JPS5845266Y2 - 管球用包装容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、管球用包装容器、特に管球ネック部の支持構
造に関する。

従来、管球用包装容器として、４角筒体の開口端部に、
真中に管球ネック部挿通孔を有する正方形の管球ネック
部支持板を設けた構造のものが知られており、かかる管
球ネック部挿通孔に管球ネック部を挿通して同ネック部
を支持していた。

しかしながら、このような構造の管球用包装容器は、４
角筒体の開口端部全周に管球ネック部支持板が接してい
るので、緩衝性が弱く、特に重量の大きな大形の高圧放
電ランプでは運搬中などにおける振動や衝撃で管球ネッ
ク部に硝子クラックなどを生しることがあった。

本考案はこのような従来の欠点を除去するためになされ
たものである。

この目的を達成するために、本考案の管球用包装容器は
、内部に収納する４角筒体の開口端部に、この開口端部
の対角線状に位置するように管球ネック部挿通孔を有す
る管球ネック部支持板を設けるとともに、前記管球ネッ
ク部挿通孔を有する緩衝体を固定し、前記管球ネック部
を前記管球ネック部支持板および前記緩衝体の各管球ネ
ック部挿通孔に挿通することによって、前記管球ネック
部を支持してなるものである。

なお、本考案において、管球ネック部とは口金部を含む
ものである。

以下本考案の一実施例を図面とともに説明する。

第１図は本考案の一実施例である管球用包装容器の分解
斜視図であり、同図において、１は中に管球を収納する
段ボール紙からなる４角筒体、２は段ボール紙からなる
管球ネック部支持板で、管球ネック部挿通孔３を有する
主面部４とその両側に連接する側面部５，６とからなり
、その両側面部はそれぞれ同一方向に主面部４に対し直
角に折曲げられる。

また、折線７，８からこれと直角方向に等距離となるよ
うに２本の切目９，１０および１１．１２がそれぞれ主
面部４、側面部５および主面部４．側面部６に設けられ
る。

そして、切目９，１０を切起して切起し片１３を形威し
、また切目１１．１２を切起して切起し片１４を形成す
る。

１５は発泡スチロール、エサフオーム、スポンジなどの
材料からなる緩衝体で、内周面が凹凸状になっている管
球ネック部挿通孔１６を有している。

この緩衝体は直立した側面部５，６と切起し片１３．１
４とで囲まれる空所に入れられて固定される。

このとき、管球ネック部保持板２の管球ネック部挿通孔
３と緩衝体１５の管球ネック部挿通孔１６とが合致する
。

しかして、緩衝体１５が固定された管球ネック部保持板
２を４角筒体１の開口端部に、その対角線状に位置する
ように設け、４角筒体１の中に入れられた管球１７の管
球ネック部１８を両管味ネック部挿通孔３，１６に挿通
しく第２図参照）、上蓋１９でその開口端部を閉じる。

このような構成の管球用包装容器によれば、４角筒体１
の開口端部に、その対角線状に管球ネック部保持板２を
設けているので、その開口端部に空隙が形成され、この
空隙にて管球ネック部に加えられる振動や衝撃が吸収さ
れることによって、緩衝性が向上する。

また、管球ネック部周囲に緩衝体１５が設けられている
ので、緩衝性がより向上する。

さらに、緩衝体１５の管球ネック部挿通孔１６の内周面
が凹凸状になっているので、管球ネック部に振動や衝撃
が加えられた場合、その凸状部分が凹状部分に押広がる
などして、衝撃性が一段と向上する。

以上説明したように、本考案によると、管球ネック部に
対する緩衝性を従来のものに比して一段と向上でき、重
量の大なる管球においても、運搬中などにおける振動や
衝撃による管球ネック部の硝子クラックを確実に防止す
ることのできる管球用包装容器を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である管球用包装容器の分解
斜視図、第２図は同組立上面図である。 １・・・・・・４角筒体、２・・・・・・管球ネック部
支持板、３゜１６・・・・・・管球ネック部挿通孔、１
３．１４・・・・・・切起し片、１５・・・・・・緩衝
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に管球を収納する４角筒体の開口端部に、この開口
   端部の対角線状に位置するように管球ネック部挿通孔を
   有する管球ネック部支持板を設けるとともに、前記管球
   ネック部支持板に、内周面に凹凸部が形成された管球ネ
   ック部挿通孔を有する緩衝体を固定し、前記管球ネック
   部を前記管球ネック部支持板および前記緩衝体の各管球
   ネック部挿通孔に挿通することによって、前記管球ネッ
   ク部を支持してなる管球用包装容器。