JP3043394U - 瓶もの用包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッション材を巻かなくても、瓶ものを安全
に輸送できる包装箱を提供する。 【解決手段】 箱本体１０の中に設置される中仕切り１
２は、一枚の紙を折り曲げて形成したもので、その中央
部には、ガラス瓶２０の側面同士を隔てる壁１６を有す
ると共に、側部には、箱の内面と瓶の側面を隔てる壁１
７も有している。これらの壁１６、１７の高さは同一に
形成されており、それらの壁の上縁に跨がるように厚紙
１５を載せてから、箱本体に蓋１１をする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、瓶もの、例えば、瓶詰めの日本酒やワインを横にして入れる包装 箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

瓶詰めの酒、ワイン、ジュースなどを２〜３本、横にして化粧箱に詰めたもの が贈答ないし土産物用に広く販売されている。化粧箱の中には中仕切りを設け、 これで瓶と瓶を隔てるようになっている。 この種のものは、化粧箱の蓋をあけて中の商品が見えるようにして陳列するこ とができて便利であるが、これを宅配便で送る場合には、瓶が破損しないよう、 瓶自体をクッション材で巻いてから化粧箱に入れ、さらに化粧箱にもクッション 材を巻くなどする必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように化粧箱にクッション材を巻いたりするのはたいへん手間が掛かる。 そこで、この考案は、クッション材を巻かなくても、安全に輸送できる瓶もの用 包装箱を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の包装箱は、箱本体の中に設置される中仕切りが、一枚の紙を折り曲 げて形成したもので、その中央部には、ガラス瓶の側面同士を隔てる壁を有する と共に、側部には、箱の内面と瓶の側面を隔てる壁も有している。これらの壁の 高さは同一に形成されており、それらの壁の上縁に跨がるように厚紙（中板）を 載せてから、箱本体に蓋をするようになっている（請求項１）。

【０００５】 この手段によれば、中仕切りの側部の壁が、箱の外から来る衝撃を吸収し、ガ ラス瓶の破損を防止する。また、厚紙（中板）は、箱の上からの衝撃を緩和し、 瓶の破損を防止する。中板は、中仕切りの壁の上に跨がっており、瓶には当接し ていないので、衝撃緩和の効果が高い。したがって、この包装箱を用いれば、ク ッション材を巻き付けるなど特別なことをしなくとも、そのままで、瓶ものを安 全に輸送することができる。

【０００６】 中仕切りには、さらに、瓶の底と箱本体の内面を隔てる壁を設けることができ る（請求項２）。こうすれば、箱の外からの衝撃から瓶の底を保護することがで きる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この包装箱は、図１および図２に示すように、箱本体１０、蓋１１、中仕切り １２、底板１３、中板１５からなっており、いずれも段ボール紙できている。図 は４合（７２０ml）瓶、２本用のものである。

【０００８】 中仕切り１２は、図３に示すような裁断した一枚の段ボール紙から折り上げた ものであり、折り上げた状態では、中央に、２本の瓶を隔てる壁１６が、また両 側にも壁１７が形成される。中央の壁１６は瓶同士がぶつかって破損しないよう クッションの働きをし、また、外側の壁１７は、箱の外から衝撃が加わった場合 、これを吸収して瓶が破損するのを防ぐ働きをする。

【０００９】 中仕切り１２の片端には枕１９が形成されており、これで瓶２０の首２１を支 える。枕１９の内側には瓶の首２１の断面形状に適合する半円形の孔２２があい ており、枕１９の上面には縦横にミシン目２３が入れてあって、瓶の首２１を押 し付けると、首の下のミシン目２３が裂けて、首が孔２２に収まると共に、瓶は 軸方向に動かないようになる。

【００１０】 枕１９と反対側端部にも、壁２５が形成される。この壁は、箱の外側から瓶２ ０の底に掛かる衝撃を緩和するものである。また、壁２５は壁１６、１７を垂直 に支持し、これらの壁が倒れないように支えている。 箱本体１０に中仕切り１２を入れるときは、図１に示すように、その下に、厚 手の段ボールである底板１３を敷く。これは、箱の底からの衝撃を緩和する。 こうして中仕切りを入れた箱本体の中に２本の瓶を納め、この状態で店で展示 する。

【００１１】 発送するときは、その上に厚手の段ボール紙である中板１５を置いてから蓋１ １をする（図２）。中仕切り１２の壁１６、１７は、高さを同じに形成されてお り、中板１５はこれらの壁１６、１７に跨がり、瓶２０との間に空間を作る（図 ４）。したがって、箱の上からの衝撃をこの中板１５で吸収でき、瓶には衝撃が 伝わりにくい。こうして、蓋をした包装箱を紐で結ぶなどして発送する。

【００１２】 上記の実施形態は瓶２本入りの容器であったか、瓶と瓶を隔てる壁１６の枚数 を増やせば、３本以上入る容器もできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 蓋を除いた包装箱の組立ての斜視図である。

【図２】 包装箱の斜視図である。

【図３】 中仕切りの展開図である。

【図４】 包装箱の断面図である。

【符号の説明】

１０ 箱本体 １１ 蓋 １２ 中仕切り １５ 中板 １６ 中央壁 １７ 側部壁 ２０ ガラス瓶 ２５ 端部壁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱本体の中に設置される中仕切りが、一
   枚の紙を折り曲げたもので、ガラス瓶同士を隔てる壁を
   中央部に有すると共に、側部には箱本体の内面と瓶の側
   面を隔てる壁を有しており、これらの壁の高さは同一に
   形成してあり、箱本体に蓋をする前に、それらの壁の上
   縁に跨がるように衝撃吸収用の中板を載せるようにした
   瓶もの用包装箱。
2. 【請求項２】 中仕切りがさらに、瓶の底と箱本体の内
   面を隔てる壁を有している請求項１に記載の瓶もの用包
   装箱。