JPS584404B2 - ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ - Google Patents

ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ

Info

Publication number
JPS584404B2
JPS584404B2 JP50020391A JP2039175A JPS584404B2 JP S584404 B2 JPS584404 B2 JP S584404B2 JP 50020391 A JP50020391 A JP 50020391A JP 2039175 A JP2039175 A JP 2039175A JP S584404 B2 JPS584404 B2 JP S584404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
resin
acid
reaction
titanium chelate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP50020391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5196071A (en
Inventor
細川悦雄
福島正忠
和気操
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP50020391A priority Critical patent/JPS584404B2/ja
Publication of JPS5196071A publication Critical patent/JPS5196071A/ja
Publication of JPS584404B2 publication Critical patent/JPS584404B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 従来からマグネットワイヤーのような0.1ms以下の
薄肉の絶縁電線の製造においては、通常樹脂を有機溶剤
に溶解させた絶縁塗料を導体上に5〜10回にわたって
塗布し乾燥固化せしめている。
この方法においては溶剤に溶解する樹脂ならいかなるも
のでも塗布することができ、また均一な仕上りの塗膜が
得られるため現在でも多用されているが、線速が10m
/分程度ときわめて遅く、また焼付の際に有害な有機溶
剤の廃ガスを発生するため、その改善が望まれていた。
また、一方通信ケーブルのコア一のような細いサイズの
電線については,押出しによる絶縁被膜の形成が行なわ
れており、この場合数100rrl/分の線速も可能で
あるが、押出しのできる樹脂が限られている. 更に、ポリエステルのような強度が高く、溶融粘度の小
さい樹脂で導体上に薄く押出し被覆する試みもなされて
いるが、この場合耐摩耗性をはじめとする機械的強度及
び耐熱劣化特性に乏しく、JIS規格を満足させるよう
な絶縁電線は到底得られなかった。
本発明はかかる従来の難点を解消すべくなされたもので
、2個以上の未端水酸基を有するポリエステル系樹脂と
、3価以上の多価カルボン酸まだは水酸基とエステル結
合を形成し得る3価以上の多価カルボン酸の誘導体との
混合物を導体上に押出して被覆を形成し、これを加熱反
応させるにあたり、前記被覆の少なくとも表面近傍に、
樹脂分に対して0.01〜5%(Ti分換算)のチタン
キレート化合物を存在させることを特徴とする絶縁電線
の製造方法に関するものである。
本発明に使用する2個以上の未端水酸基を有するポリエ
ステル系樹脂としては、ポリエステル樹脂の他ポリエス
テルイミド樹脂、ポリエステルアミドイミド樹脂その他
各種の変成ポリエステル樹脂がある。
これらのポリエステル系樹脂は2個以上の未端水酸基を
有し、3価以上の多価カルボン酸又はその誘導体と縮重
合可能であればいずれも使用できるが、最終の被覆にオ
ルボキシル基が多量に残存すると導体が腐食され、逆に
水酸基が多量に残存した場合には被覆の耐水性が低下す
るので、3価以上の多価カルボン酸を添加した場合にお
いて全体としてカルボキシル基又は水酸基の一方が20
係好ましくは10係程度以内の過剰となるような配合か
らつくられたものであることが望ましい。
本発明において好適する可融性合成樹脂は、芳香族ジカ
ルボン酸と過剰量のジオールおよびトリオールから合成
されたものである。
このとき出発物質の分子構造中にイミド環を有する場合
には耐熱性に優れた被膜が得られる。
このようなポリエステル系樹脂の製造は例えば次のよう
にして行なわれる。
すなわち、テレフタル酸ジメチル等の芳香族ジカルボン
酸又はその誘導体とエチレングリコール等の第1級ジオ
ールおよびトリメチロールプロパン等の3価以上のアル
コールを、常温或いは加熱して6〜9時間反応させる。
この際、エステル交換反応の速度を増すため、酸化鉛、
ナフテン酸鉛酢酸亜鉛等を触媒として添加してもよく、
また予めクレゾール、キシレノール、ソルベンント、ナ
フサ等を加えて反応生成物の粘度を下げると共に、出発
物質の揮散を防ぐことができる。
これらクレゾール等の溶剤は、反応時の加熱により反応
副成物と共に溜出してしまう。
反応生成物は常湿から約250℃までの所要最終淵度に
加熱されて反応の平衡状態に達するが、この際には生成
するポリエステル樹脂をゲル化させないようにしながら
、しかもできるだけ高分子量のものが得られるように加
熱し実質的に完全に反応させる。
本発明に使用する3価以上の多価カルボン酸としては、
トリメリット酸、ヘミメリット酸のようなトリカルボン
酸やブタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸,3.3
’,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸、ビシ
クロオクテンテトラカルボン酸、2,3,6.7−ナフ
タレンテトラカルボン酸のようなテトラカルボン酸があ
り、これらの酸の無水物、低級アルキルエステルも同様
に使用することができる。
なお反応性が大きく縮合水が少ないところから、テトラ
カルボン酸二無水物が特に好適している。
これらのテトラカルボン酸類の配合量は全酸成分の5〜
30当量係であることが望ましい。
また本発明に使用するチタンキレート化合物としては、
トリエタノールアミンチタネート、(TEAT),乳酸
安定化TEAT,TEATにオレイン酸、ステアリン酸
、リノール酸を附加しだもの、オキシレングリコールチ
タネート(OGT)、テトラインプロピルチタネート(
TIPT)、テトラブチルチタネート(TBT)、テト
ラー2−エチルへキシルチタネート(TEHT)等があ
る。
これらのチタンキレート化合物は,3価以上のテトラカ
ルボン酸あるいはその誘導体と共にポリエステル系樹脂
の粉末に添加し、均一に混合して使用される。
なおチタンキレート化合物は水やアルコールに可溶性で
あるから、ポリエステル系樹脂とテトラカルボン酸等と
の混合物のみを導体上に押出し被覆し、被覆が熱いうち
にこれらの溶液中に挿通して加熱反応させるようにして
もよい。
この場合チタンキレート化合物は被覆の表面近傍に浸透
し、表面の架橋反応を促進する。
なおチタンキレート化合物の水溶液中にアミン類を添加
しておけば加熱反応段階において被覆分子中の過剰のカ
ルボキシル基と反応して活性なカルボキシル基をマスク
するから、遊離のカルボキシル基に起因する被覆の腐食
性を除去することができる。
このようなアミン類としては、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタトルアミン、アミノアル
コール、モルフオリン、N−メチルモルフオリン等があ
る。
本発明を実施するにあたっては、まずポリエステル系樹
脂、テトラカルボン酸、チタンキレート化合物を允分に
混合し,とれを通常のスクリユータイプの押出機に供給
して常法により導体上へ押出被覆する。
このとき樹脂の溶融粘度を低下させるため、樹脂分に対
して1〜10%程度の溶剤または膨潤剤を添加すること
が望ましい。
このような溶剤または膨潤剤としては、エチレングリコ
ール、グリセリンのようなアルコール類、パラフィンワ
ックス、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド
のような有機極性溶剤あるいはトルエン、キシレンのよ
うな低沸点石油系溶剤がある。
特に低沸点石油系溶剤は押出後比較的短時間で揮散し、
被覆の特性に影響を与えないから特に好適している。
次に押出された絶縁電線は350〜450℃の焼付炉中
に通され、この段階で被覆中のテトラカルボン酸はポリ
エステル系樹脂中の未端水酸基と反応し、樹脂分子中に
架橋構造を形成し、被覆を不融不溶のものとする。
なお押出時にチタンキレート化合物を添加しない場合に
は、押出後焼付炉へ入る過程で被覆の表面へチタンキレ
ート化合物が塗装される。
チタンキレート化合物はテトラカルボン酸とポリエステ
ル系樹脂の重合触媒として作用する。
本発明によれば従米塗装焼付作業により10〜20m/
分程度の線速で製造されていた絶縁電線とほぼ同等の特
性を有する絶縁電線を100m/分以上の線速で製造す
ることができ、また塗装作業時に往々にして生じていた
偏肉、発泡等のトラブルも殆んどなくすることが可能で
ある。
次に実施例について記載する。
実施例 1 テレフタル酸ジメチル776.8g(4モル)、エチレ
ングリコール3104g(5モル)、THEIC261
.2g(1モル)をソルベントナフサ150gおよびナ
フテン酸鉛3gと共に三つ口フラスコに入れ、副生ずる
メタノール等をソルベントナフサと共に溜出させながら
170℃で5時間反応させ、次いで減圧にしながら22
0℃でさらに2時間反応させた。
反応終了後、生成物を室温で冷却し、得られた軟化点約
56℃の淡褐色の樹脂をボールミルで100メッシュ以
下の粉末状とした。
こうして得られた粉末状ポリエステル樹脂にピロメリッ
ト酸二無水物327g(1.5モル)とTEAT12g
とパラフィンワックス10gとを加混しながら、均一に
混合し、この混合樹脂を通常のスクリュータイプの押出
機に供給し、スクリュー内混度150〜200℃、ダイ
ス温度230℃の条件で直径1.0mmの軟銅線上に肉
厚50μとなるよう押出し、これを450℃焼付炉中に
挿通して絶縁電線を得た。
この絶縁電線についての試験結果は次のとおりであった
ピンホール(個/5m) 0 自己径巻付 良 耐摩耗性(回) 〔荷重 700g) 53 破壊電圧(KV) 13.5 耐薬品性 1係NaOH 良 dl2H2SO4 良 軟化湿度〔1点交叉800g荷重)℃ 330実施例
2 テレフタル酸ジメチル4モル、エチレングリコール6モ
ル、トリメチロールプロパン1モルをソルベントナフサ
150gおよびナフテン酸鉛3gと共に三つ口フラスコ
に入れ、170℃で6時間さらに230℃に温度を上げ
て3時間反応させた。
反応生成物を室温で冷却して得られた樹脂をボールミル
で100メッシュ2以下の粉末状とした。
こうして得られた粉末状ポリエステル樹脂に3,3’,
4,4’−wンゾフエノンテトラカルボン酸二無水物5
63.5g(1.75モル)を加えて均一に混合し、こ
の混合樹脂を実施例1と同様に押出し,TEATの水溶
液中を通しだ後、これを450℃の焼付炉中に挿通して
絶縁電線を得た。
この絶縁電線についての試験結果を下に示す。
ビンホール(個/5m) 0 自己径巻付 良 耐摩耗性 〔荷重 700g) 50 破壊電圧(KV)15.0 耐薬品性 1%NaOH 良 dl.2H2SO4 良 軟化温度〔一点交叉800g荷重〕300(℃)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2個以上の端末水酸基を有するポリエステル系樹脂
    と、3価以上の多価カルボン酸まだは水酸基とエステル
    結合を形成し得る3価以上の多価カルボン酸の誘導体と
    の混合物を導体上の押出して被覆を形成し、これを加熱
    反応させるにあたり、前記被覆の少なくとも表面近傍に
    、樹脂分に対して0.01〜5%(Ti分換算)のチタ
    ンキレート化合物を存在させることを特徴とする絶縁電
    線の製造方法。
JP50020391A 1975-02-20 1975-02-20 ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ Expired JPS584404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50020391A JPS584404B2 (ja) 1975-02-20 1975-02-20 ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50020391A JPS584404B2 (ja) 1975-02-20 1975-02-20 ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5196071A JPS5196071A (en) 1976-08-23
JPS584404B2 true JPS584404B2 (ja) 1983-01-26

Family

ID=12025707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50020391A Expired JPS584404B2 (ja) 1975-02-20 1975-02-20 ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS584404B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011052518A1 (de) * 2011-08-09 2013-02-14 Elantas Gmbh Lösemittelfreie Drahtlackzusammensetzung

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5196071A (en) 1976-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4127553A (en) Electrical insulating resin composition comprising a polyester resin or ester-imide resin
US4206261A (en) Water-soluble polyester imide resin wire coating process
US4075179A (en) Polyesterimides and processes for preparing same
US3852246A (en) Polyesterimide resins
US3931418A (en) Process for the production of insulating coatings on electrical conductors
JPS584404B2 (ja) ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ
US3296335A (en) Process for providing electrically insulated conductors and coating composition for same
JPS587004B2 (ja) ゼツエンデンセンノ セイゾウホウホウ
JP4440535B2 (ja) ポリエステル系絶縁塗料の製造方法
US3839264A (en) Varnishes of polyesterimides based on pentaerythritol
US4038254A (en) Process for the manufacture of wire insulation varnish resins suitable chiefly for application in the melted state
KR100918097B1 (ko) 전선의 절연용 수용성 폴리에스테르 바니쉬
JPS6021614B2 (ja) 樹脂の製造方法
JP2003138167A (ja) エナメル線用絶縁塗料
JP3737913B2 (ja) 絶縁電線
US3476708A (en) Hydrazine-modified polyester resins useful in insulating lacquers for wires
JP3884597B2 (ja) 絶縁塗料
JPS58127B2 (ja) 絶縁電線
JPH0210190B2 (ja)
JPS5919607B2 (ja) ポリエステル系マグネツトワイヤの製造方法
JP4117525B2 (ja) 電気絶縁用樹脂組成物及びエナメル線
JP2009286825A (ja) 電気絶縁用樹脂組成物及びこれを用いたエナメル線
JPS6211033B2 (ja)
JPS63168907A (ja) 自己短絡型電気絶縁電線
JPS6328934B2 (ja)