアリン酸カルシウム2.1重量
%を配合し、バンバリーミキサ−で230℃で混練し、
組成物をつくった。
該組成物をロールでシート化、ペレット状にした。
該ペレットを厚さ50μのインフレーションフィルムに
し、これをスリツトシ、ロール延伸機で延伸倍率4倍に
延伸し、約1000テ゛ニールの延伸テープを製造した
該延伸テープを織機にかけ、10本/インチ×10本/
インチの打込み本数で斜文組織の織物(第1,2図にお
ける1)をつくった。
一方、上の高密度ポリエチレンで、モノフィラメント製
造機により約500テ゛ニールのモノフィラメントを延
伸倍率10倍で製造した。
該モノフィラメントを5本で撚合糸にした。
該撚合糸を編網機で約1.5cmマス目の網(第1,2
図における3)にした。
次いで、エクストルージョンラミネーターで、該織物1
の上に、高圧ポリエチレン第1,2図における2を約2
0μの厚さでラミネートし、その上に鉄網3を貼り合せ
、第1,2図の如き本願のシート材料の1例をつくった
次いで第3図の如く約5トンの重量のある鋼板のコイル
を包装し、第3図のようにして吊り上げ、吊り下しを数
回繰し返し、包装材料の破れの発生を調べた。
包装材料の破れは全く無かった。次いで、このようにし
て包装した鋼板コイルを屋外に約1ケ月放置しておいた
その後、鋼板のサビの発生があるかどうか調べたが、サ
ビの発生は無かった。
本考案のシート材料は包装材料として種々の特長を有す
るものであり、包装材料として使用することは勿論、そ
れ以外にも敷物、壁紙、などの屋内材料、また土木資材
、建築資材など産業資材等にも使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に関するシート材料の1例とその使い方の
1例を示すものである。 第1図は本考案のシート材料の1例の構成を示す平面図
で、1は織物、2はポリオレフィンの裏打ち、3はモノ
フィラメントを示す。 第2図は本考案のシート材料の1例4の構成を示す断面
図で、1は織物、2はポリオレフィンの裏打ち、3はモ
ノフィラメントを示す。 第3図は本考案のシート材料を包装材料として使用した
場合の1例を示す概観図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 5重量%以上70重量%未満の無機充填剤を含有するポ
    リオレフィンの織物に、適度に透湿性のある厚さのポリ
    オレフィンを貼り合せ、さらにモノフィラメントを貼り
    合せてなるシート材料。
JP17383976U 1976-12-27 1976-12-27 シ−ト材料 Expired JPS5845888Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17383976U JPS5845888Y2 (ja) 1976-12-27 1976-12-27 シ−ト材料

Applications Claiming Priority (1)

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JP17383976U JPS5845888Y2 (ja) 1976-12-27 1976-12-27 シ−ト材料

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Publication Number Publication Date
JPS5393374U JPS5393374U (ja) 1978-07-29
JPS5845888Y2 true JPS5845888Y2 (ja) 1983-10-19

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JP17383976U Expired JPS5845888Y2 (ja) 1976-12-27 1976-12-27 シ−ト材料

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