JPS5844049B2 - 人工化粧単板の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人工化粧単板の製造法に関するものであって、
更に詳述すれば、複数の一次単板１を数種類の色に染色
した後、染色した一次単板１を接着剤を介して積層プレ
スしてフリッチ２を形成し、次いでフリッチ２を一次単
板１の接着面９と略直角方向にスライスして二次単板３
を形成した後、曲面４を有する凹形５と凸型６間に複数
の二次単板３をそれぞれ曲面４の中心に対して任意の角
度に回転させて接着剤を介して積層し、次いで凹型５と
凸型６で積層した二次単板３をプレスして凹凸変形フリ
ッチ７を形成した後、凹凸変形フリッチ７を二次単板３
の接着面１０と略平行方向にスライスすることを特徴と
する人工化粧単板の製造法に係るものである。

従来、数種類に染め分けた単板を組合せて積層プレスし
てフリッチを形成し、このフリッチをスライスして縞模
様を有する化粧単板は製造されているが、この縞模様は
デザイン柄と称されて一定パターンが繰返すのみだから
単調であり、更に複雑なパターンを有する化粧単板が要
望されていた。

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは縞模様が同心円で徐々に回転するよう
な複雑なパターンを現出することができ、しかも−次単
板と二次単板の接着面が交差するために強度を向上でき
る人工化粧単板の製造法を提供するにある。

本発明を以下詳述する。

ロータリー単板またはスライス単板のような複数の一次
単板１を赤、青、ベージュ等の数種類の色に染色した後
、第１図ａのように染色した複数の一次単板１ａ、ｌｂ
。

１ｃ・・・をそれぞれ接着剤を介在させて積層し、次い
で積層した一次単板１を第１図すのように平型プレス８
または凹凸型プレスでプレスして第１図Ｃのようなフリ
ッチ２を形成する。

このフリッチ２を一次単板１の接着面９と略直角方向に
０．６〜１．５間厚でスライスして複数の二次単板３を
形成するが、スライス方向が一次単板１の接着面９と直
交するため各二次単板３には一次単板１の接着面９が多
数存在しており、また接着面９を境に色が変っている。

凹型５の凹面と凸型６の凸面は第３図すのように曲線乃
至直線Ｂを一本の直線Ａ−人を中心に回転して得られる
曲面４をしており、第１図ｄ、ｅのように凸型６の曲面
４上に二次単板３ａを載置し、次いで二次単板３ａ上に
二次単板３ｂを曲面４の中心に対して任意の角度に回転
させた状態で接着剤を介して積層し、同様にして二次単
板３ｂ上に複数の二次単板３ｃ・・・をそれぞれ曲面４
の中心に対して任意の角度に回転させた状態で接着剤を
介して積層した後、接着剤を介して積層した複数の二次
単板３を凸型６と凹型５でプレスして側端面が不揃いで
上面が凸になり下面が凹んだ凹凸変形フリッチ７を形成
する。

次いで凹凸変形フリッチ７を二次単板３の接着面１０と
略平行にかつ水平にスライスして第２図のような化粧単
板Ｃを得るが、得られる化粧単板Ｃは縞模様が同心円で
徐々に回転するような従来にない複雑なパターンをして
いる。

また二次単板３の接着面１０は凸曲しているから凹凸変
形フリッチ７を切断するさいに二次単板３の接着面１０
と略平行方向にスライスしても接着面１０は切断される
。

上述したようにフリッチ２のスライス方向を一次単板１
の接着面９と略直角方向とし、フリッチ２をスライスし
て得られる二次単板３を積層プレスした凹凸変形フリッ
チ７のスライス方向を二次単板３の接着面１０と略平行
方向にするので凹凸変形フリッチ７をスライスして得ら
れる化粧単板Ｃでは一次単板１の接着面９と二次単板３
の接着面１０が交差し、化粧単板Ｃの強度が向上する。

本発明は上記のように複数の一次単板を数種類の色に染
色した後、染色した一次単板を接着剤を介して積層プレ
スしてフリッチを形成し、次いでフリッチを一次単板の
接着面と略直角方向にスライスして二次単板を形成した
後、曲面を有する凹米米型と凸型間に複数の二次単板を
それぞれ曲面の中心に対して任意の角度に回転させて接
着剤を介して積層し、次いで凹型と凸型で積層した二次
単板をプレスして凹凸変形フリッチを形成した後、凹凸
変形フリッチを二次学板の接着面と略平行方向にスライ
スするので、縞模様が同心円で徐々に回転するような複
雑なパターンを現出した化粧単板を製造することができ
、しかも得られる化粧単板は一次単板と二次単板の接着
面が交差するために強度を向上できるものである。

本発明を以下、実施例により具体的に説明する。

実施例 １ ■ −次単板 厚１ｍ攪 ロータリー単板 色；赤、青、ベージュ ■ フリッチを形成する一次単板の組合せ赤３枚、ベー
ジュ２枚、青８枚、ベージュ２枚、赤１枚、ベージュ５
枚の繰返し。

■ 凹凸変形フリッチをプレスするための型ｙ −−ａ
ｘ ２＋ ｂの曲線をｙ軸に回転して得られる曲面から
成る凹型及び凸型。

ａは０以上０．５以下、ｂは任意。

■ 二次単板厚 １．０扉扉 ； ■ 凸型上に積層する二次単板の積層角度以下この
繰返し 上記の条件により得られた凹凸変形フリッチを二次単板
の接着面と略平行方向にスライスして縞模様が同心円で
徐々に回転するようなパターンを有する化粧単板を得た
。

実施例 ２ ■−次単板 厚Ｌ２ｍｍ スライス単板 色；紫、赤、黒 ■ フリッチを形成する一次単板の組合せ＊ ＊ 紫５枚、赤２枚、黒４枚、紫２枚、黒３枚の繰返し
。

■ 凹凸変形フリッチをプレスするための型ｙ＝ａｘ＋
ｂのｘ ＜ ０部分をｙ軸に回転して得られる面の頂点
のみを径２０ｍｍの球状に加工した凹型及び凸型。

ａは０以上１以下、ｂは任意。■ 二次単板厚 １．５ｍｍ ■ 凸型上に積層する二次単板の積層角度二次単板の接
着面と略平行方向にスライスして縞模様が同心円で徐々
に回転するようなパターンを有する化粧板を得た。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅは本発明の工程を示す説明図
、第２図は同上で得られた化粧単板の平面図、第３図ａ
、ｂは凸型の斜視図及び断面図、第４図は第２実施例の
凸型の断面図であり、１は一次単板、２はフリッチ、３
は二次単板、４は曲面、５は凹型、６は凸型、７は凹凸
変形フリッチ、９と１０は接着面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の一次単板を数種類の色に染色した後、染色し
   た一次単板を接着剤を介して積層プレスしてフリッチを
   形成し、次いでフリッチを一次単板の接着面と略直角方
   向にスライスして二次単板を形成した後、曲面を有する
   凹型と凸型間に複数の二次単板をそれぞれ曲面の中心に
   対して任意の角度に回転させて接着剤を介して積層し、
   次いで凹型と凸型で積層した二次単板をプレスして凹凸
   変形フリッチを形成した後、凹凸変形フリッチを二次単
   板の接着面と略平行方向にスライスすることを特徴とす
   る人工化粧単板の製造法。