JPS5844261Y2

JPS5844261Y2 - 空調機用フアンの取付構造

Info

Publication number: JPS5844261Y2
Application number: JP17368979U
Authority: JP
Inventors: 隆太郎大橋
Original assignee: ダイキン工業株式会社
Priority date: 1979-12-15
Filing date: 1979-12-15
Publication date: 1983-10-07
Also published as: JPS5690616U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は空調機用ファンの取付構造に係り、特にシロッ
コファンのハウジングを取付板に固定する場合に、取付
用ビスが不要で簡単に組付けることが可能なハウジング
取付構造に関する。

シロッコファンのハウジングを取付板に固定するには、
従来の空調機は第１図に示す如く、単体構造のハラジン
グツ′前縁部分に設けた鍔７′−１を利用して取付板６
′にビス等により取付けていたが、多数のビスを締付け
るための工数が多くなる問題があるし、鍔部７′−１の
孔と取付板６′の孔との間の寸法精度を考慮しなければ
ならない工作上の面倒さは勿論、ファンの取付けに際し
て回転子を一体に組付けた状態で行わねばならないので
高重量のものを扱うことから組立てが困難であった。

か・る現状に鑑みて、本考案はファン組付時における取
付用ビスなどの部材を一切省いて、単なる差し込み方式
によって確実な取付を行うことができ工数の低減が果さ
れる如き新規なファン取付構造を案出するに至ったもの
であって、特にハウジングを２分割すること、一方のハ
ウジング部材に係合片を設けたこと、両ハウジング部材
の突合わせ部に排脱可能な掛合機構を設けたこと、取付
板には係合片を受は容れる切り欠きおよびハウジング吹
出部の前縁壁を係入し得るスリットを設けたことの各横
取を要件とすることによって所期目的を達成し得たこと
を特徴とする。

以下、さらに本考案の具体的構成について添付図面を参
照しつつ詳述する。

第２図は室内の天井に据付ける天井扇形横長構造の空調
機であって、室内コイル１の前方に多連形ファン２を配
設してケーシング内に吸込んだ室内空気を室内コイル１
を経て前面の吹出グリル３から調和空気として室内に再
送せしめるようになっている。

多連形ファン２は本考案空調機用ファンの１例であって
、複数個のシロッコファン４・・・・・・とその各回転
子（図示せず）に軸直結で連結したモータ５とを第３図
々示の如く、長手方向の断面がコ字状をなす取付板６に
固定してなる構造であって、前記各ファン４・・・・・
・のハウジング７を取付板６に固定するための取付構造
について本考案の特徴が存している。

角筒状の吹出部８を有するファンハウジング７はその吸
込口９に横切らせた分割面によって第１ハウジング部材
７ａと第２ハウジング部材７ｂとに分割していて、第１
ハウジング部材７ａは前記吹出部８の４壁のうち、回転
子軸に平行な１つの壁１０と、その両側で対向する壁１
１．１２の３つの壁を含んでおり、一方、第２ハウジン
グ部材７ｂは壁１０に対向する残りの壁１３を含んでい
て、回転子を囲繞する部分が該回転子軸付近を通る分割
面で２分されているために、回転子の取り出し、収納が
容易な構造となっている。

そして第１・第２両ハウジング部材７ａ、７ｂの
突合わせ部分のうち吸込口９を有する側面部には、第５
図乃至第８図に図示するように、一方か′芯部材１５に
他方が鞘部材１６に形成された係脱可能な掛合機構１４
を適宜位置に分散的に設け、また背面部には互違いに設
けた突片２６，２７からなる掛合機構２５を設け、両部
材７ａ、７ｂを突き合わせた際に簡単に掛合する
ことが可能である。

さらに第１ハウジング部材７ａには、その対向する両壁
１１，１２の端縁部分外面に、２つ以上の係合片１７．
１７を耳状に固設している。

この係合片１７．１７は夫々が単体構造のものであって
もよく、また、第３図、第５図に例示するように一連の
帯片を折曲および部分的に切り起して保合片１７．１７
を必要数形成させるようにしてもよく、相互間では所定
のピッチＰ１を存し、前記壁１０からは適宜の距離Ｌ１
を存する如く設けている。

一方、第２ハウジング部材７ｂについては、前記壁１３
にストッパ一部材１８を突設して、取付板６に挿通した
ときの位置規制としての機能をもたせている。

次に取付板６について第９図により説明すると、対向す
る２つの側板部分６ｂ、６Ｃ間に連って存する前板部分
６ａにはファンハウジング７の前記吹出部８の前縁部を
挿通し得る如くその形状に対応した方形状の孔１９を開
口するとともに、該孔１９の四周口縁のうちで、係合片
１７．１７が設けられた前記両壁１１，１２に接する両
口縁１９ｂ、１９Ｃに、前記保合片１７．１７と等ピッ
チで、かつ前記壁１０に接する口縁１９ａからの距離
Ｌ２を前記距離Ｌ１に比し若干長だけ大ならしめた配置
で、保合片１７゜１７を受入れ可能に対応させた形状の
切り欠き２０゜２０を夫々切設するとともに、前記壁１
３に接する口縁１９ｄの両角部には、切り欠き２０、
２０を有する前記口縁１９ｂ、１９Ｃの延長方向
に、若干長すなわちＬ２−Ｌｌの長さに略々相応させた
長さで、前記両壁１１，１２の板厚に対応した幅を有す
るスリット２１を切り込みにより設けている。

なお、第５図乃至第９図において、２２，２８．２９は
突起、２３，３０．３１は該突起２３を受は容れる凹部
であり、また、２４はモータ５を支持する台を取付ける
部分でプレス加工により浮上らせており、前板部分６ａ
の補強リブを兼ねている。

次にファンを取付ける手順について説明すると、先ずフ
ァン回転子とモータ５とを多連同軸に結合したものをコ
字状取付板６に固定した後、ハウジング７の第１ハウジ
ング部材７ａを、その係合片１７，１７・・・・・・が
切り欠き２０、２０・・・・・・に、両壁１１゜１２
の前縁部がスリット２１．２１に夫々係入するように、
吹出部８の前壁１０，１１．１２を孔１９に挿入し、次
いで係合片１７，１７・・・・・・が切り欠き２０、
２０・・・・・・を通り越した状態で、この第１ハウジ
ング部材７ａを壁１０側にスライドさせ、前記口縁１９
ａに当るところで止める。

このとき突起２２と凹部２３とが係合して位置規制が威
される。

その後、第２ハウジング部材７ｂを既に取付けているフ
ァン回転子を囲むようにして、その前壁１３の前縁部を
孔１９の口縁１９ｄに沿う空隙にさし込みストッパー１
８が取付板６に当るところまで差し入れる。

次いで掛合機構１４．２５を利用して両ハウジング部材
７ａ、７ｂの突き合わせ部分を掛合し、その際突
起２２と凹部２３とが係合して前記両部材７ａ、７ｂの
正確な組み付けが完了すると共に、ハウジング７をビス
等締付部材を使用せずに取付板６に確実に固定すること
ができる。

ファンハウジング７を取り外すときは、上述の手順を逆
に行って簡単に行うことができることは言う迄もない。

なお、本実施例においては回転子にモータ軸を直結した
ものについて説明したが、これに代えて回転子の両端側
を軸受で軸支したものであってもよい。

この場合はプーリを用いて回転駆動させればよい。

本考案は以上述べた説明によって明らかなように、ファ
ンハウジング７を第１ハウジング部材７ａと第２ハウジ
ング部材７ｂとに分割しているので、モータ５とファン
回転子とを直結して、あるいはあらかじめ軸受により回
転子を取付板６に固定した後でハウジング７の取付けが
可能となり、作業性の面で頗る簡易化される。

また、ハウジング７を取付板６に固定するための構造と
しては、取付板６と第１ハウジング部材７ａとは切り欠
き２０、２０と保合片１７．１７との保合によって行
うとともに、第１ハウジング部材７ａと第２ハウジング
部材７ｂとは掛合機構１４．２５によって行っているの
で、取付用ビスなどの部品を一切用いる必要がなくて、
組立工数が大巾に削減される。

さらに切り欠き２０．２０と保合片１７．１７との係合
を行う場合に、対向壁１１．１２の端縁部分を仮組みの
状態下で受は容れるためのスリット２１を取付板６に設
けているので、第１ハウジング部材７ａの挿入およびス
ライドの操作が簡単に行える利点があり、本考案は実用
性に富むファン取付構造である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空調機用ファンの取付部の分離斜視図、
第２図乃至第１０図は本考案の態様を夫々示すもので第
２図は空調機の平面図、第３図はファン取付部分の斜視
図、第４図はファン取付部の分離斜視図、第５図および
第６図は第１ハウジング部材の立面図および半部不平面
図、第７図および第８図は第２ハウジング部材の立面図
および半部不平面図、第９図および第１０図は取付板の
正面図および゛平面図である。４・・・・・・シロッコファン、５・・・・・・モータ
、６・・・・・・取付板、７・・・・・・ハウジング、
７ａ・・・・・・第１ハウジング部材、７ｂ・・・・・
・第２ハウジング部材、８・・・・・・吹出部、９・・
・・・・吸込口、１０，１１．１２．１３・・・・・・
壁、１４．２５・・・・・・掛合機構、１５・・・・・
・芯部材、１６・・・・・・鞘部材、１７・・・・・・
係合片、１９・・・・・・孔、２０・・・・・・切り欠
き、２１・・・・・・スリツ１〜。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

角筒状の吹出部８を有するシロッコファン４を取付板６
に固定してなる空調機用ファンにおいて、前記シロッコ
ファン４のハウジング７をその吸込口９に横切らせた分
割面によって、前記吹出部８の４壁のうち前記回転子軸
に平行な１つの壁１０およびその両側で対向する２つの
壁１１．１２を含む第１ハウジング部材７ａと、残りの
壁１３を含む第２ハウジング部材７ｂとに分割して、前
記両ハウジング部材７ａ、７ｂの突合わせ部分に係脱可
能な掛合機構１４．２５を分散的に配設するとともに、
第１ハウジング部材７ａの対向する前記両壁１１．１２
の端縁部分外面に、相互間では所定ピッチを、前記壁１
０からは適宜の距離を存する如く２つ以上の保合片１７
．１７を耳状に夫々固設し、一方、取付板６には吹出部
８の前縁部に対応する方形状の孔１９を開口するととも
に、該孔１９の四周口縁のうちで係合片１７．１７が存
する前記両壁１１，１２に接する口縁には、保合片１７
．１７と等ピッチでかつ前記壁１０に接する口縁からの
距離を前記係合片１７．１７の壁１０からの距離に比し
大ならしめた配置で、係合片１７．１７の係入可能な形
状に切欠した切り欠き２０．２０を夫々設け、さらに第
２ハウジング部材７ｂの前記壁１３に接する口縁の両角
部には、切り欠き２０、２０を有する前記両口縁の延
長方向に前記壁１１．１２の厚みに対応した幅のスリッ
ト２１を若干長天々切設せしめて、保合片１７．１７を
前記切り欠き２０．２０に、かつ前記両壁１１，１２の
前縁部を前記スリット２１に係入後、第１ハウジング部
材７ａを前記壁１０側にスライドさせ、次いで第２ハウ
ジング部材７ｂの前記壁１３前縁部を前記孔１９に挿通
して、両ハウジング部材７ａ、７ｂを掛合機構１
４．２５により掛合することにより、ファンハウジング
７を取付板６に固定し得る如くしたことを特徴とする空
調機用ファンの取付構造。