JPS5845019Y2 - 軸受交換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軸に嵌合されたベアリング等の軸受を着脱せし
める軸受交換装置に係り、軸から軸受を抜きとることが
出来ると共に新しい軸受を軸に圧入することも可能にし
、手作業により軸受の交換か容易に出来るようにした軸
受交換装置を得ることを目的とする。

従来軸に嵌合されたベアリング等の軸受を交換するため
、軸に嵌合された軸受を軸より抜き取るものとして軸受
の外周を抱く爪部を取り付けた連結体の中央に軸端を押
す押し杆を螺合し、押し杆を回動することにより軸端を
押して軸受を軸より抜き取る工具が知られているが、こ
の工具は軸より軸受を抜き取る作用しか出来ず、そのた
め新しい軸受を軸に嵌合するには筒状の治具を軸受に当
てかいハンマーでたたいて軸受を軸に圧入してへたが、
圧入圧力を平等に加えることは難しく圧力の不均一が生
じ、その結果軸に曲りが生じたり軸受の寿命が縮１つた
りする問題があった。

そこでこの様な手作業による問題を解消するため軸受を
軸に圧入する場合には、工場にかいて油圧機械を使って
圧入するがなかった。

しかしながら需要家に設置された空気調和構等の軸受を
交換するような時には、需要家宅に行って前記に示すよ
うな工具により不良の軸受を抜き取ったとしても、新し
い軸受を軸に圧入するため工場に持ち帰えらなければな
らず、そのため軸受の交換に日時が多くかかかり需要家
に迷惑を掛ける欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
実施例を第１〜第６図にもとづいて説明する。

図にむいて、１は基台、２は軸受３を軸４より抜き取る
ために軸受３を受ける受部、５は軸受３の外輪６が嵌挿
する嵌挿孔７と内輪８の端面を受ける突出面９と軸４の
嵌挿孔１０が設けられた圧入治具、１１は基台１に設け
られた治具受部で、圧入治具５が挿入されるように設け
られている。

１２は受部２の中央にのぞみ形成された挿入溝で、軸４
が挿入する形状に設けられている。

１３は基台１の４隅に立設された４本の支柱１４の端部
に取付けられた連結体、１５ばこの連結体１３にボス部
１６を介して進退自在に螺合された押し杆で、上端には
バンドル１７が設けられ、下端は２本の柱１４に摺動自
在に保持されたガイド板１８に回動自在に取り付けられ
ている。

１９は押し杆１５の下端面に形成された円錐状凹部、２
０は一端に円錐状で内方に凹んだ保合面２１を有し、他
端には小径の突起部２２を形成した棒治具である。

上記構成において、軸受３を軸４から抜き取る時には第
５図に示す如く基台１の挿入溝１２に軸４を挿入し、軸
４に圧入されている軸受３を受部２で受け、軸４の端部
に棒治具２０の係合面２１を当てがい、さらに棒治具２
０の他端部を押し杆１５に形成された円錐状凹部１９に
当てかう。

この時棒治具２０に形成された突起部２２は、棒治具２
０の端部が円錐状凹部１９には突起部２２が当たらない
様になっている。

次にバンドル１７を操作して押し杆１５を基台１方向に
進めることにより軸４に押圧力が加わり軸４が移動して
軸４の端部が軸受３に近づいた状態になった時にバンド
ル１５を逆転して棒治具２０をはずし、この棒治具２０
を上下半転して棒治具２０の小径の突起部２２を軸４の
端部に当てがい、棒治具２０の他端を押し杆１５の円錐
状凹部１９に当てそい、バンドル１７を操作して押し杆
１５を基台１側に移動させると軸４が移動し、やがて棒
治具２０の突起部２２が軸受３の内輪８内にのぞみ軸４
が軸受３から板けて軸受３を取り去ることが出来るもの
である。

次に新しい軸受３′を軸４に圧入する始には、第６図に
示す如く圧入治具５内に軸受３′をはめ、基台１に設け
られた治具受部１１に圧入治具５を納め、軸４の一端を
軸受３′の内輪８に当てがい。

軸４の他端を直接押し杆１５の円錐状凹部１９に当てか
い・・ンドル１７を操作して押し杆１５を基台１側に移
動させると、押し杆１５の押圧力が軸４に加わり、軸４
が基台１方向に移動して軸４が軸受３′の内輪８内に圧
入されて軸受３′が軸４に圧入係止されるものである。

なお押し杆１５に形成された円錐状凹部１９並びに棒治
具２０に形成された円錐状で内方に凹んだ係合面２１は
棒治具２０並びに軸４を基台１の受部２或いは治具受部
１１に対し垂直に保持する働きをする。

このように本考案によれば、不良の軸受を抜き取る作業
と新しい軸受を取り付ける作業が１つの軸受交換装置で
もって手軽に行なうことが出来るので、不良になった軸
受を需要家側の現地にかいて即座に交換することが出来
、修理を迅速に行なえるので、需要家側に対する保守サ
ービスが良くなる。

寸た新しし軸受を取り付ける時に於いても治具により取
り付けるため、軸が曲がったり軸受が損傷したりするこ
とが無くなる等の効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の軸受交換装置の斜視図、第２図は軸受
を設けた回転子の斜視図、第３図は圧入治具に嵌挿され
た状態を示す断面図、第４図は押し杆と棒治具の保合状
態を示す要部断面図、第５図は軸受の抜り取り時の状態
を示す一部断面をした側面図、第６図は軸受の取り付は
時の状態を示す一部断面をした側面図である。 １・・・基台、２・・・受部、３・・・軸受、４・・・
軸、１１・・・圧入治具、１３・・・連結体、１４・・
・支柱、１５・・・押し杆、１９・・・円錐状凹部、２
０・・・棒治具、２１・・・係合面、２２・・・突起部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台に支柱を介し設けられた連結体と、この連結体に螺
   合し、前記支柱にガイドされ、上下する押し杆と、軸受
   を軸より抜き取る時に前記軸受を受けるように基台に設
   けた受部と、軸に取り付ける軸受を受ける圧入治具と、
   この圧入治具が嵌挿され受けられるように基台に設けた
   圧入治具受と、一端に軸の端面に係合する係合面を有し
   、他端には軸の径より小なる突起部を設けた棒治具と、
   前記押し杆の下端面に前記棒治具が係合するように設け
   た円錐状凹部とからなり、軸受を抜き取る時には押し杆
   に棒治具を介し、押し杆を移動し、棒治具により軸を移
   動して軸受を抜き取り、軸受を取り付ける時には圧入治
   具で軸受を受け、軸端を押し杆で圧して取り付けるよう
   構成したことを特徴とする軸受交換装置。