JPS5845170Y2 - ステアリング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案ハトラック、ピックアップ車等の車両のフレーム
にゴムマウント等を介して弾性支持される車室に装備さ
れるステアリング装置の改善に関する。

従来のこの種弾性支持された車室のステアリング装置で
は、第２図ｒ（示すように、ステアリングコラム０１の
下端＠ば、ダッシュパネル０２にゴムシール０３を介し
てボルト０４で締着されたダッシュパネルカバー０５の
内周面に溶着Ｗされてイル。

一方ステアリングシャフト０６はフレームに固定された
ギヤボックスにゴム材のステアリングカップリングを介
して連結され、かつコラム下端卸との間にはゴム材の軸
受０γが設けられている。

このような装置では、走行中フレームと車室との相対変
位によりハンドルに不快な振動が発生する場合があり、
ステアリングコラム０１の支持剛性を増反することで振
動防止／／″ｉ可能である。

しかしながら、従来はステアリングコラム０１がダッシ
ュパネル０２＠に剛結されていたため、ハンドルのチル
ト操作ができない欠点があった。

また、特公昭４８−３３５６７号公報所載の発明は、ス
テアリングシャフトの下端部近傍がゴムブツシュを介し
てダッシュパネルに支持されていため、ステアリングシ
ャフトのチルトによりゴムブツシュが異常変形し、ステ
アリングシャフト回転摩擦力の増大をもたらす不具合が
あった。

さらにまた、実公昭５２−５７５６１号公報所載の考案
は、ステアリングシャフト下端部近傍を覆うカバーがダ
ッシュパネルに固定されたブラケットに対してピン結合
されており、チルト可能であるが振動を遮断することが
できない不具合があった。

本考案の目的は、上記欠点を排除したステアリング装置
を提供することであり、その特徴とするところは、車両
のフレームに弾性支持された車室内に、上端をステアリ
ングホイールに連結し下端に上記フレームに支持される
ギヤボックスに接続するゴム材のステアリングカップリ
ングを設けたステアリングシャフトと、同シャフトを回
動可能に収容するステアリングコラムと、車室前面より
内方へ突出して上記ステアリングコラム上端部に設けら
れたコラムブラケットを支持するサポートブラケットを
有するステアリング装置において、上記ステアリングコ
ラム下端部とステアリングシャフトとの間にそれぞれ挿
入された外側の弾性材のブツシュと内側の摩擦係数の低
い材料のブツシュとにてなるシャフト支持部、外周部板
面を上記ステアリングコラムが貫通するダッシュパネル
に車室側ようゴムシールを介して締着されると共に内周
面を筒状に形成して上記ステアリングコラムを揺動可能
としたダッシュパネルカバー、上記コラムブラケットと
サポートブラケットとの締着位置を移動可能とする締着
装置を備えたことである。

以下図伺を参照して本考案による実施例につき説明する
。

第１図は本考案によるｌ実硬ｌの装置を示す説明図であ
る。

図に卦いて、１はステアリングバンド、ル、２はステア
リングシャフト、３はステアリングコラム、４はゴム材
にてなるステアリングカップリング、５はフレームに固
定“されたギヤボックス、６はダッシュパネル、７はイ
ンナパネル、８はインナパネルに固着されたサポートブ
ラケット、９はステアリングコラムに固着されたコラム
ブラケット、１０は軸受である。

１１はダッシュパネルカバーで、ステアリングコラム３
が貫通するダッシュパネル６に外周部板面を車室側より
ゴムシール１２を介して締着され、内周面を筒状に形成
して、ステアリングコラム３の外周面との間に適当な弾
性を有するゴム材のグロメット１３を介装している。

１４Ｈ内ＩＬ’ツシユで、ステアリングシャフト２と同
コラム３との間の内側に設けられた摩擦係数の低い材料
、例えばフッ素樹脂等の合成樹脂材からなり、ステアリ
ングシャフト２の軸受面を形成し、１５は外側ブツシュ
で、比較的剛性の低い弾性材、例えば発泡ウレタンゴム
からなっていて、両ブツシュ１４．１５でステアリング
シャフト２の下端支持部を形成している。

チルト装置は、例えば、サポートブラケット８に設けら
れた長孔１６と、コラムブラケット９に固着さス５．た
ボルト１７により構成され、長孔１６に沿ってボルト締
結位置を移動させて、矢印のようにバンドル１の傾斜度
を調整する。

これには多くの周知例がある。

上記構成の場合は、ステアリングコラム下端部がグロメ
ットを介して車室に支持されているので、ステアリング
コラムの傾斜が許容され、チルト装置によってバンドル
の適当な傾斜量が保持される。

なお、ステアリングシャフトの回転中心はステアリング
カップリングであり、ステアリングコラムの回転中心は
グロメットであるので、上記グロメット１３、ブツシュ
１４ 、１５Ｉ／′ｉステアリングカツプリング４に極
力接近させ、チルト操作時におけるステアリングコラム
とステアリングシャフトとの偏心を最少限にさせる。

上述のように、本考案による場合は、弾性支持された車
室に装備されるステアリング装置を、従来の振動吸収を
させた上で、チルト可能とする効果がある。

本考案によれば、ダッシュパネルカバーの外周部仮置を
ステアリングコラムが貫通するダッシュパネルに車室側
よシゴムシールを介して締着すると共に、内周筒を筒状
に形成してステアリングコラム外周面との間に弾性材の
グロメットを介装したため、ステアリングコラムをチル
ト可能に支持することができる効果を奏し、さらに、ス
テアリングコラム下端部とステアリングシャフトとの間
に挿入された外側の弾性材のブツシュによってチルト時
の変形を吸収し、かつ振動の伝達の低減を図り、しかも
内側の摩擦係数の低い材料のブツシュによってチルト時
の変形に拘らず摩擦力の低減即ちバンドル操作力の軽減
を達成する等優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による１実施例の装置を示す説明図、第
２図は従来装置の要部を示す説明図である。 １・・・バンドル、２・・・ステアリングシャフト、３
・・・ステアリングコラム、４・・・ステアリングカッ
プリング、５・・・ギヤボックス、６・・・ダッシュパ
ネル、７・・・インナパネル、８・・・サポートブラケ
ット、９・・・コラムブラケット、１０・・・軸受、１
１・・・ダッシュパネル、１２・・ゴムシール、１３・
・・グロメット、１４・・・内側ブツシュ、１５・・・
外側ブツシュ、１６・・長孔、１７・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両のフレームに弾性支持された車室内に、上端をステ
   アリングホイールに連結し下端に上記フレームに支持さ
   れたギヤボックスに接続するゴム材のステアリングカッ
   プリングを設けたステアリングシャフトと、同シャフト
   を回動可能に収容するステアリングコラムと、車室前面
   よシ内方へ突出して上記ステアリングコラム上端部に設
   けられたコラムブラケットを支持するサポートブラケッ
   トとを有するステアリング装置にネ・いて、上記ステア
   リングコラム下端部とステアリングシャフトとの間にそ
   れぞれ挿入された外側の弾性材のブツシュと内側の摩擦
   係数の低い材料のブツシュとにてなるシャフト支持部、
   外周部板面を上記ステアリングコラムが貫通するダッシ
   ュパネルに車室側よりゴムシールを介して締着されると
   共に内周面を筒状に形成して上記ステアリングコラム外
   周面との間に弾性材のグロメットを介装し上記ステアリ
   ングコラムを揺動可能としたダッシュパネルカバー、上
   記コラムブラケットとサポートブラケットとの締着位置
   を移動可能とする締着装置を備えたことを特徴とするス
   テアリング装置。