JPS584522B2 - タウエキノ ナエジドウホキユウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、苗植付け装置を対地昇降自在に構成すると共
に、予備苗載せ台を具備してある田植機の苗自動補給装
置に関する。

旋回時の対地抵抗を少なくしてスムーズな旋回性能を
発揮させると共に、泥面を荒すことを少なくするために
苗植付け装置を対地昇降自在に構成し、且つ、機体への
一回の苗搭載量を大にして圃場で苗植付け作業を連続し
て長時間行えるようにするために予備苗載せ台を具備し
てある田植機において、前記予備苗載せ台は、予備苗を
安定良く載置するために通常は予備苗載置姿勢にしてい
るのであるか、その予備苗載せ台上に載置された予備苗
を主苗載せ台側に補給するにおいては、前記予備苗載せ
台を苗補給姿勢に姿勢変更しなげればスムーズな苗補給
を行えないのである。

つまり、予備苗載せ台を苗補給姿勢に変更することは主
苗載せ台側に苗補給を行うための必要条件でありＪそれ
故に、従来では、予備苗載せ台を姿勢変更させるための
特別の機構を設けていたのであるが、予備苗載せ台と予
備苗とを載置してかなり大型化し且つ大重量になってい
る田植機にさらに前記姿勢変更させるための機構を設け
ているために、機体全体の構成がさらに一層複雑で、大
型でかつ大重量になってしまい、小型軽量化が望まれる
現代の田植機に対する要望に逆行する結果となっている
のである。

そこで本発明は、前述の技術的課題を、従来の田植機を
大きく設計変更することなく解決することを目的とし、
前記苗植付け装置の一定範囲以上の上昇に伴つてその上
昇力により前記予備苗載せ台を苗補給姿勢に姿勢変更す
るべく、前記苗植付け装置の上昇力を前記予備苗載せ台
に伝達する動力伝達経路を具備してあることを特徴とす
る。

即ち、田植機が従来から具備している既存の上下昇降す
る苗植付装置め上昇力を有効利用して、予備苗のせ台を
苗補給姿勢に姿勢変更するように構成しているために、
予備苗載せ台の姿勢変更に必要な作用力を予備苗載せ台
に付与するための特別な機構を設ける必要がなくなり、
必然的に機体が大型化、大重量化してしまうという性質
を有する予備苗載せ台付の田植機において、以前からの
綿顧である小型軽量化を初めて達成し得るに至ったので
ある。

しかも、本発明は、ほとんどの田植機の苗植付装置が上
下昇降することに着目し、その上下昇降力を予備苗載せ
台の姿勢変更に有効利用しているために、従来の田植機
をそれほど大きく設計変更する必要がないという利点も
有するのである。

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は本発明を適用したミツドマウントタイプ乗用田
植機の側面図、第２図は第１図の平面図を示し、これは
、機体フレーム４０前後両側部に、ステアリング機構を
介して左右横方向に回向操作可能な前輪５，５′と、耕
盤に沿って駆動走行する駆動後輪６，６′とを夫々設け
ると共に、前記前輪５，５′と後輪６，６′との中間位
置に配置した苗植付け装置２は、苗植付け箇所の泥面上
を摺接走行するべく機体進行方向に対して左右横方向に
並設した整地用フロート７・・・・・・と、前方上方に
彎曲傾斜させた櫛状苗載せ部分１ａを有する主苗載せ台
１・・・・・・ならびに、苗植付付け爪８・・・・・・
を前記主苗載せ台１・・・・・・に形成した苗取出し口
９・・・・・・と苗植付け泥面との．間で往復運動させ
る苗植付け駆動部１０とを装備して構成し、かつ、この
苗植付け装置２の前部はリンク１ １Ａ，１１Ｂからな
る四連リンク機構１１を介して機体フレーム４に連結す
ると共に、前記上側部のリンク１１Ａと機体フレーム４
との間にシリンダー１２を介装して、このシリンダー１
２の伸縮によって前記苗植付け装置２を上下昇降自在に
構成して予備苗載せ台３及び上下昇降自在の苗植付け装
置２を有する田植機を構成してある。

この田植機において本発明の実施例は、前記苗植付装置
２の上方位置で前記主苗載せ台１・・・・・・の上昇経
路範囲内に櫛状苗載せ部分３ａを有する予備苗載せ台３
を配置してあり、以って、前記主苗載せ台１・・・・・
・がこの予備苗載せ台３に接当するまで上昇したときに
、苗植付け装置２の上昇力を前記予備苗載せ台３に伝達
する動力伝達経路を前記主苗載せ台１・・・・・・で構
成し、苗植付け装置２の上昇に伴って前記予備苗載せ台
計・・・・・の機体フレーム４争の枢支点よりも前方部
分を前記主苗載せ台１・・・・．・・で押し上げること
によって、第１図の矢印で示してあるように前記予備苗
載せ台３が苗補給姿勢に姿勢変更されるように構成して
あり、前記予備苗載せ台３上の予備苗を前記主苗載せ台
１上に滑降させて補給し得るように構成してある。

又、前記苗植付装置２を昇降操作する油圧昇降機構１３
を具備し、その油圧昇降機構１３を構成するに、前記シ
リンダー１２と、そのシリンダー１２への給油方向を切
換える方向切換弁１４、及び前記シリンダー１２への給
油回路途中に接続したリリーフ弁１６、さらに前記方向
切換弁１４の操作レバーでＯＮ、ＯＦＦされるリミット
スイッチＬ１並びに苗植付け装置のリンク１１Ａに接当
してＯＮ、ＯＦＦされるリミットスイッチＬ２又前記両
リミットスイッチＬ，，Ｌ２の両方がＯＮになった場合
にのみ前記シリンダー１２への流路を遮断する二位置電
磁弁１５を設けてあり、前記方向切換弁１４のイ方向の
操作と口方向の操作との中間位置の操作で、前記苗植付
け装置２の下降させる方向に前記シリンダー１２へ圧油
を供給し、又、イ方向の操作又は口方向の操作で前記苗
植付け装置２を上昇させる方向に前記シリンダー１２へ
給油するように構成し、前記イ方向の操作で前記シリン
ダー１２のストロークいっぱいまで前記苗植付け装置２
が上昇し、前記口方向の操作で前記リミットスイッチＬ
１がＯＮ操作されると共に、前記苗植付け装置２の上昇
途中で前記リ ミットスイッチＬ２が前記リンク１１Ａ
との接当によりＯＮ操作され、その時点において前記二
位置電磁弁１５が切換わって前記シリンダー１２への給
油を遮断して、前記苗植付け装置２をその上昇途中でス
トップさせ、もって、前記苗植付け装置２を、予備苗載
せ台３の姿勢変更を行う範囲ｌ２において対地昇降させ
る第１昇降状態と、姿勢変更が行われない位置を上昇限
とする範囲ｌ１において対坤昇降する第２昇降状態とに
切換自在に構成してある。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に番号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る田植機の苗自動補給装置の実施例を
示し、第１図は全体の側面図、第２図は平面図、第３図
は要部の拡大機構図である。 １・・・・・・主苗載せ台、２・・・・・・苗植付け装
置、３・・・・・・予備苗載せ台。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 苗植付け装置２を対地昇降自在に構成すると共に、
   予備苗載せ台３を具備してある田植機の循自動補給装置
   において、前記苗植付け装置２の二定範囲以上の上昇に
   伴ってそめ上昇力により前記予備苗載せ台３を苗補給姿
   勢に姿勢変更するべく、前記苗植付け装置２の上昇力が
   前記予備苗載せ台３に伝達する動力伝達経路を具備して
   あることを特徴とする田植機の苗自動補給装置。